熟年夫婦の珍道中　Viana　do Castelo/Portugal

• oiwasanさんTOP
• 旅行記75冊
• クチコミ0件
• Q＆A回答3件
• 32,840アクセス
• フォロワー0人

＜　客引きおばさん　＞　Viana do Castelo 　(5月20日）

サンチャゴ・デ・コポステラの大寺院をお参りした（異教徒としての見物だが）お恵みか、天気はすこぶる良い。　聖ヤコブの心は広いものと思われる。　まぶしい太陽の中をスペインから国際列車でﾎﾟﾙﾄｶﾞﾙへ再入国。　

列車の中では、サンチャゴの大寺院で出会った日本人の青年と一緒になり話が弾んだ。日本を出てから五ヶ月経過、その間の出費50万円とのこと。アブナイところの感じられないしっかりした好青年であることが話の中からうかがえる。　前途の幸運を祈りながら、ポルトガル国境の街で列車を見送る。

駅の人ごみの中で、連れあいが金髪のおばさんと話している。room,roomと聞こえる。悪い人にも思えないのでついていくことにした。　少し歩いて新しそうなマンションの部屋へ案内された。

だんなが出てきて客間でポートワインをふるまわれながら話す。　コチラノ夫婦と１歳違いの組み合わせの同じ境遇の年金生活者だ。　ポ語や英語の混乱の中でも、東京は人が多くて大変だろうとどうも同情されている様子。

自分達の居住空間のほかに同じ階に、来客用の2DKをもっており、それを貸してくれるとのこと。入居後２年で、きれいな新しい部屋なので契約する。　5000エスクードというから、3000日本円相当。　洗濯機は見えないが、炊事道具から食卓セットまで完全に備品されている。

この街はビーチに面した風光明媚なところにあるので北のバカンス客を受け入れながら、老後を送ろうとの考えのようだ。　

早速街にでると、広場では数人の楽士が楽しそうに演奏している。観光週間のお祭りのプログラムのようだ。　広場のテーブルには、明るい太陽の光の中で数十人の人が飲み物を前に座って楽しんでいる。　我々は珍しい存在のようで、いろいろな目が集まるが、臆せず仲間にしてもらう。

だいたいが、おとなしいタイプの曲で、聞き覚えのあるシャンソンもあった。　｢ポルトガルの洗濯女｣、｢ポルトガルの四月｣など。　これを現地で聞こうとは思わなかった。　ありがとう。

公園を歩いているとイタリア語が聞こえる。　芝生に座ってサンドイッチの昼食だ。　家族連れで、小さな子供も一緒だ。　トリノから車で来たと言う。　イタリヤ語を誉められたので、俺の頭の中の半分はイタリア人と同じだと言ったつもりだが、うまく伝わらない。　伊ー日の混血児になってしまい、両親のどちらが日本人か？　となってしまった。抽象的な話は難しい。　いつもの悪い癖。

今まで魚介料理ばかりで、気にならなかったが、中華料理店をみつけて、その気になる。　まずまずの味に満足。　小さな街だがコギレイでリゾート気分でウインドウショッピングを楽しむ。　ほかに２軒のチャイニーズレストランをみつけた。どこの国でも胃袋のイキヌキが出来て中国人に感謝することになる。謝謝！