2008.6新居浜出張旅行5終-内子

2008/06/29 - 2008/06/30

タクシーで大洲より内子へ．「かわせみ」という和風レストランで食事．少し高かったがおいしかった．その後内子の八日市，護国町町並み保存地区を高昌寺まで往復．明治時代木蝋で栄えた町だ．床屋さんや医院まで街並みを考えた建物だった．風情がある街で観光地としてもランクが高い方だと感じた．しかし木蝋もたった20年程度のはかない栄華だった．商いとくらし博物館で大正時代の薬局を見学できたのも良かった．母親の実家が薬局だったので懐かしかった．コンパクトな街を見学し，1925発のＡＮＡで帰京した．一日で西条，大洲，内子と忙しく見学したし，タクシーを使ったもののよく歩いた充実した日曜日だった．高知では大雨の日であったが，ほとんど降られず，内子にいる午後には晴れてきた．ついている1日であった．

エリア 内子(愛媛)

　タクシーで，内子に2時30分ころ到着，遅い昼食を食べることにした．まず「いなりや」にいったがジャンボいなりはすでに売り切れ，そこでそのちかくの「かわせみ」という店に入った．3600円と値が張る昼食，観光地ならではの商売だが，これ1種類なので自信があるのだろう．ビールはえびすの瓶．

料理，これは前菜，おいしかった！のども渇いていたのでビールもうまかった．

席から入口を見る

スタンド式のしゃれた店，前には額とタンス．

食べたあと高昌寺まで歩く．古い街並みが保存されている．八日市護国町町並み保存地区という．

明治時代木蝋の輸出で莫大な富を得て発展した街，ハゼの実からとる．

床屋やパーマ屋まで時代に溶け込んだつくり，（医院まで時代に溶け込む）

高昌寺についた．曹洞宗．街並みの一番はずれにある．

日中友好のために敦煌の涅槃像をもとに日本一の涅槃像を作ったそうだ．200トンあると．

これぞ仏足石

街並みを反対に下る

ひときわ大きな家が，木蝋で財をなした，上芳我邸だ，屋根のしゃちほこか，いかめしい．

中は木蝋資料館になっている．実際は大正時代には廃れてしまい繁栄したのはほんの20年程度だ．

当時の作業場の後で，採取から抽出，精製，発送までの過程が展示される．

真ん中に井戸がある．

ものすごく冷房の利いた資料館に入る．当時の精製された木蝋．文字を読んでいただきたい．

これが和ろうそくと，いまのろうそくはパラフィン製でまったく異なるものと，初めて知った！！結局パラフィンにおされ売れなくなるのだが．．

炊事場

上芳我邸の中，奥が広い．

中も広い．板の間が多い，接待に使った部屋と官僚への料理には驚いた．今食べようとすれば1人3-4万はするだろう．4の膳まであり，真中にはたいのおさしみがまるまる一匹

屋根裏部屋から下をのぞく．栄華を極めた様子がわかる．本棚には古い美術全集があった，一部戦前のものだ．この家族の趣味がわかるか．

また街並みを見ながら，坂を下っていく．もうすぐ食事をした「かわせみ」の前．

「かわせみ」の隣のうち，工事中！現状変更許可証がいるんだ，びっくり！

さらにくだる．なんと晴れてきた．今日は
松山に着く特急の中で雨に降られたが，あとは天候が持った．幸せだ．

和蠟燭屋さん

医院まで町に溶け込む．医院の門

こちらが医院．やはり周りの雰囲気に合わせ設計

町立町家資料館，江戸末期の商売屋の建物

一汁一菜の食卓，でも妙に懐かしい

商売屋なので外につながっている．

伊予銀行内子支店，この建物も風格がある，盛岡の明治の岩手銀行本店と同じだ．もちろんこちらの方が新しいが，町にマッチした銀行ということでは似ている．

角を曲がって町並み保存地域からははずれたが，その一角に「商いと暮らし博物館」があった．大正10年ころの薬屋を再現している．私の母の実家が古い薬屋だったので妙に懐かしい，またリトアニア，カウナスの薬博物館をおもいだした．東西離れているのに薬屋としての雰囲気は非常に似ている（私のカウナスhttp://4travel.jp/traveler/suomita/album/10187566/）

薬だな，カウナスにもあった武田のパンクレアチン，ここにもあった．一世を風靡したのだな．

2階，住居と従業員の部屋．住居は奥まで80ｍ以上続く．

正面，薬屋であることがわかる．

内子町は明治時代の小学校の面影をのこした児童館を1983年に設立した．

内子座　大正５年に建てられた歌舞伎劇場
本日は演劇のため入場できない，兆度劇がはねて，観客が出てきた．「はぐるま座」という演劇だが，たしか山口県の中国系の演劇集団だったと思う．

内子駅前のＳＬ展示

内子駅の隣のＮＰＯ法人の旅案内所．自転車も貸してくれる．

内子駅のホームから見た市街
内子駅は新線が開通して移動した．もとはもうすこし内子座寄りにあった．地元スーパーが見えるが，衣料品をたくさん売っていた．

1656発宇和海１８号で松山へ，これも「アンパンマン列車」

車窓，山の地形とトンネルが続く

この車両は「バイキンマン号」
指定席は結構いっぱいだった

1725松山着

同じホームで，しおかぜ28，いしうち28号と乗り換えられる，８分後の1733発

うしろをふりかえる
タクシーで松山空港へ

２時間近くあったので，レストランでゆっくりビールかえりは767の1925発ＡＮＡ598便．到着が25分遅れ，出発も1950発と遅延する．

767のプレミアムシートに乗るが旧式で狭い，国際線のエコノミーエクストラを少し広げた程度．しかし出てくる食事は良い．ヘルシーで美味しい．塩分が少しあるのは弁当だからやむをえまい．500-600キロカロリーと手ごろ．国際線のエコノミーでもこのくらいの食事出すと評判上がるのに．

羽田に着いた．25分遅れ，日曜日一日だったが貪欲に遊んだ充実した日であった．