2008/04/26 - 2008/04/27
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MILFLORESさん
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ラ・マンチャ料理ではないものもありますが、
アルマデン旅行で我々の胃袋に納まった食べ物の記録です。
で・・・なぜ表紙の写真がアイスクリームかというと・・・
これ、実はサフラン風味のアイスクリームなのです!
バニラアイスではありません。
ちゃんと乾燥サフランを利用しているため、所々赤い点々が見えそこはサフランの風味が強い。
ハエンでオリーブオイル・アイスを食べたことがあるけれど、サフラン・アイスは初めての体験。
ラ・マンチャ地方はサフランの産地。
特に有名なのがコンスエグラ(トレド県)で、サフラン祭りまで開催されます。
もう大分前のことですが、サフラン畑を見たことがあります。
10月末、乾いた土地に、紫色のかわいい花だけがちょんちょんと顔を出します。
せっかく綺麗に咲きそろったサフラン畑なのですが、
肝心の香辛料になるのは雌しべの部分なので、惜しげもなく花を収穫してしまいます。
花を摘み取るのは、日光が風味を損ねないように、まだ花が開かない夜明けに行います。
雌しべをもぎ取るのは女性陣の仕事で、家のパティオに置いた机の上の山盛りの花から、
黙々と雌しべ取りをします。
こんな手作業で生産されるから、高価なのです。
-
FLOR MANCHEGA (フロール・マンチェガ)
「ラ・マンチャの花」
と呼ばれる菓子です。
簡単に言えば、花の形をしたドーナツみたいなもの。砂糖とシナモンを振り掛けます。
−初日・朝食− -
なんで花形になるのかと言うと、
こんな型を利用するのです。 -
−初日・夕食− 闘牛場レストラン
SALMOREJO(サルモレホ)
正確にはラ・マンチャ料理ではなく、アンダルシア(コルドバ)料理ですが、アルマデンはコルドバ県に近いので、お許しいただきましょう。
ガスパチョより濃厚で、食べ応えあります。
材料はパン・オリーブオイル・トマト・ニンニク・ワインビネガー・水・塩。
トッピングはゆで卵と生ハムの切り身。 -
GUARRILLO FRITO(グアリージョ・フリト)
子豚のフライ
子豚を食べやすい大きさに切り、皮までパリパリに食べられるくらいになるまで良く揚げる。塩味。
これは、アルマデン名物。
実はGUARRILLOとメニューで見て、何だか分からなかった私たち。子豚のことをこの辺りではそう呼んでいるのでした。
豚ってかわいそう、スペイン語では色々な呼び名がありますが、どれも「汚い」の代名詞。
ハイここで、ちょっとスペイン語レッスン!
スペイン語では小さい物を表すのによく縮小語を使います。豚の場合はこんな風に・・・
CERDO(セルド)・・・CERDITO(セルディート)
童話の「3匹の子豚」はスペイン語では
「LOS TRES CERDITOS」になります。
もう一つ、豚の名称は
COCHINO(コチーノ)・・・COCHINILLO(コチニージョ)
セゴビア名物の「子豚の丸焼き」は
「COCHINILLO ASADO」です。
で、今回私たちが分からなかった「GUARRILLO(グアリージョ)」なんですが、考えてみたら「GUARRO(グアーロ)」の縮小語。
そして「GUARRO」の意味は「不潔」。
豚のことをGUARROとも言うとは知りませんでしたが、なるほど納得。
「汚い」なんて言われてかわいそうな豚ちゃんたち!
こんなに美味しいのにね! -
−2日目・朝食−
TOSTADA CON TOMATE
トマトを塗ったトースト
元々はカタルーニャ地方の食べ方ですが、今ではスペイン中で朝食として出す所が多いです。
トマトは良く熟れたのをトーストに押しつぶすようにして塗ります。
好みで塩とオリーブオイルをかけて食べます。 -
−2日目・昼食−
アルマデンからの帰りは、県庁所在地 CIUDAD REAL(シウダー・レアル)市で昼食を取りました。
ミッシュラン・ガイドに載っていたこのレストランを予約しました。
GRAN MESON
http://www.granmeson.es -
レストラン内部、なかなか私好みの雰囲気です。
-
ACEITUNAS y
BOQUERONES EN VINAGRE
つまみのオリーブの実とカタクチイワシの酢漬けが、両方ともとても美味しかった。 -
MIGAS (ミガス)
これぞ、ラ・マンチャ料理の代表格。
羊飼いの食べ物だった。
「ミガス」とは「パン屑」という意味です。
その通り、パンの切れ端をニンニク・チョリッソ・豚の脂身で炒めたもの。
ラ・マンチャ地方のミガスはブドウを上に散らします。
ここのは乾燥パプリカも乗っていた。
パサパサ感がするので、私は余り好きではないのですが、ここのはチョリッソの旨みがパンに染込んでいて美味しかった。何故ブドウがこんなに合うのか不思議。 -
長い名前の付いていたサラダですが、この中にもラ・マンチャ名物が入っています。
それは、チーズ。
QUESO MANCHEGO(ケソ・マンチェゴ)
写真奥の白い三角がそうです。
フランスと同じようにスペインにも様々な種類のチーズがありますが、その中でもチーズと言えばすぐ思いつくのはラ・マンチャのチーズです。
羊乳で作られる、しっかりした味の赤ワインに良く合うチーズです。
このサラダ、ドレッシングはカリンベースのビネガーでなかなかユニークな甘酸っぱさ。 -
余り美味しそうに撮れていないのですが・・・
私はメインに鴨肉のコンフィを取りました。
この地域は狩猟も盛んなので。
付け合せのみでなく、肉の下にも干し杏や干しイチジクを煮付けたものがあり、とてもフルーティーな1品。
皮はパリパリに砂糖がけされていた。
塩気より甘味が勝っちゃって、ちょっと減点。 -
夫のメイン
SECRETO IBERICO
イベリコ豚
SECRETOとはどの部位かというと、前足とばら肉の間あたり。日本語では特に名称がないようです。 -
ドン・キホーテに見送られて、帰路につきます。
お腹いっぱいになって、帰りの車の中でグースカ寝てしまった私です・・・。
アルマデン旅行記 4/4 (完)
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