カザフスタン戦記２００７（その５）

2007/07/24 - 2007/08/04

7月28日

　今日はエレメンタールを離れて西側への移動日。そのためとはいえ朝6時に出発。これまでの調査を含めてありえない早さの出発時間である。

　エアチケットを手に入れるため午前9時にはアスタナに到着。しかし、今日が土曜日だということを忘れていて、朝10時に開店することを知る。チケット売り場前で待ちぼうけ。

　同じ様な状況の人が店の前に大勢いるなと思っていたら、どうやら職員さんらしい。ジャナルさんが話を聞いてみると、「カギを持った人がまだ現れないらしく、みんなで困っているところだ。」とのことだった。ようやく寝ぼけた係員が現れて開店。こうして航空券関係の手続きが終わり、ようやくアスタナの町から鳥類保護区の湖に行くことができた。

　車でひたすらアスタナから南下。しかし、草原の状態は徐々に悪くなっていった。着いたときには周辺の草原は黄色く枯れており、種類も単純。「これはちょっとどうなの？」とモチベーションもあがらない。そして鳥類保護区の周辺は塩性湿地の特殊な植生。確かに宿泊施設のような物はあるけど、調査には不向きだろう。学生が湖を眺めている間に、大人による緊急会議。

　ここに一泊して翌日調査をするかどうか検討した結果、ここでは調査を行わずに、一旦アスタナに戻って、さらに北上した先の町に宿泊することにした。

　こうして次の目的地のアッコル（Akkol）に着いたのは夜の11時になってしまった。長距離の移動にみんな疲れ気味。今日は何もできなくて、グルナル先生も怒ってしまい、カウンターパートとの関係が険悪な空気になってしまったので、N村先生に相談。より具体的な目標を提示して、目的地をピンポイントで検索することを進言する。

エリア その他の都市(カザフスタン)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: 大韓航空

道ばたでスグリを売っているおばちゃん。
サクランボやラズベリーもあった。

鳥獣保護区。いわゆる湿原。
みずがあるから，生き物がたくさんいるってわけだ。

鳥獣保護区についての説明書き。
もちろんキリル文字です。

一応，観察用なのか歩道が整備されている。
でも，見回した限り，鳥の気配は無かったような。

というわけで，またアスタナまで帰ってきました。
このまま北上して，アッコルに向かいます。