2009/03/20 - 2009/03/22
27001位(同エリア59334件中)
めもるさん
青森まで着いたとはいえ、全体の旅程からみればまだ折り返し地点さえ過ぎておらず、先はまだまだ長い。
深夜バス最長不倒を誇るはかた号さんとほぼ同じ時間を乗り通す、そしてはかた号さんより座席のグレードは劣る「おおとり」。はたして最後まで壊れずに行けるのか? 打ち勝つか、やられるか。勝負の旅。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
蟹田駅での3時間20分の停車にもまったく
気がつかなかった。一瞬だけ目を覚ましたとき、
青函トンネル入口の青い蛍光灯が見えた。
ラッキーなのだろうか? とはいえ、その後の
記憶はまったくないけど。
津軽海峡を渡って函館へ。朝の光にそまる
函館山が見えたが、残念ながら写真が撮れない。
(座席の都合上)
その代わり、反対側には小さく駒ヶ岳が見えた。 -
順調に走っていた「はつかり」だが、突然の
車内放送が。
「五稜郭−七重浜間で信号機故障が発生して
おり、この先も列車が停まっておりますので、
この列車も久根別駅で臨時に停車します。
現在電気関係の職員が現地に向かっており、
復旧作業を行っております。しばらくお待ち
ください」。
おいおい、さらに乗車時間が延びるのかぁ。
そんなうちに、5時50分となり、通算乗車
時間が17時間経過。久根別駅に停まったまま。
ホームが短いため、自分のいる車輌からは線路
しか見えない。 -
ほどなく、本来の到着予定時刻の5時57分を
過ぎ、特に動きもないまま時間が経っていく。
やがて「先行するトワイライトエクスプレスが
発車したので、この電車も七重浜まで進みます」
という車内放送が入った。
そしてかれこれ2駅で50分近く過ごし、
五稜郭で函館本線と合流。
五稜郭には青函機関区があり、青函トンネル
専用のED79型電気機関車や道内で活躍する
DF500型ディーゼル機関車が留置されていた。 -
48分遅れの6時45分、函館駅到着。すでに
スケジュールが押しているので、本来は乗継ぎ
時間が17分あるところが短縮されてしまった。
「おおとりの発車は6時54分となります。
お買い物のある方はお急ぎください」との
アナウンス。
朝食はそのうち出るし、コーヒーだけ買えば
いい。とりあえず、昨晩まともに撮れなかった
夜行「はつかり」を収めておく。 -
ヘッドマーク3態。
-
-
そしていよいよ「おおとり」に乗車する。
北海道フリークの自分としては、「はつかり」
よりもむしろ「おおとり」に乗ってみたかった。
おおきく翼を広げた鳥のヘッドマークがかっこ
いい。昔のJR北海道のヘッドマークはどれも
かっこよかったのになぁ。流氷が描かれていた
オホーツクもいまでは「OK」としか描かれて
いない。復活を望みたい。 -
「おおとり 網走」の表示。
-
「おおとり」のサボ。盗難されないように、
紐で固定されていた。こんなことしなくても
と思うけれど、マニア(=本来の訳は“偏執狂”)
の中には平気で盗むやつがいるからしかたない。 -
ホームがあわただしいままに出発。なんとか
函館山を写真に収めたかったけれど、内陸に
入ってしまったのと市街地なので障害物が多く、
残念ながらうまく撮れなかった。
通算乗車時間は18時間となった。 -
七飯スキー場。もとは西武グループの持ち物
だったはずだけど、まだ営業しているのだろうか。 -
列車は大沼国定公園に入る。凍った小沼の
バックには秀峰・駒ヶ岳。 -
美しいのぉ。
-
「乗車○時間」という時に写真を撮っておこうと
していたのですが、あらためてちゃんと計算を
し直すと間違っていたことに気づきました。
ここからは一部は「約」という言い方になります。
(撮影した時刻と、本来の「○時間」の時刻に同じ
場所にいた場合は、「○時間」という表記にします。
ずれが大きい場合は「約」をつけます)
通算乗車時間約19時間、7:54。駒ヶ岳を別の
角度から見る。 -
やがて噴火湾が見えてきた。肉眼では対岸に
うっすらと羊蹄山が見えるのだが、カメラでは
ほとんどとらえられなかった。 -
通算乗車時間約20時間、8:51。トンネルに
囲まれた秘境駅として名高い小幌駅を通過。
よく見ると、汚れている駅名標に「賀正」と
書いてある。3月だっていうのに。 -
朝食として積み込まれた駅弁は、長万部駅の
「蝦夷めし」。 -
有名なかにめしの上には秋鮭とほたてが乗って
いる。朝から濃い味付けだけど、おなかはすいて
いるので残さずいただく。 -
通算乗車時間約21時間、9:55。有珠山がよく見える。
-
函館出発時は40分遅れていたが、途中に余裕を
みたダイヤのため、すっかり遅れは回復していた。
伊達紋別駅で長時間停車。ようやく列車全体を
写真に収めることができた。 -
-
ステッカーではあるけれど、国鉄マークがついて
いるだけいい。583系ではなくなってしまっていたし。 -
今回はキハ183系気動車のトップナンバー編成。
よく残しておいてくれたものだ。 -
ヘッドマーク、やっぱりかっこいい。
-
むすび丸のかぶとが飾ってあった(笑)。
伊達市は北海道の中では温暖な気候で、北の
湘南と言われていることは知っていたけれど、
どうもなじまない。 -
社台近辺を走行中。車窓にはサラブレッドと
きれいな樽前山。 -
通算乗車時間22時間、10:59。苫小牧駅に停車中。
-
決してコンディションがよい場所ではないけれど
それでも撮影している人はかなり多かった。
ここで後続の定期「スーパー北斗」に道を譲る。
さすがにちょっと疲れを感じるようになってきた。 -
新千歳空港が近くなってきた。
-
通常はどんな列車も絶対に停車する南千歳。
しかし、この「おおとり」は衝撃の通過扱い。 -
呼んでますのぉ…。
-
バーベキューテントって、冬でも撤収はして
いないのね…。 -
通算乗車時間23時間、11:59。サッポロビール庭園で
運転停車。しかしドアはまったく開かず(泣)。
通過待ちのための運転停車なのだけれど、通過して
いったのは快速エアポート。こっちは特急だぞ(怒)。
なぜ快速に抜かれるの。
その後、スーパー北斗や北斗星も通過していったが
最後にもう1本快速エアポートが通過し、ショック
ふたたび。 -
札幌の街へだんだん近づいていく。電線がじゃま
だけど、恵庭岳。 -
いよいよ札幌の街へ。豊平川のたもとでは撮影で
待っている人が。 -
豊平川の橋の上から。藻岩山が見える。
-
札幌の到着は予定より4分遅れてしまい、停車時間
わずか4分。買い物をしようと思っていた多くの人は
ホームから下に降りることもままならなかった。 -
札幌を出発。出てすぐに見えるのはJR苗穂運転所。
除雪用ディーゼル機関車が停まっている。 -
廃止後かなり経っている「フラノエクスプレス」や
道内初の一般「電車」、711系の登場時カラー車が
停まっていた。
札幌に停車する前に通過したときに気づいたので、
なんとか撮影したいと思っていたけど、うまくいかず。 -
通算乗車時間はついに24時間、12:59。
この旅4回目の駅弁は札幌駅の「石狩鮭めし」。
サッポロビール庭園の運転停車で火が点いて
しまい、サッポロクラシックを購入。 -
中味は鮭の親子めし。
-
パッケージは普通だったけど、別に特製掛け紙が
配布された。 -
掛け紙には昔の列車の時刻表が書かれている。
急行「しれとこ」「石北」「阿寒」なんて、
泣けるじゃないの。 -
裏面には国鉄の北海道路線図が細かく描かれていた。
-
通算乗車時間約25時間、13:45。岩見沢駅に停車。
-
駅舎は公募で建てられたものだったと思う。
だいぶ印象が変わった。 -
乗客はそろそろ列車の撮影も飽きてきたかと
思いきや、意外とそうでもなさそうだ。 -
滝川近辺からの車窓。増毛山地だろうか。
高いのは暑寒別山? -
通算乗車時間約26時間、15:05。旭川駅に停車。
-
列車名はやはり「臨時」。残念だ。でも、札幌では
列車名さえ掲示されてなかったことを思えばなんぼか
まし。 -
最新鋭車輌・スーパーカムイとの顔合わせ。
こちらだって、最新鋭時のスタイルの車輌だよ。
20年以上前の話だけど。 -
ここからは山の景色を撮るのに血眼になる。
十勝連峰はかなり雲がかかっていて、見えない
山が多かった。
ちゃんと見えた唯一の山、オプタテシケ山。
(真ん中奥の右) -
オプタテシケ山・その2。
-
表大雪も上部はすっかり雲に覆われていた。
-
通算乗車時間27時間、15:55。上川駅手前で
撮ろうとした大雪は木の枝にじゃまされた。 -
通算乗車時間約28時間、16:50。奥白滝駅で
運転停車中。 -
通算乗車時間29時間、17:59。遠軽駅に停車中。
コメントもだんだんなげやりになってくると
いうもの(笑)。 -
遠軽のシンボル・瞰望岩が見える。
-
マンホールにも瞰望岩。
-
由緒あるげな駅の看板。
-
車掌室には紐のないサボが飾られていた。
-
日も落ち、そろそろ写真撮影も厳しくなってきた。
ヘッドマークが写らない。 -
通算乗車時間はとうとう約30時間、18:47。
生田原駅に運転停車中。窓が結露してしまって
もうまともに写真が撮れない。 -
通算乗車時間31時間、19:59。記念乗車証明書が
配布された。 -
開くとこんな感じ。
-
-
そして長時間乗車に耐えたご褒美として(笑)、
添乗員さんから記念オレンジカードが配布された。
ほしい人はほしいだろうな、これ。
「乗車ご本人様にのみお配りします」と繰り返し
案内していた。長い乗車の果てに見えたものは、
これか(笑)。 -
そしてついに20:20、4分の遅れで終着・
網走駅到着。列車が遅れた関係もあり、通算の
乗車時間は〆て31時間21分、1592.8kmの旅路。
われながらよく耐えたものだと思う。
これだけ長い時間列車に揺られていれば、
かなりの時間を寝て過ごすものと思っていた
けれど、実際は夜行「はつかり」以外では
一睡もしていなくて、自分でも驚いた。さほど
興奮をしているというつもりもなかったけど、
車窓(特に山)を撮ろう、通算○時間の写真は
撮ろうという意識があったせいだろうか。
事前に懸念していたほどのダメージはなく、
思ったより元気だった。天国だったかというと
そうだという思いもないけれど、少なくとも
地獄ではなかったし、楽しかったのだと思う。 -
列車が名残惜しくはあるけれど、列車を夜に
撮影してもうまくいかないことはわかりきって
いるし、なによりほかに行くところがないので
みんな網走の街に泊まる人ばかり。ホテルが
混むだろうと思って撮影に興じる人たちに背を
向け改札を抜ける。
ホテルにチェックインし、いそいでなじみの
寿司屋「中鮨」へ。今日はオホーツク鮨を注文。
右は鯨の尾の身。これがうまい。 -
おなかが空いていたので鯨を食べてしまうが、
ご主人に「撮影するなら待ってくれればよかった
のに」と笑われてしまった。撮影が終わったら
すぐに胃の中に。いや、ちゃんと味わってます。
鯨の尾の身以外はこんなネタです。
左上からほたて、ほっき貝、甘エビ、カニ、
左下からウニ、イクラ、サーモン、カニ内子。 -
「はるばるやってきたから、おまけだよ」と、
ご主人がエビの頭をサービスしてくれた。
つるっと食べる。うまい。 -
ひとつだけ好みのネタを追加しようかと思って
いた矢先、ご主人がのれんを片づけはじめた。
「しゃりが切れちゃったもんで」とのこと。
寂しそうな顔を自分がしていたのか、わずかに
残っていたしゃりでタコの卵の握りを握って
くれた。いつもごちそうになってしまって、
ほんとにすみません。ありがとうございました。
ちょっとでも駅を出るのが遅れていたら、恐らく
売切れ仕舞いだったはずで、列車撮影に見切りを
つけてよかったなぁと思った。 -
ほんとは夕食も駅弁が出ていたのだった。ただ、
あまりに駅弁だけだと寂しいので、翌朝回しに
してしまった(よい子はちゃんと消費期限内に
食べましょう)。旭川駅の「旭岳弁当」。 -
中味は豪華な幕の内といった感じ。朝から全部
食べるのはなかなかたいへんだった。 -
しかも、イカの中にはゆで卵入り。
-
最終日はほんとに帰るだけ。今シーズン最終日の
わかさぎ釣りのテントが並ぶ網走湖と -
藻琴山、
-
そして機内から阿寒湖を眺めて帰途に着いた。
(離陸直後は斜里岳・知床連山も見えた。電子機器
使用禁止時間帯なので写真はありません)
飛行機に乗っている最中から、腰上の背中に張りを
感じはじめた。そして、家に着いて横になっても
その張りは取れず、2日ほど体調が優れなかった。
やはり31時間の乗車というのは体を蝕むようだ。
よい子のみんな、真似しない方がいいぞ。 -
最後におおとりのスジをまとめて掲載します。
函館−東室蘭間。 -
東室蘭−札幌間。
-
札幌−旭川間。
-
そして旭川−網走間。
ほんとにあほみたいな旅行記に最後まで
おつきあいいただき、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- ぷぷよしさん 2009/03/30 09:36:19
- 次回は佐多岬ですか?
- はいはい、おじゃましますよ〜
おとーとは、こんな長い間列車に揺られて、、、
キングオブ深夜バスも大丈夫なんじゃない(笑)
しかし、30時間も電車って・・・
私には出来ない。絶対に無理。
若さも足りないから、行き倒れちゃう。
しかしよく乗ったよね。お疲れ様です。
姉より
- めもるさん からの返信 2009/03/30 22:43:15
- 指宿に変更です
- はい、どぉもぉ〜。
> おとーとは、こんな長い間列車に揺られて、、、
> キングオブ深夜バスも大丈夫なんじゃない(笑)
不思議なもんで、シートがよくても深夜バスの方が
寝にくいんだよねぇ…。列車の直角シートの方がまだ
眠れるんです。バスの方が道路の凹凸で縦揺れを感じる
からなのだろか…。
> しかしよく乗ったよね。お疲れ様です。
みすたくんも3夜連続深夜バスに乗って平気
だったから、おねーちゃんも平気かもよ(笑)。
おとーと
-
- 鯨さん 2009/03/28 08:54:04
- 45年前!。
- めもるさん。
楽しい旅行記を拝見しました。
私は、網走の近く、北見の出身で、学生時代「はつかり」を利用していました。
45年前、「父危篤」の知らせを受けても、飛行機代がなく、やはり「はつかり」で帰郷した思い出があります。
周りの風景は当時と変わっていませんね。
今年、卒業50年の同窓会がありませので、久し振りに列車で帰ってみようと思っています。
- めもるさん からの返信 2009/03/29 07:31:39
- RE: 45年前!。
- 鯨さん
はじめまして。ご訪問と書き込みありがとうございました。
今でこそ飛行機のチケットもいろいろな種類ができて
安くなったものの、45年前ともなると飛行機はかなり
高価な乗り物だったのだろうなとお察しします。
「はつかり」という特急だけでなく、急行列車や上野−
青森間・函館−北見間を1本で結ぶ長距離鈍行もたくさん
あった時代のことですよね。そんな中「特急はつかり」を
使ったというところに精一杯の急ぎを感じます。
(それはそうですよね、他のことと違いますし)
車内アナウンスの一節に「昔は首都圏から網走まで列車で
来ることは特別なことではありませんでした」という言葉が
ありました。誰もがそうやって移動していたのでしょうが、
これだけの時間をかけて移動するからこそ、旅・帰省という
行為は特別なものだったのかもしれないなと感じました。
座席は当時とはかわってよくなっているとはいえ、北見
までは長丁場でしょうし、どうぞお気をつけて。楽しい
旅になさってください。
めもる
-
- ツーリスト今中さん 2009/03/28 07:38:56
- さすがめもるさんですね(*^^)v
- おはようございます。
新着お知らせメールから目に飛び込んで来ました!
さすがめもるさんですね。
車窓の景色もきちんとアップされている!
「鉄」弟は何にも言っていなかったなぁ。
時期的には充分乗れた筈なんですが。
私はこの企画を全然知らなかったので
最初、「ン?」
「あらぁ!こんな企画があったんだ!」
企画もさることながらめもるさんの
写真とコメント(旅行記)に感激しました。
迷わず一票です。
鉄でないのと語彙不足の今中、
めもるさんの旅行記に対する「感動」を
充分に伝えられずにごめんなさい!
- めもるさん からの返信 2009/03/29 07:15:28
- ご訪問ありがとうございます
- おはようございます。
書き込みと投票、ありがとうございました。
> 車窓の景色もきちんとアップされている!
さすがに車内の写真だけだと旅行記が持ちませんしね(笑)。
鉄道情報誌ではなく旅のブログであるので、そのルートを
旅をしているということがわかるものにしたかったのです。
JR北海道が協力しているとはいえ、JR東日本が
企画した上野→網走の片道ツアーなので、北海道在住の
方にはあまり広報されないし、参加しにくいものだった
と思います。
感動の中には「よくやるわ…」ってあきれも入って
いるかもしれませんが(笑)、お楽しみいただけていたら
幸いです。
めもる
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