2009/02/15 - 2009/02/16
409位(同エリア605件中)
ユッコさん
今回は、2009年冬インドはジャイプールの訪問記です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道
PR
-
日本からもよくツアーで組み込まれる
デリーから比較的近いラジャスターンの州都
ジャイプール
涼しくなってから、観光旅行に行こうって話はしていたんですが
人の話では、
「汚くて臭くてごみごみしているのは全国共通」
とのことだったので
なんかあんまり気持が引き立たなかったんですよね。
でも、そろそろ気温も上がってきそうなので
せめて一か所くらいは、ということで行くことになりました。
朝4時半過ぎに家を出発。
ニューデリー駅に着くと、早朝とは思えないほど
人や車やリキシャーでごった返す。
構内に入ると、さっそく目に留まるのが地べたで
毛布にくるまって寝る人々。 -
本で読んだとおりだな・・・、と思っていると
列車の予約書を強引に夫から巻き上げ
こっちだ、と勝手に案内する男が現れた。
どんどん寂しい方へ連れて行かれるので
「ここ違うよ!!」
と叫んだら、夫がそれをいいきっかけに
引き返すことができた。
まったくもう。 -
今度は警備員らしき人に尋ねると
横から書類を覗いた別の男が
「これは〇〇だから一人25ルピー払う必要がある」
と言うので、夫が
「嘘つけ!」
と叫んで追い払った。
どんどん人間が悪くなっていきそうだ・・・。
駅員さんに尋ね、
「2番線から出るので、この先の階段を上って行きなさい」
とやっと本当のことを教えてもらえた。 -
しばらくして列車がホームに入ってきた。
すごくごつくてボロボロだった。
一番いい車両を予約したのに
当然中も殺伐としている。 -
しかし、席はすごくゆったりしてるし
紅茶と朝ごはんがついていて
なかなかサービスは良かった。
車窓から田舎の風景を眺めていると
こちらも稲作なので、なんとなく日本の田舎と似てるな
と感じる場所もあったし
ラクダに荷駄を引かせて、ターバンを巻いた男の人が乗ってるのを見ると
異国を実感したり
飛行機にはない楽しみも味わえた。
田舎は人がうじゃうじゃいないし、ぼろい建物も違和感がなくて
いい景色だった。
ただ、もうちょっと窓ガラスをきれいにしておいてくれたら良かったのに・・・ -
約1時間遅れでジャイプール駅に到着。
-
会社経由で予約した、信用ある車に乗って
早速ホテルにチェックイン。
外の喧騒が信じられないくらいの安定した空間。
ありがとう、シェラトン。 -
再び車で観光旅行に出発。
「ピンクシティ」と呼ばれるゆえんのピンク色の城壁や
細密画が美しい城門をいくつか見て
旧市街内にある有名なベジタリアン・レストラン「LMB」に入る。
雑誌や知り合いのインド人もお勧めだったので
すごく期待したのに -
激カラ!!
私辛いのは結構平気だし、夫はしょっちゅうインド飯なのに
今までで一番辛い、と言うのだから
辛さの程がお分かりいただけますでしょうか? -
気を取り直して、巨大天体観測機が立ち並ぶ
ジャンタル・マンタルへ移動。 -
ここは偉大なマハラジャ
サワーイー・ジャイ・スィン2世が作ったんですね。 -
そして隣りにある、今もマハラジャが住んでるという
シティ・パレスを引き続き見学。 -
同じ敷地内のテキスタイル館には、
歴代マハラジャや女性たちが着た
伝統的なラジャスターンの衣装が飾られていた。
私がインドのファッションですごくグッとくるのは
やっぱりラジャスターンなんだ、と確信した。 -
さらに、武器資料館なるものを見学。
警備のおっさんが日本語で私に挨拶してきた。
その後、展示されている武器を日本語と英語で
説明してくれた。
ほぅ、と感心してお礼を言うと
ずっと着いてきて見学中ずっと説明されたので
うっとおしかった上に、やっぱり最後は
「チップくれ」
出た!
夫が10ルピー渡しとけ、というので
仕方なく渡すと、あまりのどんぴしゃな相場に期待はずれだったらしく
「日本円をくれ」
と言ってきた。
「持ってない。私はインドに住んでいる」
と言ってやった。 -
日本から来る観光客は、両替してから殆ど使わないで
ここへ来たりする人が多いと思うし
そもそも相場がわからないので100ルピーとか渡しちゃうと思うんですね。
勿論100ルピーって200円くらいだから
大したお金じゃないけど
こっちのアイロン代は1枚2とか3ルピーなんですよ。
それを思ったらあんな勝手にガイドしてきたおっさんに
10ルピー渡すのも腹が立ってきてしまう。
まぁ、そんなことを昏々と考えていると
もう世界の矛盾のスパイラルに落っこちてしまうんですけど。 -
その後、ジャイプール最大の見もの
山の上に築かれた、アンベール城に移動。
周囲の山は稜線に沿って、さながら万里の長城のように
城壁が続いている。 -
ゾウやラクダのタクシーもあるんですが
そこまでアグレッシブにはなれず、普通に車で入口まで行く。 -
場内に入ると、特に案内もないので
適当にうろうろし始めると
すごい迷路のようにあちこちへつながって
そろそろ元の場所へ戻りたい、と思ってもどこがどこだか
分からなくなってしまった。
ちょっとまさしくリアルダンジョン。 -
もうくたびれたから帰ろう、ってなった時
帰り道を探すために向かったところに
最大の見ものがあった。 -
危ない危ない、
ただ入り組んでるだけのへっぽこな城と思って
帰るところだった。 -
帰りに、行き途中発見した焼き物のお店に立ち寄る。
鮮やかな色彩がすごく眼を惹いたけど
最近食器はごつごつしたものより
ツルっと光沢のあるものが好みになってきたので
結局何も買わず出てきた。 -
晩ご飯はホテルのシズラーでお肉を食べたけど
こちらも超激辛な味付けで
結局マイルドな味に取り換えてもらった。
しかし、それでも半分食べた頃には相当辛かった。 -
翌日
チェックアウトは12時なので、朝もホテル内でゆったり過ごした。
朝食は豪華だし、まだ涼しい時間帯にプールサイドや庭を散歩したり
私達には珍しい、のんびりスタイルの旅。
今日は最初に「風の宮殿」へ向かった。 -
風の宮殿・・・
超ゼルダっぽいので、すごく気になっていた名所の一つ。
行った人から聞くと、今一つの感想だったけど
私はなかなか良いと思った。 -
でも、宮殿内に入るまでが!
正面が一番建物の象徴的な景観なんだけど
中に入るには、ぐるっと大回りしなきゃならない。
途中の道は大通りが土産屋と路駐と人とでごった返しているし
裏道に入ると、ゴミ集積所のような環境で屋台や商店が並んで
人が寝転んだりうずくまったりしている。←暮らしてる?
建物の入り口で、インドに住んでいるから料金がインド人と同じだと言うと
(観光名所の見学料はインド人と外人で5倍くらい差がある)
すごくいやな顔をされて、おつりがないと言われた。
そんなに嫌なら、こんな設定はじめからすんなっ!!
て叫びたかった。 -
しかし親切なインド人の女性が、両替できますよ
と申し出てくれた。
突き放されたり、持ち上げられたり忙しい。 -
その後ナルガール要塞へ移動。
昨日のアンベール城より市街に近い位置にあるけど
昨日と同じ山道をぐるっと大回りして登っていく。
かなり険しい山道を私たちの前後にオートリキシャーが奮闘して登っている。
しかも5・6人とか平気で載せている。 -
要塞の屋上から街を眺めると
今日は日曜日なので、麓のあちこちの寺院から祈りの声がこだましてきた。 -
遠くには壁のような平らになった峰で街をかこってるのが見える。
-
しばらくこの懐かしいような不思議な異世界をぼんやり眺めていた。
ささくれ立った毎日だけど、インドも悪くないかな、なんて思えてきた。 -
壁画がイタリアのエルコラーノのよう
-
次に、ガルダというヒンズーの神様の一人、マヌハーンという猿の寺に行く。
ここは妙に新しくなっていて、お寺までの参道やお土産屋さんが入る建物
寺院本体まで新築されたばかりという感じだった。
日曜日なので、普通に信者が集まっていて、境内でご飯とか食べていた。
なんか「見学」という雰囲気もないので
早々に立ち去る。 -
帰りの電車までまだ時間があるので
遅いランチを取るため、超高級ホテル「タージ」系列のランバーグ・パレスに行った。 -
地球の歩き方に書いてあった
「そこはまさに夢の宿」
にふさわしい、外の喧騒が嘘の様な、静かな空気が漂っていた。 -
広大で手入れの行き届いた庭を見渡せるレストランで、
夫はビール小瓶2本とフライドフィッシュ
私はレモネードとクラブサンドイッチを食べた -
こんな軽食も、味は完璧!
そんな至福のひとときも、お会計で破られた。
以上の品が、3000ルピー(約6000円)
お値段も超高級。夢から覚めた。 -
その後、ホテルの庭や建物の中、中庭を見学させてもらった。
昔マハラジャの狩猟用のロッジだったというだけあって
今まで見学してきた観光地を
きれいに実用化しているので、見ごたえがあった。 -
中庭には
定期的に大きな旗を竿で叩いて大きな音を出して
鳩を追い払う係りの人が2人いた。
でも、鳩は一瞬立ち退くだけで、すぐに戻ってくる。
何とも不毛な繰り返し。 -
この人たち、まさかこれだけのために雇われてるのかな?
でもインドなら絶対ありえる。
タージという超高級ホテルで働いている、
仕事は鳩追い払い人。
どーなのよ?
いいのか悪いのかよくわからない・・・ -
少し早いけど、もうやることもないので
駅に行くことにした。
ホームには大荷物の団体さんがしゃがみ込んで
電車を待っている。
よくそんな汚い地べたで(駅もゴミ置き場のような臭いがする)・・・と思うけど
寝てる人がいるんだから、しゃがむなんてどうともないんだろう。
野良犬やら足のない物乞いとか、
まったく油断を許さない状況で
夫は落ち着きなくうろうろ構内を見学し、私は本を読みながら
40分遅れの電車を待った。 -
野良犬やら足のない物乞いとか、
まったく油断を許さない状況で
夫は落ち着きなくうろうろ構内を見学し、私は本を読みながら
40分遅れの電車を待った。
列車は、耳の鼓膜がどうかするほどすごい音を鳴らして入ってきた。
指定席なのに、我先に乗り込む人々
車両内は、人の迷惑を全く気にしない音を立てる人ばかり。 -
でも帰りの食事サービスはすごかった。
・サモサなどのスナック
・お茶
・夕食のカレー
・お茶
・アイスクリーム
私はホテルのサンドイッチでお腹いっぱいだったので
アイスクリームしか食べなかったけど
すっっっごくクリーミーでおいしかった。
けど、それもいちいち上げ下げするので
うっとおしい感じもした。
もう、電車の旅はこりごりだ・・・
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