2008/11/22 - 2008/11/22
1744位(同エリア1903件中)
ちゃおさん
高尾山に登るには3通りのコースがあり、右手の車も通行可能な薬王院参道。左手の富士の眺めの良い稲荷山コース。そして真ん中の最短コースが清滝コース。
京都清滝の見事な紅葉を思い出し、今日はこの清滝コースを選ぶが、京都北山に比べたら、ここの清滝は沢の迸り程度の小さな滝であるが、高尾行者の修験道の場所となっていてそれなりに奥ゆかしい。
遠くからでも分る清滝権現堂。屋根には落ち葉が重なり合って積もっている。
< 落ち葉重ね 御堂の屋根を 紅く染め >
時々見かける滝に打たれる行者の姿は今日は誰もいない。連休の初日。敢えて避けているのか。
清滝を過ぎた辺り、若いベトナム人の就学生4−5人を追い越す。ベトナム・ホーチミン市(旧サイゴン)から来ていて、いま川崎市の多摩区の会社で研修を受けているそうだ。
サイゴンが陥落してもう既に35年以上になるが、彼ら若い青年は皆30歳以下。それでも彼らの口からサイゴンという名前が出てきて、矢張りベトナム人の中にもサイゴンという旧名に郷愁を抱いているのだろうか。
丁度それはロシア人がレニングラードの都市名を75年前の旧市名、ぺテルスブルグに戻したような郷愁かも知れない。
いまカンボジア、ポルポト圧政下でのカンボジアの悲劇を読んでいるが、そこに関与しているベトナム人に対するクメール人の憎悪。
その本の印象からかベトナム人に対してはややわだかまりの気持ちも芽生えた。しかし彼等若者は戦争とは何の関係もない、としても、彼等を見ていると長い民族間の葛藤を考えられさせられるものがあった。
見晴台を過ぎて、役の行者小角「神変大菩薩」を祀る「行者堂」にお参りし、いよいよこれから高尾山薬王院の境内へ。
最初にあるのが、タイの王室より贈られた仏舎利を祀る「パゴダ」。ここの紅葉も見事であり、紅葉の中に映える白亜の大理石で作られたパゴダの美しさ、コントラストの妙はなんともいえないものである。
紅葉も今が一番の季節。紅く染まった木々の樹間に立つ真白のパゴダを見、丁度今の季節に来られたことに感謝した。
< 紅葉を配し 真白の パゴダあり >
PR
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
7