モンサンミッシェル★対岸のホテルに一泊　　

2008/11/02 - 2008/11/03

ドイツ・スイスのツアーから離れて向かったのはモンサンミッシェル。一度日帰りで行ったことがあったので今回ははぜひ一泊してライトアップされた姿をみたいと思っていました。
島内に泊まるか対岸に泊まるか散々悩みましたが、結局対岸のホテルを選びました。さてその選択の結果は・・？

エリア モンサンミッシェル(フランス)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL

ジュネーブからパリへ移動して一泊。重いスーツケースはホテルに残してモンサンミッシェルに向かいます。パリにはいくつか大きな駅がありますが、モンサンミッシェルへはここモンパルナスからレンヌまでＴＶＧを利用します。駅構内にある「ポール」にて朝ごはんを調達。パイやキッシュは温めてくれます。

キャンディストアにキティちゃんの絵。今では世界のキティちゃんです。

この日構内で銃をさげた兵士の姿をたくさん見かけました。このときは知らなかったのですが前の日に列車の送電線に爆発物が仕掛けられる事件があったようで、かなりの列車が運休になったようです。私が乗った列車は予定通り運行されましたが、前日のチケットを持った人たちもこの列車に乗ってきたため車内は大混乱でした。

９：０５発のＴＧＶに乗車、

チケットは下記サイトより手配しました（日本語のサイトです）料金は前払いでチケットが宅配便で送られてきます。２等で往復１３８００円でした。現地では６８ユーロなので旅行社から手配してもらうより安いと思いました。（この当時１ユーロ１７０〜１８０円）

http://japan.raileurope.com/japan/index.htm

忘れてはいけないチケットへの刻印。

「ポール」で買ったきのこのキッシュ。食べカスが飛び散るので、列車の中で食べるにはちょっと不向きでしたが、とてもおいしかったです。

２時間ほどでレンヌに到着です。思った以上に大きな駅で構内には色々なお店が入っています。トイレは有料（５０セント）でした。

モンサンミッシェル行きのバス乗り場はＮｏｒｄ（北口）にあります。

エスカレーターを降りて外に出たら駅に沿って右手後方に回り込みます。因みに駅の中も出てからもモンサンミッシェルを指し示すものはなにもありません。世界遺産なのだし観光客もたくさん来るのだから、もう少し親切でもいいのにと思うのですが。

けっこういろいろな路線があるみたいです。

バスの切符は乗るときに運転手さんから買います。１０.５ユーロでした。モンサンミッシェル直行ですが手前のホテルで降りたいときは、このときにホテル名を言っておきます。バスの時刻は下記サイトから。ＴＧＶとの乗継がわかるようになっています。もっとも本数はあまりありません。所要時間は１.５時間ほどです。

http://www.keolis-emeraude.com/docs/r2.pdf

ホテルに到着したのですが、なぜかこのときの写真がすっぽり抜け落ちていてご紹介できません。部屋の様子などは何枚か写真があるのですが（後ほど出てきます）ホテルの外観や設備などはお手数ですが下記の日本語サイトにアクセスしてみてください。ホテル画像というところをクリックすると動画が流れます。ホテルの名前はルレ・サンミッシェル。予約した部屋のタイプは２２０ユーロのスタンダード（朝食は別で１５ユーロ）。そしてこれが部屋のベランダから見えるモンサンミッシェルの姿です。本当に遮るものが何もありません！！！

http://www.relais-st-michel.com/Default.aspx

さてホテルから２キロ弱の道のりを歩きます。実は対岸にするか島内に泊まるか悩んだ一番の点はこの距離。お天気が悪かったりしたら歩けないだろうなと。それにこの日は年に何回かの大潮の日。もし島内ならそれが満ちてくる様子が見えるし。この時点では先程のベランダからの景色を差し引いても島内有利だったのですが・・

幸いにも雨は午前中だけだったようで薄日が差してきました。道は車道の脇を歩くようになっているので舗装は一応されています。ただ羊の落し物がところどころに。写真を撮るのに夢中になっていると悲惨なことに！

途中には大きな駐車場が。キャンピングカーとかで来るんですねぇ。私もいつかクルマでヨーロッパの世界遺産巡りしてみたいです。

到着です！ここまでだいたい３０分くらい。だんだん大きくなってくるモンサンミッシェルに感動しつつ歩いていたので長くは感じませんでした。それに結構撮影タイムもあったので、歩くことに集中していたらもっと早く着いたかもしれません。

城壁の周りには干潟が広がっています。右端に少し写っているのは要塞としての役割を担っていたときの見張りのための「ガブリエル塔」

左手にはモンサンミッシェルの名物オムレツ屋「ラ・メール・プーラール」正面に見えるのは跳ね橋スタイルの「王の門」。この門の向こう側にはみやげ物屋やレストランのある参道「グランド・リュ」が続きます。

オムレツを焼く特製のフライパンです。

この人は卵を泡立てる専門。写真慣れしていてカメラ目線でポーズを取ってくれました。泡立てる音がとってもリズミカルに外まで響いてくるので、興味を引かれた人たちが次々に入ってきてお店の中は大混雑です。

泡立てた卵を先程の特製フライパンに入れ火の中に。

この人は焼いてお皿に移す役。たまに役割交替とかするのかしら？

島の最上部の修道院に続く道。入り口からずっと坂や階段です。赤ちゃん連れのお父さん大変そう。

モンサンミッシェルの天辺。金色の天使ミカエルの像が見えます。

この日のモンサンミッシェルは大混雑。日曜のせいというだけでなく修道院への入場料が無料だったんです。でも一応チケットは発券され、０．００EURの文字が印刷されていました。因みにいつもは７EURです。

修道院西のテラスからの眺め

修道院付属の教会の内部。標高８０Mの岩山の頂上です。

最上階の回廊。

かって修道僧たちの食堂だったところ

この大きな車輪は修道院がフランス革命時に政治犯の牢獄だったときの名残。この高さまで囚人達の食料を運び上げるためにこの車輪が使われたそうです。

車輪には鎖がつながり・・

鎖は垂直に下にさがっています。それにしても目が眩む高さです。

この階段の下に牢屋があったそうです。囚人達はこの階段を登ってさっきの車輪を回しに行かされたんですね。

「騎士の間」と呼ばれている空間。

大天使ミカエル

遅めのお昼を「グランド・リュ」にあるレストランでとりました。いくつかあるレストランの中でここを選んだのは窓の外に広がる景色が決め手になったから。お店からの干潟に直接出られるようになっています。

名物のオムレツではなくガレットを食べました。ハムとトマトマッシュルームが入っています。

夕暮れの時間が近づいてきました。帰り道にだんだん暮れていくモンサンミッシェルの姿がみられるように、ゆっくりお昼を食べ、おみやげ物屋さんを覘いたりして時間調整をしました。

１７時３０分。

夕焼け空をそびえるモンサンミッシェル。ほんとうにきれいでした。

宿泊ホテル「ルレ・サンミッシェル」。外観は何となくアメリカのモーテルっぽいですが部屋の設備はさすが★★★★。
このころ（１８時をまわったくらい）になるとあたりはもう真っ暗です。灯りは遠くに見えるこのホテルと時折行きかうクルマのライトくらいです。念のため懐中電灯を用意していったのですが大正解でした。

夕食はホテルのレストランで。前菜・メイン・デザートを各６種の中から選べるようになっているコースが６５ユーロでした。
前菜には生牡蠣をいただきました。これで一人前です！

メインはノルマンディー牛のステーキ。肉はやや固めでしたが付け合せのポテトとサラダがとてもおいしかったです。

デザートにはいろいろ食べられる盛り合わせがお薦め。

部屋の様子です。テラスに出るガラス戸に今テーブルランプが映っていますが、部屋の電気を消すとそこにライトアップされたモンサンミッシェルが浮かび上がります。ベッドに寝転がりながらずっと見ていることができるんです。ここで対岸のホテルにポイント１がはいりました。

このホテルで気に入ったのはテラスからの眺めだけではなく部屋の広さです。ベッドルームを背中して撮った写真です。廊下右手の少し開いている扉はバスルーム。左の鏡つきがクローゼット。そして突き当りがトイレ。もうひとつ右手の茶色いのが外に出る（？）ドア。トイレとバスルームが別々というのがうれしかったです。でも部屋から出ようとしたらトイレだった！ということが何回かありました。

バスルームのアメニティも充実。ふかふかのバスローブにスリッパもついていました。

部屋を真っ暗にして、これを肴にお酒をいただきました。雪見酒ならぬモン見酒。一晩中でもこうしていたかったのですが、突然まっくらに。１２時１５分が消灯のようです。

そして朝の姿。

朝ご飯は別料金ですが（１５ユーロ）遅い時間までレストランが開いているのでゆっくりといただくことができました。もちろんこの場所からもモンサンミッシェルが見えます。

左のお皿、ヨーグルトのむこうにあるのはベークドトマト。とてもおいしくておかわりしました。パンの隣にあるのはバターです。大きさにびっくりしました。

さてお昼すぎにレンヌに戻ってきました。予約していたＴＧＶの時間は１７：０５。着いた日の天気が悪くてモンサンミッシェルまでいけなかった場合を考えて、帰りはゆっくりめの列車にしたのでした。でも前日に充分堪能できたので早めにパリに戻れればと思ったのです。レンヌまではちょうどよいバスがなかったのですが、ホテルのフロントにきいたところタクシーが呼べるとのこと。１１０ユーロでしたが時間を有効に使うために利用することに。タクシーといっても９人乗りワゴン車だったので人数がいればそれほど高くはないかもと思いました。

結局チケットの変更がどの列車も満席でできなかったので、レンヌの街を散策することにしました。ただ駅には荷物預かりがなかったので荷物をもったまま歩くことに。

レンヌの大聖堂。

中には立派なパイプオルガン。

レンヌは駅周辺には何もありませんが１５分ほど歩くとにぎやかになってきます。大学もありこじんまりとした地方都市といったところでしょうか。
ところで島内のホテルか対岸のホテルかということですが、私的には今回は対岸で大満足でした。もし、もう一度いけるとしたら・・・・そのときは・・きっとまた凄く悩むんでしょうね。

この旅行記へのコメント （7）

• ぶーぶーさん 2008/12/10 20:42:59

  来月いってきます！

  mam-kさん、はじめまして。
  
  来月パリへ行き、モンサンミッシェルへも行きます。
  ＴＧＶとか、バスとか、行き方が少し不安だったのですが、
  mam-kさんの旅行記を拝見して、シミュレーションできたので
  ちょっと安心しました。ありがとうございます　ヽ(^。^)
  わたしも悩んだ挙句、『ルレ・サンミッシェル』へ１泊することにしました！
  今からすごくすごく楽しみです♪
  
  細かい旅行記、きれいなお写真に１票です♫
  
  ぶーぶー

  mam-kさん からの返信 2008/12/10 21:48:13

  RE: 来月いってきます！

  ぶーぶーさん、こんばんは。
  訪問そして投票ありがとうございました。
  来月行かれるとのこと楽しみですね。部屋から見るモンサンミッシェルは本当に感動ものですよ。朝・昼・晩とそれぞれの姿を堪能してきてください。ＴＧＶやバスの利用は難しくなかったので、何もご心配はないと思います。ただモンパルナスの駅が広いことや列車の長さがとても長いので、自分の乗る車両にたどり着くまで思いがけず時間がかかってしまいました。なので、時間には余裕をもってホテルを出られることをお薦めします。それと懐中電灯をお忘れなく。
  今パリ編も製作中です。（まだ２−３日かかりそうですが）
  また遊びにきてくださいね。
  

  mam-kさん からの返信 2008/12/10 21:48:59

  RE: 来月いってきます！

  ぶーぶーさん、こんばんは。
  訪問そして投票ありがとうございました。
  来月行かれるとのこと楽しみですね。部屋から見るモンサンミッシェルは本当に感動ものですよ。朝・昼・晩とそれぞれの姿を堪能してきてください。ＴＧＶやバスの利用は難しくなかったので、何もご心配はないと思います。ただモンパルナスの駅が広いことや列車の長さがとても長いので、自分の乗る車両にたどり着くまで思いがけず時間がかかってしまいました。なので、時間には余裕をもってホテルを出られることをお薦めします。それと懐中電灯をお忘れなく。
  今パリ編も製作中です。（まだ２−３日かかりそうですが）
  また遊びにきてくださいね。
  

• Gonさん 2008/12/09 08:50:18

  はじめまして

  mam-kさん、はじめまして。
  わたしも同じホテルに宿泊しました。
  思わずメッセージを送らせていただきます。
  母の夢がモンサンミッシェルに行くことでした。
  私も島内にしようか、対岸にしようか迷いました。
  皆さんの設備等の感想を見て外観を眺められるモンサンミッシェル三昧として、対岸に決めたのですが、これは大正解でした。
  まさにひょうたんから駒でした。
  
  みんな疲れていたので暗くなると同時に睡魔に襲われ就寝。(そのときはもったいないように思ったのですが、、、）
  その代わり、翌日は早く起きてしまい、朝靄の中のモンサンミッシェルを見ることができました。
  4月だったのですが夜間は寒く、暖かい部屋から見ることができたのはよかったです。
  しかし、デジカメで撮影するとなんだかモンサンミッシェルが小さく遠くに写ってしまい、そのときの感動がなかなか伝えられないのが残念でした。
  mam-kさんがきれいな写真を撮っていらっしゃるので、感動が思い出されました。
  
  ちょっと残念だったのは、、、、このホテルは個人旅行の醍醐味だと思っていましたら、、、、なんと日本の某有名格安旅行会社の団体がホテルのレストランで大宴会。
  また、朝はその団体さんのほうが、グレードの高い食事をされていました。
  夕日のモンサンミッシェルを見ながら食事の予定でしたが、これは早々にあきらめて部屋に帰りました。
  これだけが残念なことでしょうか。
  
  また、耳寄りの情報がありましたらよろしくお願いします。
  
  
  
  

  mam-kさん からの返信 2008/12/09 22:09:45

  RE: はじめまして

  Gonさん　こんばんは！
  
  > わたしも同じホテルに宿泊しました。
  
  同じ経験をされた方から書き込みをいただきとてもうれしいです！
  
  > 朝靄の中のモンサンミッシェルを見ることができました。
  
  きっと幻想的だったんでしょうね。ちょっとうらやましいです。
  
  > しかし、デジカメで撮影するとなんだかモンサンミッシェルが小さく遠くに写ってしまい、そのときの感動がなかなか伝えられないのが残念でした。
  
  そう、確かに目でみるとしっかり大きいのになぜか写真では小さくなってしまうんですよね。望遠だとぼやけてしまったり。その辺の兼ね合いが難しかったです。
  
  ＞ちょっと残念だったのは
  
  それはお気の毒でしたね。
  私の場合は、以前パリから日帰りのツアーを利用した時に昼食がここのレストランだったので団体と一緒になることはある程度覚悟していました。それで夕食は８時から、朝食は９時からと時間帯をずらしたので、静かな雰囲気の中で食事を楽しめました。
  
  > また、耳寄りの情報がありましたらよろしくお願いします。
  
  こちらこそお願いいたします。

• belleduneさん 2008/12/07 08:34:20

  素敵な夜景ですね！

  mam-kさん、はじめまして。
  モン・サンミッシェルへは、私も２回行ったことがあるのですが、夜景を眺めたことはまだありません。
  素敵ですね。
  その内是非泊まってみたいです。
  ありがとうございました。

  mam-kさん からの返信 2008/12/07 22:02:38

  RE: 素敵な夜景ですね！

  belleduneさんこんばんは。
  訪問してくださってありがとうございました。
  モンサンミッシェルには不思議な場所ですよね。帰ってきたばかりなのにまた行きたいと思わせてしまうのですから。今度は満潮を見たいと、どんどん欲張りになっていきます・・
  belleduneさんも是非ライトアップされたモンサンミッシェルを見にいらしてください。