2008/09/21 - 2008/10/24
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yukibxさん
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次は、パーラメント広場の優雅なロココ式の「噴水」、「三人の女神の噴水」最後に現代の創作噴水、「水の鏡」を見ながら、地下におりて、その仕組みを説明してもらった。
真っ青な空の日曜日、大勢の人々が噴水と戯れていた。
「水の鏡」は、約15分おきに霧を噴出して、幻想的風景を醸し出す。その仕組みは割と簡単だった。
霧は2米の高さに達する。
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「三女神の噴水」は、ラブルス(証券取引所)広場にある。
高さ10米。
ボルドーの中心のさらに核といっていい場所。
18世紀のボルドーの繁栄を思い起こさせる優雅な空間。
18世紀、広場の前のガロンヌ河には、一時、300隻もの船が停泊していた。(今は1〜2隻見られるかどうか、といった具合) -
豊かな肉体美をおおらかに描いた「女神の噴水」。
しかし、今日は、ピンクのリボンをつけているではないか! -
しかも、水ではなく、赤い血を流している!
何が起きたのか! -
赤い液体がしぶきをあげる!
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実は、これは、今、乳ガン予防キャンペイン開催中で、その一環としての大胆な企画なのでした。
車で走っていても、目立つので、大勢の人々の目に入るので大成功。
乳ガン、早期発見が決め手です。
実はこれを書いている10月28日、親しい友人の娘さんが若いのに乳ガンになってしまった、ときいたばかりでした。
フランスでは、60才を過ぎると2年に一度、無料でマンモ検診を、することができる、など、かなり早期発見に力をいれています。 -
話を元に戻そう。
「3人の女神の噴水」が設置されているラブルス広場には、まず、ルイ15世の騎乗像があった。それが1743年に壊され、しばらくたって、皇帝ナポレオン3世の像が建てられた。
今の女神の噴水は、1869年、今から130年まえのことだ。
イタリアの建築家、ヴィスコンテイのデッサンに基づいてつくられた。
ゼウスの三人の娘ということになっていりうが、ガイドをしてくれた噴水職人の説明によれば、女神たちは、時のナポレオン3世の妻、ウージェニーと彼の二人の愛人をモデルにしたもといわれていた。それゆえ、この噴水を置く場所が見つからず、最終的に現在のラブルス広場に落ち着いた、のだということだ。 -
遠くに見えるのは、草津温泉の湯畑ではない。人口霧だ。
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「水の鏡」の噴水は、全体が100米x60 米の6000平米(サッカー場の面積ほどか、)、水の部分が、長さ90米、幅40米、水の深さ2センチ。噴水というと、字のごとく水が吹き出るのだが、この噴水は、霧を吹き出す。
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噴水の底辺は黒御影石。青味を帯びた黒い色の石に薄く水がしかれているので、鏡としては最高だ。ヴェニスの洪水で、水に浸ったサンマルコ広場にヒントを得た、と作者、ロルカが言っている。
冬には、水が凍って、すべるので水は入れない。
作者は、上記に書いた通り、パリのジャン・マックス・ロルカとボルドーの景観デザイナー、ミシャル・コラジュ。
このだだっ広いエレガントな噴水は、2007年6月28日にボルドー市街全体が、ユネスコ世界遺産に指定されるに至った重要なエレメントだったという。 -
水深2センチのこの噴水は、2分で水がヒタヒタになる。
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噴水のメカニックは、噴水の横にあるこんなところから入る。
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地下への階段をおりると、そこには、だだっぴろい機械室があった。
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セッサトウールさんが梯子にのぼって、噴水の水が貯水されているところを見るようにいう。
この貯水装置に、約800立方米の水が貯められている。ポンプによってあげられた水は、黒御影石の下に設置された100個以上ある細い導管を通って、ジョイントから外にあふれ出る。 -
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深さ2センチの水は、コンピュータ制御によって、地下の貯水槽に戻る。ここで水の温度が調整され、それが霧となって地上に噴出する。噴出口は約900を数える。
霧は約15分ごとに「水の鏡」を覆う。 -
写真で見える円形の部品の中央にちいさな穴がある。霧はこの円形の中央の小さな穴から噴出される。
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地下から出るとまだまだ太陽がまぶしかったし、とても暑かった。
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ということで、9月21日の文化遺産の日は、夏のような
暑さのいいお天気だった。
その後、一ヶ月して私は「水の鏡」の写真をとりたくて
戻ってきた。しかし、時間的には日暮れになってしまっていた。隣接する、海のように広いガロンヌ河も暗かった。 -
写真を撮ってから、家路へと急いだ。
道路にそって、つくられたばかりの花壇がきれいだった。
もう晩秋だからか、秋の花々も盛りをすぎていた。 -
淡いピンク、濃いピンクなど、コスモスの花が咲いている。
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秋の学校の休みが間近だからだろう、移動遊園地が今年も来ていた。昼間みるより夜ネオンにかがやいている遊園地のほうが、郷愁のようなものを感じさせ、映画の一場面のようだった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- カヌ太郎さん 2008/12/31 21:06:39
- Happy new year
あ、少々早いです。
来年もフランス発の
新鮮な情報を楽しみにしています♪
どうぞよろしくおねがいします・
カヌ太郎
- yukibxさん からの返信 2009/01/27 08:02:23
- RE: Happy new year
カヌ太郎さん
新年おめでとうございます。
一ヶ月遅れのご挨拶で、大変失礼いたしました。
実は、昨年の暮れにHappy new yearのご挨拶を読ませて
いただきましたが、旅行中だったり、その後、つまらない
雑用に落ち着けなく、本日になってしまいました。
カヌ太郎さんも今年もまた、実用的でしかも感性あふれる
旅行記を書いてくださいね。写真と共に、楽しみにしています。
私も再びローマで過ごした年末正月の旅行記をアップしたいと
今、写真を見直しているところです。
そうですね、できれば、今年こそ、もうちょっとましなカメラを
購入したいな、と願っています。
それでは、寒い中、風邪をひかれませんように。
yukibx
> あ、少々早いです。
> 来年もフランス発の
> 新鮮な情報を楽しみにしています♪
> どうぞよろしくおねがいします・
>
> カヌ太郎
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