<br />1962年1月30日（火）<br /><br />日本が招待したフランスチームは、日本の心のこもったもてなしに、すっかり満足されたようだ。<br /><br />フランス国鉄の話によれば、十河総裁自らフランス副総裁に「片瀬をよろしく」と言って下さったらしい。<br /><br />日本に同行したフランス国鉄のＦ総務部長は、その場に居合わせたとのことで、日本から帰ったばかりで副総裁から「ムッシュー片瀬に早くその情報を教えてやってくれ」と指示されたそうだ。<br /><br /><br />「もう少しゆっくりとフランスを見て欲しいので、新しくスケジュールを作るから、招待に応えて欲しい」<br /><br />「それは大変うれしい。お心に感謝する」<br /><br />ということで、もう一度フランス国鉄にお世話になるらしい。<br /><br />多分三月ごろになるだろうが、また新しい見聞を広げるチャンスになるだろう。<br /><br /><br />先日ボルドーでご家庭を訪問したフランス国鉄のノアロー・コッソンさんから便りがあり、うちの子供の写真が欲しいとのことだ。<br /><br />彼はボルドーの構造物管理区長をやっていて、自家用車フランスの国民車「ルノー２馬力」のハンドルを自ら握って、私を案内してくれた。<br /><br />可愛い小学校低学年のお嬢さんがいて、そのお子さんの写真をいただいたとき、うちの子供の写真を送ると約束しながら、まだお返しをしていないことに気づく。<br /><br />私が「家族を日本に残しているので、いつも思い出す。出来ればフランスに連れてきたい」と話したので、手紙では「まだ家族呼び寄せは実現していないのか？」と訊ねている。<br /><br />

1962年のパリだより【764】フランス国鉄はもう一度私を招いてくれる

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1962/01/30 - 1962/01/30

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#留学

ソフィさん

1962年1月30日（火）

日本が招待したフランスチームは、日本の心のこもったもてなしに、すっかり満足されたようだ。

フランス国鉄の話によれば、十河総裁自らフランス副総裁に「片瀬をよろしく」と言って下さったらしい。

日本に同行したフランス国鉄のＦ総務部長は、その場に居合わせたとのことで、日本から帰ったばかりで副総裁から「ムッシュー片瀬に早くその情報を教えてやってくれ」と指示されたそうだ。

「もう少しゆっくりとフランスを見て欲しいので、新しくスケジュールを作るから、招待に応えて欲しい」

「それは大変うれしい。お心に感謝する」

ということで、もう一度フランス国鉄にお世話になるらしい。

多分三月ごろになるだろうが、また新しい見聞を広げるチャンスになるだろう。

先日ボルドーでご家庭を訪問したフランス国鉄のノアロー・コッソンさんから便りがあり、うちの子供の写真が欲しいとのことだ。

彼はボルドーの構造物管理区長をやっていて、自家用車フランスの国民車「ルノー２馬力」のハンドルを自ら握って、私を案内してくれた。

可愛い小学校低学年のお嬢さんがいて、そのお子さんの写真をいただいたとき、うちの子供の写真を送ると約束しながら、まだお返しをしていないことに気づく。

私が「家族を日本に残しているので、いつも思い出す。出来ればフランスに連れてきたい」と話したので、手紙では「まだ家族呼び寄せは実現していないのか？」と訊ねている。