2008/05/03 - 2008/05/03
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nh155さん
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予想を遥かに超えた衝撃でした。
ソウルから僅か1時間の距離なのに、そこには本当にタイムスリップしたか或いは映画のセットに紛れ込んだかのような世界が拡がっていました。
未だになんとコメントして良いかわかりませんが、頭の中を整理しつつブログアップして行きたいと思っています。
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出発ほどなくしてガイドさんより注意事項の説明がありました。
・写真撮影は観光地のみ。バスでの移動中や北側の住民・施設などは撮影禁止。出境時に検査有り。発覚した場合は罰金も。
・動物材料の薬剤(自分で使用する薬はOK)やお酒は南側への持込は禁止。
・携帯電話、フィルムカメラ、高倍率デジタルカメラ・ビデオ、望遠鏡、MP3、南側の印刷物(新聞・雑誌・地図など)、ラジオなどは北側へ持ち込み禁止。
・北朝鮮指導者親子の写真や肖像が掲載されている本・雑誌・切手などは南側への持込禁止。
・例え韓国語が出来ても話さないこと。北側の監視員に色々質問されると厄介なことになりかねない。
まずは緊張の国境?超えから。
<スケジュール>
5:40 光化門にて集合
6:00 出発
6:55 南側出入事務所(都羅山)着
7:00~7:55 南側出入事務所で出境手続き
7:55~8:05 軍事境界線 通過
8:05~8:25 北側出入事務所で入境手続き
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光化門には既にバスが待機していました。同じ旅行社で申込みをした日本人は総勢13名。他にも若干名の日本人とアメリカ人らしき一団が参加していました。
バスのフロントに「13-5」という数字が見えますが、この日のバスは計13台ということだそうです。1台に40名として520名!上納金が1人W10万とすると1日で約550万円の現金収入、ということになります。ガイドの朴さんによると多い時には15台になることもあり、平均10台程度で月曜日を除く毎日盛況とのこと。年間にしたらすごい金額になります。
第二次世界大戦終了時の休戦ラインは38度線だったにも関わらず、その後朝鮮戦争の戦局の変化に連れて開城市民は翻弄され、休戦時には38度線以南の開城(本来は南側)を更に南下して休戦ラインが決定→南北朝鮮建国となってしまった経緯があり、現在問題となっている「離散家族」の大幅は開城と何らかの関係がある方々なのだそうです。この「開城日帰りツアー」が成立する背景は恐らくそういうことなのでしょう。
※バスのナンバープレートが普通であることに注意。 -
ソウルを離れるにつれて見たこともないどす黒い空になって来ました。まるで行く先を暗示しているかのようで不気味でした。
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国境の街・坡州市に入りました。フェンスには鉄条網が貼られています。
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臨津河を超えるといよいよ緊張感が高まってきます。
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ほぼ定刻に南側出入境事務所に到着。とにかくこのツアーは時間厳守。その謎は...この後思い知らされるのでした。
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まずは2Fに上がります。
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カウンターで出席確認をする際に下記の書類が入ったケースを受け取ります。北朝鮮滞在中は常に首にかけておかなくてはなりません。
1.観光証(北朝鮮入境スタンプはここに)
2.観光証控え
3.韓国再入国カード
4.韓国税関申告カード(北朝鮮用特別版)
5.観光案内 -
しばし時間が空いたのでお土産屋さんを物色。おぉあるある、北朝鮮名産の数々!
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どうやら朝鮮人参は元々開城が主産地だったとのこと。南北独立後に北へ戻れなくなった開城出身の人々が南で朝鮮人参の生産を徐々に広めていったとか。
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政権は代わってもこの記念壺は健在。
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再び1階へ。ここで両替をすることも可能です(レートも良好でした)。これから向かう北朝鮮国内ではUSドルのみ使用可能、とはいえお土産や飲み物を買う程度しか必要無いのですが、1ドル札などの小額紙幣を多めに持っておくと何かと便利です。
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おぉ!統一省。
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出境審査は至って簡単。外国人は一番左に専用レーンがありました。
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無事審査を終えると先ほどのバスが待っています...が!なんとここでナンバープレートに目隠しをしてしまいます。韓国へ戻るまではずっとこうしてました。
ここまではソウル市内からの各所でバスに乗り込みますが、この先韓国に戻るまで各人の乗るバスが再度指定されます。我々日本人の場合、韓国:13-5号車、北朝鮮:13-9号車でした。 -
ふと見上げると街灯の上部には統一旗が!
基本的にこの先、韓国に戻るまでは観光地以外撮影厳禁区域です。北朝鮮出境時、一人一人に対して専門係官による厳しいデジカメチェックが行われますが、許可無く撮影された北朝鮮の風景、市民、建物、軍人・軍隊等を発見されるとその場で削除、場合によっては罰金刑に課されるとのこと。 -
北朝鮮入境レーンは計6ラインで、バス毎に通るレーンが振り分けられます。荷物&身体検査を通過すると、北朝鮮入境係官が観光証を北朝鮮側控えと照合、確認が取れると観光証に入境スタンプを押してくれます。拍子抜けするほど簡単に入境出来て一安心。
これが貴重な北朝鮮入境スタンプ(開城通行検査所と書いてあります)です。この台紙(観光証)は出境時に回収されてしまうので、残すのであればその前に撮影する必要があります。 -
韓国再入境時に提出する税関申告所。「...for visitors to North Korea」と明記されている特別バージョンです。
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