2008/09/30 - 2008/09/30
218位(同エリア261件中)
福の海さん
この旅行記は福州市の観光地・鼓山の紹介です。鼓山観光では山を登る途中ハプニングもありましたが、無事に観光することが出来ました。
鼓山を紹介する文章の一部に、長年福州市の経済発展の為に尽力してこられた
“福州市経済顧問・杉崎覚先生(前福州日本人企業会会長)”
が調査し翻訳された貴重な資料を使わせて頂いております。
杉崎覚先生
http://ryukeimi2.jugem.jp/?search=%BF%F9%BA%EA%B3%D0
杉崎先生の地道な努力が福建省の理解、日本人の福建への訪問につながりますようにと祈っております。
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鼓山は福州の東の郊外(市内から8Km)にある有名な観光地です。
海抜は969m、観光地の広さは1890ヘクタールもあります。
土地が酸性で植物の成長に有利な条件を備えていますので「馬尾松」「お茶」「みかん」などが多く、また花崗岩の多いのも有名です。 -
鼓山の名称の由来ですが、鼓山の頂上に太鼓を形どったような岩石がありそれが風雨にあう度にドンドンと太鼓の鳴り響くような音が出ることから鼓の山と呼ばれるようになったという話です。
鼓山の麓にある「廨院」から「涌泉寺」の山門までは約3.5Kmですが、古い石段道は2145段、ロープウェイでも行くことが出来ます。
この日はチャーターしていたバスを利用しての移動で、山門までは順調に行けば20分もかからない距離なのですが、しかし・・・ -
カーブで
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接触事故があり
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15分立ち往生。
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さ〜てどうしよう〜
その時、山を下って来た人が
“あと10分ぐらいですよ!”
我々はその言葉を信じ山を登ることにしました。しかし、 -
10分以上歩いたのにも関わらず、目的地に着かない着かない、いったいどうしてしまったのか〜
再度近くにいた人に聞いてみると
“あと10分ぐらいですかね・・・”
えっ〜さらに10分〜
結局トータル25分ぐらい歩き、疲れかけていたところに、
渋滞を抜け出したバスが我々に追いつき乗車事なきを得ました。 -
その後、最終駐車場に到着、そしてバスを降り
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山門で入場料40元を払い、いよいよ参拝です。
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山門内はとても静かでした。
南無観世音菩薩 -
「湧泉寺」へ。
■湧泉寺の名前の由来
涌泉寺の建立前、この地には「華厳寺」というお寺がありました。当時鼓山には悪竜が住み着き住民にさんざん危害を加え苦しめておりました。
そこで当時の地方長官が何とか人々の苦しみを救おうと思い当時の名僧霊矯法師を招いてこの地に寺を建て悪竜退治を依頼しました。
法師は「華厳経」というお経を唱え悪竜を制し人々を苦しみから救ったということです。人々はそれを記念してそのお寺を「華厳寺」と呼ぶようになりました。
その後908年唐末五代の開平二年、当時のみん王の王審知が莫大なお金を投資して「華厳寺」の跡に「涌泉寺」を新設したのです。 -
お寺に一歩足を踏み入りますとここが「天王殿」です。
ここは巨大な「弥勒菩薩」「四天王」と「韋駄天」などの仏像が威光を放ちながら立ち並んでおります。現在の「天王殿」は1908年に新しく再建されたものです。 -
「天王殿」の後門を出ると広い庭園があります。
正面の建物は「大雄宝殿」。
手前に見える小さな橋は「石巻橋」といい、これは1082年頃に造られたものです。この橋の下に長方形の池がありますが、このように建築物の中に池を造る建築技法は古代建築技術の一つで当時の建築物の特徴とも言えるでしょう。
この写真右側(東)には -
「鐘楼(写真)」があり、その中に吊るされている鋳物でできた「金剛般若鐘」は1696年に造られたもので、重さは約2トンもあると言われています。
鐘の表面には「金剛般若婆羅密経」というお経が全部で6372字も刻み込まれているそうです。
鐘楼の横道に入ると今回見ることが出来ませんでしたが「蔵経殿」があり、ビルマの「白玉石」で造られた「釈迦牟尼」の「臥像仏」があるようで、これはお釈迦様が上天される時のお姿と言われています。
その両側には十二脚の書棚が陳列されており、歴代仏教経典の刻印されたもの、その他の仏教著書も入れて20346冊からなる貴重な資料が保管されています。
またその中には清の「康熙帝」の頃より「乾隆帝」までの皇帝から納められた貴重な著作も大切に保存されています。
珍しいものの中に三人の僧の血でしたためられた「血書経典」があります。特にその中の一人の僧は血書を書くために一生塩分を取らなかったということです。
このようにしてしたためられた657冊もの「血書経典」が珍貴名文物として今でも大切に陳列されています。現在の「蔵経殿」は1659年に建てられたものです。 -
鐘楼の向かい側、西側に位置する鼓楼
鼓楼の太鼓は一面に一頭の成牛の皮を使って作られていますので両面で二頭の成牛の皮が使われているという太鼓です。 -
「大雄宝殿」
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中に入るとその正面に「釈迦牟尼の三世仏(過去・現在・未来の世)」の巨像があります。
またその左右には左に「迦叶」、右に「阿難」が三世仏の付き添っています。これは1621年に造られたもので、他のお寺の仏像との違いは身にまとっているものが普通の仏像のそれではなく当時の漢民族の服装です。 -
大雄宝殿の後ろの石段を上がると「法堂」に着きます。法堂の天井には1887年に描かれた75枚の仏画を見ることが出来ます。
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寺院内をゆっくりゆっくり見学。
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次回は家族で来ようと思います。
福州市内観光 1〜3 終了です。
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