雨の合間に聖天宮とポピーまつり

2008/05/11 - 2008/05/11

新緑の美しい季節５月、５月は晴晴れ渡る青い空に揺れる
黄緑色の若々しい緑が良く似合います。
以外にも５月は晴れる日が少ないらしく、平均でも月に５日にも
満たないそうです。そんな暗い雲が覆う空を眺めては少し
憂鬱な気分になりがち。
せめて雨だけでも止んでくれればと、分厚い雲の向こう側にいる
太陽に早く出ておいでとお願いしたくなります。

５月になると関東では至るところでポピーが咲き始めます。
埼玉県にもポピー畑が沢山あり、ここ坂戸でもポピーまつりが
５月２５日まで開催されています。

ほんの少し雨が止んだすきに、ちょっとだけ足を伸ばして
坂戸市ポピーまつりを訪れました。
聖天宮をバックに咲き乱れるポピーがとても綺麗でした。

エリア 日高・鶴ヶ島・坂戸(埼玉)

• 交通手段: 自家用車

５月の代表的な花と言えばポピー。
沢山の種類と色とりどりに咲き乱れるポピーの花は
見ているだけでとても元気になれる花です。

その可愛らしい姿、細い首に大きな花
そして一つ一つの花が個性溢れる姿と色。

ここ埼玉県坂戸市の聖天宮の前には広大なポピー畑が
広がっており、４月の下旬からはポピーまつりが
開催されています。

周辺にはポピーだけでなくつつじや道端に沢山の
花が咲いています。

カリフォルニアポピーやシャーレーポピー、
そしてアイスランドポピー等、多くの種類のポピーが
寄り添いあうように咲いていて、５月２０日からは
摘み取りもできるそうです。

今日（５月１１日）は気温が低く花びらを開いて
いないポピーも沢山ありましたが、真っ赤なポピーは
大きく、少しだけ顔を出してきた太陽を振り向かせ
ようと主張しているようでした。

数日前に風の強い日があったせいか、力尽きて
倒れている花も多い中、その風を絶えた花達は
やっと出てきた太陽と出会うことができました。

蜂もそんな大きく開いたポピーのベッドの中で
ごろごろと転がりながら、体全体に沢山の
花粉をつけて楽しそうです。

こちら「さかど」と書いてあるようです。
高見台から眺めると描いてある文字が読めます。

ポピー畑の周りには畑が広がっていて、暖かい季節を
待って咲き始めたいろんな花を見ることが出来ます。

花は人の心を癒します。
疲れているとき、悲しいとき、憂鬱なとき
花を見ていると優しい気持ちになれたり
心の中に明るい色のインクを垂らしたように
光が見えてきます。

風に揺れる姿は体の中をくすぐるように
撫でていきます。

目の前に広がる緑色の風景。
田んぼの懐かしい匂いが記憶の中から蘇って
きます。

ふわふわと幻想的な風景がどこまでも広がっていて
憂鬱な気分も少しだけ晴れました。

心の中は純粋な白でいたい、気持ちは明るい黄色で
いつもいることができたら良いな。

生活に花は欠かせません。
お祝いにもお見舞いにも、部屋にも庭にも
花はいろんな風景に必要な要素です。

きっと暖かくなったら閉じられた窓が開くように
大きく花びらを広げて、光を沢山中に入れる。

大きな花は沢山の光を、小さな花はほんの少しの
光を、生きる力を太陽からもらいます。

ひとつひとつ意味のある色と形。
その意味を調べたらきりがないけれど
知ってみたい。

美しい和装のように。

小さな虫になって、花の森を自由に飛び回る。

小さな虫になって、色とりどりの森を
飛び回って、

疲れたら花のベッドの上で寝転んで休んで

そしてまた飛び回って

風が吹いてきたら花の影に隠れて

そしておなかが減ったら密を吸って

まだ閉じられたドアは中をちょっと覗いて
また明日。

自由気ままな花の森の生活
そんな生活楽しいだろうなぁ。

ポピー畑のすぐ横には聖天宮。

聖天宮は台湾から日本に訪れた実業家が
医者にも見離された病気が治った事を
神に感謝して建てたそうです。

何故この坂戸にあるのかというと、道教の聖地
崑崙と同じ緯度だそうです。

この道教寺院は台湾から材料を持ってきて
台湾の大工さんが１２年がかりでこの地で
組み立てたそうです。

まるで横浜中華街にいるかのような風景。

中は拝観料３００円で見ることが出来ますが
今は工事中。でも入ることはできるようです。

眩しい太陽が待ち遠しい５月。
晴れ渡る空を待ち望みながら、次の花をまた
探します。