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ミャンマーとの国境の橋、友好橋のたもとには大きな商品市場があり、宝石・貴金属類を多く扱ってところより「宝石市場」とも呼ばれている。<br /><br />その市場、一体どんなものを扱っているのかと、タイへ再入国したその足で訪ねてみる。<br /><br />予想に反して、と言うか、「宝石市場」なんて名前から想像していたのは、云わば「ドロボー市」とか昨日行ったチャトチャップ公園のウイークエンドマーケットを更に雑多に、卑猥にしたイメージを持っていたが、行って見ると随分整然と区画された2−3坪から5坪程度の小店舗が一つ屋根の下にずらっと入り込んでいて、お客は殆ど見当たらず、店員が所在なくぶらぶらしている態。<br /><br />確かに貴金属を扱う店が多いようだが、ショーケースを見るとそれは普通に売っている装飾品で、飛びぬけて高価な宝石とか、びっくりするような代物はなく、何か名前倒れの感がした。<br /><br />それ以上に、数百店舗も軒を連ねる同業店の中で、これ程客の入りが少なく、店がよく持つものだと別の意味の感心をさせられた。日本のデパートよりももっとひどい状態だった。<br /><br />大きなマーケットを通り抜けると、リンモエの河岸に出て、そこは流石に法の網を潜る国境線らしく、「女、女」と誘いにくる男もいれば、目と鼻の先のミャンマーまで小船を漕ぎ出して渡っていく人。近くに警官と兵隊が数人いても、見て見ぬ振りをして見逃している。<br /><br />こんな雑多な雰囲気がアジアの国境に似つかわしいが、この「宝石市場」、以前は多分こんな感じで、ミャンマーからの宝石、原石を密輸してはここで売り捌いていたと思うが、政府、行政のご指導で、綺麗過ぎる位綺麗に洗われ、却って客足を遠のかせているのかも知れない。<br /><br />河岸に真っ赤に燃えるように花を咲かせてる木、日本人は皆「火炎樹」と呼んでいるようだが、タイではこの木を「トン・ハーンノックユン」(&amp;amp;amp;#3605;&amp;amp;amp;#3657;&amp;amp;amp;#3617;&amp;amp;amp;#3627;&amp;amp;amp;#3634;&amp;amp;amp;#3591;&amp;amp;amp;#3609;&amp;amp;amp;#3585;&amp;amp;amp;#3618;&amp;amp;amp;#3642;&amp;amp;amp;#3591;)、即ち日本語に訳すと「クジャクの尾の木」と呼んでいて、如何にも情熱的な鳥、「孔雀」に相応しい名前だった。<br /><br />その木陰にひっそりと幾つか並んでいる原石店を覗くと、色々な種類の原石が置いてある。値段を聞くとそれ程高くもない。この先の旅行を考えると、ずっと重たい石を持ったまま旅を続けることに躊躇もしたが、今ここで買わないと、又、買いそびれてしまう。<br /><br />一つの出会いだ。よしそれならと、思いっきり安い値段を提示して、それで買えれば買うし、買えなければ諦めよう、と2個で500バーツを提示したら、乗ってきた。<br /><br />800から600まで下がってきたが、見ると隣にも見栄えの良い石がある。よし、それならこの二つを合わせ4個合計で700でどうだ!、と提示したところ、店のオヤジ、渋々、これでは飯が食えなくなるよ、なんて言いながら、直ぐにも新聞紙に石を丸め始める。商談成立。<br /><br />この先、この重い石を持っての旅行が思いやられたが、まあ、自分で気に入ったもの、諦めるしかない。

遥かなるメコン(13)メーソットの宝石市場。

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2009/04/24 - 2009/05/10

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ちゃお

ちゃおさん

ミャンマーとの国境の橋、友好橋のたもとには大きな商品市場があり、宝石・貴金属類を多く扱ってところより「宝石市場」とも呼ばれている。

その市場、一体どんなものを扱っているのかと、タイへ再入国したその足で訪ねてみる。

予想に反して、と言うか、「宝石市場」なんて名前から想像していたのは、云わば「ドロボー市」とか昨日行ったチャトチャップ公園のウイークエンドマーケットを更に雑多に、卑猥にしたイメージを持っていたが、行って見ると随分整然と区画された2−3坪から5坪程度の小店舗が一つ屋根の下にずらっと入り込んでいて、お客は殆ど見当たらず、店員が所在なくぶらぶらしている態。

確かに貴金属を扱う店が多いようだが、ショーケースを見るとそれは普通に売っている装飾品で、飛びぬけて高価な宝石とか、びっくりするような代物はなく、何か名前倒れの感がした。

それ以上に、数百店舗も軒を連ねる同業店の中で、これ程客の入りが少なく、店がよく持つものだと別の意味の感心をさせられた。日本のデパートよりももっとひどい状態だった。

大きなマーケットを通り抜けると、リンモエの河岸に出て、そこは流石に法の網を潜る国境線らしく、「女、女」と誘いにくる男もいれば、目と鼻の先のミャンマーまで小船を漕ぎ出して渡っていく人。近くに警官と兵隊が数人いても、見て見ぬ振りをして見逃している。

こんな雑多な雰囲気がアジアの国境に似つかわしいが、この「宝石市場」、以前は多分こんな感じで、ミャンマーからの宝石、原石を密輸してはここで売り捌いていたと思うが、政府、行政のご指導で、綺麗過ぎる位綺麗に洗われ、却って客足を遠のかせているのかも知れない。

河岸に真っ赤に燃えるように花を咲かせてる木、日本人は皆「火炎樹」と呼んでいるようだが、タイではこの木を「トン・ハーンノックユン」(&amp;amp;#3605;&amp;amp;#3657;&amp;amp;#3617;&amp;amp;#3627;&amp;amp;#3634;&amp;amp;#3591;&amp;amp;#3609;&amp;amp;#3585;&amp;amp;#3618;&amp;amp;#3642;&amp;amp;#3591;)、即ち日本語に訳すと「クジャクの尾の木」と呼んでいて、如何にも情熱的な鳥、「孔雀」に相応しい名前だった。

その木陰にひっそりと幾つか並んでいる原石店を覗くと、色々な種類の原石が置いてある。値段を聞くとそれ程高くもない。この先の旅行を考えると、ずっと重たい石を持ったまま旅を続けることに躊躇もしたが、今ここで買わないと、又、買いそびれてしまう。

一つの出会いだ。よしそれならと、思いっきり安い値段を提示して、それで買えれば買うし、買えなければ諦めよう、と2個で500バーツを提示したら、乗ってきた。

800から600まで下がってきたが、見ると隣にも見栄えの良い石がある。よし、それならこの二つを合わせ4個合計で700でどうだ!、と提示したところ、店のオヤジ、渋々、これでは飯が食えなくなるよ、なんて言いながら、直ぐにも新聞紙に石を丸め始める。商談成立。

この先、この重い石を持っての旅行が思いやられたが、まあ、自分で気に入ったもの、諦めるしかない。

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  • ミャンマーとの国境にかかる友好橋のたもとにはリムモエの「宝石市場」がある。

    ミャンマーとの国境にかかる友好橋のたもとにはリムモエの「宝石市場」がある。

  • 数百店舗あるマーケット内は、整然とし過ぎていて、客の入りは少ない。

    数百店舗あるマーケット内は、整然とし過ぎていて、客の入りは少ない。

  • 確かに貴金属商が多いが、それ程高価なものは見当たらない。

    確かに貴金属商が多いが、それ程高価なものは見当たらない。

  • マーケットを出たところのリムモエ川沿いに真っ赤に咲いている「&#3605;&#3657;&#3617;&#3627;&#3634;&#3591;&#3609;&#3585;&#3618;&#3642;&#3591;」(トム・ハーンノクユン」の花。

    マーケットを出たところのリムモエ川沿いに真っ赤に咲いている「ต้มหางนกยฺง」(トム・ハーンノクユン」の花。

  • 「&#3605;&#3657;&#3617;&#3627;&#3634;&#3591;&#3609;&#3585;&#3618;&#3642;&#3591;」(トム・ハーンノクユン)、「トム」が「木」で「ハーン」が「尾」、「ノクユン」が「孔雀」の意味。

    「ต้มหางนกยฺง」(トム・ハーンノクユン)、「トム」が「木」で「ハーン」が「尾」、「ノクユン」が「孔雀」の意味。

  • モエ川沿いに咲いている「&#3605;&#3657;&#3617;&#3627;&#3634;&#3591;&#3609;&#3585;&#3618;&#3642;&#3591;」。

    モエ川沿いに咲いている「ต้มหางนกยฺง」。

  • 川を渡ってやってくる不法侵入者を取り締まる警察官と兵隊。左が警官で右が兵隊。

    川を渡ってやってくる不法侵入者を取り締まる警察官と兵隊。左が警官で右が兵隊。

  • 赤い木の下に幾店か原石の店があり、石を4個買う。

    赤い木の下に幾店か原石の店があり、石を4個買う。

  • 川を自由に行き来する地元の人。

    川を自由に行き来する地元の人。

  • マーケットの出口で、偶々日本語を話せる店の主人とその家族に会う。

    マーケットの出口で、偶々日本語を話せる店の主人とその家族に会う。

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