2009/03/28 - 2009/03/29
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VILLANUEVA DE LOS INFANTES
ビジャヌエバ・デ・ロス・インファンテス
ラ・マンチャ地方のシウダー・レアル県に位置する村。
過疎化が進み、現在人口わずか6000人。
私の高校の同級生ルシアはこの村出身。
ご両親が共にこの村の生まれ。
3世代に渡って住んでいる大きな家と広大なブドウ畑をこの地に持ちながら、
お父さんはマドリードで仕事に就いたため、
子供達5人もマドリードの学校に通いました。
マドリードから2時間半の距離なので、
週末やバケーションに村に帰ってくるのがルシアの家庭の生活でした。
学生時代に私も何度かお邪魔したものです。
マドリードの大学を出た彼女は、村に帰って
隣町の学校の先生になりました。
お互いに社会人になってから連絡が途絶えていたのですが、
一旦、再会の約束を取り付けると、そこは遠慮がいらない!
「ル〜シ〜ア〜 遊びに行ってもいい〜?」
もう、お泊り会のノリです(笑)
INFANTESは統一された町並みが美しく
騎士の館が多いため、どこを向いても紋章だらけ。
地元産業の鉄格子も素晴らしく、町歩きが楽しい♪
文豪Quevedo・ケベド(1580-1645)の終焉の地であり、
また近年は、セルバンテスがドン・キホーテの冒頭に綴った
「ラ・マンチャの名も思い出したくない地に・・・」
のその「思い出したくない地」がインファンテスだった、という研究で注目を浴びました。
余り知られていない、このラ・マンチャの村
私にとっては「ルシアの村」をご紹介します。
-
カスティージャ・ラ・マンチャ州
Castilla La Mancha
シウダー・レアル県
Ciudad Real
ビジャヌエバ・デ・ロス・インファンテス
Villanueva de los Infantes -
9年振りくらいなのに、
ちゃーんと間違えずに着きました。
HOLA! また来たよ♪ -
この辺りの典型的な家の造りですが、
とにかく広いんです!
これが玄関ホール。
部屋数?
聞かないで、気が遠くなるから。
どれくらいすごいかというと、
夏と冬とで1階と2階と住み分けてるんです。
夏・・・1階の方が涼しい
冬・・・2階の方が暖かい
もちろん下にも上にも台所、トイレ、
居間、食堂、寝室がある!
今回、初めて冬の生活を垣間見た。 -
真夏、暑い土地には欠かせないパティオ。
奥に細長い家の中央にある、大事な明かり採りでもあります。
小雨が降っていたんで、家の中の観葉植物を全部パティオに出して、水遣り代わり。
雨が少ない土地では、水を大事にします。
白い壁には、陶器の飾り皿がいっぱい♪ -
2階 廊下
廊下です、居間ではありません。
窓は通りではなく、さっきのパティオに面してる。 -
この週末は3月末にも関わらず、冬が再来したような寒さでおまけに雨。
多くの家のドアにこのようなビニールコーティングしたダンボールが掛けられている。
「あれは何故?」と聞くと
木のドアが雨を吸って膨張してしまって、ドアが痛んだり開け閉めが不自由になるから、とのこと。 -
村を散策しましょう。
すごいお屋敷でしょう?
ホテルか美術館と見間違えるような。
実は、普通の人が住んでいる家です。
「親戚の〇〇がここの2階を買った。
元々、彼のおばあちゃんのものだったけど、手放してしまっていたのを、また買い戻そうとしている。1階はまだ買い取り戻せてない。」
うっへぇー
その親戚って30代。
都会では考えられない生活だなー -
Palacio de los Ballesteros
バジェステロス宮
村で一番古い家(16世紀)
13世紀、ここはサンティアゴ騎士団の騎士たちが多く住む町だった。
15世紀に、アラゴン王の3男が治めたことにより、インファンテス(INFANTES=王位継承権のない王子)という名がつく。 -
石造りのお屋敷じゃない建物は
どこも白壁+ベージュ色のラインで統一されている。 -
この村の家はどこも同じ様な構造の2階建て。
重厚な木の扉の門の上には
バルコニーが突き出している。
白壁の手入れには随分と熱心のようです。 -
この村での私の楽しみのひとつ。
紋章収集 -
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-
面白い光景に出会いました。
プロセシオンの練習。
この次の週はイースター。
スペインのイースターでは、キリスト受難の様々な場面を現した宗教像を担ぎ出して、街中を練り歩きます。
プロセシオンと呼ばれるこの行列は、日本の御神輿に似てないこともないかなーと思うのですが、こっちは静かに厳かに進みます。
その練習をしているところです。
この神輿台(?)の上に当日は像を乗せます。 -
珍しそうに写真撮っている私の方が、この人たちに「村に東洋人観光客が来てる」って好奇の目で見られてたような・・・
赤ジャンの男の人がルシアの知り合いで、神輿を下ろして休憩している間にそばにやって来て挨拶する。
統領が神輿を担ぎ上げる合図に鐘を鳴らすと、話をパッと中断して飛んで戻っていった(笑)。 -
全国の都市・村で行われるこのプロセシオンは、像を出す教会に所属する「コフラディア」と呼ばれるグループが出します。
随分と若い人たちが混じってます。
日頃は宗教と離れた生活をしている人たちも、イースターのこれは一種のお祭りなので、喜んで参加する。
教会に戻ってきて、教会前に後ろ向きで入っていく練習をしていました。 -
こちらは珍しい女性神輿。
こちらにはマリア像を乗せるようです。
マリア様のマントの型が見えます。 -
この教会に所属するコフラディアでした。
トリニタリオス教会(修道院)
Convento de Trinitarios -
このキリスト像を、男性陣が担いでいた台に乗せるのです。
髪の毛は人毛。 -
教会のステンドグラスにも
キリストが描かれています。 -
インファンテスでは錬鉄産業が盛ん。
家々のバルコニーや窓柵も素敵です。 -
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ルシアが通った小・中学校
カトリックの学校 -
「あっちが図書室、こっちが礼拝堂」
って語る彼女も今は隣町の先生。
懐かしそうです。
言われなきゃ、学校とはとても思えない。 -
詩人QUEVEDOが余生を送った修道院は今はホテルになっている。
この人がケベドです。
映画「アラトリステ」に出てきます。
丸眼鏡をかけた口ひげの人物です。 -
ケベドの書斎
-
サンティアゴ騎士団の十字と
サンティアゴの貝が描かれた紋章。 -
セルバンテスは「ドン・キホーテ」がどの町に住んでいたかを小説の中で明記していません。
何年か前に、マドリード大学の史学・文学・地学・社会学・数学部の教授グループが、小説の中のキホーテの旅の描写から馬の速度などを考慮して、「ラ・マンチャ」の「その場所」はインファンテスである、という結論を出しました。
この研究に賛否両論あるものの、このニュースがインファンテスにとっては観光誘致の良い材料になったのは確か。
その研究を記念するプレートです。 -
インファンテスの町章
サンティアゴ騎士団の十字が主役です。 -
教会のファサード
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雨の土曜日の午後
村を散歩する人は余りいない・・・
ひっそりとしてます。 -
Casa-Palacio de los Melgarejo
メルガレホ宮
普通に人が住んでる! -
最後に行った時よりも観光地化した村には、土産物屋もオープンしてました。
地元のワインとオリーブオイル、陶器の土産物を買う私に、「オリーブオイルなら農協で買った方が安いよ。買って、マドリードに行った時に持っていってあげるから」と言ってくれるルシア。
でも、いいよ。
大量に買うわけじゃないんだから。
箱にドンキホーテの絵が描かれたお洒落なものでした。 -
Casa del Arco
アーチの家
他の建物とはちょっと違う。
アーチ状に内部に引っ込んでるから、2階のバルコニーも外に飛び出ていない。 -
「でも、私は貝の家って呼んでいるの」
とルシア。
なるほど、扉にはホタテ貝がビッシリ。 -
インファンテスの中心地
Plaza Mayor
マヨール広場
建物はサン・アンドレス教会 -
ドン・キホーテが旅立った村(かも知れない)ということで、前に来た時はなかった像がありました。
ドンキホーテと痩せ馬ロシナンテ
従者のサンチョ・パンサとロバ -
ドン・キホーテはいまいちだけど、サンチョは良く出来てます。
「皆でそう言ってるのよ」とルシア。 -
屑入れが素敵なんですけど・・・
これじゃ、ゴミを入れにくい。 -
Templo Parroquial de San Andres
サン・アンドレス教区教会
インファンテスの一番大きな教会です。 -
インファンテスの守護聖人は地元出身のサント・トマス・デ・ビジャヌエバ
Santo Tomas de Villanueva -
Casa de la Pirra
ピーラの家
サン・フアン騎士団の騎士の家だった。
端っこが教会の説教壇のように飛び出している、村でも唯一のバルコニー。 -
町角にある十字架
ライトアップされて、着飾って。 -
夜、サン・アンドレス教会でコンサートがあったので行ってみました。
翌週のイースターでプロセシオンを伴する楽隊の、イースター音楽のコンサートです。
最初はインファンテス村の楽隊。
編成は打楽器と金管楽器のみ。
教会で聞くその音はガンガンと体にも響きます。 -
夕方の村はひっそりしていたのに、
こんなに人がいたんだ!
教会の無料コンサートに村中が出てきたかな。 -
次に出てきた招待楽隊は、県庁所在地シウダー・レアルの楽隊。
こちらは、全国規模でもレベルの高い楽隊らしく、さっきの村の楽隊よりずっと上手。
すっごく面白い! -
手前、左端の人は村の住人
ルシアの通っているジムのコーチだそうです。
好青年♪ -
このトランペットのソリストが、とても上手!
拍手喝采でした。 -
「ねぇねぇ、右のあの3人カッコイイね〜」
って意見が合った♪ (笑)
ハッハッハ -
この教会の主祭壇にはレタブロがない。
真ん中はサン・アンドレス(聖アンデレ)。
「師キリストと同じ十字架では死ねない」と、X字型の十字架で処刑されることを望んだとされている。 -
コンサートで照明がされてるので、教会の内部も良く見られる。
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こちらの祭壇に祀られてるのは村の守護聖人サント・トマス・デ・ビジャヌエバ。
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コンサート終了
マリア様
この像もイースターの時に出ます。 -
村の楽隊の方にはこんな小さな子もいたのね。
頑張れ! -
コンサート後は、ケベドのこんな像を店先に置いてあるバールで、夜遅くまでビールとつまみでおしゃべり♪
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日曜日の朝
敬虔なカトリック信者であるルシアとご両親のお伴をして、私も一緒に近くのコルプス・クリスティ教会へミサに行きました。
ミサ参列なんて何年振りだろう! -
前日、中を見られなかった教会へ。
Convento de Santo Domingo
サント・ドミンゴ修道院付属教会
隣接した元修道院部分がホテルになってて、ケベドが住んだ所。 -
主祭壇のフレスコ画が見事。
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こちらもイースターに担ぎ出される。
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村から5キロ離れた場所に、村の守護聖母が祀られてる礼拝堂があります。
Santuario de Nuestra Sra. de la Antigua -
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アンティグア聖母 のタイル絵
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こっちは守護聖人サント・トマス・デ・ビジャヌエバ
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広々としたパティオ
昔、夏休みにここでのお祭りに来たことがあります。 -
村が管理しているこの場所には、個人的に利用できる部屋がいくつもあり、パーティーや集まりのために貸してくれるそうです。
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礼拝堂への扉
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こじんまりとしてます。
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Nuestra Sra. de la Antigua
アンティグア聖母
「アンティグア」=古い、なんて名前がついているけれど、かわいい聖母です。
お洒落で、すごい衣装持ちだそうです。 -
守護聖人、Santo Tomas de Villanuevaも。
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羊の群れに出会いました。
牧羊犬が1匹で、コンパクトに群れをまとめて移動していくのを感心して見入ってしまった。 -
村に戻って、建物の内部パティオを覗いてみました。
Alhondiga
昔の穀物取引所
16世紀の建築
18世紀には牢として利用された。
太い柱のアーチが特徴。 -
Casa de Don Manolito
ドン・マノリートの家
ここはcasa de diaと呼ばれる、高齢者の社交場になってます。
ルシア、お世話になりました。
また行ってもいいかな?
ありがとう!
プチ・ホームステイ旅行記 2/2 −完−
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