サザンクロス急行　１６　【シドニー　ゆらゆら、その４】

2008/05/29 - 2008/05/30

今日は、オーストラリア最後の夜。

サーキュラーキーからアーガイル通りをロックスへと歩く。
ケントストリートに交わる角に、その古い建物はあった。

分厚い木のドアーがある。
小雨が降り出した。
その重厚な扉を叩く。
中に入る。
ネクタイ姿の紳士とドレスアップした淑女がグラスを傾けて微笑む。
目の前には、開拓時代の古き良き英国の世界が広がった。

ここ『ロード・ネルソン・ブリュワリーホテル』は、１８４１年に建造された、オーストラリア最古のパブだ。


ドアを開けた私は、少しためらった。
「ウエルカム！」女性の店員に促される。
「サンキュー」
カウンターに近づく。
店内は、ほぼ埋まっている。
「ここは、空いてますか？」
「どうぞ！」
カウンターに落ち着く。

すかさず店のオヤジが言った。
「お客さん、何にする？」
決まってるじゃないか、地ビールを求めてきたんだ。
「ビールを！この店のオリジナルで」
「ＯＫ！」
オヤジは振り向くと、グラスにビールを注ぎだした。
テーブルに小銭を置く。
ビールは冷えていて、美味い！
シトラスの香りがする。

隣の席から、声がかかる。
「どっから来たんだい？」
ほおが赤く染まっているオジサンが話しかけてくる。
「ニッポンです」
彼は満足そうに頷いた。
オジサンの隣りに移動する。
「あなたは？」
「オレは地元さ」
酔っ払いオジサンが話しかけてきた。
喧騒と共に時が流れる。


外の雨があがったようだ。
あたりは、漆黒の闇に包まれている。
シドニーの夜は、更けていく。

エリア シドニー(オーストラリア)

ロックスのモニュメント。

憩いのひと時です^^

ハイドパークから、聖メリーズ大聖堂を望む。

ハイドパークにあります。

聖メリーズ大聖堂。

二つの尖塔は、２０００年に完成。

中に入ってみましょう。

聖メリーズ大聖堂は、６０年の歳月をかけて１９２８年に完成した。

ステンドグラスが美しい。

う〜ん、魅入りますね。

内部の見学も、無料です^^

尖塔が美しい。

１８１０年に造られた、ハイドパーク公園。

アーチボルト噴水

大聖堂の尖塔と噴水。

タウンホール

路地に入ってみましょう。

戦没者の慰霊碑の前にて。

慰霊の音楽を演奏していました。

青空に映えるシドニータワー。

空は快晴です。

街には、秋の気配が・・・

クイーン・ビクトリア・ビルディング

ビクトリア女王の像！

中には、２００を越すショップとレストランが入っています。

１８９８年に建てられたロマネスク様式。

街は、新旧の顔が入り混じっています。

タウンホールは、ビクトリア・バロック風の建築物。

聖アンドリュース大聖堂。
１８６８年に完成した、オーストラリアでは最も古い大聖堂。

タウンホール（ビクトリア・バロック様式）

ボンダイビーチへ続くオックスストリート。

落葉が、旅情をかき立てます。

１８４１年からあるシドニー最古のパブ。

ロックスにある『ロードネルソン・ブリュワリーホテル』

店内の様子。
ボチボチと込み合ってきました。

カウンターも一杯です。
地元のおじさんが、気軽に声を掛けてきました。

『乾杯！』
窓の外は、漆黒の闇に包まれている。
オーストラリアの最後の夜は、ゆっくりと更けていく。




※最後までご覧戴きまして、ありがとうございました^^
（サザンクロス急行、オーストラリアの旅：完）