2005/10 - 2005/10
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JIC旅行センターさん
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「青の都・サマルカンド」とはよく言ったもので、サマルカンドはまさしく青い都でした。メドレセやモスクに使われているタイルやレンガの青さ、その美しさを倍増させる空の青さ、見事に調和した青い街並みに心を奪われてしまいます。
サマルカンドでは、レギスタン広場や少し郊外のシャーヒズィンダ廟群に足を運びました。シャーヒズィンダ廟群とは霊廟(死者の魂を祭ってあるところ)が立ち並ぶ、サマルカンドの聖地です。
各建物にはひっそりと墓が置かれています。この一直線に立ち並ぶ廟群の向こうには、さらに墓地が続いています。立派な墓石だったのでどんな偉人なのかと思ったら、一般の方の墓石でした。偉人のお墓の近くにお墓が立てられているなんて少し驚きましたが、この廟群は現地の人にとっては特別なものではなく、日常の一部になっているのかもしれません。
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そして最後に訪れたのはブハラです。今回の旅行で特に感銘を受けたのが、ブハラでした。サマルカンドから車で4時間でブハラに行くことができます。(ほかの街に立ち寄りながら行くルートもあります。その場合は7,8時間かかります。)
タシケントやサマルカンドでは遺跡やメドレセの内部がお土産屋さんに使われているところが多かったのですが、ブハラではそのようなこともなく当時のままに保存されていて、足を踏み入れると別世界に身をおいているような感覚になりました。
ブハラには‘カラーン・ミナレット’とよばれる高さ46mの塔があり、料金を払って塔を登ることができます。階段をのぼって頂上に着くころには足ががくがくしてしまいましたが、塔の上からは格別の景色を見ることができます。 -
私が訪れた時期がちょうどイスラムの‘ラマダン’にあたり、現地で手配していた送迎ドライバーやガイドさんの中に断食中の人もいました。イスラム教徒の全てに義務付けられているわけではなく、断食を実行したい人は実行するし、特にそれをやらないからといって信仰心がないと言われることもないそうです。
サマルカンドとブハラでお世話になったガイド兼ドライバーのアジスさんは、今年は断食に挑戦していて、10月中旬のウズベキスタンは、日中の陽差しがまだ強かったのですが、日の出から日没までは飲食をしていませんでした。私たちはのどが渇けば飲み物を飲んでいましたが、あの日差しの中を歩いていたら早々にばててしまいまいました。
あるモスクで一休みしているとき、アジスさんにラマダンのことを質問したのですが、アジスさんは面倒くさそうな顔をせずに丁寧に私たちの質問に答えてくれました。
悲しいことですが、世間ではイスラム原理主義によるとされるテロが起こっています。私自身も今までイスラムの人と接することがないにもかかわらず、漠然と良いイメージは持っていませんでした。イスラムのすべてを理解することは易しくありませんが、私はアジスさんや現地で接した人々をはじめ、ウズベキスタンそのものが大好きになりました。 -
もう一つ、旅行をしていて感じたことは、ウズベキスタン国民の多くはカリモフ・ウズベキスタン大統領を評価し、尊敬しているということです。遺跡の修復を推進したり、韓国の自動車メーカーを誘致して国内に自動車工場をつくり、国民に働く場と旧ソ連製よりも性能のいい車を提供したり、とウズベキスタン時事を勉強したことのない私でもここまでカリモフ大統領のこと語れるようになるほど、彼の功績をあちこちで耳にしました。
そのカリモフ大統領の功績かどうかは知りませんが、観光にも力を入れていて、ホテル設備も整備されており、どのホテルでもある程度のサービスを期待できます。ホテルのスタッフが英語を話すことも当たり前のようです。でも一歩外に出て、レストラン、遺跡や路上のお店ではロシア語かウズベク語かタジク語だけ、というところばかりです。(現地の人はこの3つの言語が話せるのが一般的だそうです。)
ですから、是非ガイドブックなどで旅行に使えそうな単語を覚えていかれることをお勧めします。ご旅行がより一層充実するのではないかと思います。 -
またウズベキスタンではホテルでなく、‘ゲストハウス’も増加しています。規模も内容も様々で木造でウズベキスタン独特の内装が施され、エアコン、バスルームも完備されているところもあり(シャワーだけのところもあります)、もてなし好きな人達で経営しているような雰囲気が感じられます。ただ、急増にともなって、場所がわかりづらいゲストハウスも多く、看板が曖昧なこともあります。ゲストハウスに宿泊される場合は、到着初日の送迎を手配されることを強くお勧めいたします。
自分の見聞を広め、他者への理解を深め、様々な文化にじかに触れること―これが旅行だな、と強く感じた貴重な旅行でした。
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