2009/05/23 - 2009/05/25
3985位(同エリア7886件中)
めもるさん
業務繁忙期がようやく一段落し、なんとか代休がもらえた。
登りたい山があるのだけど、せっかくだからアプローチも。
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JALグループ 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
PR
-
ぎりぎりになってからのマイル航空券申し込み
だったので、本来は熊本空港を使いたいところ
だけれども取れず。
やむを得ず最終便で鹿児島空港へ行き、市内へ。
チェックインだけして町へ出る。昼食を摂って
いないし、翌朝早く出る上に市内には戻らない
ので、鹿児島らしい食べ物をちょっとくらいは
食べておきたい。
ホテルにわりあい近いラーメン屋「小金太」で
とんこつ入りラーメンをいただく。豚骨は骨まで
やわらかくておいしかったけど、遅い時間ならば
Sサイズにすべきだった。かなりおなかがヘビー。 -
翌朝、鹿児島中央駅へ。市電に乗ったものの、
ばんばんバスが通り過ぎていき、選択を誤ったな
と、ちょっと後悔。 -
鹿児島中央からは九州新幹線「つばめ」に乗車。
ホームに柵があって列車の先頭が撮れないので、
側面写真になってしまった。 -
新八代でリレーつばめに乗り継ぐ(乗継ぎ時間が
短いので写真なし)。いきなり熊本へ着いてしまう
という、たいへん乱暴な展開に(すみません…)。
熊本からは展望車つきの客車に乗車。 -
客車を牽くのはSL・8620形の58654号機。
通称「ハチロク」。機関車は「D51 498」の
ように、機関車形式+車輌製造順というように
表記されるのが通常だが、数字だけどんどん
増やすと、8700番台で別の形式とバッティング
してしまうため、8699までカウントしたあとは
位をひとつ追加して「18620」と表記している。
58654号機はこの形式の435番目の機関車になる。 -
これまでいろんなおじいちゃん機関車が登場
してきたけれど、そんなもんは彼にとっては若僧。
生まれは大正11年11月18日、御歳なんと86歳。
体調不良で4年前に一度引退したが、復帰を
望む多くの声にJR九州が応えて、大がかりな
修復の上でこの4月から「SL人吉」として復活
してくれた。 -
ホームにも復活を祝うタペストリーが。
-
JRの運転所にもお祝いムード。
-
せっかくこの列車に乗るならと、復活記念で
作られた、Laundryの限定Tシャツを着用。
これで車内の注目を独り占めだぜと思っていたが、
もう1人このTシャツを着て乗っている人がいた。
視線が半分になってしまって残念(笑)。 -
ちなみに図柄を拡大すると。ちゃんと車体の
番号がわかるようになっています。 -
バック面はこんな感じ。
-
ホームも、車内も、車体も、人・人・人…。
-
「86(はちろく)」をデザインしたマーク。
(左) -
メープルウッドを使った明るい車内。天井には
「86」のマークがずらりと並ぶ。 -
そうこうしているうちに出発時間。甲高い
汽笛を一声、出発進行。大きな機関車とは
ずいぶん違う汽笛の音がするものだ。
アテンダントさんが乗車記念のパンフレットを
配布にきてくれた。 -
検札が終わって車内探検に出かける。2号車の
連結部分にはのれんがついている。ちょっとほしい
かも(笑)。 -
車内にはSLを描いた絵画や
-
SLの模型がたくさん展示されている。
-
観光路線図。こういったものも配布してくれると
いいなあ。 -
1号車の展望スペースへ。「58654」のプレートが
輝く。 -
3号車には、鉄道に関する書籍・絵本を集めた
「SL文庫」が設けられている。小さい子や大人が
入れ替わりページを繰っていた。 -
ビュッフェカウンター。アテンダントさんが
外に向かって手を振っている。今回の復活に
際し、JR九州と沿線自治体で「手を振レール」
運動を行っていて、車内の外から、中から手を
振り合おうとのアナウンスがあった。 -
カウンター前には大きな58654のタペストリー。
-
ビュッフェの販売品はしゃれたショーケースで
展示されている。単にカウンターでお品書きを
見るだけよりも気分が高まる。 -
気分が高まったので、小町麦酒「エール」を買って
いただく。エールだけどそんなに濃さは感じず、やや
すっきり系。 -
熊本で少し空席があった車内は、新八代で
新幹線からきた団体客があり、満席になった。
肥薩線の起点駅・八代で8分間の停車。 -
ふだんは立売りなんてしていないだろうけれど
SLの旅気分を盛り上げるために(売上もあげる
ために・笑)駅弁のホーム立売りをしてくれている。 -
停車時間でも機関士さんは休みはない。
機関車にごはんをせっせとあげている。 -
休んでいるわけではありません。計器を見つめる
目は真剣です。 -
第一のハイライト、第一球磨川橋梁が近い。
いそいそと展望車へ行く。鎌瀬駅を通過し、
鉄橋へ。 -
まずは入口のデッキガターを渡り、
-
鉄橋だ、鉄橋だ、楽しいな♪
-
この鉄橋は明治41年に竣工。ニューヨーク
生まれで、橋の端が斜度60度に切り立って
いるのが特徴。この構造の橋は球磨川第一・
第二の2本しかないらしい。 -
日本三急流の球磨川にも渡し船が残る。最後の
渡し船をやっているのは、その名も「球磨川八郎」
さんとのこと。渡し船の小屋と船が見えた。
八郎さんは残念ながら外にはいらっしゃらなかった。 -
急流ですよ、急流。
-
白石駅で停車。「明治のクラシックな駅舎を堪能
できます」とパンフレットに書いてあるけど… -
3分停車のところが2分停車になってしまい、
アテンダントさんが出発の鐘をからんからんと
鳴らす。あわてて車内に戻る。 -
球磨川下りのラフティングボート。このあと、
ボートから「手を振レール」してくれた。 -
一勝地で10分停車。アテンダントさんにお願いして
かわいらしい姿を1枚。 -
編成を撮ってみようと、向かいのホームへ。
停車用の標識ポールがじゃまだなあ…。 -
ホームのコスモスを入れて1枚。まだ初夏だけど。
-
水のしたたり落ちる動輪。
-
2時間半の旅もあっという間に終わり、人吉に到着。
-
編成撮影に再度挑戦。煙が流れてきてなかなか
うまくいかない。 -
これがせいいっぱいかな…。
-
SLの旅は終わっても、機関士さん達の仕事はまだ
終わらない。 -
2年ぶりの人吉。人吉といえば球磨川。
-
コンビニに入ると、ベーカリーもやっている。
巨大なメロンパンが売られていてびっくり。 -
そして熊本ラーメン「黒亭」のカップ麺が。
ほんとは買いたかったけれど、翌日の登山に
じゃまになるので、泣く泣く見送り。 -
「SL人吉」の車内でもらったパンフには、ターン
テーブルでSLを回すところを見ることができると
書いてある。見てみたいなと思って行ってみるけど、
ハチロクは機関庫に入ってなかなか出てこない。
待っていると、少しずつ火を落としはじめている
ような感じ。
こちらに向かってきた職員の方に尋ねたところ、
1時間ほど後で行うとのこと。列車に乗らなければ
ならないので、泣く泣くあきらめた。 -
人吉駅の売店には陶器のSL型容器に入った
球磨焼酎が売られていた(買っていないけど)。 -
観光案内所には球磨焼酎がずらりと並ぶ。ここで
販売してはいないみたいだけれど。 -
人吉で「いさぶろう3号」に乗り継ぎ。この列車は
3年前に逆向きの「しんぺい」で乗っている。 -
その時は指定券を取っていたけど、今回は横着して
指定券を取っていない。自由席は車端部分のロング
シートのわずか7席しかなく、すでに先客がいた。
今日は本来の2輌編成の後ろに、ディーゼルカーを
増結して自由席に充てている。「いさぶろう」車輌と
違って、転換クロスシートが並ぶだけの一般車輌だが
2ボックスだけなんと畳シートがあった。まよわず
こちらの席をいただく。 -
人吉駅では3年前とかわらず(3年前どころか、
もっと前からかわらず)駅弁の立ち売りのおじさんが
がんばっている。 -
立ち売りのおじさんには申し訳ないけれど、お昼は
SL人吉で買った「おごっつお弁当」。 -
人吉市にある国宝青井阿蘇神社の「おくんち祭」の
ときに食べられてきた弁当を再現したものだという。
人吉産の食材にこだわったおにぎり・卵焼き、煮しめ。
さすがにさばの竜田揚げだけは人吉産ではないけれど。
シンプルでおいしく、500円は安い。 -
まずは大畑駅へ。スイッチバックのレールが近づいてくる。
-
大畑駅。ここから木造の味わいある駅舎を持つ
駅が続いていく。 -
昔はSLでこの山岳路線を越えていた。
その名残の給水塔。 -
停車時間に乗客が顔を洗った手水鉢。今は顔を洗う
人は見かけないけれど、水はあいかわらず満たされて
いる。 -
出発進行。スイッチバックをして、来た方向に戻る。
-
さらにもう1回スイッチバックして、ここから
ループ線を登っていく。 -
ぐんぐん高度を稼ぎ、人吉の街がみるみる低くなっていく。
-
ループ線の線路は見つけられなかったけれど、
上からは先ほどスイッチバックをした線路が
見えた。 -
ループ・スイッチバックを登り切り、肥薩線で最も
標高の高い駅・矢岳に到着。この木造駅舎も歳月を
重ねた味がある。 -
駅の時刻表。矢“嶽”だったり、午“后”だったり
と、駅舎に合わせた味わいに。
それにしても、「いさぶろう」「しんぺい」以外は
1日3往復しかない。県境を越えての往来はやはり
少ないのだろうか。 -
矢岳駅にはD51が展示されている。「SL人吉」を
牽いた58654号機も、かつてはこの隣に展示されていた
のだそうだ。 -
ふたたびの日本三大車窓。しかし、残念ながら
今日もすっきりと山は見えてくれず。
霧島連山の最高峰・韓国岳は見えなかったけれど
栗野岳(1,094m)がなんとか見えてくれた。 -
スイッチバックが再び近づいてきた。
-
真幸駅に進入。
-
真幸駅の駅舎。
-
駅構内では地元の物産販売のおばちゃんたちが。
乗客が群がり、先を争って買っている。 -
「いさぶろう」の終着・吉松駅に到着。
-
こちらの駅名標では「土」に「口」の“よし”と
なっている。どちらが正しいのだろうか? -
吉松からは特急「はやとの風」に乗車。
-
特急といいつつ、最初のうちは各駅に停車。
大隅横川駅にはタブレットの受取り器が備え
られている。今では生きていないのだろうけど。 -
鯉のぼりの町のようで、ホームの金網フェンスには
たくさんの鯉のぼりが泳いでいる。 -
こちらもなかなか味わいのある駅舎だ。
しかし、ここから急激に眠くなり、肥薩線
終盤戦最大のハイライト・嘉例川駅の駅舎を
撮り逃したのはかえすがえすも不覚だった。 -
おまけ
SL人吉の乗車証明書とスタンプ
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (8)
-
- Noririnさん 2009/06/13 21:22:58
- このラベル可愛い〜〜♪
- めもるさん こんばんは
いや〜鉄分満載っすね。
電車には興味が無いけど、メープルウッドを使った明るい車内は快適どうですね。
こういう電車に乗って旅をしてみたい!
駅弁のホーム売りも気分を盛り上げてくれますね。
こういう旅にはウマイ地ビールが♪
な〜んか良いぢゃないですか!
気のせいかアテンダントさんショットが多くないっすか??
Noririn
- めもるさん からの返信 2009/06/16 07:07:30
- 小町というより
- おはようございます。
いつもありがとうございます。
小野小町というよりは大正ロマンの少女という
感じですね。肥後小町?
> いや〜鉄分満載っすね。
いやいや、そんな。
> こういう電車に乗って旅をしてみたい!
> 駅弁のホーム売りも気分を盛り上げてくれますね。
> こういう旅にはウマイ地ビールが♪
> な〜んか良いぢゃないですか!
どうせ同じ場所に行くなら、行く手段にもひと工夫
したくなるんですよね。気分も盛り上がるし。
> 気のせいかアテンダントさんショットが多くないっすか??
気のせいです(笑)。まあ、読者サービスということで(笑)
めもる
-
- ぷぷよしさん 2009/06/09 13:25:14
- 私はハチクロが好き♪
- おとーとへ
SLの旅に出ていたんだ。そうかぁ〜
私は鉄分多めだけれど、SLはまったくさっぱりなんだよね(^_^;)
「ハチロク」も「ハチクロ」って読んじゃったし・・・
あぁ、もう歳かねぇ、、、
たまにはのんびりゆっくり、鉄道の旅も楽しそう。
久しぶりに乗り鉄してくるかなぁ(笑)
あねより
- めもるさん からの返信 2009/06/09 23:57:08
- 花は美しく 棘も美しく
- どもども。
> 私は鉄分多めだけれど、SLはまったくさっぱりなんだよね(^_^;)
もとは自分もそんなにSL好きってわけじゃなかったの
ですのよ。どちらかといえばブルートレインや、それを
引っ張る電気機関車から入ったクチでして(にーちゃんと
一緒)。でも、4トラにはSLばっか載っけているような…。
> 「ハチロク」も「ハチクロ」って読んじゃったし・・・
Kさまのようにトレノを思い出す人もいれば、
ねーちゃんのように祐太とはぐみを思い出す人も
いて。「ハチロク」からいろんな連想が生まれる
のねぇ(意味不明)。
> たまにはのんびりゆっくり、鉄道の旅も楽しそう。
> 久しぶりに乗り鉄してくるかなぁ(笑)
やっぱり手強い相手・ムグンファ号か?(笑)
それともマレー鉄道経由ブンブン行き? おとーと
-
- ちふさん 2009/05/31 09:35:21
- SL人吉
- かっこいいですね!
鉄橋とか川とか、いい風景がばっちりですね!
そして、アテンダントさんもとてもかわいらしい〜
いい旅ですねぇ。
こんな旅をしてみたくなりましたわ。
私も、思い切って九州に行きたい!
ちふ
- めもるさん からの返信 2009/06/01 22:27:56
- RE: SL人吉
- どうもですー。訪問と書き込みありがとうございました。
> そして、アテンダントさんもとてもかわいらしい〜
やはり目がいくのはそこか(大笑)。アテンダントさんは
1両に1人の割合でいるので、お好みで(笑)。
> 私も、思い切って九州に行きたい!
四国・九州アイランドリーグの試合には行かないの?
(って、熊本や鹿児島に球団ないけど…)
めもる
-
- けーしちょーさん 2009/05/30 20:15:49
- てっきりパンダトレノかと思ってしまいました。
- SLでしたか!!
しかも、なんだか色々なグッズが盛りだくさんでって
鹿児島から???
うむむ、よくわかりませんが
テツだったんですね。
そこはよくわかりました。
丁寧な解説。写真のくふう。駅舎の写真を撮り忘れたことに寄せる自責の念。
すばらしいSLレポートでした。
なんかもう、自分が乗ってしまった気分です。
けーしちょー拝
- めもるさん からの返信 2009/06/01 22:23:56
- さすが走り屋
- けーしちょーさま、訪問と書き込みありがとうっす。
走り屋だ(?)という話はPさまから聞いていたけど、
車に乗る人は「はちろく」とそういう連想になるのね。
知人で86トレノに乗っていた人がいたのを思い出し
ましたわ。
> 鹿児島から???
熊本から入りたかったんだけど、今回はマイル航空券で
熊本便が取れなかったもんで、やむを得ず飛行機の取れた
鹿児島から行くことになりましたのだ。SLの出発駅は
熊本です。
> テツだったんですね。
> そこはよくわかりました。
乗るためだけの旅はあまりしないのよ。アプローチを
するときに、どうせするならそこも楽しもうと思って
いるわけであって。そこも理解してねん(笑)。
めもる
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
8
80