2008/07 - 2008/07
766位(同エリア1215件中)
ニーコさん
美術館、博物館だらけのワシントンDCで、「フィリップス・コレクション」と「ホロコースト記念博物館」を見て来ました。
フィリップス・コレクションは、アメリカ最初の個人が有する現代美術館だそうです。
19〜20世紀のフランスやアメリカの画家の作品を中心に、約2400点をも所蔵し、元々フィリップス夫妻の邸宅であった場所を美術館として公開しています。
フィリップス・コレクションの優雅な展示品とは一転、ホロコースト記念博物館は、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)に関してのさまざまな資料、映像、実際の遺物を展示して、人類史上に類を見ない凄惨な歴史を伝えています。
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ワシントンDCの地下鉄は、なかなか快適な乗物です。
駅だって、こんな未来的なデザインです。
でも、ちょっと暗過ぎる気もしますが。
夜とか、人が少なかったら怖いかも。
ここは地下鉄の乗換駅、METRO CENTER。
1日乗り放題(ただし平日は9:30〜)の、1DAY TICKETは、$7.80でした。
でも、平日9:30〜15:00&休日は、普通の運賃も約半額ぐらい安くなるので、その時間のみの移動ならば普通にチケットを買った方が安いかもしれません。 -
地下鉄DUPONT CIRCLE駅から徒歩5分程のところに、「フィリップ・コレクション」はあります。
元々、個人の邸宅だった美術館なので(高級)住宅街の中にあります。
この辺は各国大使館も多いみたい。向かい側はモロッコ大使館でした。
「創設者のダンカン・フィリップス(1886〜1966)は、ジョーンズ&ラフリン製鉄会社の創設者の孫で、エール大学在学中から美術に深い関心を持っていた。卒業後、本格的に絵画の収集と美術評論の著作活動を始めることを決心、1918年に相次いで亡くなった父と兄の追悼の為、1921年、自宅の2部屋を利用して240の作品を一般に公開した。
彼は画家のマージョリー・アッカーと結婚しているが、フィリップスコレクションの作品のほとんどは、夫妻自身の趣味と判断により収集されたものである。
所蔵作品が増えるにつれ、ギャラリーは増改築され、1930年には住居全体をミュージアムとして明け渡し、フィリップス一家は別の家に移り住んだ。」 -
外観はでっかい邸宅のひとつ、と言う感じ。
これが果たして美術館?
と、思いつつ進むと、特別展の看板がありました。
http://www.phillipscollection.org/
・Diebenkorn in New Mexico
June 21-September 7, 2008
・Brett Weston: Out of the Shadow
June 21-September 7, 2008
・The Great American Epic:
Jacob Lawrence’s Migration Series
May 3-October 26, 2008フィリップスコレクション 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館の外側にもさりげなく何点か作品が展示されています。
こちらはカルダーの作品。
Alexander Calder
"A Two-Faced Guy"(1969) -
赤煉瓦の邸宅部分を通り過ぎて、入口は新館にあります。
入場料は、$12。
内容のかなり充実した美術館なので、リーズナブルだと思います。
1階にミュージアム・ショップ、カフェ、それからコンテンポラリー・アートの展示室。
2階には、メインの常設作品展示室、特別展展示室。
3階は全て特別展の展示室。
2階と3階から邸宅部分につながっています。 -
Pierre-Auguste Renoir
"Luncheon of the Boating Party"(1880-81)
この美術館の代表的な作品、ルノアールの『舟遊びの昼食』。
「ルノアールの友人達の食後ののどかな場面を描いたもので、色彩と光がきらめき、生きる喜びに満ちており、印象派のみならずフランス絵画の傑作といわれる、非常に評価の高い作品である。
1923年フィリップス夫妻が、12万5千ドルでこの絵を購入した直後、ロンドンのナショナルギャラリーの使いの紳士が、この絵を獲得する為、フィリップス氏に金額の記入されていない小切手を渡したのは有名な話。
フィリップス氏がこれを拒否したのは言うまでもない。」 -
Pablo Picasso
"The Blue Room"(1901)
どちらかと言うとピカソっぽくない感じですが、落ち着いていて素敵な絵です。 -
Georges Braque
"The Round Table"(1929) -
Vincent van Gogh
"The Road Menders"(1889) -
Pierre Bonnard
"Circus Rider"(1894)
「ボナールの色使いに魅せられたフィリップス氏は、油絵をはじめ、リトグラフやデッサンに至るまで彼の作品に凝り、現在ボナールの作品所有数ではアメリカ随一。」 -
ロスコ(Rothko)の部屋。
小さな部屋の4面にそれぞれ1枚づつ、大きなロスコの作品が展示されています。 -
Marjorie Phillips
"Night Baseball"(1951)
「画家であったマージョリー・フィリップス夫人自身の作品。『ナイター』は、彼女の傑作のひとつで、ニューヨーク・ヤンキースと、今はなきワシントン・セネターズの試合の風景が描かれた貴重な作品。
フィリップス氏は大の野球ファンであったが、夫人の方は野球観戦よりもスケッチに熱心であったとか。」 -
邸宅部分、Music Room。
壁を飾るのは、実はそうそうたる美術館クラスの絵画達。
…と言っても、ここは実際美術館なんですけどね。
でも、フィリップス夫妻が住んでいた頃からこうだったわけなので、やっぱりすごい。
NYのフリック・コレクションといい、アメリカの大金持ちってスケールが違いますね〜。
そして、それを美術館にして公開したり、寄付したり、気前も良い。 -
El Greco
"The Repentant St.Peter"(circa 1600) -
クレーの作品達。
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Paul Klee
"Efflorescence"(1937)
なんかアジアとか中東の素敵なテキスタイルの柄みたいな不思議な絵。
家に飾るにはかわいい絵だな〜。
買えないけど。 -
Jean-Baptiste-Simeon Chardin
"A Bowl of Plums"(circa 1728) -
Hilaire-Germain-Edgar Degas
"Dancers at the Barre"(circa 1900) -
これはこれは、美尻の巨匠(と勝手に呼ぶことにした)アングルさんではないですか〜。
Jean-Auguste-Dominique Ingres
"The Small Bather"(1826) -
Edouard Manet
"Spanish Dancers"(1862)
邸宅部分の展示はこんな感じで、暖炉の上とかにさりげなくインテリア風に展示されています。
絵っていうのは本来こういう風に飾られるべきものなのだなぁと思ったりして。
こういう空間、良いですね〜。
NYのフリック・コレクションもこんな感じで、良かったです。 -
Horace Pippin
"Domino Players"(1943)
「Horace Pippin (February 22, 1888‐July 6, 1946) was a self-taught African-American painter who worked in a naive style. The injustice of slavery and American segregation figure prominently in many of his works.」(Wikipediaより)
Jacob Lawrenceと通じるものがあり、このPippinの絵もすごく気になりました。 -
新館の階段。
楕円形のらせん状になっています。
建物自体は四角ですが。 -
写真は美術館のパンフレット、チケット。
それから、ミュージアム・ショップで買った、展示作品の中ですごく印象に残った、Jacob Lawrenceの作品のポストカードブック。
Jacob Lawrenceは、アメリカでは著名なアフリカ系アーティスト。
人種差別などアメリカの黒人の生活や歴史を題材にし、あざやかなはっきりとした色使いやプリミティブな感じがアフリカっぽい感じもあり、とても印象的でした。 -
地下鉄でSMITHSONIAN駅、駅から徒歩約5分でホロコースト記念博物館にやって来ました。
それにしても、暑い1日…。ホロコースト記念博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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博物館の入口横。
この博物館のキャッチフレーズというのか、「THINK ABOUT WHAT YOU SAW」というフレーズが色々な所に見られます。
「あなたが見たもののことについて考えてみましょう」
この博物館が日本にあったら、必ず修学旅行生が行くんだろうな。 -
博物館の入口入ったところ、1階のホール。
夏休みだし、人気のある博物館らしく、混んでます。
スミソニアンの1つなので入場料は無料ですが、常設展示を見学するには整理券が必要なようです。
(時間ごとに入場数をある程度制限しているみたい。)
インフォメーションで聞いてみたら、すぐ整理券をくれました。
エレベーターで4階まで上り、展示を見ながら1階まで降りてくることになります。
常設展は写真撮影禁止。 -
常設展は見応えはありましたが…説明パネルが多く、写真だけ見て、あとはさらーっと流してしまいました。
私にとっては、本とか映画とかの方が、より心に響くものがありそう、と思ってしまいました。
混みあっていたのもありますが。
狭いスペースにベビーカーとかも結構いて、ゆっくり見るのは難しい感じでした。(ガイドブックには11歳以下の子供は入場できない、って書いてあったんですが…)
写真は1階のメモリアル・ホールの炎。 -
ミュージアム・ショップ。
缶バッジ、マグネット、ペンなど。
他に、マグカップとかもありました。
やはり「THINK ABOUT WHAT YOU SAW」って書いてある。
重い…
それで、コーヒーとかのんびり飲む気になれない気がするんですけど…。 -
博物館のパンフレット。
手前の冊子は、実在のホロコーストの被害者の女性の人生が1人づつ書かれているもの。
チェコのどこそこ生まれの某さん、何年に強制収容所に送られて、その後ガス室で死亡、とか。
これを読むことにより、ホロコーストの犠牲者を個人として捉える、という趣旨があるのだと思うのですが…
申し訳ないのですが、ちょっと怖い…と思ってしまいました。
捨てるに捨てられないし…。 -
お揃いTシャツ好きなアメリカ人。
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おなじみ、PANDA EXPRESSでのエコノミーな食事。
って言っても、これで$7ぐらい。
炒飯(白飯、焼きそばもあり)とおかず2種類。
野菜炒めと「オレンジ・チキン」を選びました。
オレンジ・チキンはPANDAイチオシのおかずらしく、確かに美味しい。揚げたチキンに甘辛いタレをからめたもの。 -
cakeloveというお菓子屋さんでカップケーキを買って、デザートに食べました。
1個約$3と、あまり安くはないのだけど、アメリカのお菓子にしてはかなり美味しい♪
ただしカロリーは高そうですけど…。
でも材料にもこだわりがあるそうなので、カロリーはともかくとして身体に悪くはなさそうです。
なんでも、エリート弁護士がその地位を投げ打って、始めたケーキ屋さんなんだそうですよ。
http://www.cakelove.com/
☆おしまい☆
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