スペイン北部・ポルトガル旅行（12）／リスボン

2007/10/15 - 2007/10/17

エヴォラ発16::00のリスボン行き長距離バスに乗る。

乗客は地元のご婦人がとても多い。バス停で知人が乗って来ようものなら久しぶりと大声でお喋りが始まる。
今度は一番前席に詰め寄って運転手も懇意なのだろう、一緒になって世間話・噂話に花が咲く。
運転への神経はどうなっているんだろう。周りのことなど全く気にせずお構いなしだ。
話に夢中で大げさなジェスチャーも加わり、ケラケラと奇声を上げ、話声はどんどんとエスカレートするばかり。

私は前席２列目に座っていたが、車窓に流れる景色を楽しんでいるどころではない、
あまりのことに頭に来てしまって

「うるさい！」と叫んだ。

車内は一瞬に静かになった。隣の乗客たちはくすくすと笑っている。
それからは終点まで大きな声でのおしゃべりはなくなった。

　　　　　　　　　　＊

ホテルはロッシオ広場近く。サン・ジョルジェ城も頭上に見えている。
私としては、もっと静かなボンバル侯爵広場付近にしたかったのだが、
帰国前2日間の短い滞在を楽しむのに交通が便利で賑やかなところに宿をとった。

今回の滞在はあちこち観光地を廻るのではなく、リスボンという都市の雰囲気を味わうだけで十分だった。

エリア リスボン(ポルトガル)

リスボンに着くと、ホテルで一休みした後、

夜のコメルシオ広場までの散歩を楽しむ。

ホテルへの帰り道、足の向くまま歩くが

このあたりには、高級ブティックが揃っていて

夜の照明に照らされた店内のディスプレイも

美しく見える。

サンタ・ジェスタのエレベーター。

リスボンはとにかく坂の多い街。

そのためにケーブルカーやエレベーターが

市民の足となって活躍する。

ホテルの窓からサン・ジョルジェ城を見上げる。

次の日は

一日中リスボンを気の向くままｊに散策する。

まずはエドゥアルド七世公園の北にある
展望台に向かい、

その次には北に位置する美術館など訪れる。

しかし、私たちは歴史物には食傷気味で
あまり足が向かない。

エドヴァルド広場北側の少し小高いところにある
小綺麗な建物。

他の人のブログを見ていると、
この建物は意外なことに体育館らしい。

リスボン大学植物園に行ってみた。

今までに見たことがない

驚くような植物もありました。


世界中から珍しい植物を集めて

研究しているようです。

実際の木は驚くような巨大さです。

リスボン大学の施設。

植物園のまわりの道は落書きだらけ。

街のあちこちは工事中。

ロッシオ駅近く。

グロリアのケーブルカー乗場入口。

ケーブルカーに乗る。

町に建っている郵便屋さん。

坂道を歩いて下りるが、

坂の途中、

このあたりにはレストランが多い。

見晴らし抜群。

向こうに見えるのは、サン・ジョルジェ城。

これからホテルで一服してから、
後に向こう坂をお城までスタコラ登る。

リベルダーデ大通り。

ランチはこの通りに建つレストランに入る。

町の魚屋さん

サン・ジョルジェ城構内に入るが

今年は天候がやや曇りがちで

残念ながら満足のゆく美しい夕陽は

見られなかった。

翌朝

街からリスボン空港までの距離は割合に近い。
タクシーで余裕を持って。
　
リスボン 11:05発
ロンドン/ヒースロー空港 13:45着


（写真はロンドン/ヒースロー空港）

ブリティッシュ・エアウェイズ便
ロンドン/ヒースロー空港 15:45発
東京/成田空港 11:10着　予定
（いずれも現地時間）

シートは人気のあるワールド・トラベラー・プラス。

往路・成田出発時には座席が足りず、我々はビジネス・クラスに移動。思わぬ寝台のプレゼントをしてもらう。

復路の座席もゆったりしていて窮屈さは殆ど感じなかった。

（後記）

　海外旅行には必ずスケッチブックを持って行くが、今までの経験から、残念なことだが一人旅でない限り満足のゆく絵を描くことは出来ない。同行者がいると食事など他のことに気を奪われてしまう。一人旅であれば少々食事など全く忘れて絵のみに集中でき、他のことはその後でも一向にかまわないのだ。同行者がいるとどうしても気持ちがゆるんでしまう。

　私はスケッチ旅行をすると体重が数キロ減り、日本人とは思えないような精悍な顔付きになって帰ってくる。絵はハングリー精神がない限り良いものは生まれない。満ち足りた精神では駄目なのである。

　次は一人旅になるだろう。エーゲ海の行ってみたい小さな島候補をいくつか持っている。なのでなるべく早い時期に出かけたいと思っている。