![手元にあった「ヴイルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」の招待券が11月21日までと気がついた私。<br />21日までの間で休みは今日だけ。<br /><br />知らない画家だからとうっちゃって置いていて、先日の≪日曜美術館≫で見なければ忘れるところだった。<br /><br />あわてて、今日久しぶりに上野に行くのでした。<br /><br />モミジの紅葉にはまだ早かったけれど、黄色や橙色の木の葉が青空に舞っていました。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/28/89/650x_10288996.jpg?updated_at=1229783126)
2008/11/19 - 2008/11/19
2078位(同エリア4261件中)
コクリコさん
手元にあった「ヴイルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」の招待券が11月21日までと気がついた私。
21日までの間で休みは今日だけ。
知らない画家だからとうっちゃって置いていて、先日の≪日曜美術館≫で見なければ忘れるところだった。
あわてて、今日久しぶりに上野に行くのでした。
モミジの紅葉にはまだ早かったけれど、黄色や橙色の木の葉が青空に舞っていました。
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上野駅公園口から、西洋美術館。
西洋美術館の前を通るたびに後姿の女性を描いたポスターがいつも気になっていたのだけれど。
「ヴイルヘルム・ハンマースホイ」、知らない名前の画家だし、、、「まっ、いいか」と。
友達からこの絵が描かれている招待券をもらったので「大琳派展」を見るついでにでも見ようかなぁ、、、なんて。
でも「大琳派展」を見た日には、渋谷で「ミレイ展」も見たので、美術館を3館もハシゴする気力なし。
後ろ姿の女性の招待券はそのままに。
偶然見たNHKの『日曜美術館』で惹きつけられて、「ああっ、招待券の期限までで私が行ける日はこの日しかない!」と急遽あわてて行ってまいりました。 -
20世紀を代表する建築家の一人であるフランスの建築家ル・コルビジェの設計により昭和34(1959)年に竣工。
色々な友達の影響を受け最近は美術館の建物にも少ーし興味が出てきたワタシ(^^)v -
西洋美術館は私のお気に入りの美術館のひとつ。
特に常設展。
一回りすれば西洋美術史の流れがわかります♪
年をとるにつれて好きな絵や画家が微妙に変りました。
そして好きな画家がたくさん増えました(*^^*) -
特別展なので、新館で鑑賞します。
新館はル・コルビジェの弟子(と言えるのかな?)の前川國男設計により西洋美術館ができて20年後の1979年に竣工。
上手く出来ていて違和感ありません。
新館の階段から前庭を窓越しに見たところを写してみました。
「なかなか素敵!」と思いました。 -
西洋美術館のHPより転記しました・・・・・
19世紀末デンマークを代表する画家ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)は、コペンハーゲン美術アカデミーで学んだ後、「自由展」と呼ばれる分離派に参加、アカデミーとは一線を画する活動によって生前にヨーロッパで高い評価を得ました。
その名は、日本ではまだほとんど知られていませんが、北欧の象徴主義美術を代表する最も重要な作家のひとりです。没後、彼の名前は急速に忘れ去られましたが、1997-98年にコペンハーゲンのオードロプゴー美術館長アネ=ビアギデ・フォンスマークが監修したオルセー美術館(パリ)とグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)での回顧展によって再び脚光を浴びるようになります。2003年にはフェリックス・クレマーによってハンブルク美術館でハンマースホイ展が開催され、開館以来最大の入場者数を記録し、この作家の高まる人気を示すこととなりました ・・・・・
デンマークの画家って全然知らなかった(無知 /^^;)
写真は絵葉書より。
『ストラングーゼ30番地の部屋』
ストランゲーゼ30番地はハンマースホイが妻のイーダと暮らしたアパート。
白い扉が描かれた室内の静謐さが私の胸を突いたのです。
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『白い扉、あるいは開いた扉』(絵葉書)
この絵好きです。
シュールな夢を見ているよう。
白い扉を開くと、またその先に扉があって、開いても開いても次々と扉が現れて。
不思議の国のアリスになったように、ちょっと怖い扉の先の世界。 -
『室内 フレテセリクスベルグ・アレ』
この部屋もストランゲーゼ30番地の部屋だと思います。
ハーマースホイの絵に登場する女性は後姿が多い。
静かな、静かな、静かな。。。
よく見ると部屋や家具に現実感がなく、夢の中の部屋のようで。 -
『ストランゲーゼ30番地』(絵葉書)
やっぱり変でしょ?
ピアノの前に椅子はなく、テーブルがあるなんて。 -
『背を向けた若い女性のいる室内』(絵葉書)
ポスターの女性です。
ハンマースホイの妻イーダ。
イーダの絵は後姿ばかり。
最後の1枚だけ正面を向いた絵があったような。
北欧のフェルメールと言われているようですが、フェルメールの絵に描かれている女性は静かだけれど温かみがある。
現実に生きている血の通った女性。
ハンマースホイの絵は拒絶感はないのだけれど、距離感のある近代人の孤独と言うかそんな感じがする。
ハンマースホイの作品がパリ万博にデンマーク代表として出展されたのは1889年、エッフェル塔が建てられた時。
フェルメールの時代ではない。 -
珍しく風景画。
のんびりした感じが面白い。
私の好きな方の風景画の絵葉書は売っていませんでした。 -
前庭に出て。
ロダンの『カレーの市民』も秋空の下で。 -
ブールデルの『弓を引くヘラクレス』も空に向かって弓を引いています。
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『白い扉』を開いて国立博物館へ。
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東京都美術館では『フェルメール展』
上野公園は芸術の秋爛漫。 -
国立博物館の重厚な建物が見えてきました。
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国立博物館本館前の大きなユリノキは紅葉も見事だ〜!
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ユリノキを見上げて1枚。
「見上げて紅葉」は最近ワタシのお得意よ☆ -
落ち葉も1枚。
大きな木の下ってなぜだか安心。 -
『妙心寺展』がまだ始まっていない平成館で腹ごしらえ。
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いつものカフェテラスですが、今日は特別展がないため静かなカフェテラスです。
なんとなくハンマースホイの『室内』の絵みたいな感じしません? -
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真っ赤なハナミズキの葉が一枚。
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11月31日まで庭園が公開されているので、庭園の紅葉の様子を見に。
庭園の紅葉はまだ早かった。 -
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モミジの葉はまだ青々と。
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六窓庵の石灯篭。
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池の傍のススキ。
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庭園を出て、奈良市十輪院から明治15年3月に移築された『旧十輪院宝蔵』。
間口、奥行きともに177センチメートル、高さ439センチメートル、宝形造の建物で校倉としては最も小さいものだそうです。
東京で奈良を感じる空間。 -
青モミジの先には、、、
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国立博物館の中で一番お気に入りの法隆寺宝物館。
とても寛げるスペースです。
国立博物館所管の法隆寺献納宝物をまとめて保存、展示する建物として昭和39(1964)年に開館。
当時の旧宝物間は公開は週に1日だけでしたが、平成11(1999)年に谷口吉生設計により新宝物間が開館。
新宝物館では週に6日公開できるようになりました。
いかにもという感じの旧宝物館も良かったですが、新宝物館もモダンで居心地が良いの。
人工池を渡って入館するエントランスも開放的でとっても気持ちが良いです。 -
人工池に映っているのは人工池の写真を撮っているワタシですが、この写真もモノクロームのような雰囲気がなんとなくハーマンスホイの絵のようだと思いません???
『背を向けた若い女の影』なんちゃってq(^^q)
図々しいでしょうか、やっぱり。 -
かにちゃんが山形の酒田で土門拳記念館を写した写真を見た時、なんだか法隆寺宝物館に似ているなぁと思ったらやっぱり同じ谷口吉生の設計だったのね(^^)v
入り口も変っている。 -
天井が高く広々とした空間。
広々とした中にちょこんと小さな受付。
共通の入館券で良いので、これだけで充分なのかもしれないけれど。 -
お気に入りの場所。
入り口ホールのソファに座って、ガラス越しに人工池と木々の緑を眺めるのが好き。
特に雨の日は良いのよ。
人工池に降る雨を眺めていたらいつまでも飽きずに居られる。
ショパンの『雨だれ』がバックグランドミュージックに良いわね。 -
表慶館の青いドームを眺めていると「いったいここはどこの国?」
と異邦人になった気分。 -
この奥には私の好きな可愛い飛鳥仏たちが鎮座されています。
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中は暗いので写せるのはせいぜいここまで。
ガラス越しに撮っているから中に入ろうとしている自分が、、、
ミラクルワールドみたい、面白い効果がでた♪
「なぜあそこに私がいるの?」
「あの人は誰?」ってね(^^) -
飛鳥仏を堪能して、再びエントランスホールを資料室に上がる階段の上から写す。
題して『室内、あるいは椅子のある風景』(アハハ、勝手に命名してしまいました^^;) -
再び人工池を渡り。
池には黒門と赤や黄色の紅葉が映る。 -
黒門(旧因州池田屋敷表門)にかかる色とりどりの桜の紅葉。
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黒門から振り返って見た法隆寺宝物館。
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次は表慶館の『スリランカ輝く島の美に出会う』展へ。
ピンク色の象のポスターが可愛くて。 -
青空にトルコブルーにドーム。
これだけ切り取って写して見ると日本ではないみたい。
ロシアかなぁ〜。
この雰囲気の中ではなんとなく違和感が、、、
明治33(1900)年、皇太子(後の大正天皇)のご成婚を記念して設計され、明治42(1909)年に開館。
日本で始めてのむ本格的美術館。
設計はJ.コンドルの弟子であった宮廷建築家片山東熊。
うーん、「威風堂々」というか「富国強兵」のイメージ。
私が感じた違和感はこれね、「威風堂々」も「富国強兵」も日本には合わないものね。 -
今では歴史的建造物として保存しておかなければなりませんが、堂々としたライオンもそぐわない感じ(^^;)。
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表慶館のガラスにユリノキの紅葉が映っていた。
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特別展示なので館内は写せませんがエントランスホールだけは写して良いとのこと。
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ここまでOK。
一日に3つの美術館、、、でも3つとも全く違うものなのでひとつひとつが新鮮なのでちっとも疲れない。 -
スリランカは仏教の国とはいえ、昔はヒンドゥーの神々もたくさんいて、ヒンドゥーの神々の神具、飾り、仏像、仏具など、期待していた以上に面白い展示でした。
毎回そう思うのですが、なぜか私がとても気に入った作品の絵葉書を売っていない(^^;)。
それでやっと買った3枚の絵葉書。
ガネーシャは買わなきゃならないでしょ。
ヒンドゥーのシヴァ神と妃パールヴァティーの長男で頭が象。
左下のネズミかカバのような動物はヴアーハナという神の乗り物。
ヒンドゥーの像はユーモラスで楽しい。 -
『ヤクシニー』
森に住む女神のようで、聖樹とともに彫られているみたい。
葉っぱを持っていますね。
ウエストのくびれと豊満なバストとくねらせたヒップはお見事! -
『カーライッカール・アッマイヤール坐像』
シヴァ神を信仰し、痩せ細り、老いて衰えた女性の姿はとてもインパクトあり。
髪の毛はボサボサ、萎びた乳房、骸骨のような手足、、、身につまされるなぁ。 -
スリランカ展を楽しんで表慶館を出ると、秋の空はまだ高く。
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ユリノキの落ち葉のカーペットがキラキラ輝いていました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- はな☆さん 2008/12/23 13:38:39
- いいですね、上野♪
- コクリコさん、こんにちは。
上野の紅葉と建築物の写真がきれいで見入ってしまいました。
上野には行ったことがありませんが、コクリコさんの旅行記で時々見る度に、憧れの場所だなあと思います。
フェルメール展があっていることをテレビで見て知り、このためだけに東京に行ってもいいかなあなんて思っていましたけど、予定が合いませんでした(涙)。
コクリコさんが見られた“北欧のフェルメール”も魅力的ですね。色がモノトーンっぽいのが北欧っぽい感じです。コクリコさんがおっしゃるように、何となく孤独感があって、よくみるとシュール…。
来春はいよいよ阿修羅展ですね。きっと正面からだけじゃなく、360度眺められるでしょうね!
- コクリコさん からの返信 2008/12/23 18:43:39
- RE: いつか来てね、上野♪
- はな☆さん、いらっしゃーい。
今年は東京の紅葉どこも良かったみたいです。
私は六義園と昭和記念公園にも行きましたが紅葉素晴らしかったです。
> 上野には行ったことがありませんが、コクリコさんの旅行記で時々見る度に、憧れの場所だなあと思います。
そういえば以前もおっしゃっていませんでした?
コクリコマジックかもしれませんよ〜
まあ、でも最近美術館ラッシュの六本木界隈より私には上野の方が気楽で好きなのですが。
> フェルメール展があっていることをテレビで見て知り、このためだけに東京に行ってもいいかなあなんて思っていましたけど、予定が合いませんでした(涙)。
フェルメールは前年の六本木の方が良かったみたいです。
東博の法隆寺宝物館は飛鳥仏のオンパレードですよ!
ん?飛鳥仏は美男ではないから、はな☆さんの好みではないかなぁ?どうかなあ?
東京だけにいらっしゃるのはもったいないので、鎌倉も兼ねていつかいらして下さいね。
めぐみ☆さんとワタクシメがご案内致します。
義臣さんも引っ張り出せば「鬼に金棒」でございます、、、もしかしてこれも以前言ったかも(^^;)
> コクリコさんが見られた“北欧のフェルメール”も魅力的ですね。色がモノトーンっぽいのが北欧っぽい感じです。コクリコさんがおっしゃるように、何となく孤独感があって、よくみるとシュール…。
そうでしょ、そうでしょ、シュールですよね。
私はハンマースホイと言う画家知らなかったんですよ。
今回出会えて良かったです。
> 来春はいよいよ阿修羅展ですね。きっと正面からだけじゃなく、360度眺められるでしょうね!
日本の仏像を代表する美男ですもの、前から横から後ろからしっかり拝見させていただきたいものです。
例のごとく込みそうなので初日近辺に行きたいと思います。
投票もありがとうございました(^o^)/
-
- 一歩人さん 2008/12/20 07:11:46
- 考える人のバックにすがすがしさが
- コクリコさんへ
あの憂鬱な考える人も、これには。
すがすがしい、考える人といいますか、
上野の秋のすがすがしさに、心もさわやかに。
一点張りの一歩人とちがい、くまなく、歩かれていて、
ゆっくり、散歩している風景が浮かびました。
ありがとうございました。
- コクリコさん からの返信 2008/12/21 10:51:29
- RE: 考える人のバックにすがすがしさが
- 一歩人さん、いらっしゃいませ。
コクリコの旅行記にコメントと投票までありがとうございます。
上野は何だか好きで年に何回も行ってしまいます。
「考える人」も季節ごとに移り変わる景色をバックに印象が違ってきますよね。
私は紫陽花との組み合わせも明るくて好きです。
> 一点張りの一歩人とちがい、くまなく、歩かれていて、
> ゆっくり、散歩している風景が浮かびました。
> ありがとうございました。
一歩人さんは江戸関係の散策のコミュを立ち上げていらっしゃいますよね。
東京はまだまだ面白い所がたくさんありそうなので、一歩人さんの旅行記を参考に歩いてみようと思います。
これからもよろしくお願いします。
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