2008/07/30 - 2008/07/30
923位(同エリア1369件中)
がりさん
朝の澄んだ空気の中、釧路湿原を散策しました。
釧網本線でまずは塘路へ。
色とりどりの花々を眺めながら、釧路川へ向かいました。
つづいては細岡へ。
細岡展望台からの眺望はまさに大観望!
悠久の時の流れを感じる、遥かなる風景でした。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
-
釧路駅から5時59分発の網走行き普通列車に乗ります。
釧網本線は特急列車がまったく走っていないので、これからしばらくは普通列車の旅となります。
もちろんフリーきっぷで全部乗れま〜す。 -
たった1両でした!
でも車内はこんな早朝にもかかわらず、かなりの乗客で混んでました。
自転車を持って乗ってる人がいたり、やはり旅行客が多いですね。 -
列車は出発すると、まず釧路川を越えます。
これからこの川の上流へ向かうわけです。
それにしても、今日もなんだか曇りもようです。
釧路ではほんとに青空に出会えません。
これが夏の釧路、なのかもしれません。 -
まず最初に停まるのが東釧路駅です。
もうすでに小さな駅舎で、街から離れていってるんだな〜と実感です。 -
遠矢駅を過ぎると左手に見えてくるのが、岩保木水門です。
釧路川の洪水を防ぐためのものですが、一度も開かれたことのない水門なんだそうです。
この辺からだんだんと湿原の風景が広がるようになりました。 -
列車は釧路川の流れを見ながら進みます。
ほんとに湿原のすぐ横を走るんですね〜。
原始的な風景が潤いを与えてくれるようでした。 -
車内で昨夜買っておいたパンを朝食として食べました。
湿原の景色を眺めながら食べると、なんかとても美味しく感じます♪ -
降りたのは、塘路駅でした。
僕と同じような旅行客の人が何人か降りました。
ひんやりとした冷たい朝の空気が辺りを包んでいます。 -
塘路湖は釧路湿原最大の湖です。
そっちも興味ありましたが、僕は二股展望地という釧路川の流れが見られるところへ行ってみることにしました。 -
駅にあった温度計、13℃でした。
釧路の寒さに対応するため、僕は今日から長袖を着ました。
この判断が、実は間違いであったことにあとで気づくのですが…。 -
ノロッコ号は、日本一遅い列車といわれる観光列車です。
この夏、乗客100万人を達成しました!
今回の旅では乗れませんが、ちょっと面白そうですね。 -
塘路が位置するのは標茶町です。
標茶とはアイヌ語で「大きな川のほとり」という意味。
かつては監獄の町でした。 -
塘路駅には、喫茶店兼レンタサイクルのお店がありました。
これからコッタロ湿原まで行きたいという男性がレンタサイクルの相談をしてました。
二股展望地はそんなに遠くなさそうなので、このまま歩いていくことにしました。 -
塘路駅の駅舎です。
ログハウス風の素敵な駅ですね〜。
映画「仔鹿物語」のロケにも使われたそうです。 -
塘路駅前はこんな感じ。
とくに何もありません(笑)。
でもいいですね、北海道の小さな町。 -
駅前にぽつんとあった小さな赤いポストが印象的でした。
ということで、ここで郵便にまつわるちょっといい話。
アメリカであった本当の話です。
ある郵便配達の男性が、ある日手紙を間違った家に届けてしまいます。
その家に住む若い女性は、用事のついでに本当の届け先へ手紙を渡しにいきました。
その家には若い男性が住んでいて、それをきっかけに二人は恋人になり、結婚し、やがて子供を産みます。
それを知った郵便配達の男性はある感動をもって思います。
自分が誤配した一通の手紙が、ひとつの命を誕生させたのだ、と。 -
今の話は、アメリカの作家ポール・オースターによる実話集『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』に収めされた一篇です。
生の不思議を感じさせる、素敵な話ですよね。
この本はほんとに素晴らしい本だと思います。
機会があったら、ぜひ読んでみてくださいね。 -
コスモスかな。
標茶町の花はコスモスなんです。 -
二股展望地へ向けて歩きます。
けっこう行く人多いんだ〜。 -
ピンク色の花、鮮やかです。
-
赤い実が鮮烈です。
-
いろんな種類の花が咲いていました。
湿原の花々、可憐に思えます。 -
僕が花の写真を撮っていると、二股展望地から戻ってきた中年の夫婦に声をかけられました。
「その花はね、ムラサキツメクサっていうんだよ」と旦那さん。
あっ、そうなんですか〜。
すると奥さんが「そんなこと知ってますよねぇ」とおどけて言いました。
いえ、全然知らないです…、と正直に答えました(笑)。 -
奥さんが「もうちょっと早く来てたら、鹿の親子が見れたのに」と言ってました。
塘路駅の近くで鹿の親子を目撃したとのこと。
この近くにいるんだ! -
開けたところに辿り着きました。
ここが二股展望地というところです。 -
ここは釧路川と塘路湖から流れてくる川が合流するポイントです。
水の流れがはっきりとわかります。
なんだか原始の世界といった雰囲気です。 -
ここには昔、挽歌橋という橋が架かっていました。
そして「挽歌」という映画も制作されました。
橋桁の跡らしきものが残されています。 -
若い男性に頼まれて、釧路川をバックに写真を撮ってあげました。
「撮れてます?」と聞くと、液晶画面でチェックした男性は「バッチリです!」と返答。
それはよかった〜。 -
すぐ傍には釧網本線の線路がありました。
自然のなかを走る鉄道なんですね。 -
緑のなかに黄色を発見!
-
ほんとに多様な花を見ることができます。
僕に名前のわかる花はなかなかないですけど(笑)。 -
遭難碑とお地蔵さん?がありました。
今から65年前、この地で塘路小学校の校長先生と一人の児童が遭難したようです。
偶然にも命日は明日でした。
この場所でこの二人に何があったのかはよくわかりませんでした。
思わず手を合わせて、冥福を祈りました。 -
列車の時刻が近づいてきたので、来た道を引き返しました。
結局、鹿の親子には出会えなかったなぁ。 -
塘路駅から、今度は釧路行きの普通列車に乗車です。
ちょっと戻るようなかたちで、わずか1駅の細岡へ向かいます。
車内は通学の高校生とかで混んでました。 -
途中でちょっとハプニング!
なんと列車が鹿に衝突してしまって緊急停車です!
僕の隣の中年女性が「かわいそうに」と言ってました。
もっとも道東ではこういうことは特別珍しくもないようで、立ち上がって眺めてる僕ら旅行客をよそに、地元の高校生とかはまるで関心が無さそうでした。
さすが北海道という感じですが、女性のいうとおりちょっとかわいそうですよね。 -
少し遅れて、細岡駅に到着です。
さっき二股展望地で写真を撮ってあげた若い男性も、ここで降りました。
なんか僕と旅のコースが同じだ(笑)。 -
駅のお手洗いの貼り紙。
たぶん、冬は、ってことですよね? -
細岡駅もログハウス風な感じでしたが、塘路駅に比べるとかなり小さな駅です。
ここから釧路湿原を一望できるという細岡展望台まで歩きます。
ほんとは次の釧路湿原駅のほうが近いのですが、時間もあるのでのんびり散策を楽しみたかったんです。 -
細岡会館と書かれた古そうな建物がありました。
ガイドブックを見ると、「細岡はかつて保線区があった場所で、今も駅周辺には廃屋が多い」とあります。
ここも廃屋のひとつなのかな? -
窓越しに中を見ると、一応は生活の匂いを感じます。
でもひと気はまったくありません。 -
とりあえず、細岡展望台とは反対側の達古武沼へ行ってみることにしました。
写真は釧路川です。
釧路川ではカヌーなどの体験もできます。 -
朝8時、歩いてる人は誰もいません。
ああ自由だな、と感じました。 -
ここにもいろんな花が咲いてました。
釧路湿原では600種もの植物が確認されています。 -
達古武沼です。
キャンプ場などがあって、水鳥の宝庫です。
近くまで行くのは大変そうだったので、ここで引き返すことにしました。 -
あっちこっちにカメラを向けてしまいます。
-
細岡展望台を目指して歩きます。
車はたまに通りますが、歩いてる人はいませんでした。
右手に釧路川が見え隠れします。 -
人家とかはまったくありません。
ここは国立公園でした。 -
釧路川へ下りられる小道がありました。
ちょっと行ってみましょう。 -
ちょっと日本とは思えないような風景ですね〜。
木々が水面までのびていて、ひとつの自然がそこにはありました。 -
釧網本線の踏切を渡ります。
ここまで来れば、細岡展望台はもうすぐです! -
周囲には白樺などの林が広がります。
林の中から鳥の囀りが聴こえてきます。
こういう些細なことに反応できるのも、歩く旅の良いところです。 -
40分ほど歩いて、細岡展望台に着きました。
この建物は細岡ビジターズラウンジというインフォメーションセンター。
でもまだ開いてない?ようだったので、そのまま素通りして展望台へ向かいました。 -
まず向かったのが展望広場というところ。
湿原の広大な景色を一望です♪
うわ〜、広いな〜。 -
東側からの湿原の風景ということになります。
昨日の北斗展望台とは真反対なんですね。
相も変わらぬ曇り空で、阿寒の山々までは望めませんでした。 -
ここでもまた、二股展望地で写真を撮ってあげた男性に会ってしまいました。
どこまで旅のルート同じなんだろ(笑)。 -
冬の湿原の写真がありました。
真っ白な世界、これも感動する風景だと思います。 -
つづいて大観望と呼ばれる展望台へ行ってみました。
釧路湿原は6千年前には海だったんだって! -
ここが大観望です。
これはすごい景色だ〜! -
釧路湿原の広大さを実感できます。
この大地に比べたら、人間なんて小さいな〜と感じますね。 -
悠久の時の流れを感じるような…。
確かな自然が残されていました。 -
涼しい風がとても爽快でした。
風は湿原の上を流れてゆきます。
風もまた、旅をしているのかな。 -
地平線の先に辿り着いても、
新しい地平線が広がるだけ。
♪♪♪ -
左手の遥か彼方には釧路市街が見えます。
この自然がいつまでも残り続けることを願います。 -
小さな双眼鏡を持ってきてたので、それを使って湿原を望遠しました。
どこかに動物達の姿、見えないかな〜? -
細岡展望台をあとにして、釧路湿原駅へ向かいます。
木々の中の下り道を進むと、やがて駅が見えてきました。 -
釧路湿原駅です。
これまたログハウス風の駅ですが、今までのなかで一番好きかも♪
なんか映画に出てくるような、独特の雰囲気の駅です。 -
木の温かみを感じることができる駅です。
こんな素敵な駅もあるんだ〜。 -
自動販売機も木目調です。
だからとっても統一感のある駅なんですね。 -
9時25分発の快速しれとこに乗車です。
これで長かった釧路ともお別れです。
家族連れのお母さんが「1両の列車、乗るの初めて!」と歓声をあげてました。 -
車内の運賃箱です。
降りるときに、ここに整理券と運賃を入れるわけですね。
僕はフリーきっぷなので、車掌さんにそれを見せるだけでよいので楽です〜。 -
釧網本線は北に走って、写真はシラルトロ沼の風景です。
養殖マリモの採取地として知られています。 -
タンチョウの来る駅、茅沼駅です。
ほんとに冬にはタンチョウの姿を見ることができるんだって〜。
この地域は魅力的な駅が多いですね。 -
旅行客を中心に、乗客はかなり多かったです。
二股展望地から幾度も出会った男性は乗っていませんでした。
ついに別々の道をゆくことになったのか…、と妙に寂しさを感じたり(笑)。 -
摩周駅辺りから青空が見えてきました。
今日だったら摩周湖見えてたかも!? -
なんか夏って感じの風景♪
-
川湯温泉駅が見えてきました。
昨日、観光バスでも通りましたね。
この駅には足湯があります。 -
緑駅付近の風景です。
ほんとに緑が綺麗です〜。
それにしても、同じ道東でも太平洋側とオホーツク側では全然天気が違うんですね。
釧路ではずーっと曇り空だったのに、こっちは雲ひとつない青空でした。 -
札弦駅です。
この快速しれとこは、快速といっても通過するのは数駅だけでほとんどの駅に停まります。
でもそれが旅情を感じさせてくれて、いいですね。 -
やがて日本百名山にも数えられる斜里岳が見えてきました!
いよいよ次の目的地、知床は目の前です〜。
絶景の連続で、いろんな面白いことがあった知床の旅日記は、次のその8です!
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