2008/11/21 - 2008/11/21
42655位(同エリア43987件中)
Bachさん
京都の名庭園といわれる100寺院の写真集です。
「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。
→http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/
急激に冷え込んで、紅葉のペースが速くなってきたので、あわてて紅葉狩りに出かけました。
紅葉シーズンの混雑を避けてなかなか行けなかった、嵐山・高雄方面に思い切って挑戦しましたが、三連休前日で、超ラッシュとまではいかなかったものの、それでも人混みをかきわけての1日でした。
狙いは、高山寺の「石水院」ですが、せっかくですから、清滝川沿いに並ぶ「西明寺」、「神護寺」の「三尾」(さんび)の紅葉パラダイスを堪能しました。
「高山寺」(こうざんじ)は、奈良時代に創建された古寺を、鎌倉時代に明恵上人(みょうえしょうにん)が再建したもので、京都と言うより、奈良、鎌倉の臭いがします。
京都に17ある世界遺産の一つですが、見所は、国宝の「石水院」と「鳥獣人物戯画」に「日本最古の茶園」です。
「石水院」は、この山深い栂尾(とがのお)の中で、明恵上人が住んでいた鎌倉時代の住居ですが、
ここで好きなところは、「蔀戸」(しとみど)と呼ばれる斜めに組んだ格子戸や、上半分をはねあげた窓から透かして見る外の景色です。
老松や古杉、楓などの樹木が茂った自然がそのまま庭園になったような感じで、以前緑茶のCMロケにも使われたことがあるという縁側に座って、四季ごとに変化する自然の神秘さを見ると、心が落ち着きます。
ここにはもう一つ、知る人ぞ知る不思議なものがあって、悟りを開く理想の姿とされている「善財童子」(ぜんざいどうじ)の木像が、なんとも言えぬ癒しを与えてくれます。
「鳥獣人物戯画」は、カエルとうさぎが相撲をとるシーンなど、歴史の教科書でも見覚えのあるものですが、なぜここにあるのかよく分かってないようです。11メートルもあるという巻物は、日本最古の漫画とも言われ、当時の僧侶や貴族を風刺したものです。全4巻あって本物は東京国立博物館と京都国立博物館にあるそうです。
「日本最古の茶園」は、鎌倉時代に栄西が宋から持ち帰った茶葉を、明恵に贈り、ここで栽培した茶葉が宇治や駿河へ移植されて全国に普及したという経緯があって、ここが「茶の発祥地」とされ、毎年宇治の新茶が献上されるそうです。
広い境内には、いかにも素朴な開山堂や金堂もありますが、あえて手を加えてない自然そのままの景観の中に溶け込んで、真赤な紅葉がアクセントを添えて絶妙のコントラストを醸し出しています。
高山寺の表参道から清滝川沿いに歩くと、まさに絵に描いたような紅葉の絶景ポイントが現われます。
「西明寺」(さいみょうじ)は、空海のお弟子さんが建てた神護寺の別院ですが、入り口の「指月橋」は京都でも屈指の紅葉スポットです。たくさんのデジカメカメラマンのシャッターの音が鳴り止みません。
更に清滝川を下り、高雄橋を渡ると、400段もあるという急勾配の参道が現れます。
「神護寺」は、弘法大師が真言宗立教の基礎を築いたところですが、
金堂をはじめ、大師堂、五大堂、毘沙門堂、書院に茶室、宝蔵、霊廟、鐘楼、多宝塔、地蔵院などの建物がずらりと並び、それぞれに真赤な紅葉が彩りを添えています。
頑張って登っている高齢のシニア達が目立ちますが、それだけの価値は充分にある古刹です。
午後からは、嵐山に立ち寄ります。
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