2009/02/04 - 2009/02/04
95位(同エリア168件中)
ころっつさん
2月の平日、安芸の小京都・竹原に続き、瀬戸内海に横一列に並ぶ芸予諸島の西部を訪れました。08年11月に豊島大橋が開通したので、本土からから愛媛県の岡村島まで7つの橋で海を渡り、これらの島々を車で巡ることができるようになりました。「安芸灘とびしま海道」と名付けられたこのルートをたどり、観光スポットを訪ねてみました。
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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呉から芸予諸島を結ぶ「安芸灘とびしま海道」で、写真は08年11月に開通したばかりの上蒲刈島と豊島を結ぶ豊島大橋。
これから向かう御手洗まで4つの海を越える橋を渡るが有料なのは本土と下蒲刈島を結ぶ安芸灘大橋だけというのも嬉しい。ただし、安芸灘大橋の通行料金は片道700円、痛い…。 -
最初の目的地、御手洗(みたらい)は大崎下島の東部にある港町。さらに橋を渡れば、愛媛県の岡村島となり、ここからフェリーで四国の今治にも渡れる。
まずは御手洗の高台にあり、まちなみや瀬戸内海を見下ろすことができる「歴史のみえる丘公園」展望台に向かう。車でも展望台まで行けるが、その場合、御手洗の集落を抜けてから、みかん畑を通る細い農道となるので運転注意! -
「歴史のみえる丘公園」展望台から、この後訪ねる御手洗のまちなみをズームアップ。
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御手洗の集落南側の海際にある「住吉神社」。江戸時代の船案内の石灯籠を模した平成の高灯篭が建っています。御手洗は国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されている江戸時代の風待ち港町。
観光客用の無料駐車場は、集落をいったん通り過ぎた場所にあり、まちなみ保存地区の中にはありませんので御注意を。 -
江戸時代に風待ち港として栄えた御手洗には、洋館もあります。住吉神社から一本山手に入った道沿いには、漆喰の格子壁の民家と緑色の壁の木造洋館が並んで建っています。
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海沿いの県道を行くと、呉市役所御手洗支所のすぐ近くにあるのが「七卿落遺跡」。明治維新前に討幕計画に敗れた三条実美ら7人の公卿が長州に逃げる途中に立ち寄った豪商の屋敷があったところ。現存の建物は大きく改造されているとのこと。
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海に向かって立っている鳥居。神社の参道が海から続いているのでしょうか?
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観光協会がある「潮待ち館」の中から見た常盤町通り。この通りには多くの古い商家が立ち並ぶ。ここで御手洗の散策マップをゲットできます!
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常盤町通りには江戸時代からの古い建物が整然と並んでいます。ここのまちなみが御手洗観光のメインとなります。
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常盤町通りを抜け、御手洗郵便局があの角を右に折れるとあるのが江戸時代の遊女屋であった「若胡子屋」。100人もの遊女を抱え、船乗り相手に「おちょろ船」と呼ばれる船で沖に漕ぎ出すのが名物で、瀬戸内海随一の繁栄ぶりだったという。現在は町の公民館として使用されているとのことですが、改修中のため内部は見学できませんでした。
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昭和初期に建てられた石造りの劇場でその後映画館としても利用された「乙女座」。現在は「江戸みなとまち展示館」として内部も公開されている。
○開館 午前9時〜午後5時
(火曜日・年末年始は休館)
○料金 大人150円(無人なので料金箱に入れる) -
「乙女座」の内部。小さいながらも立派な劇場です。
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明治時代に創業した「松浦時計店」。建物もさることながら、赤いレトロな雰囲気の時計が看板代わりに壁に取り付けてある。
ちなみにこの時計屋さん。どんな古い時計も修理するという有名な店らしいです。 -
集落の山手にある立派な石垣がそびえる南潮山満舟寺。寺の入り口にある通学路の看板は、足が長い学生のイラストがかたどってあり、戦後すぐのものらしい。
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この洋館はかつての医院。御手洗にはこうした大正から昭和初期の洋館が古いまちなみの中に点在している。
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かつて医院だった洋館と古い日本家屋が狭い通りをはさんで立る風景。
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御手洗から本土に戻る途中、下蒲刈島にも立ち寄りました。下蒲刈島の三之瀬にある「白雪楼」は、江戸時代末期の建物で竹原から移築された楼閣風の建物です。今回は入場しませんでしたが、この2階から見る瀬戸内海もなかなかの景色です。(入場大人300円)
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同じく下蒲刈島三之瀬にある「松濤園」。ここは瀬戸内海の海上交通の要衝として栄えた場所にちなみ、「朝鮮通信使資料館」、「陶磁器館」、和洋のランプを展示した「あかりの館」、「蒲刈島御番所」の4つの建物と庭園が整備されています。平日のこの日は訪れている人は、ほとんどいませんでした。写真は江戸時代のこの地を訪れた朝鮮通信使の様子を展示した「朝鮮通信使資料館」です。
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「松濤園」の庭園から上蒲刈島を結ぶ蒲刈大橋が眺められます。ちなみに入園料は、大人800円で開館時間は午前9時から午後5時です。(年中無休)
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「松濤園」の一番奥にある「蒲刈御番所」です。この島にあった広島藩の御番所を再現したものです。
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同じく「松濤園」にある「あかりの館」です。山口県にあった旧家を移築した建物で邸内には世界のさまざまなランプのコレクションが展示されています。
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2月初旬、瀬戸内の暖かな気候に誘われ、「松濤園」の梅の花が咲き始めていました。
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「松濤園」を高台から眺める。旧下蒲刈町では文化と歴史を掘り起こすことを目的に、ガーデンアイランド構想として「松濤園」や「白雪楼」などの文化施設の整備を推進してきました。
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下蒲刈島の「白雪楼」の下にある「蘭島閣美術館」。松並木に囲まれた総ヒノキ造りの建物。今回は入場していません。(有料大人800円)
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「松濤園」の近くには瀬戸内海を望む石碑が立っています。また、近くにある江戸時代の御番所跡には石造りの常夜塔も復元されて建っています。
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安芸灘とびしま海道を巡り、広島市内で学生時代の友人と会った後、広島藩主の別邸の庭園「縮景園(しゅっけいえん)」に立ち寄りました。中国の西湖をイメージした濯纓池(たくえいち)を中心に造園した池泉回遊式庭園です。車で行くと専用駐車場(有料)は、庭園の南側にあります。
○開園 午前9時〜午後6時(冬期は午後5時)
(年末年始休園)
○料金 大人250円 -
濯纓池を南北に結ぶ石造の太鼓橋「跨虹橋(ここうきょう)」が庭園のアクセントになっています。
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庭園西側から太鼓橋「跨虹橋」と数寄屋造りの「清風館」を望む。
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「縮景園」はよく手入れされた庭園で、思えない落ち着いた雰囲気です。ただし、庭園の木々の間から高層マンションやビルが見え、ここが都会の真ん中であることを思い出させます。また庭園からは別料金で県立美術館にも行くことができます。
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瀬戸内海の夕暮れ。広島旅行からの帰りに東広島市安芸津町の本土から大芝島に架かる大芝大橋から。天気に恵まれた暖かな冬の1日でした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ゆういちろうさん 2009/08/21 20:58:00
- 親近感が湧きます♪
- ころっつさん、こんばんは。
こちらの旅行記への投票はずっと昔にしているのですが
今回また改めて読ませて頂きました。
そしたらビックリ! 私が撮った写真と同じアングルが多いので…。
ころっつさんは車で御手洗まで行かれたのですねぇ。
「歴史のみえる丘公園」も車で行かれたのですか?
馬鹿な私は自転車を押して、そこまで行きました(笑)
帰りは下り坂で気持ち良かったですけど、登りは地獄でした…。
ゆういちろう
- ころっつさん からの返信 2009/08/23 14:31:52
- RE: 親近感が湧きます♪
- ゆういちろうさん、こんにちは。
お返事遅くなり、申し訳ありませんでした。
コメントを受けて、私もゆういちろうさんの旅行記を拝見させてもらいました。春に行かれたんですね、確かに似たような感じの写真もありましたね。視点が同じようなところにあるということですかね〜。
もともとは芸予諸島に橋が次々と架かり、そこを走ってみたかったというのが動機でしたので、歴史のみえる公園も車で行きました。ミカン農家の方々のための細くて急傾斜の道、あそこを自転車で行かれたとは…ご苦労様でした。
これからの旅行記も楽しみにしています♪
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- 一歩人さん 2009/05/07 07:38:24
- 瀬戸の花嫁が思い浮かび
- ころっつさんへ
瀬戸の雰囲気を楽しませていただきました。ありがとうございました。
江戸東京ファンの一歩人です。
どうしても瀬戸内海というと
毛利の村上水軍を思い浮かべます。
迎え撃つ徳川の軍艦は、
鉄は張った盾で火矢を防いだとか。
ふ、ふ、出だしは瀬戸の花嫁だったかなあ!?
失礼しま〜す。
- ころっつさん からの返信 2009/05/08 00:15:36
- RE: 瀬戸の花嫁が思い浮かび
- 一歩人さんへ。
早速コメントありがとうございます!
私の場合、やはり「瀬戸内海」と言えば「瀬戸の花嫁」が思い浮かびます。
(世代がわかってしまう…)
村上水軍は同じ芸予諸島でも因島のイメージですかね〜。確か「水軍鍋」とかいう料理もあったのでは…と思います。(何が入っているかは知りませんが…)
私も一歩人さんのように、歴史のルーツをたどる旅が好きです。私の場合は「まちなみ」訪問が特に好きですが…。
今回訪問した御手洗は、まだまだ観光客が少なく、お土産物屋さんとかも少ないので、観光地らしくなく超オススメです!
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