2006/10/21 - 2006/10/22
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zakoneboyさん
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奥の細道の中で、芭蕉が最も長く滞在したという町「黒羽」。
場所はおろか、「黒羽」という名前さえ知らない人が殆どだと思います。
もちろん「赤羽」と違い駅前にピンサロ街などない。
宇都宮・東北線の西那須野駅の寂しい方の出口からバスに乗ります。
(黒羽行き、東野バス所要30分:720円、市営バス所要1時間:200円
もし市営バスに乗れたあなたは運が良い、と言うかむしろ使い切った感がある。
なかなか出会えないので往きは東野バスで行きましょう。)
バスは「国際福祉大学」「大田原」を経て、那珂川沿いの小さな町へ到着する。
「黒羽」・・・、そこには熱狂的な芭蕉ファンをワナワナとうち震わせる、
過酷だが素敵なスタンプラリーと美味しい鮎の甘露煮が待ち受けているのです。
この町には、芭蕉の句碑が数多く点在します。
そしてその句碑の横には華麗に篆刻されたスタンプが番人のように付き従い立っています。
そして、子供の時の朝のラジオ体操からの習性なのか、
スタンプは完全制覇してこそのスタンプ、まさに男の浪漫(言い過ぎか?)。
こういうところでムキになって楽しめるのが安くていい。
では徹底的に押して行きましょう。
まずはこの町のへそ、「郵便局前」から出発です。
那珂川方面へ移動、商工会議所の脇を抜けて橋を渡り道なりに坂を上り、
小学校の前を通り過ぎてしばらく行くと、大雄寺と芭蕉館の看板が見えてくる。
芭蕉館へと続く細い道は「芭蕉の道」と呼ばれ、
所々に句碑とスタンプが待ち構えている。
押し漏らしの無いよう慎重に進んでみたい。
ちなみにこの場所で押せる句は、
「行春や 鳥啼き魚の 目は泪」
「山も庭も 動き入るるや 夏座敷」
「田や麦や 中にも夏の ほとゝぎす」
「鶴鳴くや 其声に芭蕉 やれぬべし」
山の上には「芭蕉館」があり(入場料:300円)、
奥の細道の世界観の研究やこの地を治めた大関氏の資料を展示してあります。
芭蕉館の次は、すぐ隣の「大雄寺」を参拝してみましょう。
静かで情緒ある参道もさる事ながら、
各伽藍の造りも見事な茅葺屋根で、
しばらくはその素朴且つダイナミックな姿に見とれていたい。
また元の道を戻り川を渡り商工会議所の脇に出ます。
この目の前の道は町の中央を縦断する294号線です。
それを北上する事10分、右手に「明王寺」があります。
ここで押せる句は、
「今日も又 朝日を拝む 石の上」
再び南下、最初のバス停「郵便局前」に戻るように脇道へ入ると「常念寺」があります。
ここがなかなか見つけづらい。
「野を横に 馬牽きむけよ ほととぎす」
ここのスタンプがまたインク切れで押しづらい。
さてこの頃には陽も傾き始めている事でしょう。
今日一日で全部回るのは、もはや無理。
西那須野の安ホテルへ泊まって出直すのも手ですが、
翌日のスケジュールを考えれば、ここは黒羽に泊まりたいところです。
この町には「ホテル花月」と「松下旅館」の2軒、宿泊施設があり、
町の冠婚葬祭を一手に引き受けていそうな「ホテル花月」を選んでみました。
フロントの女性が観光ルートの相談に、親身になってのってくれます。
(1泊:9450円朝食付)
チェックインしたからと言ってのんびりしてられません。
これから「修験光明寺跡」と「西教寺」を巡る、
往復約6?の旅に出なければならない。
しかも街道から外れた道を歩く事になるので、
夕闇は完全に私を怪しい人にしてしまいます。
急がなければ・・・と焦れば焦るほど「修験光明寺跡」は見つからない。
しょうがないので偶然通りかかった人に尋ねると、
「光明寺跡?」ピンとこない様子。「ああ、あのこんもりとした森の中だよ」
あたりはこんもりとした森だらけである。
それでも藪の中に標識が立っていたのでスタンプ、ゲット!
「夏山に 足駄を拝む 首途哉(かどでかな)」
その先の「西教寺」は更に困難を極めた。
セコムがすっ飛んで来そうなくらい犬が吠えるは、家の人が警戒して出てくるは、
しょうがないので、暗闇の中、ケムール人のように疾走する事にした。
俺、更に怪しい。
商工会議所のHPからダウンロードした地図も怪しい。
地図通りに進むと白旗城祉の山の中へ突入しなければならない。
結局「西教寺」は「翠桃邸跡」のちょうど対面にありました。
「かさねとは 八重撫子の 名成るべし」
夕食はホテルのそばの中華料理屋「東龍」で食べました。
チャーハンがマジ美味!上品過ぎる味わいに感動。
(チャーハン半ラーメンセット、餃子3コ付き:840円)
翌朝、「旧役場前」より8:20の「雲巌寺行き」のバスに乗る。
この朝イチのバスに乗り、折り返しこのバスで帰ってこなければならない為に
昨夜はこの町に泊まったのだ。
この次のバスに乗ると雲巌寺で3時間も途方に暮れなければならない。しかも帰りは夕方。
(雲巌寺行き所要約20分、市営バス:200円均一)
雲巌寺はさすがに素晴らしい。芭蕉の黒羽滞在のメインもここ雲巌寺。
芭蕉の禅の師、仏頂和尚の山居跡があるというので思いを込めて詣でたという事だ。
まず山門の佇まいが風流この上ない。
しかもここは修行寺だけあってお堂や庭一つ取って見ても、緊張感が漂い、
隅々まで手が行き届いている感じだ。
バス停の脇にスタンプあり。
「啄木も 庵は破らず 夏木立」
次はいよいよラスト、「玉藻神社」。
「玉藻神社」へ行くバスにはちょっと時間があるので、その間にお土産を買う。
オススメはホテルの朝食に出て感動した「鮎の甘露煮」だ。
痛風覚悟のバカ食いしたい美味さだった。
ホテル目の前の「高橋商店」で子持ち鮎の甘露煮8匹セットを購入。(値段:忘れた・・・)
11時台の那須塩原行きバスにJAの前のバス停から乗る。
運転手に「玉藻神社」はどこか尋ねてみたら、
初めキョトンとしていたが、やっと気づいたようで近くの停留所で下ろしてくれた。
(那須塩原行き、市営バス所要約15分:200円)
運転手が教えてくれた通り、森への一本道を進むと繁みの入り口に
「玉藻神社」の石標と簡単な説明が書きが立っていた。
ここは、帝に寵愛されていた「玉藻の前」が祈祷により正体が九尾の狐である事がバレ、
那須の篠原、この地に逃げてきたところを追っ手の三浦介義明に討たれた場所。
正面に祠があり、左に芭蕉の句碑と源実朝の句碑、
右に蝉に化けた九尾の狐の姿を映したと言われる「鏡が池」がある。
では、スタンプ。
「秣(まぐさ)負う 人を枝折の 夏野哉」(芭蕉)
「武士の 矢並つくろう籠手の 上に霰たばしる 那須の篠原」(源実朝)
1時間半後に往きに乗ったバスが折り返してやって来る。
「どうでした?」運転手が聞いてきたので、これでスタンプラリー完了を伝える。
13:30頃JA前到着。
13:50「郵便局前」より「西那須野行き」市営バスに乗る。
15:00頃「JR西那須野駅」到着。ここから約3時間かけて東京へ帰る。
バスの運転手も乗客も、ホテルの人も町行く人も皆さんお話好き。
最終的に「若いのに珍しいね〜」と言われます。
黒羽の人々とふれあえたのも、足を使って巡ったおかげでしょうか。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル
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