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それから彼は私のことを知りたがって、色々なことを英語で聞いてきた。<br /><br />私はギリシャからブルガリアに来て、次はトルコに行く予定であること、<br />旅の目的は、街や自然を観察して文章にすること・・・<br />できれば私の夢は、小説か旅行記のようなものを書くことだと伝えた。<br /><br />すると彼は「そうか。。。そういえば、David Chaildresという旅行作家は知ってるか?」と聞いてきた。<br />私は知らなかったが、アメリカ人の作家らしく、彼はその作家を大絶賛した。<br /><br />彼はめったに読書しないが、どういうわけかで、その人の旅行記は読んだことがあると言った。<br />「世界中の多くの場所、ブルガリアの色々な町のことを書いてる人なんだよ。素晴らしい表現なんだ。<br />あんな文章は読んだことがない。俺は感動したよ」 と言っていた。<br /><br />私は少し興味を持って、日本に帰ったら、探して読んでみたいと言った。<br /><br />それから彼は、私の職業を知りたがった。しかし私は旅に出る為に仕事を辞めてしまっていた。<br /><br />ただし私は旅に出る前、ディズニーランドで働いていたので<br />「ミッキーマウスを知っていますか?」と彼に尋ねた。<br /><br />すると彼は「知ってるよ。俺は画家(ペインター)なんだからさ!」と言って笑った。<br /><br />それから彼は自分のことを話し始めた。<br /><br />彼の話によると、彼の一家は、皆、デザイン系の仕事をしているようだった。<br />「俺の兄はアニメーターなんだ。けっこうちゃんと稼いでる。それに、俺の知り合いには、カナダで<br />アニメーション製作会社でスタジオを持っている人だっている」<br />などと自慢げに語った。<br /><br />とはいえ、彼の英語は正直(私より)つたないもので、何度も言葉に詰まった。<br /><br />その度に彼は妙な汗を額にかき、どもり、そして頭を抱えた。<br /><br />彼は「すまんすまん。俺の英語は本当にダメだ。悪いね。だけど、英単語が思い出せないんだ」と言ったが<br /><br />それは私もまったく同じだった。ただ私はほとんど聞き役だったので、あまり下手な英語は話さなかったが。。<br />実際しかし私は内心、けっこうワクワクしていた。<br /><br />ほとんど諦めかけていたブルガリアのソフィアで、面白そうな出会いがあるなんて! と。<br /><br />次に彼は、自分の仕事のことを話し始めた。<br /><br />「俺が絵を描き始めたのはさ・・・ずっと子供の頃だけど、、、俺も自然の風景がきっかけだよ。<br />でも、世界の風景を見るとき、他の人と見え方が、違っていたんだ。(そう気付いたんだよ。子供の頃に)」<br /><br />「他の人は、“馬”を見ても、“馬”としか見ないんだ。分かるか?」と彼は言って<br />開いた両手を両目の端に、そろえてつけた。<br /><br />「こう・・・さ。コレ、英語で何ていうんだっけ? こう・・・な。 コレ! こうなんだよ」と言って<br /><br />両手を開いて力を入れ、あくせくした様子を見せたが、要するにそれは<br /><視野が狭い>というか<物質主義?>というか・・・まぁ、そういう意味のボディ・ランゲージだった。<br /><br />「あぁそうだ。視野が狭い。そうそう。そうだ。でも、俺は違っていた! 俺の想像力は・・・それは<心><br />でもあるんだけど、“馬”を見ても“馬”である以上の、もっと大きな広がりをもった何か・・・<br />それが膨らんで、生まれてきたんだよ。」(と言って彼は両手で頭の上に、雲のようなものを描き)<br /><br />「それは、他の人とは違っていた! だから・・・(俺は絵を描いて、それを表現したいんだ)」と語った。<br /><br />ははぁーん!と私は思った。<br /><br />彼の話は、ほとんど私が言いたいことと同じだった!<br /><br />彼には伝えなかったが、正直言って私は、この出会いに不思議な繋がりを感じずにはいられなかった。<br /><br />ただ私の場合、例えば<馬>を見たら、実際に感じたものや、そこに見えている以上の何かを<br />こうして“文章化”する。<br /><br />ところが彼の場合は、同じ<馬>を見たときに、たぶん私と同じようなプロセスが起こるのだが<br />それを“絵画化”させる。 (という違いだけ)<br /><br />つまり、要するにそれは、同じような話なのだが、表現の仕方が違う。<br /><br />私も、例えば馬を見るときに、想像力・・・とは少し違う気がするけれども、確かに、馬である以上の何かを<br />見ている・・・あるいは見ようとしている。まぁ、それは、私が言うとしたら想像力というより<br />感覚的な何かでキャッチするのだが。<br /><br />ともあれ私は、このような彼の話を聞いて、この目の前にいる男は以前から私が探していた種類の人間<br />というのは私がずっと友達になりたいと思っていた種類の人間−つまり「魂の友人」であると確信した。<br /><br />(おぉ、たった今、思い出したらなぜか泣けてきた。。。)<br /><br /><br />・・・<br /><br />人間の出会いというのは、少なくとも私が今回の旅で経験した「出会い」は、不思議なものである。<br />(このブルガリア人の画家との出会いだけでなく、他にもあった)<br /><br />私がこうして意味不明にも? 彼との出会いの前に起こったことを詳細に?書いたのは<br />それらが、というのは彼との出会いは偶然以外の何事でもない!と私が後になって思ったからである(笑)。<br /><br />つまり。どこからどう読んでも、偶然としか思えないのだが、明らかに偶然の域を超えていると、<br />私が思うわけで・・・まぁそんなワケなのです。<br /><br />もし私が、あのとき地図の見方を間違えなかったら・・・<br />もし私が、あのときレストランを見つけ出していたら・・・<br />もし私が、あのとき別のカフェに入り、または別の席に座っていたら・・・などと私は思った。<br /><br />しかし本当に今回(といっても話は一応まだ続くのですが)分かったのは、画家ってすごいなー!ということ。<br /><br />今まであまり絵画には、それほど熱心に見てはこなかった。<br /><br />でも。画家の作品というのは、もう半分以上、ある意味スピリチュアルな世界に足を突っ込んでいる感じ<br />ではないかと私は気付いた。<br /><br />というのは、例えば、いわゆる<オーラ>の存在。<br /><br />普通の人には見えない。でも、見える人もいる。で、もしかしたら、一部の?画家にも、<br />それが見えていたのかもしれないのだ! と思ったのだが、本人たちはそういったことは普通言わないので<br />分からないけど、とにかく。とにかく、確かにきっと、ほとんどの画家たちは、明白に、<br /><br />人が普通、見ている以上のものを見て、そこに、ありもしない色や線を書き足しているように見えて実は<br />本当に、彼らが見た(のか想像したのかは謎だけど)ものを、感覚的かつ霊媒的に、作品として<br />世の中の人に見せているんだろうなー・・・と私は思った。<br /><br />つまり。<br /><br />芸術家というのは、もう、ほとんど、神秘主義者。英語で言えばスピリチュアリストですよー。<br /><br />うーむ。気付かなかった。私は。彼の話を聞くまで。画家が・・・ははぁーん!という感じなのです。笑<br /><br />

何も期待せず入ったカフェで魂の友と出会うことについて (2)

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2007/10 - 2007/10

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gibtal

gibtalさん

それから彼は私のことを知りたがって、色々なことを英語で聞いてきた。

私はギリシャからブルガリアに来て、次はトルコに行く予定であること、
旅の目的は、街や自然を観察して文章にすること・・・
できれば私の夢は、小説か旅行記のようなものを書くことだと伝えた。

すると彼は「そうか。。。そういえば、David Chaildresという旅行作家は知ってるか?」と聞いてきた。
私は知らなかったが、アメリカ人の作家らしく、彼はその作家を大絶賛した。

彼はめったに読書しないが、どういうわけかで、その人の旅行記は読んだことがあると言った。
「世界中の多くの場所、ブルガリアの色々な町のことを書いてる人なんだよ。素晴らしい表現なんだ。
あんな文章は読んだことがない。俺は感動したよ」 と言っていた。

私は少し興味を持って、日本に帰ったら、探して読んでみたいと言った。

それから彼は、私の職業を知りたがった。しかし私は旅に出る為に仕事を辞めてしまっていた。

ただし私は旅に出る前、ディズニーランドで働いていたので
「ミッキーマウスを知っていますか?」と彼に尋ねた。

すると彼は「知ってるよ。俺は画家(ペインター)なんだからさ!」と言って笑った。

それから彼は自分のことを話し始めた。

彼の話によると、彼の一家は、皆、デザイン系の仕事をしているようだった。
「俺の兄はアニメーターなんだ。けっこうちゃんと稼いでる。それに、俺の知り合いには、カナダで
アニメーション製作会社でスタジオを持っている人だっている」
などと自慢げに語った。

とはいえ、彼の英語は正直(私より)つたないもので、何度も言葉に詰まった。

その度に彼は妙な汗を額にかき、どもり、そして頭を抱えた。

彼は「すまんすまん。俺の英語は本当にダメだ。悪いね。だけど、英単語が思い出せないんだ」と言ったが

それは私もまったく同じだった。ただ私はほとんど聞き役だったので、あまり下手な英語は話さなかったが。。
実際しかし私は内心、けっこうワクワクしていた。

ほとんど諦めかけていたブルガリアのソフィアで、面白そうな出会いがあるなんて! と。

次に彼は、自分の仕事のことを話し始めた。

「俺が絵を描き始めたのはさ・・・ずっと子供の頃だけど、、、俺も自然の風景がきっかけだよ。
でも、世界の風景を見るとき、他の人と見え方が、違っていたんだ。(そう気付いたんだよ。子供の頃に)」

「他の人は、“馬”を見ても、“馬”としか見ないんだ。分かるか?」と彼は言って
開いた両手を両目の端に、そろえてつけた。

「こう・・・さ。コレ、英語で何ていうんだっけ? こう・・・な。 コレ! こうなんだよ」と言って

両手を開いて力を入れ、あくせくした様子を見せたが、要するにそれは
<視野が狭い>というか<物質主義?>というか・・・まぁ、そういう意味のボディ・ランゲージだった。

「あぁそうだ。視野が狭い。そうそう。そうだ。でも、俺は違っていた! 俺の想像力は・・・それは<心>
でもあるんだけど、“馬”を見ても“馬”である以上の、もっと大きな広がりをもった何か・・・
それが膨らんで、生まれてきたんだよ。」(と言って彼は両手で頭の上に、雲のようなものを描き)

「それは、他の人とは違っていた! だから・・・(俺は絵を描いて、それを表現したいんだ)」と語った。

ははぁーん!と私は思った。

彼の話は、ほとんど私が言いたいことと同じだった!

彼には伝えなかったが、正直言って私は、この出会いに不思議な繋がりを感じずにはいられなかった。

ただ私の場合、例えば<馬>を見たら、実際に感じたものや、そこに見えている以上の何かを
こうして“文章化”する。

ところが彼の場合は、同じ<馬>を見たときに、たぶん私と同じようなプロセスが起こるのだが
それを“絵画化”させる。 (という違いだけ)

つまり、要するにそれは、同じような話なのだが、表現の仕方が違う。

私も、例えば馬を見るときに、想像力・・・とは少し違う気がするけれども、確かに、馬である以上の何かを
見ている・・・あるいは見ようとしている。まぁ、それは、私が言うとしたら想像力というより
感覚的な何かでキャッチするのだが。

ともあれ私は、このような彼の話を聞いて、この目の前にいる男は以前から私が探していた種類の人間
というのは私がずっと友達になりたいと思っていた種類の人間−つまり「魂の友人」であると確信した。

(おぉ、たった今、思い出したらなぜか泣けてきた。。。)


・・・

人間の出会いというのは、少なくとも私が今回の旅で経験した「出会い」は、不思議なものである。
(このブルガリア人の画家との出会いだけでなく、他にもあった)

私がこうして意味不明にも? 彼との出会いの前に起こったことを詳細に?書いたのは
それらが、というのは彼との出会いは偶然以外の何事でもない!と私が後になって思ったからである(笑)。

つまり。どこからどう読んでも、偶然としか思えないのだが、明らかに偶然の域を超えていると、
私が思うわけで・・・まぁそんなワケなのです。

もし私が、あのとき地図の見方を間違えなかったら・・・
もし私が、あのときレストランを見つけ出していたら・・・
もし私が、あのとき別のカフェに入り、または別の席に座っていたら・・・などと私は思った。

しかし本当に今回(といっても話は一応まだ続くのですが)分かったのは、画家ってすごいなー!ということ。

今まであまり絵画には、それほど熱心に見てはこなかった。

でも。画家の作品というのは、もう半分以上、ある意味スピリチュアルな世界に足を突っ込んでいる感じ
ではないかと私は気付いた。

というのは、例えば、いわゆる<オーラ>の存在。

普通の人には見えない。でも、見える人もいる。で、もしかしたら、一部の?画家にも、
それが見えていたのかもしれないのだ! と思ったのだが、本人たちはそういったことは普通言わないので
分からないけど、とにかく。とにかく、確かにきっと、ほとんどの画家たちは、明白に、

人が普通、見ている以上のものを見て、そこに、ありもしない色や線を書き足しているように見えて実は
本当に、彼らが見た(のか想像したのかは謎だけど)ものを、感覚的かつ霊媒的に、作品として
世の中の人に見せているんだろうなー・・・と私は思った。

つまり。

芸術家というのは、もう、ほとんど、神秘主義者。英語で言えばスピリチュアリストですよー。

うーむ。気付かなかった。私は。彼の話を聞くまで。画家が・・・ははぁーん!という感じなのです。笑

  • 路面電車

    路面電車

  • ソフィア中央駅

    ソフィア中央駅

  • 社会主義(権威主義)っぽいライオンのデカイ像

    社会主義(権威主義)っぽいライオンのデカイ像

  • マーケット

    マーケット

  • 市場(スーパー)

    市場(スーパー)

  • 市場その2<br />文字読めないけど、けっこう楽しかったです。<br />中央にビア・バーがあって、その周りは<br />野菜果物・鮮魚・肉屋・酒屋などが軒を連ねている。<br />土産物屋・宝石店・花屋・骨董品屋もあった。<br />2階にはファーストフードの店が並んでいて<br />床屋や銀行もある。

    市場その2
    文字読めないけど、けっこう楽しかったです。
    中央にビア・バーがあって、その周りは
    野菜果物・鮮魚・肉屋・酒屋などが軒を連ねている。
    土産物屋・宝石店・花屋・骨董品屋もあった。
    2階にはファーストフードの店が並んでいて
    床屋や銀行もある。

  • なぜかモスク

    なぜかモスク

  • 黄色の広場

    黄色の広場

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