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京都の名庭園といわれる100寺院の写真集です。<br />「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。<br /> →http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/<br /><br />久々の客人が来たので、京都と奈良を案内しました。目的は、京都の「池坊全国華道展」と、奈良の「正倉院展」です。<br />1日目は、華道展の合間に、近場でそこそこの紅葉が見れるところということで、洛北の「蓮華寺」と「圓光寺」、「圓通寺」を訪れました。(写真は圓光寺の十牛の庭です)<br />予想通り、ちょうど色づき始めた紅葉が、見事な赤、緑、黄色のコントラストを見せ、幸いにして雨上がりで人出も少なかったので、まずは順調な紅葉巡りのスタートです。<br /><br />「蓮華寺」は、ちょっと不便なところで分かりにくい場所ですが、詩仙堂の石川丈山や朱子学者の木下順庵、画家の狩野探幽、黄檗の隠元禅師らの協力を得て造営され、黄檗宗の様式建築と江戸初期の池泉鑑賞式の典型ともいえる庭園をもつ寺院で、紅葉の時期にははずせないところです。<br />庭園は、石川丈山作とも小堀遠州作とも言われ、まず目に飛び込んでくるのは、水面が輝いて見える綺麗な湧き水を湛えた池です。これに紅葉が見事に映って、「床もみじ」ならぬ「池もみじ」になっています。<br />この池は「水」の字の形に作られていて、「心字池」ならぬ「水字形」と呼ばれるそうで、左前方に亀島と鶴石が、右手前に舟石(ふないし)と呼ばれる石が配され、後方には、蓬莱山の姿が岩組みによって築かれています。<br />ここはお堂の柱が特に多い感じですが、逆にこれも風景の一部として見るように作られているそうで、庭園を見る時は、畳2枚分くらい下がって見てくださいということです。これは他でも庭園を見るときの一つのコツです。<br />鷲の杉戸絵がある本堂前には、ちょっと特長のある六角形急勾配の笠をつけた蓮華寺型石灯籠があり、江戸時代には茶席の庭によく使われ、茶人の間では有名なものだそうです。<br /><br />「圓光寺」は、近くに詩仙堂、曼殊院、金福寺、修学院離宮などの名所があって、油断すると見逃しがちな、地味な雰囲気のお寺ですが、最近は夜間のライトアップがあって(丁度今日から始まります)、残念ながら人気の場所になったみたいです。<br />ここは、徳川家康が学問所として造った圓光寺学校を移転したもので、現在は南禅寺派研修道場として坐禅会などが実施されており、境内奥の山には、家康を祀った東照宮があり、高台には家康の歯が埋まっているという墓もあります。<br />玄関には現代日本画家の渡辺章雄の「四季草花図」が彩りを添え、宝物館には、我が国最古の木製活字や、円山応挙の「竹林図屏風六曲」、渡辺始興の「寿老人図」(何れも重要文化財)等が展示されています。<br />庭園は、「十牛の庭」と呼ばれ、見事な枝振りの百日紅の老木と、降り注ぐかのような紅葉の中に、本当に牛がいるかのような石組みが素晴らしい。<br />庭を歩くと、洛北で最も古いと言われる栖龍池(せいりゅうち)の水面が鏡となって紅葉を映し出し、裏手にはすばらしい孟宗の竹やぶがあります。<br />水琴窟の音を聞きながらゆっくりした時間が過ごせます。<br />欲を言うならば、ここの紅葉は今の時期より、「散り紅葉」の方がベストかもしれません。老木の「百日紅の花」も見る価値ありです。<br /><br />「圓通寺」は、元々は後水尾天皇の山荘で、霊元天皇の乳母、圓光院文英尼が開山して以来、皇室の祈願所となったところです。<br />後水尾天皇は最も比叡山の眺望に優れた地を求めて、ようやくこの地を探し当てたということで、比叡山を借景とした枯山水庭園からの眺めを愛していましたが、この地には水がないため、修学院離宮を造成するに至ったという話です。<br />従って、お堂の柱と庭の杉やヒノキの木立の間から見える、薄青い比叡山の借景は見事で、この寺から見る比叡山は京都一と言われています。<br />しかもこの時期には、赤く色づいた紅葉と、苔と大小40個の庭石とがベストマッチングーで、おまけに生垣の向こうの竹林も計算されていて、昔の日本人はなんとセンスがいいのだろうかと驚嘆するばかりです。<br />特筆すべきは、ここでは撮影禁止の貼り紙が特に強調されていて、以前はこの借景庭園を守るため、周囲の土地を買い足したり、ガイドブックにも極力載らないようにしたり、小学生以下拝観禁止や団体は事前申込制、写真撮影厳禁という厳しい姿勢を貫いていましたが、周囲の開発が進み、もはやこの庭園の景観はこれまでと悟った住職が、数年前より写真撮影の許可を出したということです。<br /><br />しかしながら、あまりの美しさにシャッターを押さずにはいられず、遠慮しながらも、しっかりと撮影してきました。<br /><br />

京都名庭100選(21) 染まりゆく秋巡りスタート(2) 「蓮華寺」、「圓光寺」、「圓通寺」

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2008/11/08 - 2008/11/08

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Bach

Bachさん

京都の名庭園といわれる100寺院の写真集です。
「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。
 →http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/

久々の客人が来たので、京都と奈良を案内しました。目的は、京都の「池坊全国華道展」と、奈良の「正倉院展」です。
1日目は、華道展の合間に、近場でそこそこの紅葉が見れるところということで、洛北の「蓮華寺」と「圓光寺」、「圓通寺」を訪れました。(写真は圓光寺の十牛の庭です)
予想通り、ちょうど色づき始めた紅葉が、見事な赤、緑、黄色のコントラストを見せ、幸いにして雨上がりで人出も少なかったので、まずは順調な紅葉巡りのスタートです。

「蓮華寺」は、ちょっと不便なところで分かりにくい場所ですが、詩仙堂の石川丈山や朱子学者の木下順庵、画家の狩野探幽、黄檗の隠元禅師らの協力を得て造営され、黄檗宗の様式建築と江戸初期の池泉鑑賞式の典型ともいえる庭園をもつ寺院で、紅葉の時期にははずせないところです。
庭園は、石川丈山作とも小堀遠州作とも言われ、まず目に飛び込んでくるのは、水面が輝いて見える綺麗な湧き水を湛えた池です。これに紅葉が見事に映って、「床もみじ」ならぬ「池もみじ」になっています。
この池は「水」の字の形に作られていて、「心字池」ならぬ「水字形」と呼ばれるそうで、左前方に亀島と鶴石が、右手前に舟石(ふないし)と呼ばれる石が配され、後方には、蓬莱山の姿が岩組みによって築かれています。
ここはお堂の柱が特に多い感じですが、逆にこれも風景の一部として見るように作られているそうで、庭園を見る時は、畳2枚分くらい下がって見てくださいということです。これは他でも庭園を見るときの一つのコツです。
鷲の杉戸絵がある本堂前には、ちょっと特長のある六角形急勾配の笠をつけた蓮華寺型石灯籠があり、江戸時代には茶席の庭によく使われ、茶人の間では有名なものだそうです。

「圓光寺」は、近くに詩仙堂、曼殊院、金福寺、修学院離宮などの名所があって、油断すると見逃しがちな、地味な雰囲気のお寺ですが、最近は夜間のライトアップがあって(丁度今日から始まります)、残念ながら人気の場所になったみたいです。
ここは、徳川家康が学問所として造った圓光寺学校を移転したもので、現在は南禅寺派研修道場として坐禅会などが実施されており、境内奥の山には、家康を祀った東照宮があり、高台には家康の歯が埋まっているという墓もあります。
玄関には現代日本画家の渡辺章雄の「四季草花図」が彩りを添え、宝物館には、我が国最古の木製活字や、円山応挙の「竹林図屏風六曲」、渡辺始興の「寿老人図」(何れも重要文化財)等が展示されています。
庭園は、「十牛の庭」と呼ばれ、見事な枝振りの百日紅の老木と、降り注ぐかのような紅葉の中に、本当に牛がいるかのような石組みが素晴らしい。
庭を歩くと、洛北で最も古いと言われる栖龍池(せいりゅうち)の水面が鏡となって紅葉を映し出し、裏手にはすばらしい孟宗の竹やぶがあります。
水琴窟の音を聞きながらゆっくりした時間が過ごせます。
欲を言うならば、ここの紅葉は今の時期より、「散り紅葉」の方がベストかもしれません。老木の「百日紅の花」も見る価値ありです。

「圓通寺」は、元々は後水尾天皇の山荘で、霊元天皇の乳母、圓光院文英尼が開山して以来、皇室の祈願所となったところです。
後水尾天皇は最も比叡山の眺望に優れた地を求めて、ようやくこの地を探し当てたということで、比叡山を借景とした枯山水庭園からの眺めを愛していましたが、この地には水がないため、修学院離宮を造成するに至ったという話です。
従って、お堂の柱と庭の杉やヒノキの木立の間から見える、薄青い比叡山の借景は見事で、この寺から見る比叡山は京都一と言われています。
しかもこの時期には、赤く色づいた紅葉と、苔と大小40個の庭石とがベストマッチングーで、おまけに生垣の向こうの竹林も計算されていて、昔の日本人はなんとセンスがいいのだろうかと驚嘆するばかりです。
特筆すべきは、ここでは撮影禁止の貼り紙が特に強調されていて、以前はこの借景庭園を守るため、周囲の土地を買い足したり、ガイドブックにも極力載らないようにしたり、小学生以下拝観禁止や団体は事前申込制、写真撮影厳禁という厳しい姿勢を貫いていましたが、周囲の開発が進み、もはやこの庭園の景観はこれまでと悟った住職が、数年前より写真撮影の許可を出したということです。

しかしながら、あまりの美しさにシャッターを押さずにはいられず、遠慮しながらも、しっかりと撮影してきました。

  • 蓮華寺

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