小金井花だより（５）浅間山とICU

2009/04/05 - 2009/04/09

今日は又新旧取り併せての花便り。この辺で最も古い小丘・浅間山と戦後マッカーサーの肝いりで出来た国際大学ICUとの取り合わせ。

浅間山は富士・浅間、長野・浅間と系列を同じくする山で、僅か８０ｍ程の高さしかないが、その頂上には「浅間神社」が鎮座している。従って、ここの御祭神は此花咲耶姫である。

浅間は元々、浅ましい活火山を形容していたが、こんな小さな山が嘗て活火山だったとは到底信じられないが、いつの頃からかこの山の名前になっている。

遠くから見ると巨大な前方後円墳を思わせないでもないが、あるのは、山の端に鎌倉末期の武将・人見四郎の記念碑が立てられている位である。

人見街道の名前は今でもこの近くの住宅地に残っていて、同じ様に鎌倉街道もこの辺りを縦横に走っている。

この小山の直ぐ下に多摩霊園が広がっていて、鎌倉末期、この辺りが新田・北條との古戦場であり、この地が野辺の送り地であったとすれば、今眼下に広がっている広大な霊園も流れの必然である。


一方で、ICU。 International Christian University の略称で分るように、これはキリスト教の伝道の精神に基づき設立された大学で、敬虔なプロテスタント・マッカーサー他進駐軍の面々、主にSeventhday's Adventistにより、旧日本軍軍需工場を接収した後に建てられた大学とも言われる。　

先生もキリスト教徒で、授業も英語で行われるというから、大変レベルの高い大学であり、日本国内のみならず、世界的にも名前の通っている大学である。大学の名前から言ったら「トーダイ」よりか「ICU」の方が有名だろう。

まあ、そんな歴史的なこと、学問的なことはどうでも、「花は花」、花に聞いたらそれで良い。新旧それぞれの花の色には違いがないのだから。

エリア 東京

僅か80mの小山・浅間山にも「浅間神社」が建っている。

緑の樹木の多いこの山、所々に桜の木もあり、自然の状景を醸している。

林の中の桜にも情緒がある。

緑と桜の取り合わせ。

浅間の桜。

ICU大学構内。広い構内では自転車で移動する学生も多い。

頭の良い学生が今日も又広い校内を闊歩している。

正門から続く見事な桜並木。

大学裏手の並木道。

鎌倉時代も原爆もマッカーサーも、今の若い人にはくったくが無い。