2001/08 - 2001/08
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SATORUさん
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バリでは特にこれと言って何をすると言うわけでもなく、私はインドネシアを出国してからの計画をどうするのかと言うことばかりを考えていた。バリは結局1日だけの滞在だった。次の日、朝6時半にジョグジャカルタから一緒に同行していたゼミ生には何も言わず、ホテルを出発しようと思っていたのですが、彼らもどうもイルカウォッチングツアーへ行くために早起きをしていたらしく、私達は多くのゼミ生に別れを告げて、ロビナビーチから約3時間位の距離があるデンパサールの空港へ向った。
私達は朝食をまだ取っていなかったこととインドネシアルピアが多く残っていたので、空港内にあるマクドナルドで食事をとった。私達は日本とほとんど値段が変わらないインドネシアの値段からすればものすごく高いビッグマックセットを頼み席に座った。すると、私達はジュース・ポテト・ビックマックを全て受け取ったが、なぜかあとから従業員が私達の元へもう一つポテトを届けてくれた。(多分向こうの勘違いだと思う)
私達は黙々とハンバーガーをほおばっていたが、友人の「なんやかんや文句を言っていたけれど楽しかったな」と言われた瞬間、最後に涙を流して一人別れを告げに来てくれた友人のことを思い出し、なぜか10分位大泣きしてしまった。
朝食を食べた後、空港の入り口で私達はX線によるセキュリティーチェックを受け、空港内へ入った。空港内は、9月11日のアメリカのテロが起こったことにより警備が厳しくなっていた。
チェックインを済ませ、出国検査をした後私達はシンガポール行きのシンガポール航空の搭乗口へと行った。搭乗時刻になり飛行機に乗るとバリは世界有数の観光地の一つということもあって、シンガポールへ向かう便は満席だった。それ分観光客は浮かれた観光客が搭乗していた。その客は酒を一度に4,5本頼んで騒いだり、機内食(肉か魚を選択)を両方頼んだりしていた。私は飛行機には数十回乗ったことがあるのですが、初めてこのような客を見た。
飛行機は定刻通りシンガポールへ到着し、私達は入国検査を終えて、そのまま大きな荷物を預け両替をした後、マレーシアのジョホールバルへ向かう(シンガポールで宿を取ろうと思えば、ものすごく高いのでジョホールバルへ行きました)べく市内へ向かおうとした。しかし、私達はシンガポールの中心地への行き方が判らなかったので、とりあえず地下にあるバス停留所へ向かい、そこでバスを待っていた老人に「ジョホールバルへ行きたいのだがどのようにしていけばいいのか?」と聞くと、「途中まで一緒に連れて行ってやる。」と言い町の中心部まで連れて行ってくれた上に、「どこどこでバスに乗れば行くことが出来る」と丁寧に教えてくれた。
私達はその老人と別れ、時間がすでに遅かったため、この日シンガポールの観光を全くせずに、その老人が教えてくれた通り、MRTのブギス駅で下車し、ブギスバスターミナルへ向かった。
バスターミナルへ到着すると、老人が言っていたようにジョホールバルへ向かうバスが、十数分に1本運行されているようだった。このバスに乗ると、途中の停留所はシンガポール側とマレーシア側のイミグレーションに停車するだけで、ノンストップでジョホールバルへ行くことが出来た。
私達はチケットオフィスでチケットを購入し、バスに乗り込むと席に乗客を満たさないまますぐにバスは出発した。バスは約40分走るとシンガポールの国境へ到着した。私はこの国境に到着するまでの間シンガポールの町を興味深く見ていた。シンガポールはきっちりと道が整備されていて、高層ビルが立ち並んでおり、さすがは東南アジア経済の中心地と思わせる町だった。
国境に到着すると一旦乗客全員はバスを降ろされ、シンガポール側の出国検査、税関を通り、行きに再び乗って来たバスに乗ってジョホール水道を通り、マレーシア側の国境へ行くとのことだったが、私達は当時そのことを全く判っていなかったので、仕方なく数キロあるジョホール水道を歩いてシンガポール・マレーシアの国境を渡った。
私達はジョホール水道の景色を眺めながらゆっくりと足を進め、マレーシアの国境へ着き入国審査を受け難なく通り抜けることが出来た。イミグレーションを通り抜けると私達はシンガポールとは全く異なる町の風景に面食らった。ジョホールバルは人々の活気、町の匂い、汚さどれをとっても東南アジアだった。そこからは全くシンガポールとの国境の町と言うことを感じさせられなかった。私達はお互いに「国境を一つ越えるとこんなにも町の様子が変わるのか」と言い合った。
私達はジョホールバルに着くと観光することも無く、機内であらかじめピックアップしておいたホテルへ向かった。私は疲れていたせいもあって、山本には意見を聞くことも無く、2軒目の宿に即決した。2軒目の宿で私は値段交渉をしたが、全く値引きされなかったのでどうしようかと考えていたが、「そんなに値段が高くなかったのでいいか」と思い決定した。
マレーシアはマレー系、中華系、インド系の住民が共存する多国籍国家だ。その為私達が宿泊したホテルの周りにも各国の料理を扱っているレストランが多数あり、私達は夕食をどこで取ろうかと迷ったが、食費を安く浮かせるために、この日は宿の近くにあったコンビニエンスストア(セブンイレブン)でパン・ドーナッツ・ビールを購入して宿へと戻った。私達は夕食をとった後、すぐに爆睡した。時計は午後7時半を指していた。
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