2009/05/18 - 2009/05/18
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Weiwojingさん
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横浜山手にある外国人墓地はよく知られた横浜の観光スポットになっていますが、南京墓地はほとんど知る人もいない中国人墓地です。
正式名称は「中華義荘」という名前ですが、地元の人はみな南京墓地と言っています。中華義荘と言うと、「え?、知らないよ」という人ばかりでしたが、「中国人墓地で、南京墓地のことですが・・・」と言うと、「あ?、あそこね。わかリます」と言って教えてくれました。
中華義荘は元々は山手の外国人墓地にありましたが、1873年(明治6)に現在地の中区大芝台に移されました。そして、ここにその霊廟として地蔵王廟が建てられたのが1892年(明治25)です。
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根岸線の山手駅を降りて、住宅街を延々と坂を上ったり下りたりしながら25分位歩くと、中華義荘に着くことができます。バスの便がありますので、歩くのがいやな人はバスに乗って行った方がよいでしょう。
到着しすぐ門をくぐると、長い階段があります。ここを上がって行きます。 -
階段を上りきると、「地蔵王廟」と書かれた廟の前にでます。墓地はこの廟の裏の小高い丘の上にあり、数千人の中国人の方々が眠っています。
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中庭から地蔵王廟の正庁正堂を見たところです。
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これは何でしょうか。壁に埋め込まれた鋲のようなものでしょうか。
調べたところ、これは中国で地震などの災害時に備えて柱に打ちこんで、倒壊を防ぐものだそうです。 -
建物全体の壁面には同じような鋲が打ち込まれています。
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地蔵王廟の北東側出口です。
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右側が大門になっていて、ここから地蔵王廟に入ります。入るとすぐ賽銭箱が置かれています。
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地蔵王像を納める厨子です。
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これは「神杯」という木片です。2つひと組となっていて、これに自分の願いを込めて、地面に放り投げて運勢を占うものです。
中国系の寺院、特に、中国本土の南方、台湾、香港などの地域に行けば、これはどこででも見ることができます。 -
2つひと組で2つの神杯を同時に地面に投げると、このような形になりました。つまり、左側の神杯は表、右側は裏がでてきました。「表・裏」とならず、「表・表」あるいは「裏・裏」となるとそれは不可で、「表・裏」が出てくるまで、何度でも繰り返します。写真のようになると、ここでおみくじを引くことができる細長いくじ棒を引きます。
この棒の端には小さく番号が書かれていますので、その番号を覚えて、くじ棒は箱にもどします。さらにもう一度神杯を地面に投げます。ここで「表・裏」とならなければ、最初のくじ棒の番号は無効となり、再度繰り返すことになります。 -
蚊とり線香と同じような形をした線香が供えられています。
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中国人の女性が熱心に祈っていました。
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中庭から北側廊を見たところです。
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地蔵王廟を出ると、すぐわきに3階建の安骨堂(納骨堂)があります。
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安骨堂の内部です。ここには墓に埋葬されていない人々が納骨されています。
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では、墓地の中をしばらく歩いてみましょう。
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墓石の上に「信望愛」という文字が書かれていますが、もちろんこれは聖書の中の言葉です。これはクリスチャンの墓のようです。
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随分古い墓石もあります。恐らく70〜80年は経つているものと思われます。
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遠くに3本の柱のような建物が見えますが、これは根岸の旧競馬場です。
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関東大震災では多くの中国の方々が犠牲になりました。その方々が埋葬された墓がたくさん残っています。
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「中華義荘」と彫られた石碑が入り口近くに置かれています。
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名前が分からない人々の墓も多数あります。
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