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<br />2008年4月13日(日)<br /><br />バスでやって来たクレラー・ミュラー美術館は、早春の明るい林の中に、目立たぬようひっそり佇んでいた。<br /><br />この美術館は、20世紀最大の個人コレクションとされ、特徴は25haの広さに100個の彫刻を展示した庭園と、豊富なゴッホの絵にある。<br /><br />ゴッホの絵は、油彩が87点あり、彼が残した900点のほぼ1割に達する。<br /><br />またデッサン180点は、全作品1100点の2割に近い。<br /><br /><br />ゴッホの作品のうち、私が見たいと思っていた絵は、「夜のカフェテラス」(1888年)、「種まく人」(1888年)、「アルルの跳ね橋」(1888年)、「花咲く桃の木」(1888年)、「糸杉と星の見える道」(1890年)などで、アルル時代(1888年2月〜1889年5月)と、サン・レミ時代(1889年5月〜1890年5月)のものである。<br /><br />昨日アムステルダムのゴッホ美術館で感動した「ジャガイモを食べる人々」は1885年の作とされ、彼の作品としては比較的初期の、オランダ時代(1881年4月〜1885年11月)のものだった。<br /><br />この絵に比べクレラー・ミュラーで見たかった絵は、色調がすっかり明るくなり、タッチが激しくなっている。<br /><br />それぞれに良さがあるが、共通点は画面にあふれる情熱だろう。<br /><br /><br />中でも私が一番出会いたかったのは、「夜のカフェテラス」だった。<br /><br />1888年2月、彼は南仏の光を求めて、パリからアルルに越した。<br /><br />この作品は、その年の夏アルルで描かれたものだ。<br /><br /><br />黄金のようにあかあかと輝く、カフェのテラス。<br /><br />黄金の光は道路の敷石にまであふれ、まるで光の海のようである。<br /><br />大きな星がまたたく、明るい夏空。<br /><br /><br />そして何よりも素晴らしいのはウキウキとした、南フランスの開放的な夜の空気。<br /><br />彼の感動が、見る人の胸に鮮やかによみがえってくる。<br /><br />本物は、どんなに素敵だろうか。<br /><br /><br />関連の写真は、http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。<br />

ラインを上る【37】憧れの絵「夜のカフェテラス」

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2008/04/13 - 2008/04/13

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ソフィ

ソフィさん


2008年4月13日(日)

バスでやって来たクレラー・ミュラー美術館は、早春の明るい林の中に、目立たぬようひっそり佇んでいた。

この美術館は、20世紀最大の個人コレクションとされ、特徴は25haの広さに100個の彫刻を展示した庭園と、豊富なゴッホの絵にある。

ゴッホの絵は、油彩が87点あり、彼が残した900点のほぼ1割に達する。

またデッサン180点は、全作品1100点の2割に近い。


ゴッホの作品のうち、私が見たいと思っていた絵は、「夜のカフェテラス」(1888年)、「種まく人」(1888年)、「アルルの跳ね橋」(1888年)、「花咲く桃の木」(1888年)、「糸杉と星の見える道」(1890年)などで、アルル時代(1888年2月〜1889年5月)と、サン・レミ時代(1889年5月〜1890年5月)のものである。

昨日アムステルダムのゴッホ美術館で感動した「ジャガイモを食べる人々」は1885年の作とされ、彼の作品としては比較的初期の、オランダ時代(1881年4月〜1885年11月)のものだった。

この絵に比べクレラー・ミュラーで見たかった絵は、色調がすっかり明るくなり、タッチが激しくなっている。

それぞれに良さがあるが、共通点は画面にあふれる情熱だろう。


中でも私が一番出会いたかったのは、「夜のカフェテラス」だった。

1888年2月、彼は南仏の光を求めて、パリからアルルに越した。

この作品は、その年の夏アルルで描かれたものだ。


黄金のようにあかあかと輝く、カフェのテラス。

黄金の光は道路の敷石にまであふれ、まるで光の海のようである。

大きな星がまたたく、明るい夏空。


そして何よりも素晴らしいのはウキウキとした、南フランスの開放的な夜の空気。

彼の感動が、見る人の胸に鮮やかによみがえってくる。

本物は、どんなに素敵だろうか。


関連の写真は、http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。

  • 「夜のカフェテラス」<br />クレーラーミュラー美術館<br />ゴッホ(1888年 アルル)

    「夜のカフェテラス」
    クレーラーミュラー美術館
    ゴッホ(1888年 アルル)

  • 「糸杉と星の見える道」<br />クレーラーミュラー美術館<br />ゴッホ(1890年 サン・レミ)

    「糸杉と星の見える道」
    クレーラーミュラー美術館
    ゴッホ(1890年 サン・レミ)

  • クレーラーミュラー美術館<br />玄関ホールのネオン

    クレーラーミュラー美術館
    玄関ホールのネオン

  • 「アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)」<br />クレーラーミュラー美術館<br />ゴッホ(1888年 アルル)

    「アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)」
    クレーラーミュラー美術館
    ゴッホ(1888年 アルル)

  • 「種まく人」(局部)<br />クレーラーミュラー美術館<br />ゴッホ(1880年 アルル時代)

    「種まく人」(局部)
    クレーラーミュラー美術館
    ゴッホ(1880年 アルル時代)

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