2008/05/06 - 2008/05/13
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eimeiさん
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シリアという国は、ブッシュ大統領のいう悪の枢軸国家の1つであるが、本当にそうなの?庶民はどんな生活をしているの?国土が半乾燥というイメージがあるがどうなの?パルミラ遺跡はどんなのかな?疑問は尽きない。予定では2週間ほど滞在し、その後、可能なら、レバノンのベイルートへ行きたいが……。
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アレッポ (aleppo)
モロッコを経験しているので、何とかなるだろう。「地球の歩き方」を読むと、ドルがユーロより通用しそうなので、日本で1ドル=100円で両替してきたドルの出番だ! -
トルコの出国待ちのトラック。トルコの出国はスムーズにいって、最後に観光アンケートを頼まれた。それも日本語の用紙に英語で記入。
その後のシリアの入国手続きは、たらい回しの上、各箇所で2ドルほどの手数料を取られ、最後に、入国手続き料81$、保険28$、合計109$も払わされた上、親切そうに案内してくれたブローカー(?)にも20$。モロッコと同じパターン。キャンピングカーで来ていたフランス人は、私の倍以上ユーロで払った。更に、入国カードに追加記入をする時に使ったぺんてるのボールペンを係員に貸したら、書きやすいのか、くれという。仕方ないのでプレゼントした。結局、3時間ほどかかってしまった。最初からシリアは手強いぞ! -
歩き方に載っているアレッポの2★のホテルへ2泊35$で宿泊。一般の人は、ホテルの場所を聞いても親切に教えてくれた。英語も相当通じる。
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街の中心の時計台で、うしろの建物がシュラトンホテル。その後、シュラトンのATMでシリア通貨をおろした。街並みも世界遺産になっているためか、古ぼけた街のように映る。フィルムカメラが主流で、デジカメの普及がこれからという段階にもかかわらず、ネットカフェのオフィスは2007英語版。新旧がゴチャゴチャ。
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夕食を済ませ、街をブラブラしていたら、突然、トルコ国旗を振りながらのデモ(パレード?)に遭遇。何だろう?結局、わからなかった。
夜の一人歩きをしても不安を感じなかった。また、日本へ電話をしようとしたら、圏外になり、携帯が使えない。携帯を使っている人も見かけるので、ボーダフォンがダメみたい。 -
翌5月7日の朝、難攻不落で有名なアレッポ城へバイクで行った。アレッポ城とアレッポの街並みは世界遺産になっている。一通とすごい車の洪水の中、何とかたどり着いた。
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お城の入り口。入場料は150PS(350円ほど)。
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入場して、坂を登って振り返ると。
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上へあがると、相当広い。多分、建物がいっぱいあったと思われる。これだけの広さがあれば、持久戦にも耐えられる。
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モスクや劇場まで残っている。
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外側の壁には攻撃用の隙間が随所にある。一瞬、日本の大阪城を思い出してしまった。
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城を造る前は神殿が建っていたので、その残骸が飾ってある。ただ、2000年以上前のもの。
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城自体何階にもなっており、広間もあり、ステンドグラスが美しい。
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城から外を見ると、アレッポの街が一望できる。
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城入り口近辺の風景。お堀は大きいが、ここは雨があまり降らないので、水はない。
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城の上で、写真をとっていると、シリアのファッショナブルなアベックが来たので、後姿を撮らせてもらった。女性はすごい美人。
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アレッポの街を見ながら、何を語り合っているのだろう?
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街中で写真を撮っているとき、話しかけてきた陽気な中学生。
また、シリアで初めてガソリンを入れてみたが、驚いたことにリッター100円ほどで、トルコの半分以下。走る気がムクムクと沸いてきたので、シリア国内を走り回るぞ!
さしあたって、明日は奥地のデリゾールへ向かうぞ! -
デリゾール
予定では、アレッポから南へ進む予定であったが、ユーフラテス川に沿いながらデリゾールという街へ向かうこととした。そこからパルミラ遺跡へ向かう予定。これもガソリン100円のおかげ。物価も安いので、モンゴル以来、お金がなかなか減らない。 -
アレッポを出発して、しばらくは、畑ばかりの平野が続くが、突然、荒涼たる砂漠になる。
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高台からは、ユーフラテス川が見える。川の近くだけ緑。
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ユーフラテス川からの灌漑用水。
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デリゾールの街へ入る道の分岐点の看板。イラク国境まで150キロほど。明日、そちら方面の遺跡へバイクで行く予定。
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ホテルが少ないので、設備が良いと1泊30$、3泊で90$。パスポートを出そうとしたら、ないではありませんか。アレッポのホテルから返却してもらってない。ホテルの人に電話してもらい、速達で郵送してもらうこととなった。
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ユーフラテス川の写真を撮りに、バイクで橋まで行った。橋は歩行者専用。
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ユーフラテス川もダムがいくつもあり、水量が多くない。日本の大きい川程度。水はきれいで、子供が泳いでいた。
ホテルへ帰るため、橋の近くのバイクへ戻ったら、マップケースがない。橋へ着いたとき、タイヤを刺すポーズをして「マネー」と言って近寄ってきた数人の子供がいた。
意気消沈してホテルへ買える際、ホテル前の歩道の段差で転倒。一人の若者が車を止め、バイクを起こすのを手伝ってくれ、お礼をいう間もなく去っていった。 -
お祈りの時間が終わった夜9時頃、繁華街が一番にぎわう。フラッシュをたかないように写真を撮ったが、「ここはアラブなので写真はダメ」と若者に注意された。
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翌、5月9日の朝、バイクでイラク方面の遺跡へ出かけたが、雨のため、Uターンしてホテルへ帰った。観光に力を入れているためか、トルコ同様に標識はわかりやすい。明日、再チャレンジ。
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昼頃、晴れてきたので、デリゾールの街からユーフラテス川の反対側へバイクで行ってみた。デリゾールの街から20キロほど走ると、半砂漠状態になり、地下水を汲み上げて小麦を作っているが、収穫は良くないと思われる。
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その近くで、原油を採掘しており、余分なガスを燃やしている。シリアも最近、油田やガス田が発見され、細々生産していることは耳にしていた。ただ、制裁措置で外国資本が入ってこないので、規模が小さい。
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そこから数キロ離れたガス田。
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ガス田の反対側の風景でバイクの記念撮影。
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デリゾールの街へ帰ってきて、街の風景を撮っていると、またも悪ガキどもが近寄ってきて、バイクのキーを取ろうとしたので、急発進してそりの場を離れた。
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ホテル近くの絵になる風景。
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ホテルの従業員の中国製バイク。食料品・日常品以外の物は、ほとんど外国製品。
モロッコでも思ったが、「こんな外国製品よりもっと安くて良い物を作ってやろう」と思わないのか、それとも思っても出来ない状況があるのか。 -
昨日、夕日が撮れなかったので、自動車が通れる橋までユーフラテス川の夕日を撮りに行った。写っている吊り橋は、歩行者専用の橋。
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5月10日朝、デリゾールから片道120キロほど離れたドゥラ・エウロポス(要塞遺跡)とマリ(街遺跡)へバイクで行った。幹線道路から看板通りに脇道に入ると、ドゥラ・エウロポス(要塞遺跡)らしきものが見えてくる。
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チケット売り場。若い青年が1人のみ。トイレなどない。入場料75PS(150円ほど)。
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遺跡の入り口パルミラ門。
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わ〜い!遺跡ワールドだ!
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入り口から一番遠いベル神殿。
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ユーフラテス川の崖に沿いながら移動。ここからの眺めは最高。
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反対側のユーフラテス川もよい。川の対岸はポンプで水を汲み上げ、潅漑農業がなされている
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ペルシャ時代の要塞へ登っていく。
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ここからのユーフラテス川も最高。下は崖。
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反対側も美しい。
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ペルシャ時代の要塞も泥ブロックを積み上げて造ってあるので、痛みが激しい。
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ゼウス神殿を修復している。ドゥラ・エウロポス(要塞遺跡)に充分満足し、次のマリ遺跡へ向かった。
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着いてみて、どこに遺跡があるの?一応、入場料75PS(150円ほど)を払い、遺跡がある方向へ行ってみた。
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一部屋根のある遺跡らしきものが見えてきた。
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屋根の所に入ってみたが、迷路みたいで何もない。それ以外も見るべきものがほとんどなく10分で見学終了。
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柵もなく、地元の子供が寄ってきたので、写真を一緒に撮った。
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ホテルへ帰る途中、半砂漠地域で、小さな竜巻が何個も道路を横切り、立ち往生。車は平気で走っていたが、モロッコで竜巻の中へ突っ込み、転倒しそうになったので、過ぎ去るまで待機。
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パルミラ palmyra
デリゾールから200キロほど走れば、パルミラへ着く。パルミラ遺跡はシリア観光のメインなので、日本人にも会うだろう。また、日本からの走行距離が4万キロになる。地球一周分の距離。我ながらよく走ったもんだ! -
5月11日朝、パルミラへ向け、デリゾールのホテルを出発した。すぐ、シリア砂漠になる。
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ラクダの放牧をしていたので、脇道へそれ、写真を近くで撮らせてもらった。
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パルミラへ近づくと、山が多くなる。
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パルミラは小さな町(村?)なので、適当に走っていたら、ホテル街に着き、「地球の歩き方」に載っているホテルを朝食付き2泊40$で宿泊。
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早速、バイクでパルミラ遺跡探索へ出かけた。期待通りの遺跡ワールド。更に、入場無料。ワクワクしてしまう。
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柵もないので、バイクも記念撮影。
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パルミラ遺跡の入り口、記念門。
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有名な四面門。美しい!
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西の丘に上がり、遺跡全体を写真に撮ろうとしたが、広角でも無理。ベル神殿・記念門・四面門の方。
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列柱道路・スタンダード神殿・墓の谷・アラブ城の方。横幅だけで2キロ以上ありそう。
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夕日を受けた四面門。
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逆方向から四面門の夕日。
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翌5月12日、四面門の奥と円形劇場へ出かけた。四面門の奥の列柱道路。両側に住宅跡がある。
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突き当たりの葬祭殿。更に、奥にスタンダード神殿があるが柱が少し残っている程度なのでパス。
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帰りに四面門近くの円形劇場へ寄った。入場料75PS(150円ほど)。アスベントスのように大きくないが、正面の彫刻が美しい。
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斜めから見ると、四面門が見える。現在も、記念行事に使われているのも納得できる。
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細かく見ると、パルミラ遺跡も痛みが激しい。柵を作り、入場料を取って、修復作業もする時期に来ているように感ずる。
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夕方、山の上にあるアラブ城の近くまで登って、駐車場でのスナップ。
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アラブ城からパルミラ遺跡を望む。広さがわかって頂けるかな。
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明日、ホムス経由でハマへ行く予定だが、ホムスまでの道は、このような山岳砂漠道路なので、風景はよいが大変そう。
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ホテルへ帰る途中、別のホテルの前に留めてあったアプリビアのビックバイク(1000cc)。多分、スイス人だと思われる。
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この旅行記へのコメント (4)
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- アリヤンさん 2008/06/12 20:42:47
- 見ごたえアリ!
- eimeiさん、
トルコのキャルスのページから逆に遡ってシリアのアレッポまで進みました。eimeiさんのバイク旅行は、点ではなく線なので目的地に着くまでの途上のタビがある。見ごたえがあります。
さすがバイクは速い!ですね。地図を広げて詳しく跡を辿っていますが、一日であっという間に何百キロも進んだりして地図から地名を見つけ出すのにちょっと手間取ったりしています。
またネット環境劣悪?な中、よくアップデートに4トラに載せていますね。
感心します。
ではボン・ボヤージュ
- eimeiさん からの返信 2008/06/13 03:05:53
- RE: 見ごたえアリ!
- ブログを見ていただき、ありがとうございます。
日本人が想像している以上に、ネット環境は整備されています。小さな町にもネットカフェは必ずあり、光ファイバーではないが、高速なADSLの環境が整っています。日本語のフォントが入っていない場合は、写真だけをアップしたり、ノートパソコンを持ち込んだりしています。
少なくとも、ネットカフェにいる若者は、自分のコンピュータを持っていないかもしれないが、自由自在にコンピュータを操っていますし、携帯電話は持っています。彼らが社会の中心となる頃には、イスラム圏の国々も相当変わると思われます。
ドウバヤズットよりeimei
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- mamarinさん 2008/05/16 08:01:46
- 元気ですか!!
- こんにちは、元気で旅行を続けていらっしゃるようでよかったです。
パルミラ、美しいですねえ。この遺跡の周りのはどんな建物があったのでしょうね。想像力を働かせて見ると楽しいでしょうね。
特に夕日をバックにしたショットには惚れ惚れします。画面にひきつけられてしまいました。
パスポートを忘れるというハプニングもあったようですが、危ない、危ない、命の次に大事なものですもの。
安全第一に走ってください。ブログが楽しみです。
- eimeiさん からの返信 2008/05/17 03:53:22
- RE: 元気ですか!!
- 5月17日シリアからヨルダンへ入国します。パルミラ遺跡が楽しみです。
ダラーよりeimei
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