グランドサークル巡り【2】（アンテロープキャニオン＆ホースシューベント編）

2008/04/20 - 2008/04/27

砂漠地帯に時折、降るスコールは、地面に浸透する前に低い所へ集まり、勢いのついた鉄砲水となります。
この鉄砲水によって、比較的、柔らかい地層が削り取られ、形成されたのが「アンテロープキャニオン」であり、旅行パンフレットで、初めて、目にした時には、その幻想的な美しさに心奪われました。
アンテロープキャニオンは、ナバホ族居留地内にある為、彼らの案内の下、全長約150ｍの岩壁に囲まれた細い空間をゆっくりと進んでいきます。
渓谷の岩肌が水流のように見事に刻まれ、約20ｍ上の天井の小さな隙間から差し込む陽光が神秘的な雰囲気を醸し出しています。
地面まで光が届くのが正午前後の数時間だけということもあり、その幻想的な風景をファインダーに収めようと多くの写真家が訪れるのも納得がいきます。
ガイドさんから失敗しない写真の撮り方のアドバイスを受け、何枚か撮影してみるも自分の撮影技術の無さを棚にあげ、「もっといいカメラがあれば…」なんて思ってしまいます。
この時ばかりは、もっともっと腕を磨いて、いい写真が撮れるようになりたいと思いました。
アンテロープキャニオンからそれほど遠くない距離にコロラド川が馬の蹄鉄の形を描く「ホースシューベント」があります。
そのダイナミックな風景は、ガイドブックで見て、ぜひ行ってみたいと思っていたものの残念ながら、今回のツアーには、含まれていませんでした。
しかし、ガイドさんの計らいにより、急遽、案内してもらえることになりました。
「往復で40分程、歩きますので、行きたい人だけ案内します。行きたいですか？」との問いに、ツアー参加者全員即決合意で、いつか行きたい所が突然、今から行けることになり、大喜び！
40分のハイキングも清々しく、断崖の下に広がる大パノラマは、息をのむほど雄大な景観でした。

エリア アメリカ

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 航空会社: ユナイテッド航空

多くの人を魅了する「アンテロープキャニオン」。

砂の滝

上部にひっかかったままの流木。
鉄砲水がこの高さまであったことを示します。

案内をしてくれたナバホ族の人が撮影してくれた１枚。
彼曰く、「モニュメントバレー」だそう。

狼の横顔

片道約20分、砂地を歩いて、右側の大きな窪みを目指して、ホースシューベントへ向かいます。

ホースシューベント
足元に大パノラマの絶景が広がります。

柵もない断崖の上で、しばし休憩。

アリゾナ州ベージにある高さ216ｍ、幅475ｍの「グレンキャニオンダム」。
1956年に着工し、1966年に完成したコロラド川のダムです。

人造湖「レイク・パウエル」。

ダムにかかる橋

グランドサークルのオアシス「レイク・パウエル」は、映画「猿の惑星」の舞台にもなりました。
今夜は、湖畔に建つリゾートホテル「レイク・パウエル・リゾート＆マリーナ」に宿泊です。