2008/07/13 - 2008/07/13
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murenekoさん
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日本百名山第3番「斜里岳」に挑戦!
・ダート林道で車ごと吹っ飛びそうに・・
・滝登りの連続!
・デジカメがご臨終・・!?
・寿司を食べるぞ!
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朝の4時くらいに、バタバタ音がして目を覚ます。今日、斜里岳に登ると思われる団体が、ガヤガヤしゃべっている。このYHは斜里岳の登山基地のひとつにもなっており、登山目的で泊まる人が多いようです。
団体客が出て行ったあと、支度をして5時過ぎにYHを出発。とりあえず、山の見える方へ車を走らせ、登山口ゲートに到着。 -
ここからは、約8kmのダートコース。すれ違いもほとんどできなさそうなジャルジャル、違った斜里斜里、違った、砂利砂利のダートを進む。車の運転において、こういう経験をしておくのも悪くはないと思うが、なんせこちとら、「運転2回目」。
砂利で車ごとバウンドしてハンドルを取られるは、ブレーキの上に置いた足が浮き上がるは、フラフラの運転。時速も10〜20kmがやっとで、いつ林の中に突っ込んでしまうかと冷や冷や。 -
こんな時に対向車が来たら泣きそう・・と思っていたら、登山客を送って行ったと見られる車が対向に。幸い、カーブの手前の少し広い場所でなんとか行き違うことに成功。
運転の「初行き違い」を林道の真っただ中でやるのも貴重な体験だ。
30分ほどで登山口横にある山小屋「清岳荘」に到着。 -
既に50台ほどの駐車スペースのうち半分以上が埋まっていた。素泊まりもできる「清岳荘」でトイレを借り(協力金100円)、6時過ぎに登山に出発。この時はまだ、あんな悲劇が起こるなんて思ってもいませんでした・・。
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いったん林道に戻り、登山口から登山を開始します。
斜里岳は滝を横切りながら登ることのでき、登山靴でシャワークライミング(もどき)が出来ます。
靴に水が入らないように、登山用スパッツを着用。 -
「このあたりにクマが出没します」の文字を見て、クマ鈴も装着。クマに遭遇して、クマったことになりませんように。
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沢を石伝いに右に左に横切りながら登っていく。雰囲気は知床の「カムイワッカ湯の滝」に似ているかな。
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屋久島の白谷雲水峡みたいな雰囲気もします。
ちょっと出発が遅かったのもあってか、登山道には団体客がいっぱい。団体客の後ろに付いていき、休憩するか、道が少し広がった時に追い抜いていくが、ペースは上がらない。こうなると、だいたいコースタイムと同じくらいになるので、結果的にこのくらいのペースでいいんだろうけど、やはり、自分のペースで歩く方が良いかな。 -
出発から30分ほどして、「仙人洞」に到着。デジカメを取り出し、写真を撮ろうとした時でした。
グワッシャン!
うっかり、電源を入れたままのデジカメを落としてしまい、勢いよく地面に激突!
とりあえず、無事そうだったので、仙人洞の写真を撮ってカメラを仕舞います。
で、次に滝の写真を撮ろうとした時でした。レンズがグォングォン異音を発するだけで、出てきません・・。指で摘まんでおもいっきり引っ張り出したら、なんとか撮影可能に。 -
しかし、次に電源を入れたらまた同じ症状。
購入して6年近くになり、これまでもレンズが出てこなかったり、雨に濡れて画面がしばらく真っ黒のままになったことはあったので、ほっといたら直るだろう・・と思っていましたが、何度やっても同じ症状。 そして、おもいっきり引き抜こうとした後、おもいっきり押しこんだら、遂にレンズが全く出てこなくなりました・・。 -
しばし呆然・・。まだ登山も旅も始まったばかりなのに、デジカメで写真を撮れないなんて・・。憧れの斜里岳に登る途上でのデジカメ破壊はショック・・。 ちょっと休憩するたびに、「実は、何事もなく動いたりして・・!?」と触ってみますが、やはり動きません。
片手にデジカメを握りながら登っていたら、スリップしてこけそうになりましたた。滝を登りながら集中力を切らすのは命にかかわります・・。
もうあきらめよう。過ぎ去ったデジカメはもう戻らないのです・・。 -
振り返って遠くの街並みを眺めます。
濡らさないように防水パックに入れていた携帯を取り出し、ささやかながら待ち受けサイズの写真を撮る。今更ながら、デジカメの存在の大きさに気づき、心にポッカリ穴があいたような感じがします。 -
下りとの合流点「下二股」を過ぎ、滝を沢沿いに右に左に越えていくルートが続きます。名前の付いていない小さな滝から、「羽衣の滝」「七重の滝」など、大きな滝まで様々な滝が続きます。滝連続太郎。
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見晴らしの滝。
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七重の滝。
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七重の滝。
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「竜神の滝」。
下山時に立ち寄ることのできる「竜神の池」が水源になっているそうです。 -
「霊華の滝」。
8合目(標高1195m)の表示があります。
これで登りの滝は最後となります。
自分の不注意で、デジカメは壊れてしまいましたが、登山靴で沢登りもどきが楽しめたのは良かった!また登りたいです。 -
上二股で滝も途切れ、あとは山道。時折、すばしこいエゾリスが何匹も山道を横切るけれど、写真を撮る前に森に消えて行ってしまう。
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胸突き八丁。
急斜面。もう少し、がんばりましょう。 -
急坂を登り、「馬の背」に到着して、一休み。休憩時間込みで2時間くらい。腰をおろして、チョコレートを食べます。
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馬の背から斜里岳山頂と山頂にいる人が見えます。
もうすぐです!
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♪錆びついたシャリ(車輪)、悲鳴をあげ 精一杯電車と並ぶけど ゆっくり離されていく
BUMP OF CHICKENの「車輪の唄」の歌詞を「シャリ」に置き換えて口ずさみ、最後の登り。8時45分、無事、斜里岳山頂に登頂(出発から、休憩込みで約2時間30分)。
1545m(現在、国土地理院の地図では1547mになっている)。日本百名山、1番・2番に次いで、3番を制覇! -
少し雲がかっているが、なかなかの眺めです。
知床連山方面の眺望はあまりありませんが、反対側の屈斜路湖、摩周湖辺りは眺めることができます。 -
あー、デジカメの写真撮りたかったなぁ・・。
この山頂で、寿司のネタをとって「シャリだけ!」の写真を撮るのが夢だったのに(アホか・・)、前日に寿司が買えずに断念したのも無念なり・・。 -
頂上で、しばし、他の登山者のおじさんと話す。定年を迎えたくらいのおじさん・おばさんで、大雪山→雌阿寒岳→斜里岳→羅臼岳のコース、あるいは逆コースを連チャンで登っているケースは非常に多く、このおじさんも、昨日、羅臼岳に登ってきたとのこと。
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しかし、昨日は、雨が降った上に、おじさんの手前20mくらいの木から「ヒグマ」がドスンと落ちてきて、その後も、親子のヒグマの出没などで、猟友会の人が出動するなどして、登れずに引き返してきたらしい。2年前に羅臼岳に登った時は、ヒグマにビクビクしていたけど、そんな事態になったらパニックやな・・・(ていうか、斜里岳にもヒグマは普通にいるんやけど・・)
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デジカメはなかったけど、おじさんに携帯の待ち受け写真で何枚か写真を撮ってもらいます。
その後も、続々と登頂者がやって来ます。斜里岳頂上と書かれたプレートをなでるおじさん、おばさんを眺め、写真には残らなくても、「登った経験」は変わらないんだ、と自分に言い聞かせます。この景色を「心のアルバム」に残すと共に、また近いうちに登ろうと誓ったのでした。
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