琉球・石垣・一人旅（１３）石垣の街かど。

2009/02/11 - 2009/02/15

つい明治の近年まで、日本とは全く別の琉球王国という国家を形成してきた沖縄は、日本国内では既に失われてしまった古来からの文化、伝統、或いはその地理的関係から日本国内には無いような中国からの影響を強く受けた風習、などなど、沖縄訪問客の目を引くような珍しい景観があちこちに残されている。

その一つが街中にある大きなお墓、亀甲墓で、これなども中国からの影響で、大きなものになると、国内の小住宅程の大きなものもある。

太平洋戦争当時、沖縄本島が戦場になり、10万人を越える島民の犠牲者が出たが、この地上戦で生き残った島民の多くは、これ等の亀甲墓に逃げ込み、一命を取り留めたという。

それから「石敢當」。道路の角などに小さな細長い石を立て、そこにこの文字が書き込まれている。鬼避け、悪魔避けとも言われているが、これも又中国の影響か。どことなく、長野県に多くある同祖神とも似ていなくはないが・・・

又、「ハーリー」。この語源は英語の「Hurry」から来ているものやら、日本語の「針」から来ているものやら、当方には不明であるが、意味合いからすれば「針のように細長く、hurry（素早い）な船」であるから、両方の言語がミックスされたもの、とも言えなくも無い。

この様に沖縄は街を歩いていても興味が尽きることがない。

エリア 石垣島(沖縄)

沖縄の大きなお墓、「亀甲墓」。戦時中多くの住民がこのお墓の中に逃げ込んだ。

沖縄の町では、この様な「石敢當」があちこちに見られる。

この様にブロック垣の中に埋め込まれた「石敢當」もある。

市内の貴金属店の店先にあったお洒落な「石敢當」。内地の飲み屋の店先の「清め塩」を思い出した。

「ハーリー船」を保管する小屋。丁度内地の神社の境内などにある神輿小屋と同じ様に、5月5日、子供の日に海上を走らせる1年に一度の使用の為に、大事に保管されている。

犬もまたタイやカンボジア同様、鎖に繋がれず放し飼いにされている。犬も幸せだ。

街中にあったハワイ料理の店。沖縄は南米、北米への移民が多く、この家の人もハワイからの移民帰りかも知れない。

石垣市立幼稚園。竹富同様に校内は色取り取りの綺麗な花で飾られている。

1500年前の大シャコガイ。台風のときに海岸に打ち上げられたらしい。

店内には島の貝殻等のお土産品、民芸品が所狭しと並べられている。