2009/04/24 - 2009/05/10
40位(同エリア49件中)
ちゃおさん
タイには町の名前に「メー」(แม่)で始まる町村名が多い。特にタイ北部にはそれが多く、有名な町では最北の「メーホーソン」、ビルマとの国境の「メーサイ」、このメーソッドの直ぐ北にある「メーサリアン」等々。
この「メー」(แม่)はタイ語では「母」を意味しているが、「水」を意味する「ナーム」(น้ำ)とくっ付き「メナーム」(แม่น้ำ)、即ち「川」という意味になる。
タイ語では実に「母なる水」が「川」のことを意味するが、この北部に多い町名「メー」は、その「メナム」(川)の省略形であり、「メー」の後に付く町名は、それぞれの「川」の固有名詞となっている。
特に北部にこの町名が多いのは、北部は山岳地帯が多く、それだけ多くの川が存在しているに違いない。
ここメーソッドもビルマとの間に中くらいの大きさの川があり、それが国境線となっているが、ここの川の名前は「モエ」(แม่น้ำเหมย・メーナム・ムエイ)である。地元の人々は「リン・モエ」と呼んでいる。
実際、国境はこのメーソッドの町からは、10キロ程西に行った、タックという町(เมีองตาก・ムーアン・ターク)にあり、パスポートの出入国スタンプも「TAK」と押されている。
しかし一般的には、ビルマとの国境の町としてはメーソッドであり、その方が馴染み易い名前でもある。
川幅自体は100mそこそこで、河川敷を入れても300mも無い位の浅い川だから、地元民は、両方の岸から歩いて、渡っている。国が違っても、人々の行き来は自由のようだ。
ベトナムからカンボジア、ラオスを通り、このタイを横断し、インドまで伸びる予定のアジアハイウェイがこの川に架かっていて、それがタイ・ビルマ両国の国境となっているが、地元民は、この国境の橋すらも、自由に往来しているようだ。それが昔からの慣わしになっているようだ。
しかしそんな歴史があるに拘わらず、ここまで来たソンテウに乗り合わせたビルマ人の多くは、タイ語も理解せず、文字も読めず、当方がタイ語で話しかけても、手を横に振るだけの仕草をするのは、少し意外な感がした。
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タイの北部を横断するアジアハイウェイの行き着くところにミャンマーとの国境がある。
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同じミャンマーとの国境、「メーサイ」に較べると、ここの国境は閑散としている。
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ミャンマーとの国境にかかる川「モエ川」(แม่น้ำเหมย)。右側がタイ、左がミャンマー。
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橋の上の国境線。右がタイ、左がビルマ。
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ビルマはタイと較べて英語がよく通じる。英国植民地の影響が今でも色濃く残っている。
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TAK(ตาก)の税関建物。
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タイ・ビルマ間にかかる友好橋を歩いて渡る地元民。
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ミャンマー側税関。門の向こうに友好橋が見える。橋の反対側がタイ。
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国境の川を歩いて渡る人もいる。
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両岸をロープで繋ぎ、ゴムボートに乗って渡る人もいる。
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