2008/12/30 - 2009/01/08
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yukibxさん
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昨年の暮れから新年の8日まで、ローマでお正月を過ごした。
クリスマス休暇から新年にかけて休暇をとる人達が多いのか、
ローマの街には観光客がかなりいた。
幸い、ほとんどの日々は天気がよく、気温は11度位。
冬のバーゲンは、欧州不況のために、いつもより早めの幕開けで
1月3日からだったと記憶しているが、そのために街には大勢の
人々が繰り出して混雑していた。
今回はローマの中心に住む友人を訪れたり、フェルメール展に
行くことができたのは幸運だった。
平穏な、しかしとても楽しく充実した10日間の写真です。
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1月3日、曇り空のローマを散歩。ナボナ広場に着く。
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そうしたら、突然の夕立。私たちは、大あわてですぐ近くのカフェ・レストランのテラスへと逃げこんだ。
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エスプレッソと紅茶を注文したら、ついでにパントーネも持ってこられた。私たちは、サービスだと思ったが、
実は支払う時になって、パントーネは決してサービスではなく、しっかりと請求された。注文をしたわけではなかったのに、理不尽だったし、結構高かった。しかも、普通のパントーネよりおいしかったのは確かし。
まっ、観光地というところはそんなもの、と思って何もいわなかった。 -
皮は香ばしく焼かれ、中身をフワッとしている。
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エスプレッソのコーヒー茶碗にふたがついていた。
私は初めて見たのだけれど、すてきな食器で欲しくなってしまった。
と、ここまで悠長なことを書いたが、この時、大変なことがおきた。
このレストラン・カフェの前は小さな広場になっている。
そこを歩いていた女性が、突然、地べたに倒れたのだ。
てんかん(エピレプシー)発作のようだ。
後の席にいた女性客の一人が、「スプーンを口の中にいれて!」と叫ぶ。ボーイさんがすぐにスプーンをもってきた。倒れた女性の連れの男性とともに、口にいれているよう。下を噛まないように、とのこと。 -
カフェレストランは、すぐに救急車を呼んだ。いまかいまかと客もボーイさんたちも、みんなあせっていた。
雨は止んだが、気になって、カフェに留まった。
そして、なが〜い15分がたって、やっと救急車がきた。倒れた女性は、救急車にのせられ、ボーイフレンドと共に、去っていった。
周囲の人達はほっとして、元の会話に戻った。
写真は、ナボナ広場でとまっていた別の救急車の写真。 -
翌日のローマは晴れて、空が真っ青だった。
コルソ通りにあるFondazione Roma Museo という美術館でやっていた「レンブラントからフェルメールへ」という展覧会にゆく。
フェルメールは学生時代にプルーストを読んでから、ずっと惹かれている画家なので、運が良かった。 -
写真は展覧会の巨大なポスター。
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ミュージアムといえば、ドーリア・パンフィーリ美術館(Galleria Doria Pamphili) という、中庭が美しい古い建物の美術館に初めて行く。フェルメール展をやっていた美術館のすぐ近くだ。
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古くて広大な建物が、美しい中庭を囲む。
なんでも部屋数が1000あるという。ドーリア・パンフィーリ家の屋敷。
このギャラリーで、フィリッポ・リッピの「受胎告知」
が見れる。 -
さらにカラバッジオ「マグダラのマリア」。眠りこけた
聖マリアなど、数が多くてともすれば食傷気味になるコレクションの中に、昔からなんども写真で見てきた絵画があった。
絵画展示サロンへは、まずこの威厳あるアーケードを通る。 -
フィリッポ・リッピの「受胎告知」
オレンジ色が印象的。 -
うたたねをするマグダラの聖マリア。カラバッジオ。
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アーケードの柱の間から見える中庭は、雰囲気があって静か。そういえば、この美術館に人はあんまりいない。
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そして、立派な階段を上る。
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階段の上のランプが、とてもいいので一枚撮る。
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建物は美しかったがかなり傷んでいる。
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美術館の絵画は撮影禁止だが、美術館の真向かいにある建物のマスカロン(建築彫刻)が窓を通して見えた。
いい顔をしている! -
とっても美人。
彼女は一体だれなのか?
どんな人だったのか?
今にも目を開いてくれそうだ。 -
美術館を出て、ちょっと一息。カフェに入る。
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たっぷりと注がれたカプチーノ。
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小さかったり、大きかったり、古かったり、デザインっぽかったりするカフェはローマにごまんとあるが、そのどこでも豊富な種類のサンドイッチ類がウインドーに並べられている。
どれもこれも味を見てみたい!ほうれん草とリコッタをはさんだサンドイッチ。ベーコンと半熟卵にちょっとトマトが添えられている、など、よりどりみどり。
しかもパンの種類もいろいろ。 -
トレビの噴水近くで、友人と待ち合わせをしていた。
バーゲンでヒト一杯の大通りにでる。 -
以前はバーゲンに興味あったけれど、いまはグローバル化のせいなのか、
どこにいっても似たようなものが多くて、新鮮みがないような気がする。
それで、できるだけ早く、お店のならぶ通りやアーケードを通り抜ける。 -
イタリアはファッションの街といわれるが、なによりも食べ物がおいしい国だと思う。料理にしてもなんかセンスが
あって、しかも、お高くとまっていない。
(高級イタリア料理をしらないせいもあるけれど。)
で、ローマの街を歩くと。必ず食料品屋に入ってしまう。
写真はコルソ通りから離れて、トレビの泉にゆく複雑な小路にあったパスタの色々。 -
やはりトレビの泉近くにあるアマレッテイの店。赤い缶が
目を惹いた。
杏仁豆腐にはいっているアーモンド・エッセンスが好きな人には最高。 -
そしてトレヴィの泉に着く。
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観光客で一杯だった。例外なくデジタル・カメラで撮影している。
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古代ローマのアウグストウス皇帝の時に作られたのがはじめ。
まんなかの彫刻は、海の神様、ポセイドン。
後ろ向きにコインを投げると願いがかなうという言い伝えは知らない人はいない。 -
水量は相当なもの。
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冬のせいか、誰もコインを投げていない。
みんな、さめているのか? -
この巨大な水瓶はなにか?
実は、この前に理髪屋があって、18世紀にニッコロ・サルヴィの設計で改造した時、理髪屋があまりにも造っている彫刻に文句をつけるので、いかった建築家が店の前にこんなおおきな水瓶をつくって、床屋が見えないようにした、ということだ。
この理髪屋だったのか、「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーン演じるプリンセスが髪をカットさせたのは? -
海神ポセイドンの左にいる豊饒の女神ケレス。
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ローマに住む友人は、トレビの近くのクイナーレ区域に住む。写真はトレビの斜め前の教会。ここで待ち合わせた。
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友人の家に向かう。
ローマは7つの丘に囲まれているが、友人の住むキリナーレの丘の近くに住んでいる。トレビの泉からすぐ裏にある。
キリナーレの丘は、ローマ帝国時代に居住地区とされ、そのせいか、いまでも高級マンションが並ぶ。高級マンションとはいえ、古いマンションなので、外は地味。建物の中に入らないとその快適さはわからない。 -
こんな雰囲気のエリアだ。
オークル色の建物が、イタリア大統領の住むキリナーレ宮殿。イタリア大統領は1946年から代々ここの住む。 -
大統領官邸の正門。
16世紀にバチカンのグレゴリー17世が避暑用の宮殿として建てたもの、というから古い建物なのだ。
この前を通ってモンテというエリアに入る。 -
キリナーレの丘からローマを見下ろす。
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キリナーレ宮殿から歩いて5分位のところに、ローマで一番古いエリア、モンテイがある。道はすべて上りあるいは下り坂、そして幅は狭く、居住者以外の車は禁止になっている。
昔ながらの職人のアトリエとか、骨董品屋、画廊などが並ぶ。 -
17世紀、18 世紀から住んでいる家族も多いときく。彼らはローマの中心の中心に住んでいる、という誇りをいまもって持ち続けているらしい。
写真は、そんなマンションのひとつ。外から見るとどおっていうこともないが、中に入るとがっしりとした大理石の磨かれた床とか、中庭が文化遺産になっていたりして、居住者でも年に一回、管轄官庁の役人がコントロールに来る時だけ、見ることができる、なんていう物件もある。 -
コロシアムへも、徒歩5〜10分。
写真はモンテイから見下ろしたコロシアム。 -
古代ローマ時代、モンテイ区域は人口が密集していた。しかし、中世になってローマ帝国時代からの水道が傷んでしまったことで給水の問題があったり、バチカンがローマの中心になりつつあったりで、人口がドンドン減っていった。そして、18世紀までは、ぶどう畑とか野菜畑に覆われるようになってしまった。
今では高級住宅地として、かなりの人気があるという。 -
友人の家で、緑茶とお汁粉をご馳走になる。
外国で味わう日本の食べ物は、舌のみでなく、
心も満たされるので、格別おいしい。
普段、日本食が食べたい!と思う
ことは稀なのに、不思議だ。
モンテイには、Palazzo de Exposiciones(展示パレス?)
があり、いろいろな催し物があるらしい。
この建物の前を通るバスで、バチカン方面に出る。
明日はポポロ広場とその周辺を見学する予定。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Michyさん 2009/10/08 22:02:04
- 想い出がいっぱいのローマ
- yukibxさん、お邪魔しま〜す。
冬のローマの旅行記を懐かしい思い出と共に拝見させて頂きました。
以前ローマに住んでいたことがあった私は、ナボナ広場近くのイタリア語の語学学校に通っていた時期もあり、yukibxさんの旅行記で当時の事をあれこれ想い出し、またローマに行きたいなぁ〜って気持ちがわいてきました。
カフェでの蓋のついたカップ、初めて見ました。お洒落ですね。
色んな種類のサンドイッチも美味しそう。
イタリアって旅をするには夏はもちろん素晴らしいのですが、クリスマス前後のあたりもショーウィンドーの雰囲気とか、街の装いが素敵で大好きな時期です。
私はトレヴィの泉が工事していた時にローマにいたので、実際に水をたたえた泉を見たことがないので、今度行けたら泉にコインを投げてみたい!って思っていました。 コインを投げてる人がいないとは、今では禁止になっているのでしょうか…?
これは実際に行って確かめてみるしかないですね(笑)
Michy
- yukibxさん からの返信 2009/10/09 05:58:24
- RE: 想い出がいっぱいのローマ
- Michyさん、こんにちわ。
Michyさんは、ローマで勉強をなさったのですか!しかもナボナ広場の近くの学校なんて、毎日が観光旅行みたいだったのではないかしら。ローマでの生活、羨ましいです!
さきほど、フランスのテレビで、観光客には見られないローマの豊かな生活みたいなテーマでルポルタージュをやっていました。その中で、おいしそうな料理とか屋外市場が紹介されていましたし、6年も寝かせておいたパルメザンチーズなんかの画像も見られ、つまんでみたいな、なんて思ってました。
Treviの泉のコイン投げが禁止されているとは思えないのですが、Michyさん、ぜひ確認してきてください。
また面白い旅行記を読ませてください。楽しみにしています。
yukibx
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