2008/04/26 - 2008/04/27
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MILFLORESさん
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久しぶりのスペイン国内週末旅行記です。
前々からチェックしていていつか行ってみようと思っていたホテルがありました。
それは、世界に類を見ない正六角形の闘牛場です。
今までスペインやポルトガルで、城や宮殿や修道院だった建物に泊まったことはありますが、闘牛場は初めてです。しかも、現在も利用されているなんて。
場所はラ・マンチャ地方のシウダー・レアル県南西、アルマデン(ALMADEN)という人口6.700人の村。
こんな小さな村が、実はとてつもない世界記録、というより人類記録を残しています。人類史上最多の水銀生産地、それがアルマデンなのです。
2.500年前のローマ時代から閉鉱した2001年(水銀精製は2003年)まで、人類が利用した水銀の3分の1はここから出たそうです。
村は水銀を含む鉱物、辰砂(しんしゃ)の鉱山の上に出来上がり、当然のことながら、村の歴史はこの鉱山抜きには語れません。
この闘牛場の背景にも鉱山との密な関わりがあるのです。
オッレー!!
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シウダー・レアル(CIUDAD REAL)はここ。
「ラ・マンチャ」と聞いて思いつくドン・キホーテの地でもありますが、今回はそのイメージとは離れたラ・マンチャ旅行記になります。
星印の辺りが目的地、アルマデンです。 -
土曜日朝、別に早起きしたわけではないのですが、起きてすぐには物がのどを通らない私たちは朝食抜きで出発。
アンダルシア街道70km地点で朝食休憩をとりました。
あら・・・このトレーラー、積んでいるのは・・・ -
牛でした!
食用かな・・・? -
朝食後は休み無し。
家からの距離370km、計3時間半のドライブで、アルマデンに着きました。
これが闘牛場です。
半分ホテル、半分レストラン。 -
正面席側の入り口。
雨樋が鳥の形をしているの分かりますか? -
ホラ!
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白い壁に影がよく映える。
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こっちは裏側。
多分、ここから闘牛を中に入れる。 -
レストラン。
ホテルに泊まらなくても、ここのバールから闘牛場内部に入れます。 -
バールの中は闘牛関連の写真がたくさん。
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私、スペインでは闘牛を見たことがありません。(子供の時にメキシコでは見ましたが)
単に興味がないだけで、残酷とか動物虐待反対とか、そういう風には考えていません。独特の文化、芸術、エンターテイメントと理解しています。 -
ビール1杯ひっかけて、テラスから闘牛場内部へ出ました。
外から見るより広く感じます。 -
1階ギャラリーをぐるりと回ります。
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闘牛場はアルマデン鉱山長官の命で1752-55年に建設されました。
目的は鉱夫のための病院建設のための資金集めです。
当時は闘牛興行は禁止されていましたが、慈善目的のため、特別に王から許可をもらったそうです。
また、鉱山で働く日雇い労働者などが溢れて住居不足になっていたため、建物内に24の家を造り(1件に4-5家族住めた)その家賃も病院建設の資金になりました。
席番号が書かれたベンチがあちこちに置かれていました。
現在でも闘牛が行われています。
2階建てのギャラリーが観客でいっぱいになるのでしょう。 -
正面部分だけ、こんな段差がある。
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ここにはレンガ造りの備え付けのベンチがあり、やはり席番号がふられています。
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1979年に国の歴史的建造物に指定されています。
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アルマデンの村が地元出身闘牛士たちに贈った記念プレートは、カポーテ(闘牛マント)の形。
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バールのテラスから闘牛場の土の部分に降りられます。
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何故、六角形なのかははっきりした説明はない。
でも最初から住まいをたくさん造りたかったのだから、円形よりは住まいとしての区切りを付けやすかったでしょうね。 -
囲いの内側、プレス席。
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Burladero ブルラデーロ
闘牛士が危険なときにパッと身を隠せる場所です。 -
裏側から見るとこんな。
結構狭いものです。
スリムじゃなきゃ闘牛士になれない? -
ブルラデーロの板には闘牛の角跡がついていました。
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紅白できれいです。
囲いの内側に腰掛けられるくらいの幅の板があるのですが、何のためでしょう?
牛に追っかけられて危ないときにヒョイと足かけにして囲いの向こう側にヒラリと舞い降りる闘牛士の姿が目に浮かびます・・・ -
血生臭いはずの場でホッとさせる。
健気に咲いていた西洋タンポポ。 -
多分、この門が開いて牛がドドドッと出てくる。
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さて、ではお部屋にご案内しましょう!
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ほらほら、正六角形!
私たちの部屋は日本でいう1階。
赤く「3」って書いてあるところ。 -
ホテルのドアを開けて部屋を最初に見る瞬間、ドキドキしません?
ドアを開けてビックリ!
エントランス部分がひと部屋分くらいある。
こんな広い部屋に泊まったのは、ここ最近ない。因みに、1泊朝食込で77ユーロです。
(3つ星ホテル) -
昔の暖炉の部分は照明があるのみ、そこにもうひとつベッドが置けそう。
部屋はこの場所にとてもに合ったRUSTICO(田舎風)デコレーション。 -
バスルームも広い!
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この仕切りのないシャワー
こういうの使いたかったの〜 私!
広々 オープンにシャワー出来る。
夫は普通にバスタブの中でシャワー浴びる方がいいって。狭苦しいのに・・・
この窓から闘牛場の内部が見える。 -
上階のギャラリーも回ってみました。
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ギャラリーの天井。
部屋の天井もこうでした。 -
上から見てたら子供たちの闘牛ごっこが始まった。
「僕、闘牛士ね」「じゃ、私が闘牛」
こらこら坊や、闘牛士が逃げてちゃダメでしょう! 男なら果敢に立ち向かいなさい。 -
闘牛場ホテルなので、トイレのプレートもこの通り。
言葉が分からなくてもどちらに入ればいいか一目瞭然!
スペインらしい。 -
闘牛場が確かに正六角形なのが分かる鳥瞰写真。
右端中央に開いている穴が闘牛場。
左端が水銀鉱山。
アルマデン旅行記 1/4 (完)
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