2009/1イエローナイフ-1　準備編

2009/01/18 - 2009/01/23

2008年10月に結婚。
ハネムーンはイエローナイフでオーロラが見たい！
と結婚式の1年前から、結婚式の準備より気合が入って
着々と計画する夫なのでありました。

「ハネムーンなのにわざわざ寒いところへ？」
「札幌からなら暖かい南の島が定番じゃないの？」
「イエローナイフって観光があまり無いって噂さだよ」

等々の友人知人の心配も馬耳東風（笑）

エリア イエローナイフ(カナダ)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: エアカナダ

★旅行に持っていったかばん（二人分）★

　１．特大のスーツケース（ハード）
　２．キャリーバッグ（ソフト）
　３．トートバッグ
　４．カメラバッグ
　５．各自のショルダーバッグ＆ウェストバッグ

特大のスーツケースは高さ73cm　100ℓ超　TSA対応品を
特売で購入。　二人分の衣類を入れて半分程度で帰
りのお土産分のスペース確保。

キャリーバッグはカナダで国内線乗継があると、
ロストバッゲージが多いと聞いていたので、
到着初日分のオーロラ鑑賞衣類、洗面道具、
非常食等を詰めて機内持込荷物で座席上の棚に
入れます。

トートバッグは機内で使用したいタオル、スリッパ等
の小物やおやつを入れて足元に置いておくと便利です。

★オーロラ観測時用衣類（レンタル防寒着の中）★

　色々なサイトや実際に行った方のコメント等を参考に
　したところ、スポーツメーカーの高価な製品と「大き
　な差が無い」との事でユニクロ製品にお世話になりま
　した。

　※以降、色々なメーカの名前が出てきますが、
　　あくまでも自分が持参した物です。
　　他社の同様製品を含めたイメージとして、
　　ご参考になればと思います。

　上段：長袖フリースＴシャツ（紺、オレンジ）
　中断：ヒートテックインナー上下（グレー）
　下段：ヒートテックインナー上下（黒）

　パンツ（下着）の上にヒートテックインナー上下を
　着て、上は長袖フリースＴシャツ、下はスエット、
　あとはレンタル防寒着で十分です。
　-30℃より寒い時は、更にフリースジャケット等を
　重ね着すると寒くないと思いますが、あまり着過ぎ
　て汗をかくと、それが冷えたら寒くて絶えられなく
　なるのでご注意。

★オーロラ観測時用衣類（レンタル防寒着の中）★

　靴下は2枚履き

　　上段：厚手の1cm大きめ靴下
　　下段：ヒートテック靴下

　買い物や食事で街を歩く時は靴下1枚で大丈夫。

　部屋が乾燥しているので、寝る前に風呂場で洗濯
　して干すと翌朝に乾きます。
　オーロラ観賞用は上記インナー等を含めて2組を
　用意して洗濯をしながら交互に4晩使用しました。


ちょっと話が逸れますが、スリッパは持参すること
をお勧めします。
海外の殆どのホテルの部屋はスリッパはありません。
機内でもスリッパに履き替えると楽ですし、エコノ
ミー症候群対策にもなりますので重宝します。

★オーロラ観測時用衣類（レンタル防寒着の中）★

　レンタル防寒着の手袋は分厚い皮製のミトン（親
　指とその他の指に分かれている）ですが、それだ
　けでは寒いので、下にもう1枚手袋が必要です。

　薄くもなく厚くもなく、指が独立している手袋が
　お勧め

　買い物や食事で街中を歩く時はこれだけでOKです。


　右隣はネックウォーマーです。
　レンタル防寒着に頭から被って顔だけ出る
　ウォーマーがありますが、-30℃以下の
　極寒じゃないと誰も使用しません。
　-10℃でも首周りは寒いので、これが重宝
　しました。

　この手袋やネックウォーマーも、
　ユニクロで購入です。

★その他衣類（街中用）★


このズボンも　ユニクロで購入。

　裏地がフリース素材になっていて、-20℃を越
　えて風の強かった日の街中では重宝しました。

　ジーンズは風を通しますので、冬の街中を歩く
　時には寒くて不向きです。厚手の綿パンやコー
　デュロイ等のズボンがお勧め。

　靴は靴底から寒さが伝わるので、底が厚いトレ
　ッキングシューズやスノーシューズがお勧め。
　　

★その他衣類（街中用）★

　上着はダウンジャケットがお勧めです。

　街中を歩く時にレンタル防寒着でも良いのですが
　重くて動きにくいですし、-20℃より暖かい時は
　暑いです。

　アウトドアメーカでしっかりしたダウンやグース
　を使ったThe NORTH FACE、Columbia、mont･bell等
　がお値段的にもお手頃です。
　拘りとご予算に余裕のある方は、MONCLER、DUVET
　ICA等のヨーロッパ人気メーカーは最上級の羽毛で
　製法がしっかりしていて暖かいです。

　自分が着て行ったのはMont･bellのベンティスカで、
　極寒地にも耐えうる高い保温力の製品です。

　ちなみにレンタル防寒着はCANADA GOOSEのダウン
　ジャケット（たぶん日本では非売モデル：日本で
　はこれほどのダウンは用途が少ない）です。

★カメラ関連★

今回のオーロラ鑑賞は、実際に目で見ることが一番
重要ですが、写真を撮ることも目的でした。

　今回イエローナイフへ持参したカメラ用品内訳
　　・カメラバッグ
　　・Canon EOS 40D（デジタル一眼）
　　・EF-S 17-85mm F/4-5.6 IS USM
　　・EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
　　・スピードライト430EX?
　　・リモートスイッチ（レリーズ）
　　・バッテリー3個
　　・充電器
　　・CFカード3枚（記録メディア）
　　・三脚
　　・防寒カバー
　　・その他

17-85mmのレンズは風景等の撮影用。
スピードライト（ストロボ）は予想通り使いません
でした（苦笑）

★カメラ関連★

極寒地ではバッテリーの消耗が激しいので、
3個（純正2個、サードパーティ品1個）用意しました。

バッテリー充電器は持って行くのを忘れやすいので
注意しましょう。

★カメラ関連★

カメラ用語で「レリーズ」、デジカメでは「リモート
ケーブル」と呼ばれることが多い、リモートスイッチ
です。　

撮影時にカメラ本体のシャッターボタンを押す事で
「手ブレ」が生じるのを防ぐ為の必須品です。

★カメラ関連★

記録メディアは8GBのCFカード3枚

　1枚は風景等撮影用（日中）
　　　記録画質をMサイズFineのJPEG

　2枚はオーロラ撮影用
　　　記録画質をMサイズFineのJPEG + RAW

★カメラ関連★

三脚は、雪の上の不安定な足場や
風が強い時に揺れないように、
しっかりした物を選ぶのが一番ですが、
　　しっかりした三脚 =　大きくて重い
なので、適度なサイズを選びました。

今回の　SLIK製　SPRINT PRO ?(BLACK)
を選んだ理由は以下

　・クイックシュー（カメラの装着が楽）
　・3ウェイ雲台（自由雲台ならもっと使い易い）
　・ウレタングリップ（極寒地では、直に金属に
　　　触れない事が大事）
　・水準器装備（水平か確認し易い）

　そして最大の理由が、機内持込のキャリー
　バッグ（ソフト）に入る事（収納時470mm）です。

★カメラ関連★

結露対策です。

極寒地で冷たくなったカメラ機材（※）を
そのまま暖かい室内へ持ち込むと、
温度差と湿度で結露が生じます。

最悪はカメラ故障にもなりますので、
写真のような物の用意をお勧めします。

　・大（特大）サイズのジッパー付き保存袋
　・タオル（シリコンクロス）
　・乾燥剤

　※一説によりますと、カメラの極寒地での本体温
　　度は気温 - 10℃だそうです。
　　　　例）気温 -25℃　だと　カメラは -35℃

★カメラ関連★

　結露対策　実際のイメージ写真です。

　オーロラ鑑賞地で撮影が完了したら電源を切って、
　写真のようにカメラをタオルで包んで、
　ジッパー付袋に乾燥剤と入れてカメラバッグ等に
　保管します。

　鑑賞地の建物（ティーピーやレストハウス）、
　送迎バスも暖かいので結露しますので入る前に対応
　を行います。
　ホテルに着いてもそのまま翌朝まで空けずに放置
　しておけば徐々に室温に戻ります。

★カメラ関連★

写真は、カメラの防寒対策に持参した製品

カメラ用品メーカーのETSUMI社の製品

防寒性と保温性を誇る旭化成せんい(株)保温構造素材
ニューパーライト?を採用しているそうですが、メーカーでは-10℃以下の極寒地での保障は無いそうです。

★カメラ関連★

ETSUMI社の防寒カバーの裏側

液晶とファインダー部用に透明になっています。


オーロラ観測初日にはカバーをしなかったのですが、鑑賞終了時にはカメラが白く凍ってました。
2日目以降はカバーをしたのでカメラは白く凍結せず
に使用できました。

★カメラ関連★

　SANYOのeneloop kairo。

　本来は人間用の充電式カイロです。

　カイロはカメラを温めるのではなく、防寒カバー
　と同様にカメラが冷えすぎない為の対策です。
　
　振るだけのカイロは-10℃以下で人体から離すと
　すぐに冷たく固くなって機能しません。
　
　オイル・ベンジン・木炭を使ったアウトドア用
　カイロが国内でも天体撮影時には、良く使われ
　ますし、イエローナイフに行かれた方も使用
　された報告があります。

　しかし、可燃物は危険物として、手荷物でも預け
　る荷物でも持ち込み禁止となっています。
　実際に空港で預ける荷物でX線スキャンして見つ
　かり、その場で廃棄された事があるそうです。

　航空会社と空港警備会社に確認して、この充電式
　カイロは機内持込でも問題無いとの回答でした。

★カメラ関連★

ベタつかないテーピング用テープで
レンズを固定します。

ズームをワイド側の10mm（APS-Cタイプなので
35mm換算で約16mm）の広角に固定。

距離も最大の無限遠∞で固定（※）します。

※最近のAFレンズは手動表記の∞位置が必ずしも
　実際の無限遠とは限らず、ピンボケになる事が
　あります。　
　昼間の明るいうちにマニュアルで調整するか、
　AF機能で遠くの景色などで無限遠∞に合わせて、
　AF機能をOFF(MF)にして、ズレないように
　テーピングしておきます。

★カメラ関連★

　カメラの細かい設定は極寒の暗闇では困難です。

　幸いこのカメラは任意のユーザー設定が
　3つまで記憶できますので、オーロラ撮影の
　標準的な設定値を記憶させました。

　写真は
　　　シャッタースピード　10秒
　　　絞り　　　　　　　　F3.5（開放値）
　　　ホワイトバランス　　AUTO
　　　ISO　　　　　　　　　800
　　　露出補正　　　　　　なし
　　　記録画像　　　　　　MサイズFine + RAW

　同じ条件でISOを400や1600にして残りに記憶。

　実際は、オーロラや月の明るさ等で変わりますが、
　1枚撮影して液晶で確認しながら3種の記録設定と
　シャッタースピードを　5 〜 30秒程度に変更
　する操作でカメラ初心者でもほぼ対応できると
　思います。

★その他★

　カナダの電源コンセントは日本と同じ形状です。
　電圧は110Vで日本より10V高いですが、
　精密機器以外の殆どの日本の家電品はそのまま
　使えます。

　写真は友人が以前、カナダに居たころに現地で
　購入したヒーターを譲り受けました。
　マグカップの水が5分程度で沸かせます。
　

　　

★その他★

　こちらは電気湯沸しポット

　カップ麺（しかも2人分）を食べるお湯を
　沸かす時に重宝しました。
　こちらも1ℓが5分程度で沸きます。

　宿泊ホテルのHPで確認したところ、コーヒー
　メーカーはありますが、ポットがないので、
　上記のマグカップヒーターと持参しました。

★旅行手配★

　日本からイエローナイフへ行く方の多くは、
　バンクーバー国際空港(YVR)を経由し、更に
　8割近くがエアーカナダを利用しているそうです。

　このエアーカナダですが、2008年10月26日から
　不景気と燃料高騰の影響で関西便から撤退し、
　成田空港からのみとなりました。　

　また、成田からの便もトロント行きの便をバンク
　ーバー経由に変更して毎日1往復のみになりました
　ので混雑が予想されます。

　燃料高騰で2008年10月16日より「燃油サーチャージ」
　で往復\60,000が航空運賃とは別に徴収されます。
　（実際は2009年1月1日以降に往復\40,000に値下げ
　されました）
　※更に2009年4月1日以降は昨秋からの燃料暴落で、
　　往復\7,000になるそうです。凄い差額。。。　

　また、2007年12月1日から冬季限定で（今年も）　
　バンクーバー ⇔ イエローナイフ　の直行便が
　エアーカナダJAZZで毎日1往復運行されています。
　50人乗りの小型ジェット機なので早めに予約しな
　いとすぐに満席になりますが、エドモントン経由に
　比べると格段に時間短縮になります。

★旅行手配★

　旅行の申し込みをしたのは2008年9月でした。

　現地でのオーロラ鑑賞施設は、
　　　　Aurora village　と　Aurora world
　の2社が有名で、4泊の予定でしたので、
　2晩ずつ両方の施設に予約しました。

　しかし、11月に旅行会社から連絡が入り、
　Aurora worldは2008年10月の秋の営業を以って
　廃業することになったそうで、急遽、4晩全てを
　Aurora villageに変更しました。

　不景気の折、廃業とはなんとも寂しいですが、
　Aurora villageの施設にも慣れて行動し易かっ
　たし、スタッフも親切でとても良かったです。

　国内旅行会社では、一部のアクティビティーや
　オプションが申し込めないので直接、
　Aurora villageにメール（日本語）を送り、市内
　観光・犬ぞり、オーロラこたつを予約しました。

　※写真は昼間のAurora villageのティーピー

　

★旅行手配★

　イエローナイフでは、殆どの店で
　「トラベラーズチェック」が使えました。

　現金よりレートが良いので、お勧めです。

　バンクーバーの空港でも使えますので、
　すぐに現金が手に入ります。
　日本でカナダドル現金への換金は
　チップや非常用に少しだけで十分です。

　2009年1月の平均レートは 1CA$ = \75位

　※写真は　東京三菱UFJ銀行で換金した、
　　AMERICAN EXPRESSのTRAVELLERS CHEQUES
　　　CA$50の10枚セットのカバー

この旅行記へのコメント （6）

• sawa-daさん 2016/11/09 23:54:02

  はじめまして。

  はじめまして。
  
  今月末(11月)、イエローナイフへ旅行に行くものです。
  旅行準備の情報を調べていたら、またたびっ子さんの掲示板みつけてコメントしました。
  
  いろいろ参考になる情報があり、助かります。
  
  そこで質問ですが、
  
  ?wifiのレンタルは必要でしょうか？
  
  ?準備したほうがよかったことはありますか？
  
  お返事いただければ、うれしいです。

• ゆきんこ２さん 2011/02/01 17:44:38

  教えて下さい

  またたびっ子さんの旅行記拝見させていただきました。
  来週からイエローナイフへ行くので、詳細に書いていただいている旅行記はとてもためになります！！
  全然準備が出来てなくて（悲）
  お金のことで聞きたいのですが・・
  バンクーバー空港でカナダドルへ両替しようと思ってたのですが、T/Cが使えるならﾚｰﾄもいいので日本で購入していこうと思ったのですが、ほとんどのお店で使えるのでしょうか？
  色々なＨＰを拝見すると使えなかった等あるので・・
  お金もどの位持っていくか悩み中です。
  

  またたびっ子さん からの返信 2011/02/03 01:25:15

  RE: 教えて下さい

  ゆきんこ２さん　はじめまして！
  
  トラベラーズチェックですが、バンクーバー空港内の売店ではどこでも使えます。
  額面が大きいT/Cで小額の商品を買うと嫌がられるかもしれませんので、
  CA$50のT/CでCA$10程度の物を買うと良いと思います。
  そして、イエローナイフの街中でも「スーパー」「土産物屋」「飲食店」・・・　
  自分達は使えなかった所はありませんでした。
  現金が必要だったのはベッドメイキングのお礼だけです。
  買い物でT/Cを使用するたびに「お釣り」で現金が増えていきますので、
  最初の晩のベッドメイキング代のCA$2があれば大丈夫だと思います。
  
  自分達は2名の旅行で T/C CA$2500（10xCA$50を5組)を持参して・・・
  　　・　犬ぞり、市内観光、オーロラコタツ、鑑賞延長　のオプション代
  　　　　　（4晩の鑑賞代はツアーに含まれていました）
  　　・　滞在中の全ての飲食代
  　　・　お土産代
  ほぼ、ピッタリでしたよ。（最後に余った分は機内販売で使用しました）
  不足しても心配ないようにクレジットカードもありましたが、使用しませんでした。
  
  準備は大変ですけどそれを楽しむところから旅行始まってますから頑張って（笑）
  素適な旅をお祈りしています。
  

  ゆきんこ２さん からの返信 2011/02/03 10:05:39

  RE: RE: 教えて下さい

  またたびっ子さん
  
  返信ありがとうございました。
  とてもありがたいお言葉・・・
  T/Cを購入していきたいと思います！！
  ちなみに、バンクーバー空港での両替レートはご覧になりましたでしょうか？
  成田空港と同じ位なんですかね？？
  

• ぶうちゃんさん 2009/03/24 00:06:43

  こんばんは

  こんばんは。はじめまして。足跡をたどりやってきました。
  詳しく紹介してありますね。全てその通りだなあと感心しました。
  ここまで丁寧な準備の記事ってなかなか無いから貴重ですね。
  実体験に基づいた丁寧で正確な内容ですね。
  
  それと同じときにイエローナイフにいたんですね。どこかでお目に掛かっていたかも知れませんね。
  
  これからもよろしくお願いします。

  またたびっ子さん からの返信 2009/03/26 01:04:36

  RE: こんばんは

  こんばんは。
  
  コメントいただき、ありがとうございます。
  
  > 実体験に基づいた丁寧で正確な内容ですね。
  
  恐れ入ります。
  イエローナイフへの旅行を計画した時、書店では参考資料がほとんどがなく、インターネットでこのサイトが本当に役に立ちました。
  これから行かれる方に少しでもお伝えできればと思いましたが、あれこれ調べたりで、更新に時間がかかってしましました。
  
  > それと同じときにイエローナイフにいたんですね。どこかでお目に掛かっていたかも知れませんね。
  
  2009/1/18 〜 2009/1/22朝まで居ましたので、21日の夜の鑑賞は一緒だったみたいです。
  
  こちらこそ、よろしくお願いします。