2009/01/11 - 2009/01/19
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conejoさん
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スペイン・バルセロナへ一人旅に行ってきました。
☆El Templo Explatorio de la Sagrada Familia ★世界遺産★
~サグラダ・ファミリア~
ガウディが建築を任されたのは1882年。それから生涯をかけて建築に従事したのが、彼の死後約80年たった今でも未完。
カタルーニャ地方で新しい建築であるモデルニスモ様式で造られた代表作で、緻密な彫刻や立体的なフォルムの鐘塔などが圧倒的な存在感を醸し出しています。
プロジェクトの総責任者Antoni Gaudi アントニ・ガウディはとても宗教的な人だったことからバルセロナの新しい聖堂のプロジェクトを持ち掛けたとき、夢中になったそう・・・。教会の建立は他の建築家が始めていましたが、喜んでその仕事を引き受け、ただちにすでに始まっていた工事の様々な修正をしたのでした。
ガウディにとって聖堂の建造はあまりにも魅力的で、1908年からこの仕事だけに専念し、他の建築の設計は一切しなくなりました。
以後、1928年にこの世を去るまでガウディは40年以上この作品に取り組みました。
出入り口は3箇所。
日が昇る東側に‘誕生のファザード‘、日が沈む西側に‘受難のファザード‘、そして太陽の輝く南側に‘栄光のファザード‘が建築される予定となっています。
完成までに必要な年月はあと20年とか?!
はやくその全貌をみたい!!!
【info】
場所:地下鉄2または5号線 サグラダ・ファミリア駅下車
入館料金:11ユーロ
【1ユーロ=127円(2009年1月11日現在】
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- KLMオランダ航空
-
地下鉄5号線でサグラダ・ファミリア下車。
-
改札口をでて外に出ると・・・
ばばーぁぁぁぁん!!!
サグラダ・ファミリア〜!!!!!!
こちらは受難のファザードからのサグラダ。 -
下段→中段→上段とそれぞれイエスの死と埋葬までを彫刻でストーリーになっている。
カタルーニャ人芸術家、スピラックスが担当。
角かくとがった製法で誕生のファザードのガウディ作品とはまた違った趣。 -
上段中央の彫刻。
イエスが十字架にかけられている彫刻。
右下には骸骨があり、死を象徴している。
あるゆるところに装飾があり、イエスの苦しみと悲嘆を表現したそう。。。 -
中段中央。
一番左側は亡くなる直前のガウディの姿を描いたそう。 -
12使途に捧げられた鐘塔。
鐘塔の間に金色に輝くイエス様が座っています。 -
受難のファザードの入り口には棒に身を隠すイエス様が。
↓その後ろの扉にはアルファベットの文字がたくさん彫られた鉄のドアがあります。 -
これがその文字ドアの拡大。
よく見ると・・・
金色で‘JESUS ジーザス‘と書いてあったり、
鐘塔の先端の○十字架マークがあったりします! -
入り口左手にはこれ。
これはなんと4つを足すと‘33‘になる!という
不思議な16の数字がならんだパネルなのですっ★
なぜ‘33‘か?
というのはイエス様が33歳でこの世を去ったから。
しかも!何通りも‘33‘の組み合わせができるのだ!是非挑戦をしてみて下さいっ!
↓↓↓正解はこちら。 -
正解はこちら←
ほんとに全部‘33‘ですよ(@@)!!!!
※こちらの正解パネルはサグラダファミリア内の展示博物館にてご覧いただけます。 -
-
ガウディがこの教会に着手した‘1882‘年が刻まれている碑。
-
南側にある建築中の‘栄光のファザード‘。
3つのファザードの内最も重要で壮麗な教会への正面入り口になる予定。
この前には今はアパートが立ち並んでいますが、
いずれは広場になるそう。
アパートの住人はすでに建築に着手するときには
立ち退きをの契約を承知で住んでいるとのこと・・。
世界遺産になる建築物の為に引越しもかまわないというカタルーニャ人の温厚な人柄が分かります。 -
←こちらが‘栄光のファザード‘の完成図。
-
北側にある後陣。
地下礼拝堂の次に古い部分。
中央に聖母被昇天の礼拝堂、その両脇に聖具室が配置される。
↓↓外壁に取り付けられている動物の彫刻。 -
かえる。
-
とかげ。
-
へび。
-
・・・そして、
こちらがガウディ公園から見た正面からの‘誕生のファザード‘!!!
生誕のファサードの建設工事は1892年に始まり、38年後に、つまり1930年に完成!
生誕のファサードを見ると、イエスキリストの人生がすべて分かるので、石の聖書と言われています。
←現在、水不足のため公園の水はありません。
水面にうつるサグラダファミリアが見れなくて残念↓ -
慈愛の扉口の真中にイエス誕生の彫刻があり、幼いイエスが聖母マリア、ヨセフ、牛とロバに囲まれています。下の柱にイエスの祖先の名前が書いてあります。イエスの誕生を、天使たちは喜んで、音楽を奏でています。これら楽天使たちは日本人彫刻家、外尾悦郎氏によって近年に完成されました。
-
生誕のファサードは、左から希望の扉口、慈愛の扉口、信仰の扉口と、3つ扉口があります。
ガウディは各扉口に色を付ける予定だったらしいです。希望の扉口はライトグリーン、慈愛の扉口はナイトブルーと信仰の扉口はレンガ色ですが、現在引き継いでいる建築家達は色を付けることをためらっていて、将来色を付けないかもしれません。
ガウディはまた「色を加えられていない部分は、大地の偉大なる画家である太陽のキスを浴び、それ自身輝き、自然な色へと変化していくだろう」と言っています...
太陽が昇ってきたときに光が当たるように計算されているなんてステキ〜☆☆☆ -
左側にはイエスにプレゼントを持ってきた東方の三賢
人が描かれています。慈愛の扉口の上の方には聖母マリアの戴冠、そして星空の下、キリストの御託身(神がキリストとして、人間となって現れること)の彫刻も見えます。 -
生誕のファサードには4つ塔があり、4人の使徒を表現しています。左から:ベルナベ、シモン、ユダ(タダイと呼ばれた)、マチアの塔です。
一番左側の塔は1925年に完成し、1926年に亡くなったガウディはこの塔しか自分の目で見ることが出来ませんでした。
またこの4本の鐘塔の奥にさらに高い中央塔(聖母マリアに捧げる塔)が建設される予定。 -
3つの扉の上に JHS (イエスのアナグラム)、白いペリカン(聖体のシンボル)と糸杉(生命不死を象徴)があります。
(南ヨーロッパの墓地には糸杉が多いです。) -
白いペリカン。
-
JHS。
-
希望の扉口の左にカメレオンの彫刻も見えます。聖母マリアの「 M 」も彫刻されています。
昔、サグラダ・ファミリアに勤めていた労働者と彼らの家族もモデルになりました。そして、ガウディは近くの病院で亡くなった赤ちゃん、お年より、男性、女性たちのデスマスクも作りました。彫刻はデスマスクをもとに作られているので実際に生活していた人々がモデルです!
それに、地上からみて、人の彫刻が全部同じ大きさに見えるように、全ての彫刻の大きさが違います!上に方に行けば行くほど、彫刻のサイズが大きくなります...
すべてにおいて緻密な計算で設計されてるんですねぇ!!!!! -
3つの扉口の間に2本の長い柱があり、その柱の下にカメが彫刻されています。バルセロナは地中海とコイセロラとういう山の間にある街です。海の方の柱の下にあるカメは海亀とよばれ、山の方にあるカメは陸亀です!
海亀と陸亀の違いや種類を調べるだけでも大変な作業
だっ! おそるべし、ガウディ!!!
←海亀。 -
←こちらのカメが陸亀。
さすが、世界遺産。
警備員さんもいます。 -
ではでは、さっそくサグラダの中へ。。。ドキドキ。
わぁぁぁぁ!キレイ!
これは、後陣のステンドグラス。
見学の通路からは板で仕切られていますが、
今現在、すでに日曜日にはミサが行われています。 -
聖堂内部。まるで森のよう。
壮大な身廊の丸天井を支えるため、ガウディは樹木の形をした柱を考案しました。
天井は殉教のシンボルであるシュロの葉のモチーフになっています。
高〜い天井を見上げる・・・。 -
←樹木をイメージした真っ白な柱。
途中丸く膨らんでいるところは、枝を伐採した後。
なるほどギザギザに丸くなってる・・・
奥ではただ今建築真っ只中。 -
そして壁にはたくさんの光が入るように大きな大きな窓。
これにステンドグラスが入ると・・・
↓ ↓ ↓ -
こうなります!!!!!☆☆☆☆☆
光の影によって青、赤、黄色、はたまた紫、緑といろいろな色で輝きます☆
思わずうっとり〜 -
ちゃんと枝分かれしています。
-
見学用歩道。
夏のハイシーズンにはこの通路に観光客の人、人の嵐で出口にでるのも1時間ぐらいかかるとか・・・。 -
ロザリオのアーチ。
-
この2つを比べると左側はすでに手が加えられ、
右側はこれからとの違いがわかります。
ステンドグラスが入ると・・・
↓ ↓ ↓ -
一つだけお花のステンドグラスが入っています!
全部入ったらさらにかわいくなること間違いナシっ。 -
柱に触ってみる。。。ピトっ♪ 冷たい〜。
100%の石で組み立てられています。 -
・・・(@@)
日本人彫刻家・外尾悦郎さん!!!
サグラダファミリアの建築に日本人が参加しているなんて、同じ日本人として尊敬です。
そして・・・羨ましい^^
流暢なカタルーニャ語でゲストとお話中でした。 -
ではでは、
さらにエレベーターで上をめざします。
誕生ファサードのエレベーターと受難ファサードのエレベーターの2ヶ所あります。オススメは、誕生ファサードの方のエレベーターだそうです。
ここもハイシーズンには1時間待ちだとか・・
今日は20分待ちで上までチーン。
2.50ユーロ。 -
ばばっ〜〜ん!!!!!!!
バルセロナの街に鐘塔の影が映っています☆ -
鐘塔もこーーーーんなに近くに(@@)
よく見ると一番上の○十字架にはボツボツの石みたいなものが、塔の周りには黒い●こんな点々がくっついていた!!!
細部までカラフルで凝っていて、ステキ〜!
なにやら塔に文字も書いてあります。
カタルーニャ語かな?! -
どどーん!
糸杉もこんなに近く!
ちゃんと杉になってる(←失礼しました)
遠くでは見えない細部まではっきり見えます。
またまた感動ぉ〜(T T) -
遠くにはピレネー山脈も。
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下を見下ろすと・・・
ひゃぁー、た、高い。
人があんなに小っちゃい〜(^−^) -
誕生のファザードの裏側も見れちゃいます。
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こんなステキな写真も撮れました!
右下には水道局のTorre Agbar トラ・アグバル。
フランスの建築家、ジャン・ヌーベルによるデザインで、2005年に完成。 -
聖堂内部にあったステンドグラスも目の前で見るとこーんなに大きい!!!
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この聖堂そのものが、動物や植物、幾何学的要素であふれていますが、その一つ一つがそれぞれ独自に象徴するする意味を持っているのです。
-
中央の赤と、左後方の青のツブツブは‘葡萄 ぶどう‘、右の黄色は‘小麦‘を表しています。
-
下へはこの螺旋階段をぐるぐる降りて行きます。
・・・目が回りそう -
下りながらも途中途中にベランダがあり、外の景色を楽しめます。
糸杉とはと。 -
聖堂の奥では、模型・設計図・さらにガウディの手掛けた作品や彼の生涯を知ることの出来る博物館があります。
【アントニ・ガウディ・イ・コルネット】
1952年6月25日
〜1926年6月10日没
←ガウディのデスマスク -
ガウディは今もサグラダ・ファミリアで完成を見届けるため、教会の地下に眠っています。
きっときっと完成を楽しみにしていることでしょう!
マタロ出身の「ジョゼファ・モレウ」に失恋してから、ガウディは決して結婚せず、独身だったため、
遺産はすべて教会に寄付されています。 -
ガウディの生家・レウス市。
5人の兄弟の末っ子だったガウディは、少年を過ぎた頃、バルセロナに引っ越しましたが、
非常に活発な性格を持つレウス人気質は変わることなく、「私は自分自身を克服することはできたけれど、この気難しい性格だけはどうにもならなかった」と
ガウディが亡くなる少し前に言っていたそうです。
また子供の頃からガウディは遠足が大好きで、野山を歩きながら、周囲をつぶさに観察し、いつも自然から何かを学んでいました。
それほど野山を散策して観察していたので、自然の姿が建築の問題を解決してくれることに気が付いたのです。そこで自然から学んだことを建築に当てはめてみよう!とガウディの設計人生が始まったのです。
ガウディの作品の中からドラゴン・とかげ・蛙・亀・巻貝・木の葉など自然の中の色々な生き物が、思いがけない場所から私たちを眺めているのに気づきます。 -
聖堂の25分の1モデル。
1877年にガウディが建築の資格を得た時に、建築学校の校長先生は「Qui sap si hem donat el diploma a un boig o a un geni ? El temps ens ho dira」と言いました。「この資格は馬鹿な人に上げたか、天才に上げたか、時間が経てば、皆、知るでしょう...」
校長先生はすでにこのとき、ガウディの才能に気づいていたのですね〜♪ -
ガウディの書斎。
ここでたくさんの希望と夢を抱きながら設計をしていたんですね〜☆
しかし、スペイン内戦(1936年〜1939年)の時に、ガウディが描いた設計図、ガウディが作った石膏模型はたくさんなくなってしまたそう・・。 -
受難のファザードの右手には学校が建てられています。
現在、中には礼拝堂とガウディの博物館が展示されています。 -
夜、たくさんのライトを浴びて輝くサグラダ・ファミリア。
←誕生のファザード側より -
←受難のファザード側。
明るく輝く誕生のファザードと比べるととても暗く、ちょっと薄気味悪い感じのライトアップになっています。
これも‘受難‘を表す演出になってるんですね! -
サグラダ・ファミリア内のショップで購入。
←右:サグラダ・ファミリアのミニチュア
10ユーロ
左:グエル公園のシンボル・とかげくんが中にはいっているスノードーム。
さかさまにするととかげくんに雪が舞う!?
5ユーロ -
他に、
サグラダ・ファミリアノート(中は赤いペーパーになっていてホワイトペンで書くとカワイイかも)、
サグラダ消しゴム、カラフル鉛筆、鐘塔キャンディー
をGET!!!
!Hay muchos productos originales en la tienda
del museo!
‘ミュージアムショップにはオリジナルグッズがたっくさん!‘ -
最後に・・・
サグラダ・ファミリア完成予想図!!!
構造は長さ90m、幅60mのラテン十字形。
幅15m、高さ45mの主身廊の両方に2つづつ側廊を配した、計5つの身廊から構成される。
また後神には7つの礼拝堂があり、その下が地下聖堂になっている。完成したあかつきには、合計18本の塔がそびえ、収容人数は1万4000人。
世界でも最大規模の教会となる予定。
完成した姿をきっときっと見に行くぞぉ!
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