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 1月の雪しの降るなか、角館の武家屋敷あたりを観光しても、ろくなものではありません。<br /><br /><br /> ただ、滲むほども紅になったナナカマドの実の上に、<br /><br /> 山盛りのカキ氷のように積もった雪が美しく、<br /><br /><br /> どこまで続くかと思われる、黒塗りの塀が、<br /><br /> 真っ白な雪の中で、映画のワンシーンの中のように迫ってきます。<br /><br /><br /> 25年前の記憶がよみがえって、まだ9月の残暑厳しい中にもかかわらず、思わず<br /><br /> 「ぶるるっ。」<br /><br /> と、身震いしてしまいました。<br /><br /><br /><br /> 「行ってみたい。」<br /><br /><br /> 妻のこの一言がなければ、当然のように通り過ぎてしまうところでしたが、<br /><br /> やはり寄ってみることにしたのです。<br /><br />

カゲロウのような、優しき人々の暮らす町

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2008/09/16 - 2008/09/17

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ちびのぱぱ

ちびのぱぱさん

 1月の雪しの降るなか、角館の武家屋敷あたりを観光しても、ろくなものではありません。


 ただ、滲むほども紅になったナナカマドの実の上に、

 山盛りのカキ氷のように積もった雪が美しく、


 どこまで続くかと思われる、黒塗りの塀が、

 真っ白な雪の中で、映画のワンシーンの中のように迫ってきます。


 25年前の記憶がよみがえって、まだ9月の残暑厳しい中にもかかわらず、思わず

 「ぶるるっ。」

 と、身震いしてしまいました。



 「行ってみたい。」


 妻のこの一言がなければ、当然のように通り過ぎてしまうところでしたが、

 やはり寄ってみることにしたのです。

交通手段
自家用車
  •  意外なことに、苫小牧から秋田港に向かう新日本海フェリーは、結構な人気です。<br /><br /> 苫小牧東港を夜の7時30分に出て、秋田に7時45分に着きますから、ちょうど夜の間にゆっくり休めて良いのでしょう。<br /><br /> 夫婦合わせて88歳になったので、とても安いのです。<br /><br /> 該当者は一度、ホームページをチェックすべきです。<br />(写真はしらかばの船内)<br />

     意外なことに、苫小牧から秋田港に向かう新日本海フェリーは、結構な人気です。

     苫小牧東港を夜の7時30分に出て、秋田に7時45分に着きますから、ちょうど夜の間にゆっくり休めて良いのでしょう。

     夫婦合わせて88歳になったので、とても安いのです。

     該当者は一度、ホームページをチェックすべきです。
    (写真はしらかばの船内)

  •  朝の7時頃目を覚まして、人気のないフォワードラウンジで缶コーヒーを飲みながら、ぼうっと海を眺めるのはいかがでしょう。<br /><br /><br /><br /> デッキに出てみると、おなかの突き出たお父さんが、<br /><br /> 少女のような顔で、はるかに見える陸地の影を追っています。<br /><br /> 「津軽半島でしょうか?」<br /><br /> 尋ねる私に、しばらくきょとんとしていましたが、<br /><br /> 「入道崎だな。」<br /><br /> と優しいなまりのある口調で教えてくれました。<br /><br /> 「男鹿半島だよ。」<br /><br /> そうか、もうそんなに来たのか。<br />

     朝の7時頃目を覚まして、人気のないフォワードラウンジで缶コーヒーを飲みながら、ぼうっと海を眺めるのはいかがでしょう。



     デッキに出てみると、おなかの突き出たお父さんが、

     少女のような顔で、はるかに見える陸地の影を追っています。

     「津軽半島でしょうか?」

     尋ねる私に、しばらくきょとんとしていましたが、

     「入道崎だな。」

     と優しいなまりのある口調で教えてくれました。

     「男鹿半島だよ。」

     そうか、もうそんなに来たのか。

  •  平成7年車のワゴンRを自分で車検場に持ってゆくと、検査官が気の毒そうに<br /><br /> 「マフラーに小さな穴が開いてます。」<br /><br /> 行きつけの工場に持っていって、3000円で何とかしてもらって車検通しました。<br /><br /><br /> この旅に出る前の話。<br /><br /><br /> わりに細くて起伏のある道をあえぎながらやってきましたが、<br /><br /> やはり夏の角館は良いですね!<br /><br /><br /> 25年前の記憶は吹き飛んでしまいました。

     平成7年車のワゴンRを自分で車検場に持ってゆくと、検査官が気の毒そうに

     「マフラーに小さな穴が開いてます。」

     行きつけの工場に持っていって、3000円で何とかしてもらって車検通しました。


     この旅に出る前の話。


     わりに細くて起伏のある道をあえぎながらやってきましたが、

     やはり夏の角館は良いですね!


     25年前の記憶は吹き飛んでしまいました。

  •  思いのほか観光客も少なくて、おずおずと武家屋敷を覗いていると、<br /><br /> 「おはようございます。」<br /><br /> と、どこからともなく声が降ってきます。<br /><br /> 見上げた格子窓の中に、温厚そうな、さむえ姿のご主人がおられました。<br /><br /><br /> 少し世間話などをして、<br /><br /><br /> 「25年ほど前にも来たのですが、これほど見学できる場所はなかったように思いますが‥‥。」<br /><br /> と素朴な疑問をぶつけてみると、<br /><br /> 「そうですね。だんだん見てもらえるところが増えていますから。」<br /><br /> 気負わず、自然体で、来る人をもてなす優しい人柄を感じます。<br /><br /> ご本人も、この屋敷の一部として溶け込んでいて、カゲロウのような心地よい透明さも感じます。

     思いのほか観光客も少なくて、おずおずと武家屋敷を覗いていると、

     「おはようございます。」

     と、どこからともなく声が降ってきます。

     見上げた格子窓の中に、温厚そうな、さむえ姿のご主人がおられました。


     少し世間話などをして、


     「25年ほど前にも来たのですが、これほど見学できる場所はなかったように思いますが‥‥。」

     と素朴な疑問をぶつけてみると、

     「そうですね。だんだん見てもらえるところが増えていますから。」

     気負わず、自然体で、来る人をもてなす優しい人柄を感じます。

     ご本人も、この屋敷の一部として溶け込んでいて、カゲロウのような心地よい透明さも感じます。

  •  町歩きが、何気なく楽しいです。

     町歩きが、何気なく楽しいです。

  •  黒い塀も、雪の中で見るほど、いかめしく感じませんね。

     黒い塀も、雪の中で見るほど、いかめしく感じませんね。

  •  お昼には少し早いのですが、目をつけておいた<br /><br /> 「古泉洞」<br /><br /> という店で、稲庭うどんを頂きましょう。<br /><br />

     お昼には少し早いのですが、目をつけておいた

     「古泉洞」

     という店で、稲庭うどんを頂きましょう。

  •  温かいのと、冷たいのを二人でそれぞれ注文。<br /><br /> 妻の選んだ、冷たいのに軍配です。<br /><br /><br /> 麺がいつまでもしこしこして美味しい。<br /><br /> 以前に秋田の知り合いに頂いてからファンに。<br /><br /><br /> 対応してくれた若い女性と、冬について話していると、<br /><br /><br /> 「本当に雪が多くていやになります。」<br /><br /> と、奥からお母上と思しき上品な女性が出てきて話してくれました。<br /><br /> 「でも、札幌は一冬で7メートルも降るので、もっとすごいですよ。」<br /><br /> こちらも負けずに豪雪自慢。<br /><br /><br /> そういえば、冬に来たときに、早々に帰ろうと駅への道を急いでいるときに、<br /><br /> 樺細工の店を見つけて、優しいおばあさんに随分値引きしてもらって、茶筒を買いましたっけ。<br /><br /><br /> 今でも、実家で大事にされています。<br /><br /><br /> 「おばあちゃんの店?」<br /><br /> 親子二人で顔を見合わせ、<br /><br /> 「○○さんだね、きっと!」<br /><br /> 店の特徴を聞いて、たちまち割り出してしまいました。<br /><br /> まじめで、控えめながら気さくな人柄に、<br /><br /> 「秋田って良いね。」<br /><br /> と妻は言うのでした。

     温かいのと、冷たいのを二人でそれぞれ注文。

     妻の選んだ、冷たいのに軍配です。


     麺がいつまでもしこしこして美味しい。

     以前に秋田の知り合いに頂いてからファンに。


     対応してくれた若い女性と、冬について話していると、


     「本当に雪が多くていやになります。」

     と、奥からお母上と思しき上品な女性が出てきて話してくれました。

     「でも、札幌は一冬で7メートルも降るので、もっとすごいですよ。」

     こちらも負けずに豪雪自慢。


     そういえば、冬に来たときに、早々に帰ろうと駅への道を急いでいるときに、

     樺細工の店を見つけて、優しいおばあさんに随分値引きしてもらって、茶筒を買いましたっけ。


     今でも、実家で大事にされています。


     「おばあちゃんの店?」

     親子二人で顔を見合わせ、

     「○○さんだね、きっと!」

     店の特徴を聞いて、たちまち割り出してしまいました。

     まじめで、控えめながら気さくな人柄に、

     「秋田って良いね。」

     と妻は言うのでした。

  •  きっと水も美味しいのでしょう。

     きっと水も美味しいのでしょう。

  •  店先では、このように稲庭うどんお徳用が売られています。<br /><br /> もちろん、お土産に(自分たち用)買って帰りました。<br /><br /><br /> 妻の一言で、再訪することができて良かった。<br /><br /> と、つくづく思うのでした。

     店先では、このように稲庭うどんお徳用が売られています。

     もちろん、お土産に(自分たち用)買って帰りました。


     妻の一言で、再訪することができて良かった。

     と、つくづく思うのでした。

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