2009/04/24 - 2009/05/10
37位(同エリア49件中)
ちゃおさん
ミャンマーとの国境の橋、友好橋のたもとには大きな商品市場があり、宝石・貴金属類を多く扱ってところより「宝石市場」とも呼ばれている。
その市場、一体どんなものを扱っているのかと、タイへ再入国したその足で訪ねてみる。
予想に反して、と言うか、「宝石市場」なんて名前から想像していたのは、云わば「ドロボー市」とか昨日行ったチャトチャップ公園のウイークエンドマーケットを更に雑多に、卑猥にしたイメージを持っていたが、行って見ると随分整然と区画された2−3坪から5坪程度の小店舗が一つ屋根の下にずらっと入り込んでいて、お客は殆ど見当たらず、店員が所在なくぶらぶらしている態。
確かに貴金属を扱う店が多いようだが、ショーケースを見るとそれは普通に売っている装飾品で、飛びぬけて高価な宝石とか、びっくりするような代物はなく、何か名前倒れの感がした。
それ以上に、数百店舗も軒を連ねる同業店の中で、これ程客の入りが少なく、店がよく持つものだと別の意味の感心をさせられた。日本のデパートよりももっとひどい状態だった。
大きなマーケットを通り抜けると、リンモエの河岸に出て、そこは流石に法の網を潜る国境線らしく、「女、女」と誘いにくる男もいれば、目と鼻の先のミャンマーまで小船を漕ぎ出して渡っていく人。近くに警官と兵隊が数人いても、見て見ぬ振りをして見逃している。
こんな雑多な雰囲気がアジアの国境に似つかわしいが、この「宝石市場」、以前は多分こんな感じで、ミャンマーからの宝石、原石を密輸してはここで売り捌いていたと思うが、政府、行政のご指導で、綺麗過ぎる位綺麗に洗われ、却って客足を遠のかせているのかも知れない。
河岸に真っ赤に燃えるように花を咲かせてる木、日本人は皆「火炎樹」と呼んでいるようだが、タイではこの木を「トン・ハーンノックユン」(ต้มหางนกยฺง)、即ち日本語に訳すと「クジャクの尾の木」と呼んでいて、如何にも情熱的な鳥、「孔雀」に相応しい名前だった。
その木陰にひっそりと幾つか並んでいる原石店を覗くと、色々な種類の原石が置いてある。値段を聞くとそれ程高くもない。この先の旅行を考えると、ずっと重たい石を持ったまま旅を続けることに躊躇もしたが、今ここで買わないと、又、買いそびれてしまう。
一つの出会いだ。よしそれならと、思いっきり安い値段を提示して、それで買えれば買うし、買えなければ諦めよう、と2個で500バーツを提示したら、乗ってきた。
800から600まで下がってきたが、見ると隣にも見栄えの良い石がある。よし、それならこの二つを合わせ4個合計で700でどうだ!、と提示したところ、店のオヤジ、渋々、これでは飯が食えなくなるよ、なんて言いながら、直ぐにも新聞紙に石を丸め始める。商談成立。
この先、この重い石を持っての旅行が思いやられたが、まあ、自分で気に入ったもの、諦めるしかない。
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ミャンマーとの国境にかかる友好橋のたもとにはリムモエの「宝石市場」がある。
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数百店舗あるマーケット内は、整然とし過ぎていて、客の入りは少ない。
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確かに貴金属商が多いが、それ程高価なものは見当たらない。
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マーケットを出たところのリムモエ川沿いに真っ赤に咲いている「ต้มหางนกยฺง」(トム・ハーンノクユン」の花。
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「ต้มหางนกยฺง」(トム・ハーンノクユン)、「トム」が「木」で「ハーン」が「尾」、「ノクユン」が「孔雀」の意味。
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モエ川沿いに咲いている「ต้มหางนกยฺง」。
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川を渡ってやってくる不法侵入者を取り締まる警察官と兵隊。左が警官で右が兵隊。
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赤い木の下に幾店か原石の店があり、石を4個買う。
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川を自由に行き来する地元の人。
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マーケットの出口で、偶々日本語を話せる店の主人とその家族に会う。
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