2008/07/17 - 2008/07/24
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sportcrossさん
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この日の夕方、カルロヴィ・ヴァリよりプラハに戻り、
何事もなかったのように、プラハの観光をしました。
その内容は、共産主義博物館とマリオネット劇鑑賞!
かなり変わったとりあわせですが、
見どころ豊富なチェコにおいて、旅程はぎっしり。
結局それぞれがこの日、この時間でしかチャンスがなくて・・・
そのため、この日だけでも
チェコの歴史・文化を知る上で大変重要な日となりました。
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
プラハに戻ってきました。
気温は15度程度、カルロヴィ・ヴァリもプラハも
この日は長袖1枚を着てもなお肌寒い一日でした。 -
チェコは、スロヴァキアと
分離する前は旧チェコスロヴァキア共和国。
そして以前は東側諸国の一員として
社会主義体制をとっていた国でした。
また、旧チェコスロヴァキア共和国は
議会制民主主義のシステム(つまり選挙)で
共産党主導の政権を誕生させた、
世界唯一の国として有名でした。
そんなチェコの歴史を知る上で、
重要な博物館がありました。
その名も「共産主義博物館」。
ナ・プシーコピェ通りを火薬塔より、
ムーステク駅方面に歩いていると、
左手マクドナルド横の路地にあります。
顔が怖いマトリョーシカが目印。 -
スターリンによるご案内です♪
-
館内では、第二次世界大戦後の歴史について、
チェコ、旧ソ連と共産主義を中心に紹介しています。
*共産主義博物館*
9:00〜21:00
入館料:180コルナ
http://www.muzeumkomunismu.cz/ -
教科書や制服など、教育関係の展示がありました。
質の良いとは言えないものばかりで、
内容も、国の共産主義体制に従わせるようなもの。
政策に対する批判や活動をさせないような
教育がされていたようです。
国民はさぞ窮屈だったことでしょうね。 -
有事に備え、どの家庭にも一人1個は
このガスマスクを備えていたそうです。
こういうものを見る機会がない、
私たち日本人って幸せですよね。 -
当時の庶民の足、バイク。
-
その他嗜好品などをショップに並べて
展示してありました。
何も考えず、こういうのをみていると、
ただ「昔の生活はこうだったんだな。」で
終わりなのですが、ここは共産主義博物館。
ぜいたくはできず、
国民の生活を一定レベルに制限するため、
「バイクはこれ。」「フルーツの缶詰はこれ。」
というように、種類に乏しく、
味や服のサイズ等も選べる余地がなかったそうです。 -
「共産主義は素晴らしい!」ということを宣伝する
ポスター。
共産主義の国はどこでもやっているんですね。。 -
こちらはベルリンの壁を再現したもの。
その他、プラハの春事件やビロード革命など、
チェコの歴史を変えたものについて、
資料やビデオなどで紹介しています。
チェコは選挙で共産主義体制の国になるものの、
マーシャルプランへの参加表明やプラハの春事件など、
西側諸国に近いことや独裁者のいない国であったことも
関係し、度々旧ソ連に干渉されることになりました。
そんな悲惨で暗い43年の歴史がよくわかる博物館でした。 -
共産主義博物館を出ると、通り雨が降っていました。
喉が渇いたので、カフェによってひとやすみ。
そして・・・ -
プラハといったらやはりマリオネット!
マリオネットと聞くと、反射的に
鏡の中のマリオネット♪と歌ってしまう世代な私。
いや、その話じゃなくて、
プラハにおけるマリオネットの歴史は古く、
紀元前に宗教的儀式として使われたのが始まり
だったそうです。
その後、外国からの演劇が入り、それに真似た
人形劇が流行。
その後、占領や併合など不運な歴史をたどるなか、
チェコ人にとって、マリオネットは民族復興の象徴で、
娯楽としてだけでなく、政治批判や皮肉などを込めた
人形劇は子どもだけでなく、大人も楽しむことができ、
繁栄。現在までひきつがれているそうです。 -
ここでは主に、Don Giovanniという、
モーツァルトとが作曲したオペラの曲目を
人形劇にしたものが上演されました。 -
話をひとことで説明すると・・・
「主人公のドン・ジョバンニは
女たらしでどうしようもない奴だった。」ということ。
それをコミカルにマリオネットは演技します。 -
結局、ドン・ジョバンニは地獄に落とされるのですが、
最後、人形遣いのマリオネットの扱いが雑になり、
笑いをとる場面も。
上演中、人形遣いのあやつっている様子も
見られるので、それもまた面白かったです。
*国立マリオネット劇場*
鑑賞料:650コルナ -
夜のティーン教会はライトアップされて綺麗でした。
-
人形劇が20時から21時30分まで。
その後の夕食です!
(画像はアールヌーボーを代表する画家A・ムハの絵画)
*レストラン ムハ*
http://www.restaurant-mucha.cz/
店名の通り、店内にはムハの絵画が多数飾られています。 -
こちらでいただいたのは、
マッシュルームのパスタと、 -
トマトとモッツァレラチーズ、
-
そしてミネストローネ!体が温まりました♪
とくにこのミネストローネはトマトの酸味が
そんなに強くなく、やさしい味だったのがGOOD! -
あ、もちろんビールも飲みました。
チェスキー・ブディェヨヴィツェのビール、
ブドヴァイザー。
ちなみにアメリカのバドワイザーは、
この名前を拝借したそうです。
宿に戻り、明日に備えます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- まみさん 2008/08/02 18:16:52
- マリオネットは何度見ても飽きない@
- sportcrossさん、こんにちは。
同じ頃、私はブルガリアにいましたが、チェコはずいぶん涼しかったんですねぇ。
と思ったけれど、猛暑の中、そーいえば17日と18日は肌寒かったですわ。
共産主義博物館、とても面白そうです。
私がチェコ旅行したときにこの博物館をターゲットにしなかったのは残念!
sportcrossさんは博物館めぐりがお好きなんですね。
簡潔に必要事項をまとめたコメントはとても参考になりました。
たしかに何も考えないで見学すると、ふーんでスルーしてしまいそうです。
日本人は共産主義時代のきゅうくつさを経験しないですんだから、自由のない状態がピンとこないんですよね。
幸福なことです。
国立劇場のドン・ジョヴァンニは私も見ました。
あとの方になると、子供がかんしゃくを起こしたみたいな粗雑な扱いで私もびっくり!
マリオネット大好きなので、プラハは夏の旅行で楽しめてうれしかったです。
ちなみに、いまは、日本のマリオネット、文楽にハマってます@
- sportcrossさん からの返信 2008/08/03 22:12:58
- マリオネット
- まみさん、コメントありがとうございます。
ヨーロッパもやはり異常気象のようですね、
流行語のように、異常気象という言葉をよく使うようになりました。
数十年後はどうなっているのか心配です・・・
まみさんはブルガリアにいらっしゃったんですね。
そちらも楽しそう!またゆっくり旅行記を拝見させていただきます☆
私は博物館が好きですよ♪
去年はフィンランドでムーミン博物館とレーニン博物館という、
180度方向性の違う、博物館めぐりもしました。
(去年レーニンで今年は共産主義・・・当局に狙われないかな・苦笑)
博物館は基本的にその土地にしかできない何かを展示・説明している施設。
世界に2つとない(はずの)博物館、見学するたびに
新たな発見をしたかのような自己満足に浸れます(?!)
マリオネットを含めて、人形劇はテレビでしか観たことがなかったですが、
予想以上に面白かったです!本当、ハマリますね。
まみさんは、"日本のマリオネット、文楽"にハマっているんですね(笑)
確かに日本のマリオネット。歌舞伎の世界もそうですが、話の内容も、
ボン・ジョバンニ同様、女たらしの物語とかあるので、
共通点は意外と多そうで、そういったことを考えるとさらに楽しめそうです。
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