2008/05/03 - 2008/05/03
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nh155さん
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「金日成同志万歳!」
開城市の郊外に位置するここ朴淵瀑布は、金剛山の九龍瀑布、雪岳山の大乗瀑布と並び朝鮮半島の三大瀑布のひとつで、至って普通の風光明媚な観光地...但しそれは岩肌に刻まれた冒頭のスローガンが無ければの話です。
美しい滝や、目に映える新緑を楽しみつつ、観音寺を目指して歩いていると、木々の間から突如として視界に入ってくる赤い文字。身が引き締まって、現実を認識し直す瞬間でした。
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北側の入国審査を終えるとすぐ右手に、これまでの道路と平行に走って来た「京義線」の北側の最初の駅「板門」の真新しい駅舎が見えるのですが、注目すべきは駅舎の上部左右にあるスローガン「偉大な領導者金正日同志万歳!」&「栄光の朝鮮労働党万歳!」並びにその真ん中に掲げられた巨大な金日成肖像。その後に見た駅にもスローガン&肖像セットが有りましたが、国内は全てそうなのか、対観光客向けの宣伝なのかよくわかりません。「撮影アドレナリン」が沸点に達するのを押えるのが大変です。尚、京義線は5/3現在貨物専用として毎日一往復運行されているとの説明がありました。
“通行検査所”から目と鼻の先に、最近南側政府駐在員が強制退去させられた「開城工業団地」が拡がっていました。ツアーを主催する現代峨山が推進している同事業は2002年末に着工、2012年に完工予定。現在は数十社の韓国企業が進出しているらしく、市内~工業区の出勤バス、立派な訓練センターを含めた建築や道路・工場用地の造成、更には電力まで南側から引っ張るなど、韓国をそのまま輸出したような世界です。
我々のバスは守衛の車に先導されて隊列を成し、開城市内を抜けて郊外へと向かうのですが、車窓から見えるのは「タイムスリップ」した異次元の世界。木が生えていない山々、痩せた耕地、簡素なつくりの住宅の数々~なかには山あいに同じ家が建ち並び、一見して政府が移住させたことがすぐわかる村も。
そして何よりも人影がまばらなのが気になります。しかし注意して見ていると、我々の隊列が通る道路から分岐する“全ての”道路...その先には必ず民家があるのですが...には赤い旗を持った若い兵士が直立不動でこっちを向いて立っているのです。恐らく時間が決まっていて、その間皆さんは外出禁止なのでしょう。北側ではツアーの進行は恐ろしく時間通りだったのですが、それは外出禁止の時間が決まっていたからなんです。家の窓や、土塀に囲まれた中庭からじっとこちらを見つめる一般市民の視線を受けながら、彼らは我々をどう思っているんだろう、どこまで知ってるんだろう...と複雑な気持ちになりました。
<スケジュール>
08:33 北側出入事務所を出発
09:40 朴淵瀑布、観音寺観光
11:40 開城市内へ向けて出発
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朴淵瀑布への入口に到着。日本にもありそうな光景です。
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赤く勇ましいハングル文字が北朝鮮を物語っています。
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前方の売店にうら若き販売員の姿を発見。急ぎズームでパチリ。
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接近して激写。基本的に人は撮影してはいけないことになっていましたが、観光地(主に売店)の販売員・服務員は了解を得れば撮影OK。彼女がこの日初めて遭遇する「撮影OK」の被写体だったので、買い物に来てるんだか、写真を撮りに来てるんだかよくわからないほど人が殺到していました。もちろん左胸にはあのバッジが!
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お茶、お菓子、飲み物などが主でした。
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最近設置したと思われる新しいトイレがありました。中の設備は中国製。
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「その愛を永遠に歌え朴淵瀑布よ」という題の詩だそうです。その愛ってどの愛かって?それはもちろん...。
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10分ほど登ったところに滝がありました。皆さん夢中で記念撮影。ここはスルーして先に観音寺に向かい、下りて来てからゆっくり滝見物をするのが正解です。
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高さ38m、水流の多いときには最大幅7-8mになるそうです。左手前の石の上まで接近することが出来ます。
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石→滝壺。水がとても澄んでいます。
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滝手前の岩の上にも有名な方(名前は失念)の字が彫られているのですが、それを「例の口調」で説明する北の案内員さん。
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あぁやっぱりあのバッジが!
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滝前の広場の売店の服務員さんはなかなかの美人でした。
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ちょっと服務員さん達と交流してみたかったので、オレンジ味と珈琲味のガムを購入。当たり前ですが普通の女の子でした。4個で1ドル。思ったほどぼったくりではないので意外でした。売店のお姉さん達はちょっとはにかみながらもかなり気前良く観光者の記念撮影要求に応じていました。
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そろそろ時間も押してきたので、滝を後にして観音寺に向かいます。
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結構な登りです。
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ほどなくして大興山城の北門に着きました。ここからは道も比較的ゆるやか。
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観音寺まであと850m。
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そこらじゅうの岩肌にこうして名前が刻まれています。
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とここで緑の葉っぱの中に不自然な赤い文字を発見。あぁこれこそ「金日成同志万歳!」と読めるではありませんか!激写。激写。
後から確認したところ、上のほうに小さい字で「4千万人民の敬愛する首領」と書いてあるそうです。 -
やっとこさで観音寺に到着。
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ご本尊。阿弥陀如来像ですね?皆さん熱心にお参りしてました。
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なかなか見事です。
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大雄殿の隣にある洞窟の中は、白大理石製の観世音菩薩像が。もともと二つあったうちのひとつは現在平壌の中央歴史博物館で保管されているとのことでした。有り難そうなのでお参りしました。
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お坊さんと記念写真。快く受けて下さいました。合掌。
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時間が迫って来たので戻ることに。
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こんなところに亀石が。
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緑がとっても綺麗でした。
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この「志遠」は後から彫られたものだと思いますが
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後ろの石の削られた部分が何と書いてあったのか気になります。
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滝に戻って来ました。人影もまばらでシャッターチャンス。
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駐車場で出発を待つ人々。時間があったので辺りを散策することに。
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この湧き水を飲むと一回ごとに10歳若返るとガイドさん。効果のほどは定かでは有りませんが冷たくて美味しかったです。
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韓国の参加者とすっかり打ち解けて談笑する北の案内員さん。入境直後から各バスに2名ずつ乗り込んできて、交代で延々と喋る喋る!♪アリラン熱唱タイムなど盛りだくさんで(こっちは寝かしてくれよ〜と思ってましたが)何かあるごとに盛大な拍手が。なので私も一緒に熱烈に拍手。
この「2名ずつ」というのも意味深なところです。もしも1名ずつだと西側観光客と丸一日間密室状態の社内の中で色々な交流が出来てしまうわけで、様々な「悪影響」が予想されるわけです。
この開城ツアーは人対人の交流が至るところで発生してしまうので、北側に与える影響は恐らく我々が考える以上に大きいのではないか?と思いました。莫大な外貨収入源なので背に腹は代えられないのでしょうが、よく決断したなぁというのが率直な感想です。
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この旅行記へのコメント (4)
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- wakabunさん 2008/05/10 01:04:47
- 北朝鮮!!
- ついにそこまで行ってしまいましたか!確かにアジアはもうほとんど残っていないですもんね。あっぱれ。ツアーでいけるんですね。ちょっと楽しそう。私も行ってみたくなりました。
ガイドさんの表情とバッジ、「あの口調」にうけました。声が聞こえてくるようです。案内は英語なんですか?日本語?
北朝鮮ってウォンじゃないんですね・・・両替必要とは、初めて知りました。
いやあ、興味深い。また続きを読ませてもらいます。
Wakabun
- nh155さん からの返信 2008/05/10 16:42:04
- RE: 北朝鮮!!
- wakabunさん
ずっと気になっていた4トラ地図の白い部分がひとつ埋まって、オセロで言えば4つ角をゲットしたようなスッキリ気分です(笑)。
ほどよい緊張感と興味をそそられる出来事満載のツアーでなかなかオススメです。ただ韓国の現政権は対立気味なので、いつ何時中止になるかわかりませんね。私は5年ほど前に金剛山ツアーに申し込んだのですが、直前で南北間に緊張が走り、私の申し込んだツアーから中止になった苦い経験があったので今回もどきどきでした(先月南側の対応に怒った北側が、開城駐在の政府職員を強制送還したばかり)。行けて良かったです。
> 案内は英語なんですか?日本語?
水・土は日本語のガイドさんが同乗しますが、北側の方はALL朝鮮語でした。万一のことがあった際にコミュニケーションが取れないと困るので、やはり日本語OKの日にしたほうが良いと思います。
> 北朝鮮ってウォンじゃないんですね・・・両替必要とは、初めて知りました。
人民の皆さんはウォンなのでしょうがこのツアーはUSDです。外貨獲得のためでしょう。一部に中国元も使用可能との情報がありますが未確認です。最小単位はUSD1なので、単価がそれ以下の場合は○○と△△と合わせてUSD1というように販売していました。
続編も頑張ってUPするハムニダ。
nh155
- wakabunさん からの返信 2008/05/12 15:57:23
- すごく興味でてきました
- nh155さん、
>オセロで言えば4つ角をゲットしたようなスッキリ気分です(笑)。
私もすっきりしたくなってきました。週末だけでもいけるかな?中止になる前にいておきたいところです。
>水・土は日本語のガイドさんが同乗しますが、北側の方はALL朝鮮語でした。
なるほど。私は朝鮮語は食べ物のオーダーくらいしかできないので日本語ガイド必須ですね。土曜日ならちょうどよさそう。こういったツアーの情報ってどの辺りにのっていますか?
ところで食事めっちゃ豪華ですね。さすが・・・
Wakabun
- nh155さん からの返信 2008/05/12 17:11:51
- ギシンアンキ
- 食事についてはちょっと??なんです。
今の北側に、月曜日以外毎日500人分ものあれだけ豪勢な食事を準備できるのかな?と。個人的には韓国から食材を輸入しているのではないか?というのが率直な感想です。京義線(貨物のみ)が毎日一往復しているとのことなので、十分可能性的にはあると思うんです。
ともあれ、目の前の現実を全て疑ってしまう、そんな一日でした。
そのうちwakabunさんのご意見も聞けるといいなぁ。
nh155
PS:ツアーの件、別途メールしたのでご覧下さいね。
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