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<br />越後平野を突っ切るローカルな電車越後線に揺られて約1時間、途中乗り換えの吉田駅で丁度昼となり、駅を出て市内の食堂を探すが、どこの駅前同様、寂れた町並みがゴーストタウンのように広がっている。<br /><br /><br /><br />1軒だけすし屋が開いていて、海鮮丼をお願いするが、小1時間の間、お客は当方のみ。しかし料理は値段の割りに盛り沢山の鮮魚が乗っていて、最後にコーヒーまで付いてくる。800円でこれだけの内容、田舎でないと味わえない。<br /><br /><br />1時間に一本程の弥彦線に乗り、終点の弥彦駅へ。昨日は萬代橋の中央から手に取るように見えた山並も今日の雪空、山容は全く見えない。<br /><br /><br />丁度村内の巡回バスがやってきて、麓行きとなっていたので、飛び乗ったら、それはケーブル駅の麓ではなくして、ぐるっと山裾を回った、弥彦の反対側の麓へ行くバスで、結局又元の駅まで戻るはめになった。<br /><br /><br />今度は歩いて弥彦神社まで行く。歩いても10分足らず。最初からそうすれば良かったのだが、小雪混じりについ楽を考えたのが失敗の元。<br /><br /><br />日光程の賑やかさはないが、それなりの門前町を通り弥彦神社境内へ。鬱蒼とした杉林に囲まれ、真っ直ぐ伸びる参道は雪に覆われている。<br /><br /><br />越後一ノ宮。大国主の命を祀るこの宮は、越後総社の白山神社より更に格が高く、境内も森と静まり返っている。東北、北陸の多くの人々の崇拝を受けている、この大社造りの拝殿は雪の中に静かに鎮座していた。<br /><br /><br />3彦さんの一つ、弥彦さん。雪の日でも仲の良さそうな何人かの受験生らしき女性が連れ立ってお参りにきている。40数年前、僕にもこんなことがあったが、今は何を祈ろう。家族の健康、世の中の平和に感謝する。<br /><br /><br />さて、弥彦の頂上に登るべくケーブル駅に向ったが、生憎今日はケーブル点検休業。歩いて登るべく山道を途中まで歩いたが、雪深く、この恰好では無理と諦める。新潟は近い、もっと陽気の良いころにもう一度来よう。そして山の頂きから佐渡島を真下に眺めよう。<br /><br /><br />雪山を戻り、門前旅館街の1軒、冥加屋にて日帰り温泉に浸かる。この旅館とて、この季節客は誰もいない。ゆっくり温泉に浸かり、窓の外に降る雪を眺め、帰し方の60年、これから先の何年かをぼんやりと考える。<br /><br />雪は愈々激しく降り積もり、駅へ着く頃には一面雪の花となっていた。

越後一ノ宮・弥彦神社

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2008/02/24 - 2008/02/25

271位(同エリア327件中)

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8

ちゃお

ちゃおさん


越後平野を突っ切るローカルな電車越後線に揺られて約1時間、途中乗り換えの吉田駅で丁度昼となり、駅を出て市内の食堂を探すが、どこの駅前同様、寂れた町並みがゴーストタウンのように広がっている。



1軒だけすし屋が開いていて、海鮮丼をお願いするが、小1時間の間、お客は当方のみ。しかし料理は値段の割りに盛り沢山の鮮魚が乗っていて、最後にコーヒーまで付いてくる。800円でこれだけの内容、田舎でないと味わえない。


1時間に一本程の弥彦線に乗り、終点の弥彦駅へ。昨日は萬代橋の中央から手に取るように見えた山並も今日の雪空、山容は全く見えない。


丁度村内の巡回バスがやってきて、麓行きとなっていたので、飛び乗ったら、それはケーブル駅の麓ではなくして、ぐるっと山裾を回った、弥彦の反対側の麓へ行くバスで、結局又元の駅まで戻るはめになった。


今度は歩いて弥彦神社まで行く。歩いても10分足らず。最初からそうすれば良かったのだが、小雪混じりについ楽を考えたのが失敗の元。


日光程の賑やかさはないが、それなりの門前町を通り弥彦神社境内へ。鬱蒼とした杉林に囲まれ、真っ直ぐ伸びる参道は雪に覆われている。


越後一ノ宮。大国主の命を祀るこの宮は、越後総社の白山神社より更に格が高く、境内も森と静まり返っている。東北、北陸の多くの人々の崇拝を受けている、この大社造りの拝殿は雪の中に静かに鎮座していた。


3彦さんの一つ、弥彦さん。雪の日でも仲の良さそうな何人かの受験生らしき女性が連れ立ってお参りにきている。40数年前、僕にもこんなことがあったが、今は何を祈ろう。家族の健康、世の中の平和に感謝する。


さて、弥彦の頂上に登るべくケーブル駅に向ったが、生憎今日はケーブル点検休業。歩いて登るべく山道を途中まで歩いたが、雪深く、この恰好では無理と諦める。新潟は近い、もっと陽気の良いころにもう一度来よう。そして山の頂きから佐渡島を真下に眺めよう。


雪山を戻り、門前旅館街の1軒、冥加屋にて日帰り温泉に浸かる。この旅館とて、この季節客は誰もいない。ゆっくり温泉に浸かり、窓の外に降る雪を眺め、帰し方の60年、これから先の何年かをぼんやりと考える。

雪は愈々激しく降り積もり、駅へ着く頃には一面雪の花となっていた。

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  • 弥彦へ行くまでの越後平野。雪原となっている。

    弥彦へ行くまでの越後平野。雪原となっている。

  • 弥彦駅を降りて、目の前にある弥彦山も雪雲で半分隠れている。

    弥彦駅を降りて、目の前にある弥彦山も雪雲で半分隠れている。

  • 町も時折降りしきる雪で路面も真っ白になっている。

    町も時折降りしきる雪で路面も真っ白になっている。

  • 旅館、土産物屋の建ち並ぶ商店街の先に弥彦神社の山門が見えてくる。

    旅館、土産物屋の建ち並ぶ商店街の先に弥彦神社の山門が見えてくる。

  • 参道も雪に覆われ、荘厳な気持ちになる。

    参道も雪に覆われ、荘厳な気持ちになる。

  • 境内、社殿にもかなりの雪が積もっている。

    境内、社殿にもかなりの雪が積もっている。

  • 奥の院への参道。ここから先弥彦山への登山道ともなる。

    奥の院への参道。ここから先弥彦山への登山道ともなる。

  • 軒下に干してある塩引きの鮭。いかにも美味しそう。

    軒下に干してある塩引きの鮭。いかにも美味しそう。

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