2008/08/29 - 2008/08/30
315位(同エリア391件中)
ちゃおさん
未明の雷に目が覚め、時計を見ると午前4時。直ぐ近くでの雷鳴に地面も振動し、建物も揺れる。朝6時のニュースを見ると、岡崎で川が氾濫し、床上浸水になっていると言う。関東地方でも町田、国立が洪水被害に遭い、八王子では土砂崩れで、京王線が一部不通になっているとのことである。
今日から1泊2日の予定で、阪急トラピックスの「山寺・松島を巡る旅」である。天気予報では今日も明日も東北地方は豪雨洪水の警報である。
東京駅の集合時刻は9時10分であるが、少し早目に自宅を出たが、案の定、中央線は大混雑で、1本電車を乗り過ごす。
集合時刻の15分前には東京駅に着いたが、集合場所は大勢の人でごった返している。後で聞いたところ、今日のツアーは8台のバスを用意しているとのことである。1泊2日、1万5千円は庶民には魅力的な値段で、1台のバスに40人前後乗車するので、総計300人を越える参加人数とのことである。
今日の添乗員は中国人の應健敏さん。年齢は聞かなかったが、まだ若い独身女性。上海出身で日本語も堪能である。
9時40分の新幹線で新白河まで行き、そこからは貸し切りバスで最初の目的地、仙台作並温泉の奥にある定義山・西方寺へ向う。
このお寺は壇ノ浦の戦いの後、平家の遺臣平貞能が重盛公から預かった阿弥陀如来画像の宝軸を奉載し、この山奥の地に逃れ、平家落人部落の守り尊として大切に保管され、死後、貞能の同音異字である定義山西方寺・定義如来となって、今日に至っているとのことである。
バスは名取川の上流、大倉川の深い渓谷に沿って、当時であれば、人跡未踏の山奥に入り込み、黒部ダム程もある大きな大倉ダムを通り過ぎると、忽然と盆地状の平原に出て、その一番奥まったところに、この西方寺は鎮座していた。
多くの参詣客が訪れるのか、この山奥にしては門前町も賑やかで、大きな駐車場も備えている。
山門を潜り、本堂の阿弥陀如来に参拝し、続いて、安徳天皇の遺品を祀る連理の欅にお参りし、長命水をひと口飲んで長寿を願い、近年建立された新本堂と五重の塔の庭園を散策し、この山の中、早くも紅葉を始めている楓の葉色に驚き、時折蝉の声に耳を傾け、約1時間の参詣を了えた。
時間が無く、この門前町の名物、「三角あぶら揚げ」を買いそびれてしまったが、手のひら大の大きな厚揚げを口にほお張っている人も中には見えた。
山奥の盆地の中にある落人部落のお寺。又々この地で安徳天皇の哀れに遭遇することとなった。二位の局に抱かれた二歳の天皇・・・
「落人の 里にも秋の 気配あり」
「厚揚げを 頬張る人へ 安徳忌」
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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