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JR糸魚川線の平岩駅から、バスや車で山道をくねくねと1時間ほど上った林道の終点にある蓮華温泉は、夏から秋にかけてのみ利用できる温泉です。<br /><br />『蓮華七湯』として、古くは武田信玄の時代からある温泉で、総湯と野天風呂の7つがありますが、現在入浴できるのは内湯と4つの野天風呂です。以前は白馬に登る登山者が主に利用していた温泉ですが、いまは温泉利用目的で訪れる人も多くなっているそうです。山奥の一軒宿と温泉、とくに野趣あふれる開放的な気分を存分に味わえる野天風呂は、その展望の素晴らしさとともに山ならでは温泉を満喫できます。

山奥の秘湯/蓮華温泉

10いいね!

2008/08/07 - 2008/08/08

152位(同エリア313件中)

2

19

そよ風

そよ風さん

JR糸魚川線の平岩駅から、バスや車で山道をくねくねと1時間ほど上った林道の終点にある蓮華温泉は、夏から秋にかけてのみ利用できる温泉です。

『蓮華七湯』として、古くは武田信玄の時代からある温泉で、総湯と野天風呂の7つがありますが、現在入浴できるのは内湯と4つの野天風呂です。以前は白馬に登る登山者が主に利用していた温泉ですが、いまは温泉利用目的で訪れる人も多くなっているそうです。山奥の一軒宿と温泉、とくに野趣あふれる開放的な気分を存分に味わえる野天風呂は、その展望の素晴らしさとともに山ならでは温泉を満喫できます。

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  • 温泉までの道は、全面舗装されていますが、道幅は狭く、コーナーが連続する林道です。クマ出没注意と書かれた看板がいくつかあって、看板どおり、山の中腹では、森へ大急ぎで逃げ込むクマさんの姿をフロントガラス越しに目撃しました。

    温泉までの道は、全面舗装されていますが、道幅は狭く、コーナーが連続する林道です。クマ出没注意と書かれた看板がいくつかあって、看板どおり、山の中腹では、森へ大急ぎで逃げ込むクマさんの姿をフロントガラス越しに目撃しました。

  • ぐんぐん高度を上げていくと、きれいなトイレのある駐車場があって、その奥に湖のような大きな池『白池』がありました。

    ぐんぐん高度を上げていくと、きれいなトイレのある駐車場があって、その奥に湖のような大きな池『白池』がありました。

  • (帰り道での写真です)<br />クルマを停めて池を眺めていたら、この山道をロードでやってきたかたにお会いしました。蓮華温泉に行かれるのですが、延々のぼりがつづく山道です。温泉までかかる時間は2時間とおっしゃっていましたが、私にゃ真似できそうにありません。しかも、後姿の写真のかたは64歳!スバラシイです!<br />自分ももっとがんばらねばと、元気をいただきました。

    (帰り道での写真です)
    クルマを停めて池を眺めていたら、この山道をロードでやってきたかたにお会いしました。蓮華温泉に行かれるのですが、延々のぼりがつづく山道です。温泉までかかる時間は2時間とおっしゃっていましたが、私にゃ真似できそうにありません。しかも、後姿の写真のかたは64歳!スバラシイです!
    自分ももっとがんばらねばと、元気をいただきました。

  • 林道途中にある展望台から眺める朝日岳

    林道途中にある展望台から眺める朝日岳

  • 白馬岳蓮華温泉ロッジ<br />山奥の一軒宿・蓮華温泉ロッジは5月〜10月まで営業の宿泊施設<br />営業期間は3月下旬から10月20日まで、それ以外の期間は休業<br />蓮華温泉ロッジは一般的な温泉宿とはちがい、混雑時の相部屋・浴衣やお茶セットなどはない山小屋スタイルですが、部屋も清潔で居心地よく、食事もおいしい。また若いスタッフの皆さんは親切で、感じのいいかたばかりでした。

    白馬岳蓮華温泉ロッジ
    山奥の一軒宿・蓮華温泉ロッジは5月〜10月まで営業の宿泊施設
    営業期間は3月下旬から10月20日まで、それ以外の期間は休業
    蓮華温泉ロッジは一般的な温泉宿とはちがい、混雑時の相部屋・浴衣やお茶セットなどはない山小屋スタイルですが、部屋も清潔で居心地よく、食事もおいしい。また若いスタッフの皆さんは親切で、感じのいいかたばかりでした。

  • ロッジの部屋は8畳ほどの広さで、清潔です。<br />わーい!今夜は一人個室だと、デンと部屋の真ん中に布団を敷いていたら、夜遅くなって登山者2名が到着、女性3人の相部屋となりましたが、山の話で盛り上がって楽しかったです。

    ロッジの部屋は8畳ほどの広さで、清潔です。
    わーい!今夜は一人個室だと、デンと部屋の真ん中に布団を敷いていたら、夜遅くなって登山者2名が到着、女性3人の相部屋となりましたが、山の話で盛り上がって楽しかったです。

  • 山奥の一軒宿とは思えない豪華な夕食。メインディッシュは、フキノトウの味噌あえを挟み込んだ豚カツ。おいしい!<br />端置きに使われているのは「葉っぱ」で、宿のスタッフのセンスが感じられます。目立たないけれど、こんなちょっとした細やかな心配りがうれしい。ご飯とみそ汁はおかわり自由。<br />そしていまどきの山小屋その最大の楽しみは、3000mの稜線においてでも、カキンと冷えた生ビールが飲めることです。もうもうウマイのなんのって、下界で飲むビールの何倍もおいしいっ!!!

    山奥の一軒宿とは思えない豪華な夕食。メインディッシュは、フキノトウの味噌あえを挟み込んだ豚カツ。おいしい!
    端置きに使われているのは「葉っぱ」で、宿のスタッフのセンスが感じられます。目立たないけれど、こんなちょっとした細やかな心配りがうれしい。ご飯とみそ汁はおかわり自由。
    そしていまどきの山小屋その最大の楽しみは、3000mの稜線においてでも、カキンと冷えた生ビールが飲めることです。もうもうウマイのなんのって、下界で飲むビールの何倍もおいしいっ!!!

  • ゆっくり快適に眠れた蓮華温泉、翌朝はいよいよ野天風呂に。ドキドキ。<br /><br />部屋の前はちょうど野天風呂の入り口でした。<br />朝5時ころ、窓の外を眺めていたら、野天風呂に向かう初老の男性が道で立ち止まっていました。そのかたは、野天風呂へつづく山道の入り口に立つと、丁寧に一礼し、手を合わせたのち歩き出しました。山の恵みに感謝する心と、自然への畏敬の念を表すその清々しい行為、朝の窓辺で、たいへん爽やかな光景を見せていただきました。

    ゆっくり快適に眠れた蓮華温泉、翌朝はいよいよ野天風呂に。ドキドキ。

    部屋の前はちょうど野天風呂の入り口でした。
    朝5時ころ、窓の外を眺めていたら、野天風呂に向かう初老の男性が道で立ち止まっていました。そのかたは、野天風呂へつづく山道の入り口に立つと、丁寧に一礼し、手を合わせたのち歩き出しました。山の恵みに感謝する心と、自然への畏敬の念を表すその清々しい行為、朝の窓辺で、たいへん爽やかな光景を見せていただきました。

  • 野天風呂入口から10分ほど歩いたところにある<br />『三国一の湯』<br />道のすぐ脇にあるので、入るにはちょっと勇気がいりますね。お湯はかなりぬるめの通向き。湯舟も小さく一人専用のかんじ。

    野天風呂入口から10分ほど歩いたところにある
    『三国一の湯』
    道のすぐ脇にあるので、入るにはちょっと勇気がいりますね。お湯はかなりぬるめの通向き。湯舟も小さく一人専用のかんじ。

  • 樹林が途切れると、白くむきだしの山肌から源泉が吹きだす様子が見えてきます。

    樹林が途切れると、白くむきだしの山肌から源泉が吹きだす様子が見えてきます。

  • 野天風呂のなかでいちばん大きいお風呂<br />『仙気の湯』<br />5.6人は入れるでしょうか、真正面には北アルプスを望みながら湯あみできます。まさに雲上風呂です。<br />(写真は湯舟に浸かりながら撮ったもの)

    野天風呂のなかでいちばん大きいお風呂
    『仙気の湯』
    5.6人は入れるでしょうか、真正面には北アルプスを望みながら湯あみできます。まさに雲上風呂です。
    (写真は湯舟に浸かりながら撮ったもの)

  • 温泉への道はこんなかんじです。<br />サンダルなど突っかけ履きでは足元が悪く危ないです。

    温泉への道はこんなかんじです。
    サンダルなど突っかけ履きでは足元が悪く危ないです。

  • もうもうと煙の上がる源泉

    もうもうと煙の上がる源泉

  • 仙気の湯からさらに5分登った、野天風呂最高所にあるのが<br />『薬師の湯』<br />女性に人気のお湯です。

    仙気の湯からさらに5分登った、野天風呂最高所にあるのが
    『薬師の湯』
    女性に人気のお湯です。

  • 澄んだ深緑色した湯は単純酸性泉で、お湯を囲んでいる石も緑色に染まっていました。

    澄んだ深緑色した湯は単純酸性泉で、お湯を囲んでいる石も緑色に染まっていました。

  • いちばんてっぺんの温泉までいって、ここから入ってみました。<br />誰もいません。<br />連なる山なみを眺めながら入るお風呂、最高です。<br />すこし熱めのお湯でしたので、出たり入ったりして、山の冷気で調節しながらゆっくり浸かりました。

    いちばんてっぺんの温泉までいって、ここから入ってみました。
    誰もいません。
    連なる山なみを眺めながら入るお風呂、最高です。
    すこし熱めのお湯でしたので、出たり入ったりして、山の冷気で調節しながらゆっくり浸かりました。

  • 薬師の湯から眺めた景色<br />左下に仙気の湯が小さく見えます。<br /><br />山肌に吹きこぼれる湯をパイプで流し込んだだけの風呂は、脱衣場もなければ囲いもなく開放感いっぱい。着ているものはそのへんに脱ぎ捨て、鳥のさえずりや風が運ぶ匂い、眺めのよい景色を満喫しながら自然と一体になって湯あみできるのは、まさに仙人気分で最高! 病みつきになりそう〜

    薬師の湯から眺めた景色
    左下に仙気の湯が小さく見えます。

    山肌に吹きこぼれる湯をパイプで流し込んだだけの風呂は、脱衣場もなければ囲いもなく開放感いっぱい。着ているものはそのへんに脱ぎ捨て、鳥のさえずりや風が運ぶ匂い、眺めのよい景色を満喫しながら自然と一体になって湯あみできるのは、まさに仙人気分で最高! 病みつきになりそう〜

  • 薬師の湯からあがって、仙気の湯でまた一風呂浴びて、解放感たっぷりのワイルドな野天風呂を堪能しました。しかもお一人様貸切です^^<br /><br />気持ちよく朝風呂をおえて山道を下っていくと、樹林のなかに<br />『黄金の湯』(重炭酸土壌泉)がありました。

    薬師の湯からあがって、仙気の湯でまた一風呂浴びて、解放感たっぷりのワイルドな野天風呂を堪能しました。しかもお一人様貸切です^^

    気持ちよく朝風呂をおえて山道を下っていくと、樹林のなかに
    『黄金の湯』(重炭酸土壌泉)がありました。

  • 展望はありませんが、木や草に囲まれた風呂は癒しムードたっぷりです。よりいっそう自然との一体感を得られますね。<br /><br />内湯ふくめ、野天風呂ともに、これまでになく楽しめた温泉でした。また管理もゆきとどいて、どのお風呂も清潔感があり、気持よく入れたのもうれしいことです。いつまでも大切に残しておきたい温泉だと思いました。

    展望はありませんが、木や草に囲まれた風呂は癒しムードたっぷりです。よりいっそう自然との一体感を得られますね。

    内湯ふくめ、野天風呂ともに、これまでになく楽しめた温泉でした。また管理もゆきとどいて、どのお風呂も清潔感があり、気持よく入れたのもうれしいことです。いつまでも大切に残しておきたい温泉だと思いました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • rokoさん 2008/09/30 20:33:18
    蓮華温泉
    そよ風さん こんばんは〜

    山奥の秘湯 蓮華温泉
    いつか入ってみたいと思ってました。

    それにしてもそよ風さんはいつも単独行動が多いですね、
    一人で運転して何処へでも
    そんなそよ風さんがうらやましいです。

    山奥の露天は脱衣場もないし、ここは囲いもないのですね、
    開放感いっぱいですね。
    ほんと仙人気分ですね~~

    病み付きになりそうだなんて、
    かなり勇気が要ることと思うのですが
    サラッとやりぬかれるそよ風さん
    尊敬します。


       roko
  • 旅猫さん 2008/08/30 20:03:46
    素晴らしい温泉ですね!
    そよ風さん、こんばんは。

    蓮華温泉へ行かれたとは羨ましい。
    前々から、一度訪れてみたいと思っているところなのです。
    季節が限られている上、あまりにも交通が不便で。。。

    往きから凄いですね!
    熊に、64歳のロード乗りですからね(笑
    蓮華温泉ロッジの夕食、美味しそうですね〜
    旅猫的には、観光旅館の豪華な夕食よりも、
    こんな感じのほうが好みです(^^)
    生ビール!
    さぞかし美味しかったことでしょう♪
    都会とは空気が違いますからね!

    『仙気の湯』、貸切だったようですね!
    ここは、一番人気の場所ですよね。
    『薬師湯』も眺めが素晴らしいですね〜
    北アルプスの山々を見ながらの湯浴み、最高でしょうね!
    それにしても、夏でもこんなに空いているのですか?
    白馬岳などへの登山基地ですから、混みそうなのですが。

    これぞ野天風呂という蓮華温泉。
    いつまでも、このままであって欲しいですね。

    旅猫

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