
2008/12/13 - 2008/12/16
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Muffinさん
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マイレージがもうすぐ切れる…だったら去年行き損ねたイエローナイフへオーロラを見に行こう!と思い立ったのが出発の2週間前。
これが意外にも大変なことになってしまいました。
いつもの旅だったら全て個人手配なので地図作りから訪問地の下調べと量が多いながらも慣れてきていますが、今回はフライト以外はツアーなので安心していたらマイナス30-40度の極寒の地対策。特にオーロラを撮りたいためにカメラ対策に慌てることに…。
天気予報と毎日にらめっこしてもどうも晴れ夫婦のジンクスは叶いそうにありません。
3晩のうちに果たしてオーロラは見られるのか?!
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ユナイテッド航空
-
いざ、イエローナイフへ!
サンフランシスコを早朝7:30に出発し、バンクーバーを経由してイエローナイフに到着したのが午後3時過ぎ。
早くも夕暮れになっていました。 -
さて、さて、オーロラ撮影のための準備を…
まず必須の三脚をもう一つ購入。
今までは二人で1つのものを使っていましたが、せっかくオーロラが出現しても一人が指を加えて見ているだけじゃつまらない…ということで、これを機に持ち歩きが便利な小さいものをebayでオーダー。
速達のオーダーにハラハラしながら香港からはるばるやってきました。
ニュー三脚の話は
http://blog.goo.ne.jp/muffinsf/d/20081206 -
人よりカメラの極寒対策
オーロラ撮影術のサイトを廻って集めた情報がこちら。日本だったらすぐに手に入るようなものがアメリカだと店には置いていなくて大変。時間があったらネットオーダーなんだけど。
その詳しいバタバタの様子は別館ブログで
http://blog.goo.ne.jp/muffinsf/d/20081208
・特大ジプロック
外気とテントの中では気温差が激しくレンズの結露予防が必要。外でジプロックの中にカメラを入れてタオルを巻き、室内では鞄の中から出さずに翌朝までそのままにしておきます。
カメラが入る特大ジプロックは数件のスーパーを廻ってようやく見つけましたが、一緒に入れる除湿剤は日系の1ドルショップまで行くことに。
・電池 一人3個ずつ
アメリカのカメラ屋さんは欲しいものが売っていない。基本的にはネットオーダーなんだけどその時間もないのであちこち探し回り、最後は50km先まで電池探しの旅に出ました。
極寒地ではすぐに電池がなくなります。オーロラが出た途端電池が死んでしまって予備がなかった悲しい人も…。
・使い捨てカイロ
人用じゃありません。電池が消耗しないように暖めておくためですがこれも普通じゃ売っていない。ようやくアウトドアショップで見つけましたが、アメリカ製は寒すぎる所だと暖まらなくて役立たず。ハッキンカイロをカメラの電池部分にくくりつけるのが有効というのを聞いてZippoのHot Warmerをオーダーしましたが間に合わなかった…。
・最後に人用寒さ対策の銀行強盗風のマスク
常春の街サンフランシスコでは手袋から買わなくてはいけなかったのですが、マスクはその中でも重要。1つはないと外に立ってられません。鼻の中から凍りますから。結局ツアー会社で貸し出してくれたので要らなかったものですが。 -
イエローナイフ空港
つるつるに凍っていそうな滑走路に無事着陸しました。
3時ですが外は既に夕暮れです。 -
北限の空港はちょっと違う
いきなりシロクマさんが氷を滑っていました。
ここでツアー会社の方が待っていてくれました。
街の様子やツアーの詳しい説明の日本語のパンフレットをいただいてきめの細かいサービスに感激です。
友人が以前カナダ系旅行会社のツアーに乗りましたが、ウェアがこちらのものよりも薄くて寒かったり鑑賞時間の延長サービスが無かったりして、イエローナイフに行くなら日系のこちらにするべきと強く勧められました。評判通りの素晴らしいサービスでした。
Aurora Village
Box 1827
X1A 2P4
Yellowknife NT
CANANDA
http://www.auroravillage.com/japanese2/jp_index.html -
The Explorer Hotel
町の中では星の多いホテルであっても外線をつなぐのにデポジットが必要だったりWiFiが弱すぎて結局ロビーのビジネスセンターを利用しなければならなかったりと、小さな町のことなので大都市のホテルのようには便利にできていませんが、館内が過剰なぐらいに暖かいのがうれしいホテルでした。
(翌朝の晴れ間に撮影)
http://www.explorerhotel.ca/ -
ロビーにはクリスマスのお菓子の家が
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防寒着が届いてました!
ツアー会社の方が既にチェックインを済ませてくれていて、室内にはレンタルの防寒着が届いてました。すごーい…。
予めサイズを知らせましたが普段着ない防寒着となるとうまく合わず、電話を入れるとすぐに交換のものを届けてくれました。これもすごーい…。 -
もこもこ防寒着
たぶん北海道で暮らしていても(行ったこと無いけど)この厚さの防寒着は手持ちではないでしょうからレンタルはありがたいです。
ジャケット、ズボン、マスク、手袋、ブーツのセットです。
下にトレーナーとスパッツだけで汗をかくほどでした。 -
ホテルの窓から見えるイエローナイフのダウンタウンの全景
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反対側にはビジターセンターと州議事堂が見えました。
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夕食はチャイニーズで
ツアー会社の方にお勧めの店を聞いていざ街へ。
普段はマイナス30-40度の街がこの日は暖かくマイナス20度。とは言え外に出た途端に鼻の中から凍り始め眼鏡も凍り…。
5分歩いて遭難しかかったところにチャイニーズの店を見つけました。どうも寂れてるなぁ…と思ったら目的の店は一軒先なのが後日判明。
ワンタンヌードルなり。うーん…。 -
激しい焼きそば
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間違いちゃいました。行きたかったのはこの左隣。
でもあれ以上歩けなかったなぁ。 -
初日のオーロラビレッジへ
8時半にホテルにピックアップが来てくれて、ダウンタウンから車で30分ほど離れたオーロラビレッジへ。
毎日12時半までの滞在で希望者は$35で午前2時まで延長できます。(夏は午後11時ぐらいからのスタートになるそうです)
施設には先住民の住居ティービーを模したテントが点在していて、ここを拠点に外にいすを出して鑑賞したり、極寒実験などのイベントやダイニングのフリースープをいただいたりといろいろ遊べるところでした。 -
ティーピー
毎日一番大きなティーピーで他の方たちと過ごしました。 -
母体を表す15本の柱で建てられています。12本は12の月、太陽と月、そして中心は心臓を表しているそうです
-
ティーピーの中は暖かい
昔風のストーブと柔らかい照明が心地いい。
中には暖かいドリンクが用意されているので、曇り空のこの夜はティーピーの中でほとんどを過ごしました。 -
外から戻ると自然と皆ストーブの前に集まって輪ができました。
しばらく見知らぬ同士の日本人グループと接していなかったのでなんだか新鮮です。知らない間に沈黙が我慢できないアメリカ人の哀しい性が染みついていたようで、ついつい話しかけっぱなしのうるさい夫婦になっていたかもしれません…f(^ー^; -
ダイニングホール
夜食のスープと先住民のパンが用意されていました。 -
本日のスープ、バッファロースープと先住民のパン、バノック
熱々のスープとふんわりパンで体の中から暖まりました。
バノックにはインディアンクリームと呼ばれるものをたっぷり塗るとおいしかったです。
インディアンクリームは常温で柔らかくしたバターにメイプルシロップを少しずつ混ぜるだけ。うちでも作ってみよっと。 -
オーロラレイクの上で
凍結した湖の上が鑑賞地です。
この日はオーロラレベル1(見えない)。時折星が見えましたが途中から雪になってしまいました。マイナス22度。 -
これを樹氷というのかな?
2日目の朝もあまり天気はよくありません。 -
ホテルでSunday Brunch Buffet
昼前に起き出して外も寒いのでホテル内のダイニングへ。
品数は豊富で見た目もいいけど、一つ一つはそれほどでもなかったかな。
毎日昼前に起きるので1日の食事はランチ1食であとはお茶とスナックぐらいでした。 -
ホテルの庭に置かれたイヌクシュク(inukshuk)
昔イヌイットが道標として石を積み重ねて作ったオブジェです。
腕の右側が長かったら右へ進みなさい、お腹に穴が空いていたらそこから見えるのが目的地、といった具合にいろいろと意味があるそうです。 -
市内観光へ
2時からツアー会社の2時間の市内観光へ行きました。
昼は犬ぞりツアーなどもありますがこれだけ寒いと体力の消耗が激しく、夜の鑑賞ツアーまでの時間を潰すのにこの市内観光は丁度良く楽しめました。
先ずはホテルの窓から見えた州立法議事堂へ。 -
州議事堂内部
イエローナイフはノースウエスト準州の州都。州内の各部族の代表が集まって3会期(3ヶ月間)使われる議事堂です。20億円を投じて建てられた立派な建物でした。11の公用語が同時通訳されるそうです。
この日にガイドをしてくれた方が日本語セルフガイド用の録音もされていて受付で貸し出しができるそうです。 -
ここにもシロクマが寝そべってました。
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左:デネ族の正装 右:イヌイットの正装
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古い職杖
議会が始まる前に取り出される職杖。一角獣のツノがあしらわれていますが、あまりにイヌイットらしいということで新しいものに作り替えられたようです。 -
新しい職杖
1.3カラットのダイヤをつけ雪の結晶をあしらったデザイン。ヨーロッパ的な雰囲気です。 -
民芸品の展示もありました
筒は(カリブーだったかな?)皮にカリブーの毛を染色した糸で刺繍したランチボックス。いいなあ…とギフトショップで探したら高さ10cmほどのものでも$120で断念。 -
ビーバーの毛がついたモカシン
まだ見ぬお宝動物ビーバーもガイドの方に伺うとイエローナイフから少し離れた森では見たことがあるそう。見てみたい! -
ロビーには小学生が作ったクリスマスツリーがいっぱい飾られていました。
飾り付けは北国らしい装いです。 -
ノーザン・ヘリテージ・センター
ノースウエスト準州に関する資料が展示されている博物館へ向かいました。
絵画、彫刻、生活文化のジオラマ、剥製などがいっぱいで堪能しました。 -
イヌイットの鯨加工場を再現したジオラマです。
鯨の干し肉が吊り下げられていますが、ほんとに脂が多いんですね。 -
イヌイットの食卓
このナイフは鯨加工のための特製でギフトショップにもレプリカが売られています。夫はこちらを欲しがっていましたがこれも高かった。見送り。 -
まだ見ぬカリブー
ツノがまたステキなカリブー。北に行かないといないしなぁ…。 -
カリブーの皮で作ったブーツとバッグ
かなりお宝のはずなのに脚の毛を糸にされたり、皮をバッグにされたり…。ここでは珍しくはないんだろうか? -
グランドティトンでせっせと枝を運んでいたMuskrat…
http://4travel.jp/traveler/muffin/pict/14617486/ -
シャンプーしてドライヤーをかけるとこんなに可愛くなります
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グレート・スレイブ湖
世界で10番目に大きい湖が凍り付いていて、ただただ何も無い平原が広がっているようでした。もうすぐアイスロードが開通して湖の上を車が走れる季節がやってくるそうです。 -
2日目のオーロラビレッジ
マイナス24度。寒くて外にいすを出して待っているのはきついので、オーロラ炬燵($25/人)を借りることにしました。
ジェットコースターの2人用ブースがばらばらになって並んでいるような感じです。360度足で漕いで回転。 -
ブースと毛布で風が遮られているのでいすに座っているよりは暖かいけど、だんだん鼻の頭が痛くなってギブアップしました。ティーピーに戻ると鼻が真っ赤。凍傷寸前か?!
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この日も例年よりは暖かいそうです。
例年ならば10月までに雪が降り終わって12月にはきれいな空にオーロラが見られるようですが、今年はこの時期も雪が降ったりやんだりでオーロラが見える日が少なくなっています。
この日は延長で2:00まで勝負をかけましたが、途中で雪も降り始め全くだめ。この日が最後の人たちは結局オーロラを見ずにイエローナイフを後にしました。 -
極寒実験
待機中でも飽きないようにいろいろイベントが催されます。
この日は、沸騰したお湯をカップから大気中に放り投げる実験。
あっという間に花火のように小爆発して気化しました。
マイナス40度になると水蒸気は下に落ちずに上に噴射したまま蒸発するそうです。 -
3日目の朝(?寝坊した昼)は街巡り
まず窓の真下に見えるビジターセンターへ。
すぐ側なのに凍った道路を歩いていくのに苦労しました。 -
北緯60度線を越えた証明書($1)を貰いました
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イエローナイフのダウンタウンへ
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ランチはちょっとおしゃれな雰囲気のFuegoで
ガイドさんお勧めで、同じグループの方も行かれておいしかったというのでランチで行ってみました。都会的な雰囲気でした。
実はこの日は夫の誕生日だったんですね。妻はすっかり忘れてました。翌日空港のチェックインカウンターで”Happy Birthday!"と言われて”奥さんは忘れてるけどね”って答えてましたっけ。とりあえずバースデーランチはしたということで…。
4915 50th St
Yellowknife, NT X1A 1S1, Canada
+1 867-873-3750
http://www.fuegointernational.ca/ -
チャウダーとオニオングラタンスープ
これはおいしかったなあ…。これとパンだけで既にお腹がいっぱい。 -
夫のハンバーガー
ビーフのはずだけど何かが違う…。一瞬カリブーか何かかと疑ったけどそうでもないみたい。これはちょっと苦手で一口だけで終わってしまいました。 -
私の紅鮭のグリルとグリーンサラダ
アメリカでカナダ産の鮭を買っても脂に臭いがあってダメですが、ここだとなぜかおいしい。 -
途中の本屋さんに寄ってイエローナイフの写真集を購入
イエローナイフの写真集を見つけたのはここだけでした。 -
小さいショッピングモールがいくつかありました
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中はちょっと薄暗く小さなギャラリーやお土産屋さんが入っています。
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この一角にスーパーのExtra FoodやドラッグストアのShoppersがあって便利でした。
スーパーの品数は少ないけどお菓子類など結構厳選されておいしかったです。ドラッグストアといえどもデパート並みの化粧品やらギフトが置いてあって、クリスマスプレゼントを買いに来る人で賑わっていました。 -
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カナダ最北端のケンタッキー
お互い”入ってみたい!”と思いながら言い出すと”えー、ケンタッキー?”と言われそうで黙って素通りをしてしまった悔しい場所。 -
2時間もゆっくり歩くと(寒くて1歩歩くのも体力を使うので時間がかかります)、見尽くした感のある小さな町。
こちらはトーテムポールがシンボルの市庁舎。その他裁判所から警察、映画館まで一筆書きで見てしまいました。 -
ビニールのカーテンのように覆っている氷柱
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最終日、3日目の晩のオーロラビレッジ
オーロラ予報は0(Minimum) で暗い気持ちで出発しましたが、ビレッジに着いてみると満天の星空。
果たして今夜オーロラは見られるか?!
はじめてカメラを2台を本格的にセットしました。
…試し撮りのはずでしたが、後からみるとうっすら出てるじゃないですか!隣にはオリオンも見えます。 -
この日のオーロラレベルは3。肉眼では雲のようにうっすらと青みがかったものしかわかりませんが、カメラだとはっきり色が出ます。
それに気づかず交代でティーピーの中でお茶を飲んでいると、ガイドさんが”オーロラが出ましたよ!”との声。慌ててティーピーを出ます。 -
月明かりがない方がきれいに見えるはずですが、雲と重なってこれもまた幻想的です。
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だんだん太くなってティーピーから湖まで大きく伸びたオーロラになりました。
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雲に隠れた月とオーロラが交差します。
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30分ほどで消えてしまいました。
私は夜空を撮ったことが無かったのとカメラを新調したので、来る前にシャドーボクシングならぬシャドー撮影を繰り返しましたが、結局うまく撮れなかった…。三脚を雪にしっかり埋めてなかったのとフォーカスの無限大の設定がずれてしまったようです。
上までのオーロラは夫が撮って大自慢なので、悔しいのでブレブレだけど私のも付けちゃいましょう。
撮影顛末記は
http://blog.goo.ne.jp/muffinsf/d/20081224 -
満天の星もきれい
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名残惜しくも帰国の日です
あともう一日いたいなあ。でも1日でもオーロラを見られると帰途の気分も大分違ってくるようです。
バンクーバーからのUnitedは恒例の2時間の遅延。(Uuuu…出来ることならUnitedは避けてやる!)
気になっていたTim Hortonsのドーナツを買いました。何故って?春にカナダに来たときにニュースでTim Hortonsの従業員がお客さんの子供にサービスでドーナツをあげたら解雇されてしまったというのをあちこちの局で大騒ぎしてたんで。(日本的には後でレジの集計が合わなくなるのでこんなことはナシでしょうが北米では結構見かけます)
ふわふわ、甘さ控えめでKrispyよりもずっとおいしいなあ〜。 -
お土産♪
右はツアー会社からいただいたイエローナイフ市の公式ピン。左はビジターセンターで買ったノースウエスト準州のパークピン。 -
本屋さんで買ったイエローナイフの写真集とShoppersで買った雑誌Canadian Living。ホリデイ・エディションでギフト・アイデアとおいしそうなカナディアンレシピがいっぱい載っていました。
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木製のイヌクシュクとやっぱりイヌクシュクのついたブックマーカー、スプーン。
夏のイエローナイフもいいそうです。昼にハイキングして夜にオーロラ鑑賞…。いつか行けるといいな。
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