2008/04/29 - 2008/05/06
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azianokazeさん
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4日間のサパ滞在を終えてハノイに戻りました。
夕方のフライトまでハノイを散策、その後ホーチミンへ移動、そのまま帰国します。
早朝のハノイでカメラ盗難のトラブル。
そんなトラブルもなんのその、ホアロー収容所とドンスアン市場をまわりました。
旅行記は予備のカメラで撮影した写真と、一部flickr からお借りした写真で構成しました。
表紙写真はドンスアン市場。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- ベトナム航空
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-
ラオカイからハノイに着いたのが早朝5時前。
あいにくの雨。時間も早いので一旦ホテルに入りたいのですが特に予約もしていません。
駅そばのホテルをあたったのですが、部屋はないとのこと。
さてどうしたものか、この付近のホテルを数件あたってみるか・・・と、雨の駅前で考えていると、バイタクの兄ちゃんが声をかけてきます。安いホテルを紹介するとのこと。
まあ、行ってみるかとバイクの後ろに乗ります。
雨に濡れるから背負っているバッグを兄ちゃんの足元、ポンチョの下に置けとのこと。
迂闊にも言われるままバッグを預けました。本当に無用心です。
やけに遠いな・・・と思い始めた頃、ようやく旧市街に入り、ある安宿の前で止まります。
しかしドアには鍵が。
「鍵を取ってくるからここで待て」と言って荷物をおろし、そこまでのバイク代も請求せず、兄ちゃんはどこかへ行きました。
10分ほど待ちましたが戻ってきません。
夜も明けてきましたので、“写真でも撮るか”とバッグの肩紐部分についているカメラ入れ(マジックテープで開け閉めするもの)を探るとカラッポ。
「????」最後に使ったのは昨夜のラオカイ駅。
駅に忘れたか、列車の中ですられたか、さっきの兄ちゃんにやられたか・・・。
写真は“flickr”より By logjayge
http://www.flickr.com/photos/logjayge/2212978807/ -
そうこうするうちに、別の客とホテルの人間を乗せた車がやってきてホテルが開けられましたので、私もそのホテルにチェックイン。
10ドル程度だったかと思います。(朝食つき)
通常ならバイクの兄ちゃんはじきにもどってきて、バイク代を請求するはずです。
しばし、部屋でシャワーなど浴びて待ちましたが、そんな気配はありません。
それに、よく確認すると、バッグの一番外側のポケットに入れていた海外用携帯電話もなくなっています。
少なくとも駅に置き忘れたのではないようです。
寝台列車で寝ている間でしょうか(バッグを背負って降りるとき気づくような気がします)、それともバイクの兄ちゃんにやられたのでしょうか。
走りながら片手でバッグの開けやすいところをまさぐったのかな・・・・。
なんともお馬鹿な話です。
カメラはそろそろ新しいものが欲しいな・・・と思っていたところだったので、買い替え時期が数ヶ月早まっただけですが、ここまで写した写真500枚近くが消えてしまいました。
「まあ、たいした写真を撮った訳でもなし・・・自分の写真を見返すことなんてないし・・・」と思うしかありません。
「大事なものは心のメモリーに残っているし、忘れてしまうものはそれだけのものだったということだろう」というのは強がりでしょうか。
バッグにはパスポート、現金、エアチケットも入っていましたので、そういったものの被害がなかっただけ幸運と考えるべきでしょう。
2年半ほど前、全てが入ったバッグをウルムチで置き引きにあうというトラブルを経験したのに、全く学習効果がありません。
今回のケースは私の完全なミスですが、一人旅だと狙われやすく、狙いをつけられると防ぎようがないところもあります。
おそらく、旅行を続ける限りトラブルはあるのかな・・・と、安宿のベッドで考えるのでした。
写真はその“Stars Family Hotel”の部屋 -
いくら考えてもなくなったものは戻ってきませんので、予備のカメラ(以前エジプトでカメラを落として壊しかけた経験から、予備を持っていくことにしていました。)を持って、ハノイの街へ出かけることにしました。
ハノイは2回目で多くのスポットは以前行っていますので、雨も降っていることだし、ホアロー収容所に行くことにしました。
ホテルで兄ちゃんに簡単なパンの朝食を出してもらい、その兄ちゃんのバイクでホアロー収容所まで送ってもらいました。
「カメラを盗まれた」と話すと、「悪いやつもいるから」と言っていました。
写真はホアロー収容所正面玄関 -“flickr”より By Diva Eva
http://www.flickr.com/photos/evafung/150944438/sizes/l/ -
ホアロー収容所は19世紀末にフランスによってつくられたもので、フランス植民地支配への抵抗者が投獄された場所です。
フランス敗退後は、北ベトナムによって、ベトナム戦争のアメリカ軍捕虜の収容所として使われました。
アメリカ軍捕虜は“ハノイ・ヒルトン”と呼んでいたそうです。
当時を再現した人形。 -
実際の収容者の写真。
写真は“flickr”より By Diva Eva
http://www.flickr.com/photos/evafung/150944571/ -
女性用の部屋の再現人形
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独房
写真は“flickr”より By Foraggio Fotographic
http://www.flickr.com/photos/foraggio/1421106635/sizes/o/ -
フランスが使っていたギロチン
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当時の建物全景
今残されているのはその一部だけです。 -
残りの敷地は“ハノイタワーズ”という高層ビル敷地として使われています。
時代は変わります。
ベトナムの経済成長を象徴する光景のようにも思えます。
ただ、成長は往々にして格差の拡大という代償を伴います。
多数派と少数民族の間の格差、多数派ベトナム人の間での時流に乗れる人とそうでない人の格差。 -
ホアロー収容所は歴史を記録する施設であると同時に、現在の政治を反映したものでもあります。
それほど広くない施設のかなりの部分を割いて、ベトナム戦争当時のフランスやアメリカ国内のベトナム支援・反戦運動を紹介した写真が展示されています。
新しい時代へ向けた融和を念頭に置いた展示でしょうか。 -
日本でも、“ベ平連”のようなベトナム支援運動は、当時一種の若者文化でもありましたが、そんなことは一切紹介されていません。
欧米人ツアーに解説していたベトナム人ガイドがさかんに“ジャパン”という言葉を使っているのが聞こえていました。
話の内容までは聞き取れませんでしたが、恐らく日本軍の進駐時代に飢餓に苦しんだとか、フランス占領軍同様、ベトナム人を虐げた・・・とかいったような話ではなかったのかと思います。
(日本軍のせいで餓死者が多数出たといった話は南京事件同様の政治的プロパガンダだという主張もあります。一方で、そうであったにしても、“進駐したこと自体”をどう考えるか、現地に人々にとってどう考えられるか?という問題もあるかと思います。) -
ベトナム戦争当時のアメリカ軍捕虜に関する展示も多数ありますが、フランス植民地時代のベトナム人収容者に比較すればどれだけ人道的な扱いを受けていたか・・・という視点が強調された展示です。
この写真はアメリカ軍捕虜がクリスマスの飾り付けを楽しんでいる様子ですが、こんな感じで、写真のアメリカ軍捕虜はみなにこやかで、捕虜生活を楽しんでいるかのようです。 -
それと、アメリカ関係の展示は、現在大統領選挙を戦っている(ベトナム戦争当時捕虜となった経験がある)マケイン共和党候補に関するものが目立ちます。
これは傷の手当てをうけるマケイン氏 -
マケイン氏のパイロット服関係の展示
写真は“flickr”より By peter.cipollone
http://www.flickr.com/photos/petercipollone/822963439/ -
こちらは、後にこのホアロー収容所を訪れた際のマケイン氏の写真
もし、マケイン氏が大統領に就任したら、この展示はどうするのでしょうか?
大統領の捕虜時代の写真を展示し続けるのでしょうか?
逆にこれが両国関係強化の絆になるのでしょうか?
それにしても“生きて虜囚の辱めを受けず”という日本の捕虜に関する感覚と、アメリカ軍捕虜の屈託のない表情やマケイン氏の対応とは、雲泥の差があります。
映画“大脱走”のスティーブ・マックイーンを彷彿とさせるものがあります。
私も日本文化の中で生きている人間ですので、日本的価値観へのシンパシーはないではありません。
しかし、国家と個人の関係を考えるとき、かつてのような個人の権利を超越する国家の価値を認めるような思考には馴染めません。 -
次はハノイ最大のマーケット“ドンスアン市場”にやってきました。
写真は“flickr”より By EddieG.se
http://www.flickr.com/photos/eddieg/173705336/ -
しばらく、市場の外に置かれたベンチに腰掛、市場を出入りする様子を眺めていました。
山のような荷物をバイクに載せて、それをひもなどで縛るでもなく、片手で支えながらバイクを走らせていく様など、やはり日本とは違います。 -
入り口付近は多くのマーッケト同様、いろんな商品がごちゃごちゃと。
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でも内部に入ると広い吹き抜けスペースがあり、エスカレーターまであります!。
3年半前にもバイタクでドンスアン市場に来た記憶はあります。
そのときは、気分的になんだか疲れていて、市場の暑苦しい空気に辟易してすぐに退散したような、こんなきれいな市場ではなかったような気がするのですが・・・勘違いでしょうか。 -
2階から眺めると、こんなにゆったりしたスペースがとってあります。
アジアのマーケットとしては驚異的なことです。
空気もそんなに淀んだ感じはありません。 -
布売場のカラフルな布が妙に面白くて、何枚も写真を撮ってしまいました。
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平積みもあります。
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商品の上にドッカと腰をおろした姉さん達も、逞しさに溢れています。
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もちろん既製服もあります。
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足だって一杯売っています。
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市場からの帰り、あてもなくブラブラ歩いていたのですが、地図で確認するとチャー・カー通りを歩いているようです。
と言うことは、この付近にライ魚料理で有名なチャー・カー・ラボンがあるはず・・・ありました。
店の名前がそのまま通りの名前になっている100年前から続く有名店です。
普段は食べ物は殆ど気にかけないのですが、せっかくですし、ハノイ最後の食事ですから入ってみました。 -
メニューは1種類しかありませんから、人数の確認が即オーダーになります。
狭い店内にはさすがに外国人観光客も。
小さなコンロがテーブルに運ばれてきます。
ライ魚の切り身と細く切ったネギを混ぜて(お好みで香草も)グツグツ煮たてたものを、春雨の上にあんかけ風に乗せて、さらにヌックマムなどで(お好みでピーナッツも)味を調えていただきます。
外国人の扱いには慣れた店ですから、適当なところまで作ってくれます。
“名物にうまいものなし”なんてことも言われますが、これはいけました。
おいしさのあまり、ブレてしまいました。
1人前が9万ドン(約560円)でした。 -
“flickr”から“Cha Ca La Vong”で検索すると200件以上ヒットするという人気店です。
写真は“flickr”より By larryleenyc
http://www.flickr.com/photos/larryleenyc/329848642/ -
宿に戻ってしばし休憩。(近くに似た名前のホテルがあり、「あれー、こんなホテルじゃなかったけどな・・・住所や名前はここみたいだし・・・、私はどこにチェックインしたのだろうか?」なんて、あたりをウロウロしてしまいました。最後まで間抜けです。)
月曜日はハノイからのフライトがないため、一旦ホーチミンシティに移動して、深夜のフライトで関空へ。
以上、ベトナム・サパ2008終了。
写真はハノイ空港。
振り返ると、カメラのトラブル以外にも、反省することやすっきりしないこともいろいろ。
サパでは夜の時間を持て余し、無駄に部屋で寝転がっていました。
ハノイでも“時間つぶし”をしていたようなところも・・・。
きちんとした日本語ガイドとの二人旅がやっぱりよかったのかな・・・(当初交渉しましたが、あまりに高額になるためあきらめました。)
無理を重ねてつくった休日ですが、その無理に見合った旅行だったのだろうか・・・。
そういう発想自体が貧乏性というか、旅を楽しむ気持ちにそぐわないのかな・・・。
安心な国内をもっと手軽にのんびりと・・・なんて方向もいいのでは・・・。
おまかせツアーも楽でいいかも・・・でも、制約も多いし・・・。
あれこれ思うところはあります。
不完全燃焼の部分も多々ありましたが、こうやって旅行記を作っていると、嫌なこと、不満足なことは記憶が薄れてしまい、それなりに楽しく思い起こされます。
そして、そぞろ次の旅行に出たくなりますので不思議なものです。
でも、今年は秋に連休がないのでしばらく難しいかな・・・。
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この旅行記へのコメント (1)
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- 唐辛子婆さん 2008/08/11 00:28:20
- お怪我がなくてよかったです
- azianokazeさん、こんばんは
さすらいおじさんとか、いろいろな方が盗難にあわれた話を思い出すと
荷物を持っての移動の時間が一番、要注意のようですね。
ベトナム編、お邪魔したいしたいと思いながらなかなか時間がとれませんでした。これからゆっくりと拝見しようと思います。
「足も売ってます」がおかしい。っていうか不気味悪い(*^_^*)
ところで江戸時代に入る前に日本人町があったというのはどのへんでしょう?
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