2009/04/10 - 2009/04/10
86位(同エリア202件中)
シベックさん
日本三大桜の一つとして知られる根尾谷の淡墨桜を見に行ってきました。満開宣言がでて5日目、予定を1日早めて根尾へ・・。晴天つづきだったためか早くも散り始めていました。予定どうりに行っていたら、散った後だったかも知れず、微妙なところでした。
写真は、夕闇のなかで咲く淡墨桜(ウスズミザクラ)。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
-
赤い花桃の咲く国道
国道157号線を北上。山間の道に入ると、ぎょっとする真っ赤な花桃が道端に点々と咲き乱れていました。
車の停められそうな場所を探して停車。
たまたま停めたところは、樽見鉄道の日当(ひなた)という無人駅の広場でした。
線路沿いに咲くソメイヨシノは散り始め、遠くの山にはヤマザクラが点々と咲き競っていました。 -
花桃のアップ
枯野や緑のない畑に咲く姿は、
人の目を惹き、あまりの赤さに驚かされます。 -
日当(ひなた)駅
土手にはソメイヨシノが満開です。
無人のプラットホームと線路、
そしてトンネル・・。
プラットホームや線路敷きは一面の花びら・・。
トンネルの上を、
国道157号線が、軌道に直行して走っていました。 -
夕陽に輝く桜花
陽は西に傾き、西日が眩しい河原に数本のソメイヨシノが咲き誇っていました。
川風が吹き抜けて・・見事な花吹雪。
車を空き地に停めしばし寄り道・・。
こんなことでは、なかなか根尾谷には着きません。
でも、一期一会・・。 -
根尾川の清流
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根尾川と橋、雪山
川を斜めに渡る樽見鉄道の橋梁。
遠くに・・
雪をいただく山々がのぞめます。 -
花吹雪
ソメイヨシノより早く散るエドヒガン・・。
果たして淡墨桜は・・
ちょっと心配になって・・先を急ぎました。 -
根尾谷の賑わい
15:45過ぎに駐車場に到着。大垣から75分ほどでした。
道草してなければ60分弱だと思われます。
時間的には、皆さんは家路につかれる頃、運よく待つこともなくスムーズに駐車することができました。
この坂道を登ると「淡墨桜」がむかえてくれます。 -
散り始めた淡墨桜
左後ろに控える二世サクラは、すでに葉桜でした。
他に淡墨桜の子桜も何本か植えられていますが、
それも花は散ってしまっていました。
どうやら、若木より少し遅い淡墨桜です。 -
淡墨桜と空に飛行機雲
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淡墨桜の太い幹
白く、やゝ小形のエドヒガンの花・・。
1500年の風格を感じさせる巨大な幹。
痛々しい傷跡は、幾つも残っています。 -
淡墨(うすずみ)観音
幟が並んで立つ淡墨観音と淡墨二世サクラ。
淡墨観音は、臨済宗妙心寺派の寺院(堂)。淡墨桜の背面に建っています。
本尊は聖観世音菩薩で、大正時代に折れた淡墨桜の枝を彫って製作されています。
観音像が納められている厨子は唐招提寺の古材を使用したものだそうです。 -
淡墨桜と二世桜
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淡墨桜の花
桜には300余の種あるとされていますが、この淡墨桜は名花といわれるエドヒガン種。
咲き始めは薄いピンク色で、満開時には白く変化し、散り際になると特異な淡い墨色を帯びるという特徴があるそうです。
今日は、そんな散り際の花を見ることができました。
今は夕陽に照らされて少し赤っぽく見えています。
小鳥が枝から枝に飛び廻り、僅かな衝撃で花びらがハラハラと舞い落ちています。 -
淡墨桜と公園のステージ
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北側から見た淡墨桜
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石柱と石碑が並ぶ
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満開の桜の下で花見
広い淡墨公園には、ソメイヨシノが咲き誇っていました。
根尾谷では今が満開の時期・・。
薄暗くなった公園を背景に、夕陽を受けて咲く桜花がキラキラと真珠玉のように輝いていました。
淡墨桜の淡い薄墨色に比べると、白さが際立つソメイヨシノです。 -
淡墨桜の淡い薄墨色
散り際の淡墨桜と右手前に咲く満開のソメイヨシノ。
色の違いが分かります。
これまでは、咲きはじめの頃か、満開時期の淡いピンク色の淡墨桜しか見ておらず、待望の淡い墨色の花がみられました。
うす墨色とは、
昔の人は、うまくたとえたものです。 -
淡墨桜と小鳥たち
淡墨桜には15匹ほどの小鳥が集まっていました。
その中に、メジロに混ざって、頭が黒と白で、胸から腹にかけてオレンジ色の小鳥がせわしく飛び廻っていました。
メジロ程の大きさ・・。
あまり人を恐れず、傍の枝までやってきました。
近くにおられたお年寄りが、ヤマガラ(山雀)だと教えてくださいました。
小鳥が飛び交う毎に、花びらが大量に散っていました。 -
淡墨桜の花
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淡墨桜の花アップ
エドヒガンの花の特徴は花弁は5枚。
萼筒(がくとう)は基部が円く膨らみ壺型。
横向きの花から
壺型のふくらみが見えます。
ソメイヨシノには膨らみがありません。
また、花柄や萼、花柱の下半部に毛がある。 -
宇野千代さんの碑
枯れかかった淡墨桜を救いたいと、
奔走された顛末が記された碑がありました。
「淡墨の桜のことを私に話して聞かせたのは
小林秀雄であった。
私はすぐ身支度をして根尾村へ出かけた。
しかし、私の始めて見た淡墨の桜は、
幹が大きく二つに裂け、その裂け口に
宿り木が群生、見るも無惨な有様であった。
私はこの話を新聞雑誌に書き、
人々は口から口へと語り伝えた。
この桜の起死回生に役立ったのは、
これが原因であったかも知れない。
宇野千代」
と、刻まれていました。
小林 秀雄:1902年〜1983年(昭和58年)
文芸評論家。 -
休憩所から見た淡墨ザクラ
-
暗闇に白い花
淡墨観音わきの茂みで咲く
木イチゴの花。
ズボンを棘に引っかけながら撮った
可憐な野の花。
みずみずしいオレンジ色の
実は美味しい・・。 -
千年を超える淡墨桜
幾たびも、枯死の危機から甦生した
樹齢1500年を超える老桜。
今年も見事な花を咲かせ、散ろうとしています。 -
山側の幹
1922年(大正11年)10月、 国の天然記念物に指定された淡墨桜でしたが、 1948年(昭和23年)に文部省の調査が行なわれ、3年以内に枯死すると判断されたそうです。
1949年(昭和24年)3月から4月にかけ、梅など古木の再生で評判であった岐阜市の医師前田利行氏他によって、若くて勢いのある山桜の根を、淡墨桜に根接ぎしたそうです。その数238本も・・。
その甲斐があって、1950年(昭和25年)再生し開花。 -
南側の幹と枝
1959年(昭和34年)9月26日 伊勢湾台風により、再び大きな被害を受けた瀕死の淡墨桜。1967年(昭和42年)4月宇野千代さんが訪れ、淡墨桜の惨状を憂い行動を開始。
1968年(昭和43年)宇野千代さんによる寄稿文「淡墨桜」が雑誌太陽に掲載された。岐阜県知事にも淡墨桜への支援を訴える書簡を送付。同年、県知事の平野三郎氏が県文化財審議会に保護再生を諮問。その後、堀武義氏(岐阜大学)が診断し、淡墨桜の再生策がまとめられ、諸対策が行なわれ、今も進行中・・。
岩国の宇野千代さんの生家には、今年も樹齢30数年の「淡墨桜」が咲いたそうです。 -
二世の淡墨桜
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二世桜と淡墨桜
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暮れゆく根尾谷
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東側から見た幹
小枝が垂れて花をそえた巨大な幹・・。
樹齢1500年の風格。 -
日没のころ
手前右の桜は、ソメイヨシノのはな。 -
黄色い花
植え込みで咲いていたレンギョウの花。
枝一面にびっしりと咲く鮮やかな黄色の花。
夕闇のなかでもよく目立ちます。
でも、真っ赤な花桃には負けそうです。 -
淡墨公園の記念樹
1998年、御園座での舞台公演「見えない橋」を記念して植樹された西郷輝彦さんの桜。
話は変わりますが、今、淡墨桜の歌は、石原詢子さんが歌っています。
以前、同じ曲名で別の淡墨桜を、桜木ゆうこさんが歌っていました。 -
暗くなった森をバックに
-
正面(北)から見た淡墨桜
春の日も落ち根尾谷にも薄闇が訪れました。
公園には外灯がいくつかあるものの、ライトアップはしていません。
花見のお客はぐっと減り閑散とした公園に・・。
露店や出店は、早くも店じまいです。 -
東側から見た淡墨桜
今年の冬、淡墨桜の雪つり風景が見たくて、
この地を訪れました。旅行記アップしています。
よかったら覗いてみてください。
根尾の山里・冬の淡墨桜 雪つり風景
http://4travel.jp/traveler/breeze63/album/10316730/ -
香ばしい匂い・・焼き魚
時間は18時過ぎ、
お腹もすいたのでここらで腹ごしらえ・・。 -
味噌だれのおでん
関東炊きの普通のおでんを頼んだつもりだったのですが・・。
田楽のような赤味噌炊きおでんでした。
でも、美味しかったです。
残ったたれも、串でしごいて食べました! -
18:30頃の淡墨桜
チョッとずぼら撮影・・。
車まで三脚を取りに行けばいいものを、面倒でベンチのテーブルにカメラを置き、小銭入れとタバコの箱でレベル調整。セルフタイマー使用。
窮屈な格好でファインダーを覗く私を見かねて、通りすがりのおじさんが、「三脚貸しましょうか?」
「実は、こうこう、しかじかで・・」
「あはははは・・」と、笑われてしまいました。
ご親切ありがとうございました。 -
18:50頃の淡墨桜
こんな休憩中スタイルでは、何がおこるか
見当がつきません。
いつの間にやら、知らないおばさんがカメラの前の
椅子に、デンと背を向け座られました。アチャ!
でも、撮影中じゃなくて助かりました! -
19:00頃の淡墨桜
陽もとっぷり暮れ、肉眼ではぼんやり見える淡墨桜・・。
樹上は、空の残照で青く、地面近くは遠くの外灯の光が、かすかに降りそそいで、ツートンカラーの写真になりました。
ライトアップはなし・・。
花見の人たちも引き上げました。
私も家路に・・。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (4)
-
- はんなりさん 2009/04/20 15:20:18
- 老木の貫禄 薄墨桜
- シベックさん こんにちは
十数年前になりますでしょうか
宇野千代さんの保護活動で知った根尾の薄墨桜見たさに出かけた道中
先ざきは半端で無い混雑で桜の前で記念写真を撮っただけの記憶しかありませんので今一度ジックリ愛でて見たいと思いつつ叶っていません
貫禄十分の老木桜何時までもと思いつつ
こうして夕闇のなかで咲く薄墨桜まで根気よくとらえられた姿を拝見させて頂けて嬉しいです。
楽しませて頂きました。
- シベックさん からの返信 2009/04/20 22:39:56
- RE: 老木の貫禄 薄墨桜
- はんなりさん、こんばんは。
はんなりさんも、すでに行かれておられたのですね!
10年ほど前だとか・・私は20年位前に3年ほど続けて見に行たのですが、
今回、久し振りで淡墨桜との再会でした。
満開の時期は、列車も道路も混雑渋滞でいやになりますね!
普段は1両で走っている列車も、その時期には長い編成になります。
先日は、混雑を予想して夕方着くように行ってきました。
駐車場は、空きが出ていて待つことなくスムース入れました。
でも、やっぱり桜は日中に見るのが一番ですね。
またいつか、チャンスをつくられて淡墨桜におでかけください。
今日は、懐かしの淡墨桜を楽しんでいただけてよかったです。
お気遣いありがとうございました。
シベック
-
- いっちゃんさん 2009/04/19 17:41:17
- 何時も見事な旅行記
- シベックさん こんにちは
本巣・根尾谷の薄墨桜拝見いたしました。
何時もながらポイントを上手くつかみ
周囲の特徴を取り入れ地元の風習・慣わしなど・・
その地方独特の食べ物・・
季節・時間を上手く使った旅行記には感心します。
豊富な知識と経験に・・何より取り組みがいいのでしょう
見習いたくても見習えない技術・手法に
一票では足りませんが一票入れさせて頂きました。
薄墨桜も前回は残雪期、今回は満開で見せて頂きました。
夕陽に映え薄墨桜としては一番良い時期・時間なのでしょうか
素晴らしいものを見せて頂きました。
改めてありがとうございました。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2009/04/19 21:28:13
- RE: 何時も見事な旅行記
- いっちゃんさん、こんばんは!
淡墨桜見てくださって、ありがとうございます。
いろいろとお褒めいただき、恐縮です!
>豊富な知識と経験に・・何より取り組みがいいのでしょう
見習いたくても見習えない技術・手法に
一票では足りませんが一票入れさせて頂きました。
お恥ずかしいです。聞きかじりでコメントしています。
技術・手法など、これといって何もありません。
投票・・ありがとうございます。うれしいです!
>薄墨桜も前回は残雪期、今回は満開で見せて頂きました。
夕陽に映え薄墨桜としては一番良い時期・時間なのでしょうか
昔、何年か続けて見に行ったことがありました。
その後行きたいと思いながら、行けずじまい・・。
今年、雪つり姿が見たくなり、久し振りに出かけたのですが、カラ振りでした。
今春はどうしても、散り際の淡い墨色を見たくて我慢して待っていました。
でも、危ないところでした。
予定どうり1日遅く行っていたら、葉桜だったかも知れません。
ラッキーでした。
シベック
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