2008/06/15 - 2008/06/19
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Oyajiさん
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6月16日
雨も上がり天気は回復。ゆっくり09:30スタート。途中チャンドラ・タルへの道はまだ開通していないようで、石を積んでブロックしてあった。帰りまでに開くかな??
10:10 4551mのクンザン・パス。今来たラホール方面はここでも厚い雲。しかしこれから向かうスピティ方面は雲が切れ別世界!北アメリカの「ナバホ」で生活をしていたK氏は「ナバホの山にそっくり!この山が見たかった!!」と大喜び!
何でもこのエリアでよく見かける頂上が平らな山の姿は「テーブル・マウンテン」といい、ナバホを彷彿とさせるヴァイブレーションがあるそうです。
11:00 ロサー。スピティ渓谷はチベットとの国境に近い為、ここでパスポートと車両の登録。ここまで来ると「山、人、空気」全てがマナリと変わり別の世界に突入!!!否が応でも旅情は盛り上がる!
14:45 チョレル川の女神の写真等、沿道の景色を楽しみながらカザ到着。
今日は出発がゆっくり、途中も時間を掛けてHIMALAYAN SAFARIを楽しみながら来たので、目玉のピン渓谷のキャンプは明日に持ち越しで本日はカザ泊まり。フレキシブル・プランの面目躍如!
6月17日
今日は移動距離が短いので安心の10:00発。ピン渓谷へ向かう前、1000年前に建立されたラルーンのお堂にお参りに行く事に。リンティ川を越えて数年前開通した村までの取り付け道路に入る。道路をスイッチする度眼前のテーブル・マウンテンが大きくなってゆく。と、その山陰の裏に「緑」のフィールドが見えてくる。高地砂漠のスピティ。緑がある所は必ず「人の手」が入っている事に気づいたK氏は、遥か山の「上」にあるジェイムル村を見つけて「え」に濁点がついた!まさかあのような厳しい場所に集落があるとは思ってもみなかったのだろう。「あの遥か上にある村に行ってみたい!!」と興奮しきりのK氏でした。
程なく11:00 ラルーン着。お堂を守っている村人を見つけ鍵を開けてもらう。外は眩しすぎるほどの日差し。薄暗い御堂に入ると初めは殆ど何も見えないが、目が慣れてくると極彩色の曼荼羅世界の中心に入った実感。御堂内はフラッシュを焚かなければ撮影が許されているので、今回は三脚を持ち込み初めてそれなりに綺麗な写真が撮れた。
村に住んでいるお坊さんにお茶を一杯御馳走になり12:20キャンプを張るピン渓谷のムドゥに向け出発!!
12:40 ピン渓谷入り口アッタルゴ。いよいよピン渓谷へ!やはり9月末の晩秋時期とは比べ物にならない水量のピン川を遡る。
ピン渓谷の入り口アッタルゴから渓谷最後の集落ムドゥまでの道は本線の州道と異なり全面未舗装の悪路。そういえば、最初にスピティに着た99年当時は全区間超悪路だったよ。。
しかし「揺れる。跳ねる」のドライブになってもK氏とちかちゃんは、より真近に迫る見事に隆起の歴史を晒している山肌を見て鉱物談義に花を咲かせている!途中ほたる草の様な花々が群生している場所を見つけ、しばし「ヒマラヤのお花見!?」
14:05 ムドゥ入り口。オィ!何だ!?橋が壊れてるよ!!?小さな橋を渡って村に入るんだけど。。
昨年秋は水の流れる場所に太い水道管を数本並べて水を流し、それを土台にして小さな橋が架かっていたのだが。。多分雪解け時水道管に雪が詰まり押し流されてしまったのだろうか、10数メートル程下に水道管が転がってたもん。。
ドライバーと壊れた橋を見てこの先の予定を話している時、K氏とちかちゃんは道端の斜面から小さな水晶が沢山生えている場所を見つけ大興奮!!「ハンマーを持って来れば良かった。。」としきりに残念がるK氏。「スピティ・ピンでは様々な石が取れる」と言う話は良く聞いていたけど、道路際の斜面から出てくるとは一寸驚き!悪路に耐えここまで来た甲斐が有ったね!!でさ、今晩の寝床、ど〜〜する??
ここから最も遠い地点カザの8Km先ラングリックでキャンプは張れるので場所の心配はしていなかったが、タラちゃんもカザの手前で良い場所を知っていると言う事もあり、またキャンプ設営に時間が掛かるので、ムドゥに強く後ろ髪を引かれる思いを残し14:30ピン川の河口に向けてまっしぐら!ここはピストン・ルートなんだけど、行きと帰りは見える山の雰囲気が違う不思議な谷です。
16:30 シェグ。道路沿いだけど水場が近くて便利。タラちゃんは99年ここでキャンプの経験があり案内してくれた。ここは片側が壁のように迫る岩肌、もう一方は20m先に道路がありその先は川に続くフィールド。このロケーションが後に面白い事に発展した!
二人の協力もあり手早くテントを設営し、チャイ〜ホットサンド〜夕食の支度〜焚き火とスムーズに夜を迎える支度は進み、暗くなる前今晩のメニュー(?)「豆とジャガイモの炊き込み御飯」が炊き上がり、タラちゃんとちかちゃん味見の結果O.K!ヤッタ!!久し振りに標高の高い所で料理したけど、失敗しなくて良かった。。
陽もとっぷりと暮れ、満月一日前の大きな月が茜色に染まる東側に山陰から顔を出した。すると、上空は山を映している様な陰が延びていたが、黒い部分だけ雲が切れ、東西に青空の橋が掛かった様な不思議な顔を見せてくれたよ!!
そして火を囲み食事の後、いよいよK氏のシタールだっ!{こんなところでシタールを弾いた奴なんていね〜だろうな〜〜!?}等と良いながらも嬉しそうにチューニング。何の音もなく、山肌の自然の反響板(?)があると言うシチュエーションで聞く、自然と一体になったシタールの生音。これはやばい!!!本当にやばかった!!!山肌の反響板に音をぶつけたり、大自然の中で音場の変化等を楽しみながら、シェグのアコースティック・ナイトは静かに更けて行きました。。。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- タクシー
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クンザン峠(4551m)のチョルテン。
この時期はまだ空気中の水蒸気が多い為、強い日差しで周囲の雪渓から雲が湧いてしまい視界が開けていません。。 -
断崖絶壁に現れた「女神像」。
人々は下を流れる川「チョレル」の名を取り「チョレルの女神様」と呼ばれています。
写真中央「赤い布」の左に「女神様」の姿があります。
ダウンロードの上、拡大してご覧下さい。。 -
対岸を見ると新しい道路が開通していました。
この道はどこへ行くのかな〜〜!? -
あちらこちらに「自然のオブジェ」を見る事が出来ます。
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キ村とキ・ゴンパを対岸から見る。。
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岩と砂が織り成す「オブジェ」
これ以外コメントできません。。。 -
岩と砂が織り成す「オブジェ」
これ以外コメントできません。。。 -
平均標高が3800m近い高地砂漠のスピティ渓谷。荒涼とした大地には、人の手が入った所だけ「緑」があります。
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スピティ渓谷でよく見かける「テーブル・マウンテン」の姿
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山のまた奥、そのまた奥にも山。。この景色堪りません!!!
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今回のゲスト&ドライバーのタラちゃん
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輻輳する山の遥か彼方にある「ジェイムル村」。
地元の人は下方緑のエリアから「2時間」で登るって。。す、凄い。。。
標高は???。だって聞く人や地図により違うんだもん。。。 -
ラルーン村の全景。
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1008年グル・リンチェン・サンポにより建立されたラルーン村の「ジョグラ堂」。
今年1000年を迎えました。 -
建立当時リンチェン・サンポが持っていた「杖」を地中に刺した所、それが今は大きな柳の木になっています。
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今年建立1000年を迎えたジョグラ堂内の諸尊、諸仏。
ここは「お寺」ではなく「お堂」なおで、訪れる人が少なかった事もあり、非常に保存状態のよいチベット仏教美術が残っています。 -
カメラの性能で本来に近い色は出ていません。お堂内は「ラピス・ラズリの深いブルーと朱色、金色」という鮮やかな1000年前の色で、曼荼羅世界が構成しています。
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ピン渓谷の山並み
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ピン渓谷最後の村「ムドゥ」。
ここでキャンプをするはずが。。。 -
橋が流されていて村に入れず。。。
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ムドゥでキャンプが出来なかったので、急遽シェグへやってきました。。
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自然はこんな光景を見せてくれました!
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自然の音響設備の中で聞くアコースティック・サウンドは最高!!
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自然の音響設備の中で聞くアコースティック・サウンドは最高!!
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